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おはようございます、紙太材木店の田原です。快晴の朝。5度ですが、それほど寒さは感じません。実は先日、自宅を窓リノベしました。普段居間として使っている離れです。築30年ほどの2x4なので、いつもお話ししている気流止めはその構造から在来木造とは異なり必要ありません。どんな結果か、詳細は後日お話ししますが簡単にお伝えすると窓リノベ前エアコン24度設定で室温20度設定を上げてもこれ以上室温は上がりません。窓リノベ後エアコン設定20度で室温23度???設定20度で室温23度?後日その理由など詳細をお伝えしますね。本日のお話は11月29日に発表された省エネ住宅に対する補正予算。令和6年度の当初の予算では子育て世代向けに出ていた補助金は長期優良住宅が100万ZEH水準が80万但し、工期の縛りがあって12月末までに基礎工事を完了していなければなりません。基礎工事が完了してなければ補助金はゼロ・・・昨年も補正予算で工期の延長がありましたから恐らくとは思ってましたが、今年は確かに延長されましたが内容が異なります。補正予算では12月までに基礎工事が完了しなければ長期優良住宅は80万ZEH水準は60万つまり補助金は20万円の減額その代わり新たに新設されたのがGX志向型住宅でその補助金は160万仲間内では恐らく来年からだろうと言われていたGX志向型住宅今年の補正予算に入ってきました。そのイメージはこんな感じ共同通信2024-11-25この補助の対象は下記の①②③をすべて満たす住宅です。単にパネルを設置しただけの住宅断熱性が一定水準にない住宅エネルギー消費が減ってない住宅これらは適用外①は最低として②が出来ても③が出来ない逆に③が出来ても②が出来ないこんなケースが多々あると思います。さて、この省エネ住宅に対する国の思惑は?2050年のカーボンニュートラルからバックキャスティングすると、今のままの長期優良住宅程度のレベルへの補助金では全く実現できないことが分かっているから。つまり、長期優良住宅と言いながら実はそのレベルが低いからそのレベルの家に補助金を出してたくさん作っても貢献度が小さい国からすると従来の補助金制度ではコストパフォーマンスの良くない事業と言うことです。つまり、既に長期優良住宅は目標ではなく最低限、達成してくださいレベルです。住まいを取り巻く環境は日々変化しています。これから新築をお考えの方は、世の中の大きな流れも見ていく必要があります。昨日、地鎮祭だった可児の家12月末の基礎工事の完成が微妙でしたが、補助金も増えて安心して工事ができます。紙太材木店インスタグラムこちらから紙太材木店HPこちらから
2024年12月02日
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おはようございます、紙太材木店の田原です。今朝の予報で今週は寒さがまたぶり返すとかこんな時期こそ風邪をひかぬようにご用心さて、花粉症今や国民病と言ってもいいくらいで天気予報では必ず花粉の飛散予報が出ています。かく言う私も学生時代志賀高原にスキーに行って帰ってきたら花粉症になっていたという経歴以後この年になるまで毎年お付き合いをしてきました(鼻水とくしゃみとティッシュ)せめて家の中だけでもマスクを外し安眠できればと思われる方も多いとおもいます。(私はほぼ24時間マスク着用、もちろん寝るときも)というわけで花粉が入らない家づくりも考えられるわけでどれだけの性能があれば花粉が入ってこないか?あるいは花粉をシャットアウトできるか。新築住宅に義務付けられている換気装置一般的には24時間換気と言われているものでこれは普通にトイレや脱衣室にある換気扇が24時間回っていると思ってください。当然出すところが入るところが必要で給気口というものが住宅の中には取り付けられています。その給気口にフィルターが付けてあるのですが24時間回っている換気扇の給気口エアコンの給気口の掃除もままなりませんからほとんどの家庭では24時間換気扇の掃除や交換は行われていません・・・もちろん2週間も回っていれば目詰まりして給気量は相当程度低下しています。じゃあ、換気扇が回っていて家の中の空気を出しているとすると出した分の空気はどこから入ってくるのか?隙間です。そう、家中にあるいろんな隙間からはいってきます、もちろん花粉もPM2.5もということで花粉症持ちのあなたはより性能の良い換気装置付きの高気密住宅を建てる高気密の定義が曖昧ですが下の(社)北海道住宅リフォームセンター(現 北海道建築技術協会)の資料によるとC値が1.0程度で50%程度残りは隙間からということになります。ただ、上の数値は恐らく計算値で実測するとC値0.5程度では50%というのが実情つまりC値を0.5としても実際の換気フィルターを通ってくる空気は半分程度でその他の空気(花粉)は同じだけ入ってくることになります。さてこんな話をすると上の話は第三種換気、うちは第一種換気だから大丈夫なんていう方がいるかもしれませんが実は第一換気の方が漏気量についてはシビアな数値が求められます。こちらは 北欧住宅研究所の川本さんのデータ温度差換気と風力換気でC値が0.5程度でも総漏気量は0.2回/hつまり必要量が0.5回/hですから40%はその他(隙間)から入ってくることになります。温度差が30度、風速が6mと北海道を想定した数値ですが美濃地方での温度差や風速を勘案しても相当程度は換気装置を経由せせずに換気されているということです。結論を言えば第三種、第一種を問わず相当程度のC値がなければ設計された性能は発揮できないということになります。机上の計算では実は換気量は等しく0.5回でなされています。(どんなにC値が悪くても、どんなに漏気していてもです)ではどれくらいの数値を出せば漏気の影響をほぼ無視できるかというとパッシブ基準を参考にすると実測値で50パスカルの気圧差で0.5回C値で0.25程度でしょうか。C値0.5程度では第一種、第三種問わず換気装置の性能が充分引き出されているとは言えないということになります。
2015年03月09日
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おはようございます、紙太材木店の田原です。さて、本日は新住協ネタの最後ダクト式エアコンによる全室冷暖房新住協の総会で鎌田先生より発表があり会場からはすぐにでも使いたいという声も上がっていました。エアコンと言うと壁掛けのエアコンが主流時折天井埋め込みタイプもありますが店舗での使用が多く、住宅では最近あまり見ません。このダクト式エアコンも業務用が主流で大型一般住宅向けの小型なものはありませんでした。壁掛けエアコンはエアコンのあるその空間とつながっている空間を暖めるわけで通常の部分完結冷暖房の場合、一部屋に1台子供室x2寝室x1キッチンX1リビングX1などと使い分けて設置するのですが住宅の性能が悪いほど設置台数も多くなります。今回、発表のあったのはダイキン製一台のエアコンから何本ものダクトが伸びてそれぞれの部屋にひとつづつダクトから冷気と暖気が送風されるもの1階と2階の間の階間つまり、1階の天井裏に設置してそこからダクトを伸ばし2階の床と1階の天井から暖気と冷気を送風するというものです。従来全室冷暖房する場合(人が通常いる部屋だけでなく、お風呂も、トイレも、廊下も脱衣室も)壁やドアで仕切られてしまうと冷気も暖気もその部屋に行き渡りませんでしたそれを避けるために建具の下部を大きくカットし床との隙間を大きく開けて空気の出入りを確保したりドアの上の壁に開口部を設けたり建築的な工夫が必要でした。でも、それは気密が十分とれていなければ、絵に描いた餅図面上では冷気や暖気の流れを線にしてこのように空気が流れます。と言えますが実際に空気の流れを作ろうとすると建物を作る施工技術も関わってきますから結構難しいんですね。温度差の無い全室冷暖房でどの部屋も1度以下の温度差にするには設計上の工夫が必要でした。それがこのダクト式エアコンを使えば狙った部屋に冷気や暖気を確実に送れると言うわけです。今、流行りの床下エアコン美濃地方ぐらいの気候では実は2階の床表面温度は1階に比べて低くて補助暖房が欲しくなるケースが多くあります。結果的に2階に子供室や寝室が独立してあるケースでは複数台の補助暖房が必要となります。様々なケースで検証する必要がありますが、Q値やUa値、C値が一定水準以上例えばQ値で1.3以下Ua値で0.36以下C値で0.5以下などの性能を2つ以上満たせば特別な設計上の工夫をしなくてもこのエアコンを使用すれば相当快適な温熱環境になると予想されます。マルチエアコン的に使用することになりますがカタログ価格は10畳用程度で365.000円16畳のもので528.000円6畳用の通常の壁かけエアコン複数設置と金額的にどれくらい差が出るかまた、新商品と言うことで価格的にはまだこなれていません。というようなことを考慮しながらしばらく様子見る必要がありますが気になる製品です。もちろんこれはエアコンですからその他に出来れば熱交換の換気装置も使いたいわけで工事では1階の天井裏に換気システムのダクトに加えてエアコンのダクトと言うことになると相当懐の深い天井裏が必要になります。暮らしやすさとコストのバランスと効果を検証する必要があり脳みそには相当汗をかいてもらわなければなりません。
2016年09月07日
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おはようございます、紙太材木店の田原です。田舎でのんびり暮らしているのですがやられました。薪ドロボウ・・・3年以上乾燥させた薪棚からごっそりやられました。薪棚はいくつも並んでいます。いつも見る正面は綺麗なもんで、上の方までびっしり積んであります。ところが裏に回るとご覧の通りどの棚も少しづつ取りやすいところから盗られてます一回や二回じゃなくて何度もでしょうね。陽の当たる表側はほぼ毎日見てるのに裏側を見てないんで気がつかないもう、自分の馬鹿さ加減に笑ってしまうしかない状況です(^_^)考えてみれば置いてある棚のすぐ裏は細いですが車の通れる道に面してますし対面してスギ薬局の駐車場その向こうは国道ですから国道側から薪棚は丸見え・・・・・薪ストーブを持ってる人は薪の確保のために最大限の努力をします。知り合いや地域の人の声をかけどこかで立ち木の伐採の必要があれば声をかけてください。あるいは国交省のHPでの流木の処分情報公共工事をする会社で出る伐採木などいろんなところに声をかけて薪となる木の情報を集めます。その上で、伐採に行き、木を倒し直径40cmの木なら長さを40cm程に切って玉にし重さは30kg以上のその玉を、車まで100m以上担いで運びます。この手運びはあまりの疲労度に夜は寝付けずうなされるほど疲れます。更に、運んできた丸太の玉を薪にするため斧で割るのですが伐採してすぐの玉は比較的楽に割れますが1ヶ月もそのままにしておくと乾燥して硬くなってちょっとやそっとでは割れません。何度も何度もおのを振り上げようやく薪になります。更にその薪は3年以上自然乾燥させるために薪棚に置いておくわけです。やられたのは3年以上乾燥させてこれから使える薪薪ストーブをお持ちの方は誰もが薪を作るために同じような努力をしています。薪を集める苦労、薪作りの苦労も十分ご存知です。それは消して自分だけ楽しみのためではなく家族に暖かい部屋を用意してあげたいという想いがあるからこそできるわけです。10年以上同じところに薪棚をおいてますが盗られたのは初めて盗難対策をしなければなりません。立ち入り禁止の看板トラロープの柵ダミー防犯カメラ人感センサー付きライトどれも決めてになりませんね(^_^;)ひとまず、置いてある場所を変えなくちゃなりませんがさてさて、どうしたもんかなぁ?
2016年03月04日
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おはようございます、紙太材木店の田原です。いよいよ梅雨入り現場の工程が天気によって変わりますから油断は禁物です(^_^)さて、梅雨入り前のあの暑さはどこへ行ったんでしょう・・ということでこれからの暑さ対策人から熱が出ているのはご存知の通り大体36度の体温ですから人は発熱体と言えます。この36度の発熱体はおおよそ100wの熱を出しています。ちょっと簡単な計算をしてみましょう。あなたの家のリビングキッチンの広さが40m2としましょうだいたい24畳ほどの広いLDK広々としてとっても快適(^_^)この部屋にある空気の量は天井の高さが2.5mだとすると40×2.5で100m3の空気があります。問題はあなたが一人この部屋にいることでこの部屋の空気が1時間で何度上がるか?え~っ、私一人で上がるの?なんて言わないで計算してみましょう。100wのあなたが1時間に出すエネルギーは100w×3600秒(60分×60秒)で360000J(ジュール)つまり360kj1m3の空気を1度上げるには1.2kjの熱が必要なのであなたのLDKにはその100倍の空気の量があるから1度上げるには120kjで充分なのにあなたが1時間で出す熱は360kj!ということで結論あなたの広々とした40m2もあるLDK100wの発熱体であるあなたが部屋の中でひとりいると360kj割る120kjで3度3度も上がるんです!・・・・・・まぁ、実際は熱は高いところから低いところに伝わっていきますし隙間もとっても多いので部屋の温度はそんなに上がりませんが空気自体を温めるのにそれほど大きな熱はいりません。でも夏の広いLDKには様々な発熱体があります。冷蔵庫、電気ポット、パソコン、TV、etcぜんぶ合わせれば400w程度あるかもしれませんから上の計算の4倍ということになります。ということで夏、家の中で快適に過ごすには温められた室内の空気を外に出すため通風や換気が大切です。でも猛暑の場合はそれが通用しません。夏の猛暑を室内で我慢してもいいことは何もありませんから早々に窓を閉めてエアコンのスイッチを入れましょう(^_^)エアコンの嫌いな人は冷房の設定温度を上げて風量を少なくしてもいいかもしれません。空気は本来こんなに簡単に温めたりすることができるのにあなたの部屋が寒かったり暑かったりするのは熱が簡単に出入りしているから原因はいろいろ断熱材サッシ家の隙間あるいは換気かもしれません。暑さに対しては日射の工夫も大切ですね。田原義哲の Instagram その1https://www.instagram.com/quaint.private.house.life/田原義哲の Instagram その2https://www.instagram.com/yoshisatotahara/紙太材木店の Instagramhttps://www.instagram.com/kamita_zaimokuten/
2015年06月10日
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おはようございます、紙太材木店の田原です。昨日は所用で下呂車では1時間ちょっとですが高山線の各駅で行ったのでドアツードアでなんと2時間・・・単線ですから乗った駅の次の下麻生で下りの特急の通過待ち次の上麻生で登りの特急の通過待ち次の白川では下りの通過待ち焼石の手前でまた通過待ち下呂や高山へ行く名古屋からの特急が優先ですから仕方がありませんが久しぶりに鈍行列車を満喫できました。所用と言っても法事なのですが途中の金山あたりからいたるところに雪が積もっています、下呂の駅に降りた時には気温の違いがはっきり分かってとても寒いところが高山から来た従弟は下呂は温かいななどと言っています。私の住んでいる川辺と高山は100kmほど離れていますが下呂はそのちょうど中間地点省エネ基準の地域区分で言うと私の住んでいる川辺町は5地域下呂は4地域高山は3地域それぞれわずか50キロほどしか離れていませんが、暖房デグリーデー(D18-18)は川辺(美濃加茂)が2034下呂が(萩原)が2597高山が2937青森が2975なので高山は青森並みの寒さということになります。この暖房デグリーデーは18度を基準に一日の平均気温が18度を下回った時にその差をひと冬積算したもので数字が大きくなるほど寒い地域とということになります。ちなみに岐阜市は1725度日、旭川は4296度日国家公務員には寒冷地手当というのがあって特別寒い地域に赴任する公務員に対して暖房費が余計にかかるからということで寒冷地手当が出ますがそれにも等級があります。北海道の旭川とか北見、陸別町なんて地域は1級地以下4級地まであるのですが岐阜県では高山市、飛騨市、大野郡(白川村があるところ)、郡上市が支給対象地域の4級地これは青森県全域に出されている等級と同じなので岐阜でも上の地域は青森並みの寒さと考えていいでしょう。上の写真は以前もお話ししたファンヒーターの前にダクトを置いて温風を炬燵に入れるの図、温風は部屋にも出されるので炬燵と部屋の両方暖かくなるという暖房で炬燵の電気代が節約できると好評法事で行った従兄の家での一コマですがそれだけ家が寒いということの証でもあります。ファンヒーターだけでは部屋が暖まらず寒いんですね。このファンヒーターは開放型と言って排気ガスを室内に出します。世界的には排気ガスを室内に出す暖房機なんて考えられませんが日本では一般的という代物です。排気ガスには窒素酸化物や揮発性有機化合物が含まれますので換気は必須それに代わってFF式のファンヒーターが雪国では一般的です。これはファンヒーターをもっと大型にしたもので(最近は小型のものもあるようです)固定設置されますが排気ガスは室外に出されます。灯油タンクも150Lとか200Lのものから給油されるタイプがありますしそれだけの容量があるとスタンドに連絡すると給油車で給油してくれますから面倒な灯油の補給の必要はありません。本来なら断熱リフォームをしてエアコンだけで暖房できればベストなのですが、古い無断熱の土壁の家では費用もある程度必要になります。次善の策の一つとして室内を温めるのにはFF式のファンヒーターを検討してもいいでしょう。窓を2重サッシに変えればより効果的です。国民生活センター石油ファンヒーターによる室内空気汚染
2017年12月18日
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QPEXによる住まい手向けのプレゼンシートおはようございます、紙太材木店の田原です。冷たい雨の朝ですが事務所は昨夜の暖かさが残って22度で快適な室内環境です。最近は住まい手と設計事務所あるいは工務店の間に入ってアドバイスをする職業があります。プロと素人の知識の差、情報量の差が大きいので成り立つもので一部の方々には重宝されているようです。集客はメルマガ登録でされているので私も一般的にはこのような人たちがどんなことを言っているか興味があって2.3登録をしていますが住まいの温熱環境に関しては誤解をしているか或いは勉強不足と思われることを言われています。「全室暖房の場合、高気密高断熱の家だからと言って暖房費は安くなりません。」高気密高断熱という使い古された言葉の持つイメージは一般的にはそれほど高くありません。20年前、30年前からある言葉で実はその言葉の定義がありません。高断熱と言うのはUa値やQ値がどれだけ以下高気密と言うのはC値がどれだけ以下という決まりが残念ながらないんですねですから誰でも使い放題の言葉でたとえスカスカ住宅でも言ったもん勝ちです。新住協では国の定める省エネ基準住宅をベンチマークに全室暖房(24時間 家中を)した時にその暖房費が省エネ基準住宅の50%以下ですむものをQ1住宅と名付けています。そしてQ1住宅にもレベルを付けていて暖房費が40%以下で済むものをレベル130%以下で済むものをレベル220%以下をレベル310%以下をレベル4と分類しています。(50%以下は準Q1住宅)高気密高断熱の家自体は言ったもん勝ちですから玉石混合石の説明だけで玉の説明をしなければ住まい手は誤解することになります。実務者(設計者、現場監督etc)でさえまだまだ誤解をされている方が多いのですから一般の方は言わずもがな少ない暖房費で暖かい家を造りたい方は高気密高断熱という言葉ではなくQ値やC値、Ua値という数字で判断する必要がありますがその数値だけでは基準がなければ判断のしようがありません。そういった意味では新住協のQ1住宅の意味とレベルを知っているととても役立ちます。(高性能な家のつくり手で新住協を知らないという人は恐らくいません)設計者にこの家はQ1住宅のレベルで言うといくつですかと聞いてみて答えられないようなら暖かさと暖房費はあまり期待しないほうがいいでしょう。それは耐震等級で何等級ですかと聞いて答えられないのと同じことです。
2018年12月12日
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京都 貴船の川床おはようございます、紙太材木店の田原です。昨夜も熱帯夜で今朝(6時)は既に27.5度で湿度80%。基本的にエアコンをつけたまま寝てますから以前のように暑くて眠れない夜と言うのはありません。それと以前のエアコンの利用の仕方はタイマーを使って就寝2時間後にオフにするというものでしたが、それだとオフになると30分ほどで暑くて目が覚めそこでまたスイッチを入れるの繰り返しでした。朝までずっとエアコンはつけたままにするということに対してはなんとなく後ろめたさのようなものがあったことで(室内が寒くなり過ぎることもあり)していませんでした。暑くて何度も目が覚めて眠れない翌朝の疲労感や日中の仕事の効率などを考えた時、エアコン代を惜しんで不健康では元も子もないと気づいた次第。温度設定を考慮すれば、寒すぎるというクレームもきません(汗)以来、熱帯夜はエアコンはつけたまま寝ることにしています。以前もお話ししましたが我が家では寝室のドアは開けたまま寝ています。これはドアを閉めていると夫婦二人でも二酸化炭素濃度が3000ppmを越えるからですがエアコンをつけたままにしている今でもそうしています。ドアを開けたままエアコン?と思われる方もいると思いますがドアを開けたままだと寒くなり過ぎずちょうどいいんですね。それに、室内の空気も撹拌されますからドアを開けただけの時よりもドアを開けてエアコンを稼働させた時のほうが室内の二酸化炭素濃度も下がります。24時間換気がまだ義務化される前の建物ですからこのような対策を取ってますが、2003年に24時間換気が義務化されて間もない頃の住宅は基本的に義務化されたならしょうがない、「換気扇が付いていればよい」程度の認識で、気密がというレベルではありません。つまり給気口が部屋のどこかについていて入口のドアの下の隙間が2センチほど取ってあってトイレや脱衣室、浴室に24時間換気扇が付いているというものです。これらは机上の計算。つまり給気口以外家の隙間は無くて給気口から入ってきた空気が換気扇まで矢印で書いたように移動して室内の換気していると言うものですが現実はそんな具合にはいっていません。家中に隙間があるのですから恐らく換気扇のある周辺だけの換気と隙間の自然換気となって計画的な換気はできていません。24時間換気が義務化されて間もないころと書きましたが、もちろん今でもそのような住宅は数多く建てられています。ドアを開けたままエアコンと言うのは残念ながら新旧を問わず有効です。そして、夏だけでなく冬も。田原義哲の Instagram その1https://www.instagram.com/quaint.private.house.life/田原義哲の Instagram その2https://www.instagram.com/yoshisatotahara/紙太材木店の Instagramhttps://www.instagram.com/kamita_zaimokuten/
2019年08月02日
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こんばんは紙太材木店の田原です。大福町の家荏油塗りも佳境に入ってきました。写真をご覧になると分かりますが柱の上に梁が乗ってます。ちょうど柱の真上の右側が荏油を塗ったところ左側がまだ塗っていないところ。奥の梁は既に塗ったもので布に荏油をしみこませてふきます。荏油は透明ではありません、少し黄色身をしていますが無着色です。(最近、色付きのものもあるようです)荏油を塗ることで3年後、5年後、10年後、20年後・・・無垢の柱や梁の色つやが違ってきます。古い旧家の柱や建具、大黒柱が黒光りするほど磨かれているのをご覧になったことがあると思います。荏油で何度も何度も磨かれ、手入れされた証です。色やけや荏油の酸化作用で非常に濃い飴色見た目には黒く感じるかもしれません。そこに磨きが入りますからつやがでてきます。大黒柱が黒いのは囲炉裏の煤で燻されたからという場合もありますがむしろ一般の方が目にするのは囲炉裏でいぶされて黒くなった柱ではなく囲炉裏は無くてもそこに住む人が心を込めて磨いた柱ではないでしょうか。囲炉裏が無くても荏油できちんと手入れすれば大黒柱だけでなく、建具も、桧の床も、梁も非常に濃い飴色(ほとんど黒)になります。何度も磨けばニスを塗ったようにつやが出てきます。何代にも渡って手入れされた柱や梁、建具だけが黒光りする輝きを持つ事が出来ます。黒い色で塗装しニスでつやをつけるのとは全く違いますね。古民家のように柱や梁があまり濃くなっては困ると言う方は荏油を塗るのは最初の1~2年であとは乾拭きすればいいでしょう。飴色のつやのあるいい色になります。それでは皆さん、次回をお楽しみにps木部に塗る油は桐油、亜麻仁油などいろいろありますのでご興味のある方はお調べになって下さい。田原義哲の Instagram その1https://www.instagram.com/quaint.private.house.life/田原義哲の Instagram その2https://www.instagram.com/yoshisatotahara/紙太材木店の Instagramhttps://www.instagram.com/kamita_zaimokuten/
2012年10月10日
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おはようございます、紙太材木店の田原です。屋根はいまこのような状態になってます。まだ棟は積まれていない状態で、このまま一週間ほど養生します。なぜ、棟を続けて積んでしまわないかというと棟の瓦を積む工事をするには泥で葺いた瓦の上を歩かなければなりません、泥と瓦と密着している状態でその上を歩けば固まる前の泥がつぶれて瓦が波を打ったり瓦と瓦の間に隙間が出来てしまいます。そのため、泥が固まって瓦の上を歩いても大丈夫になるまで養生しておく必要があります。さて、昨日の問題、瓦は右か左かどちらから葺くか?昨日の写真をよくみていただいた方はみーつけた!左から葺いる簡単だったとお思いになったかもしれませんね。この写真です軒先の瓦ですが、下から見て確かに左から葺いてます。でも、次の写真をご覧下さい。下から見て、右側から葺いていますね。瓦は盛り上がった山とへこんだ谷がありますが、九州の一部の地域を除き日本中、下から見て、左に山がある瓦です。そうすると、左に山があるのに右から葺いていくと瓦は山の下に差し込んで葺いていく事になりますね左から葺いていけば谷に山がかぶさるように葺けますから左からと思いがちですが実際は右から葺いていきます。調べてみると、左から葺いていく方法もあるようですが、瓦屋さんに聞いても必ず右から葺いていくとのことです。これは、土葺きの瓦だけでなく、引っ掛けの瓦も、平板瓦もみんなおなじで、右から葺いていきます。順番は軒先、妻側、平、最後に棟です。皆さんも、瓦工事をしているのを見たらどちらから、葺いているか気にしてみてください、ひょっとして、私の住んでいる地域は左からというところがあるかもしれませんね。そのときは、瓦の山と谷がどちらにあるかも見てくださいね。
2009年10月23日
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おはようございます、紙太材木店の田原です。今年最後の週末。お勤めの方は今日が仕事納めという人もかなりいると思いますが、建築現場の職人さんは年末30日ごろまでは仕事をしています。1月がお正月でお休みの日が多いという理由もありますが、今年の事は今年中に一区切りつけたいという気持ちもあるようです。さて、紙太材木店では南面の窓はできるだけ大きくという不文律?があります。大きな窓と言えば、掃出しサッシと言うことになります。腰からの高さの窓ではなく、床から2mぐらいの高さのあるサッシです。一般にこのタイプにサッシは2枚のガラスの建具が左右に動いてどちらでも開け閉めできますが、気密が悪い、つまり空気が漏れやすいと言われています。実際家の中を減圧してC値を測定すると、2枚のサッシのめしあわせ部分に手を近づけると、空気の流入が感じられます。ただ、紙太材木店では平均すれば南面に1階に2か所の掃出しサッシ2階に3か所程度の引違いサッシ(掃出しサッシの小さくしたタイプ)を使いますが、C値は平均0.3程度です。気密性能を上げるために、掃出しサッシや引違いサッシを使わないということはしていません。つまり、先ずきちんと気密シートを貼るということが基本で、サッシの選択は二の次ということになります。ただ、そうは言いながら上げ下げ窓の付いた勝手口は使いません。これはNGですが調べてみると、今リクシルが一押しのサーモスXでは採風勝手口ドアと言うのがあります。ホンマに大丈夫?上げ下げ窓の付いた勝手口がNGだったのは、私の経験で10年ほど前にC値の測定中に、手をかざしてみると驚愕するくらい入ってきてました。仲間内でもあれはアカンで一致してましたが、技術が進歩して大丈夫なようになったのかは不明。でも、エルスターXには上げ下げ窓の付いた勝手口が無い。APW430にもAPW330にもそのタイプは無い。あるのは勝手口の代わりのテラスドアだけである。紙太材木店ではサーモスXの採風勝手口、使いませんがホンマに大丈夫か他人事ながら気にります。掃出しサッシを含む引違いのサッシは滑り出し窓と言って、ドアのように開けたり閉めたりできるサッシに比べれば気密性能が悪いのは確かです。掃出しサイズのサッシをFIXサッシに置き換えたり、テラスドアにすればC値はもっとよくなりますが、C値0.3と0.2の違い程度ですからあまり気にしなくてもいいんじゃないでしょうか。と思うのは私だけかもしれません。鵜沼山崎町の家 C値0.31階に掃出しサッシ3か所2階に引違いサッシ2か所
2019年12月27日
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こんばんは紙太材木店の田原です。昨日から京都で、ただいま帰りました。KKBで1年ほど前に募った俵屋旅館に泊まる企画で12名、6室に宿泊しました。通常、体感できるのは自分が泊まる部屋だけですが、12名で宿泊しているので6部屋の見学ができます。全部で18室あってそれぞれ間取りや造作は異なりますし当然、庭との関係性も違いますが今回は6部屋を全て体験できるわけである意味、6回泊まったのと同じだけの経験ができるという贅沢な時間を過ごすことが出来ました。皆さん、物差しやスケールで寸法を確認したり写真を撮ったりあるいはここはどういう工夫がしてあるか話し合ったり・・・木又工務店の木又さんはMOKスクールの代表理事ですが、同時に大工さんでもあります。彼に質問すると細かく納まりを解説してくれるという、建築関係者にとっては願ったりかなったりの体験でした。宿泊体験記はでんホームの竹内さんが2年ほど前にご家族で泊まった時の記録を書かれてます。これ以上の解説はなかなか書けませんのでご興味のある方はこちらからご覧ください。さて、世界中から多くの方がなぜこの俵屋に泊まりに来るのか?京都なら著名な5つ星ホテルも10以上あるのに俵屋なのはその尋常じゃない心地よさにあるように感じました。吉村順三が設計してますが、どの部屋にもまた館内のいたるところに心地よさがあります。心地よさとしか表現できないところが残念ですが撮る写真のどれもが誰が撮ってもそれなりに絵になる写真が撮れると言ったらいいでしょうか。そして、そこかしこいたるところで写真が撮りたくなる・・・俵屋旅館の心地よさのある設計を自分なりに解釈すると中と外をいかに自然に結ぶかでしょうか。HPはありませんから予約は電話になりますが、設計者のみならず将来リフォームや新築を検討されている方も泊まってみて損はありません。心地よさの本質が体感できます。紙太材木店インスタグラムこちらから紙太材木店HPこちらから
2024年11月01日
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おはようございます、紙太材木店の田原です。ここ数日、暖かい日が続きますが明日は大寒、来週からはまた寒くなりそうです。一般的に新築検討者の多くはドアより引き戸を希望されます。それほど広くない住まいでドアを取り付ければドアが開く部分のスペースを確保しなければなりませんし、日本の住まいがもともと引き戸をベースにしていることからDNAの中に引き戸が組み込まれているのかもしれません。ただ、金額的なことを言えばドアに比べると引き戸のほうが3割ほど高いことから一般的には予算調整で引き戸からドアに変更というケースも見られます。さて、今回はその引き戸の鍵の話紙太材木店でも引き戸を使うケースが多くあります。多くは建具屋さんに作ってもらう戸なのですが気になっていたのは錠脱衣室やトイレに引き戸を使う場合、鍵が必要なのですがデザイン的にも機能的にもなかなか気に入ったのがありません。一般的なカマ錠と呼ばれるものを使うのが普通でした。カマ錠というのは建具のほうにカマ状のフックが付いていて枠(方立)のほうに受け金具がついているものです。このカマ状のフックを回して受け金具に引っ掛けでカギをかけるわけです。この錠の場合、建具を外側に押しながらフックを回すので受け金具の溝からフックがずれて、カギのかかりが悪いケースもたまに見られました。加えてデザインが・・・・ところが上の写真昨夜FBを見ていたら田中工務店の田中さんが大人買いしたと出ているではありませんか。(1ダース購入とか)カマ錠ではなく、カンヌキになっています。デザインは中村好文さん値段は1セット5000円と少々高めですが使ってみたいですね。この形なら建具の厚みが合えば後付けでもできそうなのもいいです。製造は富山の高岡銅器団地協同組合
2018年01月19日
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おはようございます、紙太材木店の田原です。昨日は年に一度の春祭り朝の7時から熱燗です(^_^)と言っても飲んだくれてるのではなく立派なご接待でありますからある意味仕事?かもしれません。接待したのはこちらのは沛王(はいおう)や獅子左甚五郎作の面をかぶっているのは小学校からの同級生でした。さて、可児市の断熱改修現場解体工事が始まってます。一般の方は壁体内結露と言われてもピンと来ない方がほとんどどんなものかというと言葉で説明するよりも写真をご覧いただくとわかります。もう少しアップで見ると解体する前はこのような押入れです。居間に続いた6畳の和室の押入れで普段は閉めたままです。黒くなっているのは表面が結露したことによるカビ壁の中のことなので・・・と気にしない方も中にはいますが12mmの石膏ボード1枚裏はカビだらけしかも年月が経てばカビは壁合板から養分を吸収しますから合板はぼろぼろで合板で耐震耐力をとっていればもちろん耐震耐力はなくなります。当然、外壁側の合板がこんな状況なら間にある繊維系断熱材はまさにカビのかたまり・・・この建物は2x4ですが在来の木造であれば胴縁で石膏ボードと柱の間に隙間がありますから押入れのある和室の他の壁にコンセントやスイッチがあればそこからカビの胞子が室内に入っています。もちろん、台所で換気扇を回せば大量に胞子が室内にあふれることになります。壁の中で結露するメカニズムは建築士であれば資格の更新講習で習っていますから誰でも知っています。このカビを防ぐには残念ながら気密シートしかありません。なぜ残念ながらかというと自然派の工務店の中には気密シートを目の敵にされてる方がまだ多くいるからです。合板だから結露してるんだ、土壁ならそんなことは無い!土壁ならカビなんて生えないと主張される方もいますが土壁カビ写真正面は外壁側で黒くカビの生えた壁両サイドは室内の壁で綺麗上の2x4の壁と瓜二つですね(^_^)しかもこちらのほうがずっと年季が入ってます。気密シートいつも言ってるように空気の気ではありません、気は水蒸気の気、英語ではVapor Barrierと言います。この建物は30年近く前に建てられていますから気密シートが無いのは致し方ありませんが未だにつまり、今現在建てられている住宅でも気密シートをしない家が多くあります。多くあります、という言葉のニュアンスが少し緩いかもというのも断熱材がビニールのシートに覆われて入っているのでそれを壁の中に入れればシート表面が室内側に現れるのでこれが気密シートです!と強弁する会社もあるからです。確かにそうなのですがつなぎ目にしっかり気密テープを貼ればある程度効果があるでしょうがそんな現場はあまり見たことがありません。気密や断熱に熱心に取り組んでいる実務者からすればそれじゃ、世界に通用しないんじゃないの?つまりそもそもそれで気密検査に耐えられるの?いや、気密検査をしたことがあるのか?というレベルの話でまったくもって断熱材を包んでいるシートで気密が取れるという主張は日本のガラパゴスルールに他なりません。室内環境を向上させ同時に健康的で暮らし易い家に住むには科学的な思考が求められる時代にとなりました。それは実務者にもそして残念ながらこれから家を建てようとするあなたにも求められます。なぜなら実務者の中にはまだまだ、そんなの関係ないと考える人も多くいるからです。
2015年04月13日
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おはようございます、紙太材木店の田原です。快晴で気持ちのいい朝ですが、いよいよ秋本番ですね。子供の頃、毎年のように母がガラスケースに鈴虫をいれて虫の音を楽しんでいました。小泉八雲によると虫の音を楽しむ習慣は古代ギリシャ人と日本人の共通点であるとか風情があって残したい習慣ですが、家の中に虫と聞くだけで〇キブリを連想される方も多くそんな習慣はいまや風前の灯でしょうか。鈴虫はともかくコオロギの色艶は〇キブリに瓜二つですし・・・さて、四季を通して家の中の気温が安定しているつまり例え外が極寒でも酷暑でも家の中にいさえすれば、一定の気温で暑さ寒さに対するストレスを感じない断熱や気密、換気や冷暖房がきちんと設計されている住宅では暑さ寒さに対するストレスは劇的に軽減されます。家中、一年中家の中が快適なんてことは贅沢冬は寒いのが当たり前夏は暑いのが当たり前でそれを我慢して日々、暮らしていく。平成の時代まではそんな考えもありましたが、新築を検討中の方の多くは家の中では何処でも年中、快適が当たり前。同時に、冷暖房光熱費もパネル設置で格安のはず・・・もちろん、それは可能ですが断熱性能等級が6や7だから一種の全熱交換機を使っているからUa値が〇〇だからこれらは残念ながらあなたが期待している快適を保証してくれるものではありませから参考程度にお考え下さい。一つの基準になるのは冷暖房負荷。例えば暖房であれば室温を20度設定にした時、家全体で一冬に何Kwhのエネルギーが必要か計算で出てきます。この何Kwhに電気代の35円をかけると金額が出てきます。現在建築中の名古屋の家で計算すると一冬の暖房負荷は家全体で508Kwh508Kwh×35円/Kwh=17.780円年間の暖房代は17.780円となります。もちろん、設定温度が20度ではなく24度にすると一冬の暖房負荷は家全体で1271Kwh1271Kwh×35円/Kwh=44.485円設定温度を何度にするかで暖房費は変わってきますし、そもそも電気代が1Kwh当たり35円なのか38円なのかあるいは40円なのかでも変わってきます。特に設定温度は低く設定すれば暖房負荷が小さくなって暖房費も安くなります。住まい手が家の性能を知る時、この設定温度がHMや工務店によって違いが出ると比較が出来なくなってしまいます。20度設定では17.780円ですが21度設定では23.415円となって1度違うと一冬で、5.635円も違いが出てきます。なので、これから新築を検討される方はその暖房負荷が何度でのものか確認する必要があります。一般的には暖房設定温度は20度冷房設定温度は27度で冷暖房負荷を計算しますから覚えておくといいでしょう。新住協でもPHJでも重視する数値は冷暖房負荷です。その他の数値は参考程度です。東海地方では日当たり(日射取得)によって、影響される割合が高いですから設計者とよく相談する必要があります。現在設計中の可児市の家は南側道路で東西南が空いている立地。暖房負荷は設計次第で小さくなりますから付加断熱の厚さや種類の選択肢が大きく広がります。つまり同じ暖房費で、断熱材を薄くすることができます。紙太材木店インスタグラムこちらから紙太材木店HPこちらから
2024年11月18日
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おはようございます、紙太材木店の田原です。古い家の再生古い日本家屋の一番の弱点は玉石を使った基礎にあります。玉石を使った基礎は「石場立て」、「土台敷き」と呼ばれてます。「石場立て」は河原で拾ってきたような平たい丸い玉石を地面に置きその上に直接柱を立てるもの。もちろん玉石の上面は丸いのでそれに接する柱の小口は石の面に合わせて加工がしてある。玉石を地面に置く前に地業と言って石を据える地面を付き固めますが、長い年月の間には建物や屋根瓦の重さをたくさん支える柱の玉石が沈み込んだり大水で床下が浸水して玉石の下の土が流されたり地震で柱が玉石から少しずれたりします。それに柱の根本が床下の湿気で腐食する場合もあります。家を支える玉石は幾つもありますから建てた当初はどれも同じ高さでもそれぞれの高さが異なってくると敷居が水平ではなくなって建具がうまく閉まらなかったり建具を閉めた時にスキマが斜めになったりと不具合が目につくようになります。「土台敷き」は「石場立て」の欠点を補うためにできた方法で玉石を連続させて並べその上に土台を敷いてその土台の上に柱を立てるというものです。これなら単独の玉石が柱を支えるのではなく土台があるため連続した玉石で一本の柱を支えることが出来ます。同時に湿気で腐食するのは柱ではなく交換が容易な土台ですみます。土台は腐食してなくなっている状態柱は宙に浮いている「土台敷き」でも放置すれば傷むただ、残念な事に古い民家では「土台敷き」がしてあるのは建物の外まわりと土間のまわりだけで家の内部は「石場立て」というのがほとんどです。また、たとえ「土台敷き」であっても「石場立て」よりはいいという程度で玉石の上に乗っていることに変わりはありません。30年、50年、60年といった長期的に見れば「石場立て」と同じ現象が見られます。こういった建物の土台となる玉石基礎をどのように補強するか。建物をジャッキで持ち上げて新築するのと同じ基礎を作ることも出来ますが予算的な制約がある場合がほとんど持ち上げて(揚屋といい、専門職がいます)基礎を作るとなればそれだけで数百万は必要になります。強度のある基礎と土台が無ければ古い家を再生したことにはなりませんから設計者はいろんな角度から補強方法を検討することになります。いくら外観や内装、設備が新しくなっても土台や基礎は再生のかなめこの根本がどのように補強されるかで再生の本質がきまります。地味で見えないところですが数十年という時間を考える必要があります。日本の古い民家基礎が堅固なものであったらその評価も随分違ったものになっていたかもしれません。基礎が強ければ床の不同沈下や柱の傾きもなく建具の建付けが悪く隙間風も入ってくることも無かったでしょう。田原義哲の Instagram その1https://www.instagram.com/quaint.private.house.life/田原義哲の Instagram その2https://www.instagram.com/yoshisatotahara/紙太材木店の Instagramhttps://www.instagram.com/kamita_zaimokuten/
2013年05月01日
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おはようございます、紙太材木店の田原です。今朝のニュースまだ停電して、孤立している地域があるとか、ファンヒーターは電源がないと使えませんが昔ながらの対流式ストーブがあればレンガを3~4個載せて暖を取るという緊急避難的な使い方もあります。ヤカンの代わりにレンガに蓄熱させる方法です対流式のストーブでは温められた空気は部屋の天井近くに貯まりなかなか部屋が温まるころまでいきません。気密も取れてませんから窓やドアには隙間があって冷たい空気は常に室内に侵入して足元や床面は冷たいまま燃焼ガスも室内にたまりますから時々換気しなければなりません。対流式ストーブは空気を温めて部屋を暖房することを主眼にした暖房機熱源はあるのですからこれを蓄熱式ストーブに変えてしまうというもの。実際、深夜電力を利用した蓄熱式暖房機も蓄熱体はレンガですから理屈は同じです。本式のものはレンガが40kg近くありますがこの方式では効果は何分の一となります。でも6畳程度の部屋ならストーブを切ったあとも300度を越える温度になったレンガは輻射熱で体感気温を上げてくれます。タオルでドアの隙間を塞ぐのも効果があります。
2014年02月19日
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おはようございます、紙太材木店の田原です。いい天気で、気持ちのいい朝です。さて、川辺町荒壁の家、O様邸先日お伝えした庇が出来上がりましたので写真をUPします。勝手口と腰窓が並んでいますので一体で取り付けてあります。足場が組んであり、ネットも張ってあるので家に取り付いている全景は見えませんがきれいに取り付いてますね。荒壁の家でなくても家全体のデザインを考慮すれば現代の家でも十分取り付けることが出来ます。使ってある材料は全て無垢の桧や杉で松田大工さんが鉋(かんな)をかけて丁寧に仕上ています。こういう仕事の良さを次の世代になんとか伝えていきたいですね。さて、昨日お話しの続きです。丸い穴を一定の間隔で彫っていた松田大工さんこんな穴を彫っていましたこれは玄関の屋根を支える丸い垂木を壁側でかけて材料(垂木掛け)に開いた穴です。つまり、先ほどの庇をもっと大きくしたものと思ってください。もっと大きくなりますから垂木と屋根全体支える部材も必要になります。これがその垂木と屋根を支える梁です。梁には四角いホゾ穴が2ヶ所彫ってありますがこれは梁を支えるための柱のホゾが入る穴です。さて、先ほどの垂木掛け壁に穴を外側に向けて取り付きますが屋根は当然前下がりに勾配が付きます垂木も斜めになります、ですからあの穴も実は斜めに彫られています。写真ではちょっと分かりにくいですね。明日はもう少し分かりやすい写真をご用意します。それでは皆さん、また明日。
2010年05月22日
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おはようございます、紙太材木店の田原です。先週、数少ない一般読者の方から質問がありましたのでお答えさせていただきまます。質問は屋根は合板+屋根の形に合わせたアクアフォーム吹付この場合、屋根裏換気があればアクアフォームから2階天井部分は結露しないように思うのですが、どうなんでしょうか?というもの質問内容から判断すると、質問者の断熱方法は屋根断熱屋根断熱と言うのは斜めになった屋根の形に合わせて断熱材を設置するもので主に勾配天井で小屋裏にロフトを設ける場合にする断熱それとは別に2階の水平な天井に断熱材を設置するのは天井断熱といいます。つまり、二階の天井については二種類の断熱方法があります。質問された方は屋根の形状に合わせて断熱という表現から屋根断熱と判断されますが質問内容は屋根裏換気をすればアクアフォームと天井の間で結露しないか?というものちょっとよくわからないのですが、質問内容通りなら答えはその間(アクアフォームと2階の天井)では結露しません。でも質問者が屋根断熱と天井断熱を勘違いしている可能性があり、屋根面に直接吹き付けたアクアフォームと屋根合板の間では結露すると思われます。なぜこのような質問が出たかというと屋根裏換気を設ければ天井断熱をした場合防湿層を省略出来るという規定があって質問者は天井断熱と屋根断熱を混同している可能性があります。あるいは相談している営業担当者が勘違いしていることも。さて、国交省の長期優優良住宅化リフォームの評価基準とアクアフォーム施工マニュアルのHPを見てみましょう。この長期優良住宅化リフォームのイ基準は現行の長期優良住宅に適合するものその13Pに下記の規定があります。繊維系断熱材その他これらに類する透湿抵抗の小さい断熱材を用いる場合は防湿層を室内側に設置すること云々こちらに日本アクアの施工マニュアルがあります。それによるとちょっと小さくてわかりませんね拡大すると断熱住宅の設計上の留意点の中の2防湿層の設置の中に透湿抵抗の小さい断熱材を使用する場合は、防湿層を断熱材の室内側に設けると有り該当する断熱材に2吹付硬質ウレタンフォームのうち JIS A9526 A種3に該当するものとあります。日本アクアのHPにアクアフォームの断熱材品種が出ています。つまりアクアフォームは吹付硬質ウレタンフォームのうち JIS A9526 A種3に該当するもので湿抵抗の小さい断熱材を使用する場合は、防湿層を断熱材の室内側に設けるに該当する断熱材品種一般の方ではここまでなかなかたどり着けません、以前、Lixilがサッシの熱貫流率に容易にはたどり着けないようにしていたように都合の悪い部分は嘘はつかないけれど正直ストレートには出さないそんな企業姿勢が垣間見えます。(この時代それだけでNGだと思うのだけど・・)さて、上で紹介したこれ防湿層の設置その中の省略防湿層を省略出来る要件透湿抵抗比の計算または一次元定常計算による防露性能の確認計算によって省略出来るとあります。ある一定条件をクリアすれば防湿層を省略できるよと言ってるわけですがいろいろ申し上げましたが結論を言えば日本アクアのHPに出ています。つまりアクアフォームの外壁側に通気層が必要ですそれが設けられない場合は防湿層(気密シート)を設置してください。そのようにこの施工マニュアルは言ってます。恐らく一次元定常計算にようものと思われます。アクアフォームの外側に通気層を設けるのが必須透湿防水シートの外側に合板があれば当然、室内側に防湿層(気密シート)の設置は必須屋根断熱についても同様最近の在来木造の主流は合板プラスサイディング外壁側は筋交いのみで防湿シートプラスサイディングというところもありますが・・・結論は屋根あるいは壁に合板が使ってあればアクアフォームでも室内側防湿シートは必須と考えます。壁が合板の場合は通気を取るのは困難屋根合板で通気が確保できれば良いかもしれませんが一次元定常計算でエビデンスを確認する必要があります。質問者のように合板に直接吹付けは通気が取れませんからNG一番簡単な確認方法はこの仕様で長期優良住宅、あるいは長期優良住宅化リフォームが通りますか?ということを日本アクア、あるいはアイシネンに直接お聞きになることです。外気側が合板仕様で直接吹き付ければ「必要です」と答えるはずです。PS一次元定常計算室内側温度15度、湿度50%、室外側その地域の平均最低気温、湿度70%このように仮定しての結露計算ですが冬に暖房した室内15度と言うのはあまり考えられません。一次元定常計算でOKだからというより可能性があるのなら安全側に配慮すべきと考えます。田原義哲の Instagram その1https://www.instagram.com/quaint.private.house.life/田原義哲の Instagram その2https://www.instagram.com/yoshisatotahara/紙太材木店の Instagramhttps://www.instagram.com/kamita_zaimokuten/
2016年03月28日
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おはようございます、紙太材木店の田原です。先日、トイレの便座の交換をしました。温水洗浄便座、簡単に言うとウォシュレット或いはシャワートイレです。このトイレの寿命ですがここ数年、会社あるいは自宅で3つのトイレの便座を交換しています。事務所のトイレ2004年設置で2017年交換 寿命13年今回のトイレ1999年設置で2018年交換 寿命19年私の住む離れ1991年設置で2015年交換 寿命24年 使用回数、頻度は上から順に下がっていきます。トイレは便器本体、タンク、便座と大きく分けて3つに分かれますが事務所のトイレはタンクと便座が一体になったもので便座の交換時にはタンクも一緒に交換することになりますが後の二つは便座の交換だけで済みました。どの便座も洗浄水が出なくなるという共通の症状での交換です。現在の住宅のトイレ事情は1階と2階の2か所にトイレを設置するのがほぼ標準化してますが上の寿命24年の離れのトイレも2階設置のものですので一般的な住宅と同程度の使用頻度と思われます。離れのトイレは取引先のキャンペーン商品で購入しましたが価格はホームセンターで売ってるのとほぼ同じ交換は自分でしましたから一番お値打ち取説を読めばご自分でもできます。タンクと便座が一体の事務所のトイレは自分では無理なので(ひょっとしてできたかも)設備屋さんにお願いしました。今回のトイレも便座だけなので自分でできますが時間がなくて設備屋さんに依頼しました。どのタイプも便器には異常はありませんからその上だけの交換で済みます。汎用品ですから部品もそれなりにありますしご自分でもできますがそうでないものについては神のみぞ知るでしょうか。下のタンクレスのトイレも交換用の便座が出ていますから今のところは問題ありません。但し、便器は100年クリーンでも便座の寿命は持って20年ほどもちろん100年クリーンも掃除は必須ですからお忘れなく。
2018年12月19日
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おはようございます、紙太材木店の田原です。先日の新住協の総会で話しを聞いたり見たり、いろんな人の意見を聞くといろいろ思うことがあります。帰りの新幹線の中で浮かんだ考えを忘備録的に書きます。人はなぜ家を建てるのか?安全安心を求めてとか人それぞれと言ってしまえばそれまでですがその目的は何か?と何度も突き詰めていくと最後には、心地よい空間を求めてと・・・住まいにおける心地よい空間は大きく分けると住まい手サイドで作り上げるもの設計サイドで作り上げるものそれに周辺環境によるものこの三つが主な構成要素です。断熱や気密換気や冷暖房装置などは心地よい空間を作るための設計者側の手段あるいは責任といえるでしょう。もちろん間取りなどの設計プランや選択された素材例えば床壁天井の材料ドアなどの建具も設計者サイドで作り上げるものになります。更に周辺環境は変えられませんが利用することはできますから、心地よい空間を作るためにいかにそれを設計に取り入れられるかさて、住まい手サイドが作る心地よい空間とはお気に入りの家具、椅子やテーブル花や植栽ちょっとした小物や本旅のお土産思い出の写真など様々ですがそれらが目の届くところ手の届くところつまり、それらが身近にある空間が心地よい空間となります。ポイントはその人が気に入ってるものであることでも住まい手サイドが出来るのは残念ながらそこまで。いくらお気に入りの空間でもなんだか寒い・・・ふと窓の外を見たら誰かがこちらを覗いている・・・カーテンを閉めると閉じ込められたような・・・さて、お気に入りは人それぞれですが人の手で作られたもので古いものは人を惹きつける何かがあります。古いもので残っているということは多くの人の手で大事にされてきたからに他なりません。骨董屋さんが世界中にあるのも頷けます。日本でも北欧のビンテージ家具などは根強い人気があります。間取りや生活動線あるいは最近は性能も叫ばれていますが、それらは当然のこととして日々の生活をより豊かにする心地よい空間は設計者だけでなく住まい手も参加することでより充実したものになります。今までの経験から心地良いと感じる空間はお気に入りのものが身近にあり四季を感じる植栽があり自然な素材に囲まれ暑さ寒さと言ったストレスを感じないそんな空間を日本人は心地良いと感じるようです。性能だけでは得られない心地よい空間あなたが本当に家を建てる理由は心地よい空間を求めてるからなのかもしれません。次回からもう少し心地よいと感じる空間を深堀していきますね。紙太材木店インスタグラムこちらから紙太材木店HPこちらから
2024年10月11日
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おはようございます、紙太材木店の田原です。先日、昨年お引渡しをしたお客様の湿度と気温のデーターを調べてきました。年末から10日ほどのデータですが興味深い点が何点かあります。岐阜市の気象庁のデータと比較すると面白いことがわかります。気象庁データ(観測点 加納)最低気温29日 -2.1度30日 -2.0度31日 1.0度1日 0.9度最高気温29日 5.8度30日 8.3度31日 10.5度1日 9.9度お客様宅最低気温29日 -2.5度30日 -2.1度31日 0.3度1日 0.6度最高気温29日 1.5度30日 4.8度31日 6.5度1日 4.9度最低気温は若干お客様宅の方が低いですが最高気温に随分差が出ました。岐阜市は市内を北東から南西に向かって長良川が流れていて、この川の北と南では寒さが違うと言われてました。気象庁の観測点の加納は昔の加納城のあった辺りで長良川より随分南にありますがお客様宅は長良川の北の地域日射の影響を受けないように家の北側でデータを取ってます。岐阜市の暖房デグリーデーは1850度日程度しかしこの値はあくまで観測点でのデータですから同じ市内でも長良川の北側はもっと低いようです。岐阜市のようにある程度の広さのある地域や大きな川、山間部がある地域を含む場合は発表されてる統計的な数字のみでは寒さや風向は判断できないようで、それらの数字は参考程度にしておくべきでしょう。設計時には必ず現地に行き自分の目で見て確認することが大事です。特に最近はその地域の卓越風から判断して窓を設置位置を決めて、風通しの良い家という場合もあるようですが実際のところ風向きなどは地形や周辺の建物川などにより大きな影響を受けています。ちなみに岐阜市の過去の最低気温のベスト3は(1883年からの統計)-14.3度(1927/ 1/24)-13.7度(1936/ 2/ 3) -11.7度(1927/ 1/30)昔は随分寒かったんですね。美濃加茂市は(1978年からの統計)-8.9度(1986/3/1) -8.7度(1985/1/15) -8.6度(1981/2/28)岐阜は県庁所在地ですから昔からの統計がありますが美濃加茂は1978年から最低気温は岐阜の方が低いように見えますが-8.9度を記録したの1986/3/1の岐阜の最低気温は-4.9度-8.7度を記録した1985/1/15の岐阜の最低気温は-6.0と岐阜と美濃加茂では美濃加茂の方が3~4度ほど低くなっています。ということは岐阜が -14.3度の時は美濃加茂はいったい何度だったんでしょう?このような数字があるということはまた同じ数字が出てきても不思議ではありません、温暖化すると冬は寒くなるとか。皆さん、暖かい家に住みましょうね。
2014年01月08日
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おはようございます、紙太材木店の田原です。日中、日差しのある室内ではあまり寒さを感じませんがそれでも11月の末ですから、エアコン暖房は必須です。我が家では冬季は24時間エアコン暖房ですがこの時期は夜間の12時間暖房12月になれば24時間フル稼働となります。先日、家人からエアコンの室外機にかなり霜がついてるけどと言われたのですが室外機に霜が付くのは当たり前で霜取り運転するから大丈夫!と放っておいたのですがエアコンの効きが少し弱い気がしたのとカラカラと異音がすること2.3度家人から同じようなことを言われ重い腰を上げたら上の写真の状態Σ( ̄□ ̄|||)!室外機のカバーを外して中を見ると冷凍庫の中と同じよくよく見るとファンの羽が霜というより氷になった部分にこすれて削っています。何かが絡まったようなカラカラと音がしてましたからこの羽が氷にこすれていたのが原因と判明しました。11月に夜間だけエアコン暖房していてこの霜の取りつきようは異常既に10年以上使ってますから(いままでこんなことはありませんでした)さすがに限界のようです。新しいエアコンが来るまではだましだまし毎日お湯をかけて氷を溶かすことになりそうです。
2017年11月24日
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おはようございます、紙太材木店の田原です。今朝も快晴の美濃地方は12度を切っています。10日もすれば朝晩は暖房が欲しくなるでしょう。美濃地方であれば10月末から来年の4月半ばまでの5か月半暖房にお世話になることになります。それに比べて夏の暑さ対策の冷房は2か月ありません。暖房は期間も長くなりますから費用も掛かりますし寒さは健康にも直結します。住まいの寒さ対策とコストについては二つの考え方があります。つまり、イニシャルコストとランニングコストの考えです。最初に建てる時にコストかけて断熱性能をしっかりしたものにして後々のランニングコストを少ないものにするやり方とランニングコストは高くても最初に建てる時の断熱性能は低めにし、建てる時のコストを少なくするやり方の二つです。上の表は前回お話したH28年省エネ基準住宅(表中、基準住宅)と川辺の家D(当該住宅)の消費エネルギーの比較です。川辺の家Dでは年間20万ほどですが省エネ基準住宅では35万ほどかかります。太陽光パネルを設置してますから実際の差はもっと大きくなりますが省エネ基準住宅にはその設定がありませんから、純粋に性能の差だけで年間15万円ほどの違いになります。最近の住まいの健康性の考えでは室温の差による健康性の差、つまり医療費にも差が出ることが分かっています。つまり、室温が低く風邪にかかりやすければ家族4人が使う薬や医療費も差が出ることになり、それらを合わせるとかなりの額の差になります。単純に、建てる時に上の二つの家がそれぞれ2000万と1850万と仮定した場合では差が150万円ありますが、11年目にはランニングコストとイニシャルコストの合計は逆転します。つまり、10年以上その家に住むなら性能を上げていたほうが出ていくお金は少なくなります。もちろん性能を上げれば最初のイニシャルコストは大きくなりますから逆転する時期は15年先、20年先、30年先と後ろにずれていきます。今回は医療費の差は入れてませんからそれを考慮すれば逆転する時期は早まります。最近はファイナンシャルプランナーに相談される方もいますが、FPはお金のことは分かっていても住宅の性能のことについて知っている人はほとんどいません。まして、その差がどれほど生活費に影響を及ぼしているかを知っている人はほんの一握りでしょう。住宅ローンの毎月の返済額が3000円(年間3.6万円)違えば借入金額は100万円違います(35年返済)イニシャルコストに200万円余分にかけても年間7.2万円のローン返済額の上昇ですがそれでも消費エネルギーの差は15万円もあります。つまり400万余分にかけてもローン返済額と消費エネルギー代の合計はほぼ同じになります。家計から毎月出ていくお金は同じでなのに住んでいる家の性能の差は天と地ほど違いが出てきます。坪単価だけに、家の価格だけに目を向ける時代は既に過ぎました。
2019年10月16日
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おはようございます、紙太材木店の田原です。昨夜から今日の午前中にかけて線状降水帯の予報が出てましたが、今のところ大丈夫のようです。日も差しています。今後の台風の動きが気になりますが、過去の台風の時の雨漏れの事例のお話を一つ。台風の時だけ雨漏れするケースがあります。雨漏れの補修の場合、どこから水が侵入しているか確認するため水かけ試験を行います。雨が室内に漏れてきた場合、恐らくこの辺りから入ってくるのではと思われる箇所に放水して侵入ヵ所を探ります。それは外壁のクラック(ヒビ割れ)であったりサッシと外壁の取り合いの箇所であったり様々ですが、何回放水しても時間をかけて放水しても雨漏れが再現できないケースがあります。今まで10年以上住んでて今回の台風で初めて雨漏れしたそんな場合考えられるのが家が水を吸い込む、です。どういうことかと言うと南向きの家で南から雨とともに強風が吹く、建物の南面には風圧力がかかります。しかし同時に南からの風を建物が防ぎますから、建物の北側の壁の外は減圧され気圧が低くなります。北側の壁やサッシの隙間あるいは換気扇があると室内の空気を吸いだすことになります。室内の空気が吸い出されるということは吸い出した分の空気がどこからか入ってくることになります。南側のサッシの周りやその他の隙間から空気が入ってくるわけですがそこに水が当たっていれば空気と共に水も入ってきます。引違いのサッシの下部のレール部分などで、水がボコボコしてるのをご覧になった方もおられると思います。同じ現象がそれ以外の部分でも起こっていると考えられます。台風の時しか漏れない雨漏れ多くは強風によって減圧された室内の水の吸込み現象と思われます。強風がどちらから吹くかでも違いますし、風の程度や風圧力も違いますから台風が来るたび起こる訳でもありませんし、どの家でも起こるわけではありません。こんな雨漏れもありますがどこから侵入するかは水かけ試験でも分かりません。(台風を再現できないので)補修らしきものをしたとしてもきちんと補修できたのかは分かりません。(台風を再現できないので)高気密な家にすれば大丈夫か?そう聞かれてもなんともお答えのしようがありません。リスクは減るかもしれませんが、トイレや台所の換気扇から減圧の可能性もありますし高気密だからと言って隙間が無い訳ではありませんから・・・つまり、可能性はどんな家でもあるでしょう。紙太材木店インスタグラムこちらから紙太材木店HPこちらから
2024年08月30日
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おはようございます、紙太材木店の田原です。梅雨の中休みでしょうか本日は32度の予報で晴れしばらく雨は大丈夫のようです。週末にチラシが入っていて「高気密・高断熱の省エネ、バリアフリー住宅」と出てますウレタンをを吹き付けて断熱しているようですが特に詳しい説明はありません。一般的にはウレタンを吹き付けていれば高気密、高断熱との解釈のようですがウレタンの熱伝導率は例えばアイシネンは0.035アクアフォームは0.034一方グラスウールは16Kのグラスウール0.04516Kの高性能グラスウール0.038断熱材はその厚さで性能が比較できますから想定される厚みを熱伝導率で割ると熱抵抗が出ます。熱抵抗の数字の大きいほうが断熱性がありますから設計者はこの厚みも考慮して熱抵抗値を出して断熱性を比較します。断熱材を吹き付けるアイシネンやアクアフォームの場合柱の太さが10.5cmとすると平均して8cmほどの厚みで吹き付けることになりますから(吹いたままの場合、柱の厚み以上に吹いて出てきた分はカットする方法も有りますが一般的には吹いたまま処理)熱抵抗はアイシネンは0.08割る0.035で2.28アクアフォームは2.35一方グラスウールなどの繊維系断熱材は厚みが既製品ですから決まっていて一般的には10cm熱抵抗はGW16Kは2.22HGW16Kは2.634寸柱を使えば12cmの厚みのものが使えますからその場合はGW16Kで2.66HGW16Kは3.15限られた予算の中で最大限その性能を発揮させる断熱材は何かを考えなければなりませんから設計者は予算と睨めっこしながら検討することになります。さて、もう一つ設計者や工務店の担当者といった実務者でも誤解しているケースがあります。それは透湿抵抗のことですがわかり易く言うと透湿抵抗が低いと水蒸気を通しやすいので繊維系断熱材では防湿層つまり気密シートが必要です。これは多くの実務者が共通して認識しているところですが上記のような発泡系断熱材を使用すれば気密シートは不要と考える方が多くいます。でも実はこれNGなんですね。長期優良住宅化リフォームが昨年から始まってますが透湿抵抗が低い断熱材では防湿層(気密シート)が必須となっていて上の両製品ともそれに該当します。省略できる場合もありますが固定した下地(合板等)に吹き付ける場合はその材料の抵抗が大きくなりますからできませんし外壁側に下地をなくしてシートに直接と言うのは設計上問題があることが指摘されていますから防湿層(気密シートは)必須です。コンプライアンス、法令遵守の厳しい大手住宅メーカーでは屋根裏の断熱リフォームで現場発泡系の吹付材を屋根面に直接吹き付けることはしていません。大手HMだけでなくほとんどの工務店の屋根の下地は合板でできています。そこに断熱リフォームで上記のような透湿抵抗の低い断熱材を吹き付ければ吹き付けた屋根面の合板に結露が発生します。大手HMはそこがわかっているのでしないんですね。じゃあ、吹き付けてから防湿層を貼ればいいのではという考えもありますがあとから屋根裏の束や母屋、あるいはトラスが複雑に入り組んでいるところにシートを貼るのはとても手間がかかります。よほどの物好きでなければ止めましょうということになります。現場発泡の吹付断熱材でも透湿抵抗が小さければ防湿シート(気密シート)が必要です。続きはこちらをご覧下さい田原義哲の Instagram その1https://www.instagram.com/quaint.private.house.life/田原義哲の Instagram その2https://www.instagram.com/yoshisatotahara/紙太材木店の Instagramhttps://www.instagram.com/kamita_zaimokuten/
2015年06月15日
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おはようございます、紙太材木店の田原です。昨夜は蒸し暑く寝苦しい夜でした。そんな時は無意識にパジャマのズボンを脱いでしまう癖があります。昨夜も3時頃に目が覚めた時には脱いでいましたがどうやって脱いでいるのかは不明です。昨晩、林先生の番組で家庭内でのカビの話がされていました。番組で放送された方が皆さんそれなりに工夫をされていたので意識の高い方もいるのだと感心していました。カビの三大発生要因は温度、湿度、栄養ですが温度や湿度は人の快適な環境と被るところがありますから根絶するのは難しいものです。逆に言えばカビが生えないようなところは人も住みにくいと言うことで各家庭で自己防衛や工夫が必要ということになります。昨夜出ていた対策の一つが押入れに布団を仕舞う時(ベッドではなくて今でも毎日押入れに布団です)襖の両端を開けたままにしたり、スノコを床だけでなく壁側に縦に立てかけたりしていました。放送では床とサイド壁だけでしたが外壁に面するところにも(布団の奥側)にも設置するといいでしょう。これは壁に布団が密着していたり、閉め切ったままにしておくと湿度が高いままになってカビが生えやすい環境になるので隙間を作って布団が早く乾くようにという意味合いがあります。毎日、畳の上に布団を敷いて寝る方がどれだけいるのか分かりませんが恐らくそれほど多いとは思えません。ただ、注意していただきたいのは布団の収納方法だけではありません。畳の上に布団を敷いて寝るという行為です。伝統的な日本人の住まい方は畳の上に布団を敷いて寝るでしたが畳は年に一度は畳を干していましたし、畳の下は杉や松といった無垢の板でしたから板同士ののつなぎ目にはそこそこの隙間がありました。古い家にいくと分かりますが畳と畳の隙間から隙間風まで入ってきます。畳と畳の隙間から風が入ってくるなんて今の方には想像外かもしれませんね。でもその風を防ぐために新聞紙を畳と板の間に敷いている家庭はかなりあります。まあ、上のような古い家でしたら畳を干す、毎日布団の上げ下げをするで畳に布団でもそれなりに問題はありませんが現代の家でそれをするとどうなるか?人の体は36度そこから水蒸気が出ていてそれが布団の中に拡散していきます。その水蒸気は敷布団を通過して畳を通過して床の合板につきあたります。36度で湿度80%の空気は何度で結露するか?湿り空気線図を見れば一目瞭然、32度です。畳が湿気る理由は人から出た水蒸気昔はそれでも畳の下が板でしかも隙間もあったから毎日布団を上げ下げして、晴れた日には布団を干して年に2.3回の畳み干しでよかったんですが現代の住まいの畳の下は隙間の無い、透湿抵抗の高い合板体から出た水蒸気は合板でせき止められてしまいます。断熱畳(スタイロフォーム)でも水蒸気は通過しますから結露が発生します。温度と湿度が毎日補給される環境が整いますから畳の下ではカビが発生します。下の写真は昨年、耐震診断にお伺いした家でのことで、数年前に改装されたとのこと。息子さんは〇友林業にお勤め(単身赴任)リビングの隣の和室が寝室ここに布団を敷いてお休みになります。毎日布団はジャングルジムにかけて干しておきます。でも、その畳の下は建築物理、あるいは木造建築病理学を理解していないとこのようなこととになりますから設計者や実務者の責任重大です。
2019年06月05日
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おはようございます、紙太材木店の田原です。今朝は16度の川辺町10月も末ですが朝が寒いとは感じません。10年前の2014年10月29日のブログを見てみたら、朝の気温は3.5度とありました。過去の気象データから当時のお隣の美濃加茂市の10月の気温を見ると朝の最低気温は28日は7.6度29日は4.7度30日は7.3度寒波が来ていたようですね。暑いのも難儀ですが、エアコンがあれば自分のいるところに対してはそれなりに涼しくすることができます。寒いに対して家中ちゃんと暖かくして家の中では何処でも寒さ、冷たさのストレスを感じないようにするというのは、意外に難しいものです。エアコンは空気を温める装置ですから暖かくなった空気は部屋の天井近くに溜まりくるぶしから下となると、暖かい空気はなかなかそこまで降りてくれません。そんなに簡単に横のお隣の部屋にも動いてくれません。玄関やトイレ、お風呂の中もそうです。特に玄関は大きなドアを閉開しますから、出入りのたびに中の暖かい空気が出ていき外の冷たい空気が入ってきます。更に玄関の床はコンクリートの上にタイルが張ってある家が大半。しかもそのタイル面は、玄関ホールのフローリングの床より20センチほど下がって段差が出来ています。家中の冷たい空気は重いので下へ下へと下がっていきます。家の中で一番下の床がコンクリートとタイルでできた玄関の床。比重のとても小さな空気で比重のとても大きなコンクリートとタイルを温める?玄関なんて一瞬通り過ぎるだけだから寒くてもいい?玄関ホールを扉で仕切って、冷気がリビング側に入ってこないようにする?断熱や気密がきちんとできている家になればなるほど、家の中で寒い区域を作るのは結露のリスクが高まります。冬の結露は暖かくないところ冷たいところ寒い所で発生します。一種の全熱交換器で換気をしてるから大丈夫ではありません。お風呂やトイレ、玄関を寒くしない設計は全熱交換器を使ってる家でも設計者には求められます。お風呂やトイレ、玄関は建物の角にあることが比較的多くなります。建物の角にあるということは4つの壁の内、二つの面が外気に接しているということ。平屋であれば、天井も外気に接します。室内側にある壁の向こうは同じ室内で気温も20度くらい。でもこれからの季節外気に接している壁の向こうは3.5度とか0度・・・お風呂は1坪の大きさとすると真四角の形をしています。お風呂が角にあれば2つの壁面が外気に接しますし、角でなければ1つの壁面しか外気に接しません。熱は暖かい方から寒い方に移動しますから、建物の角にあるお風呂の外気に逃げていく熱の量は1面しか外気に接していないお風呂の2倍と言うことになります。お風呂や玄関、トイレを寒くしないために1時間当たり何wの空気が何m3必要か?それには、それぞれの部屋の暖房負荷を計算する必要があります。これから冬に向かって寒くなっていきますが、新築を検討される方は設計者と相談しながら暖かい家をお建てください。紙太材木店インスタグラムこちらから紙太材木店HPこちらから
2024年10月30日
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おはようございます、紙太材木店の田原です。今朝は5度ですが体が寒さに慣れてきたせいかそれほど寒さを感じません。SNS上では無暖房チャレンジという深まる秋の寒さに対していつまで暖房無しで過ごせるかの話しもあります。マンションなどを除いた一般の家ではパッシブハウスクラスの性能の家を除けば、我慢大会になる恐れもありますし家人からは非難ごうごうでしょう。パッシブハウスまで行かなくても等級6か7で日射取得や蓄熱が出来るなど工夫がしてあるとそこそこ行けそうですから試してみてもいいかもしれません。黙ってトライして家族が暖房をつけた時が終了。そうすれば我慢大会にならずに済みます。寒さの感じ方は人それぞれですから、誰かが暖房をつけても文句を言ってはいけません。さて、多くの方がペアガラスのサッシをご存知ですし、部屋が寒いとか暑いのは窓やサッシからの熱の出入りの影響が大きいという話しを聞いておられると思います。そのため国も窓からの熱の出入りを抑制するリフォームに対し、窓リノベと言う名称で補助金を出しています。今年度は4月から10月までの7か月間で約19万件の申し込みが来ていて戸数では約20万戸の家が窓リノベをしています。1か月あたり3万戸ですから12月までだと約26万戸の家が窓リノベをすることになります。一方サッシを二重にしてもそんなに変わらないんじゃないの?本当に暖かくなるか?暖かくなっても気がする程度では?そのように感じておられる方も数多くおられます。実は、半分当たってます。一昔前の在来工法の木造住宅は壁の中を気流が通るケースが大半です。気流が通るというのは床下の空気が1階の壁の中を通り天井裏に入りそこからまた2階の壁の中を通って屋根裏に回る風の通り道が出来ています。建物の断面図を見ると空気の通り道を目で見ることができます。新住協のQPEXで既存の家の断熱改修する時に、壁の断熱性能の計算をします。一昔前の家でも壁には5センチ程度の断熱材が入ってますが、気流を止めるための措置がしてありません。そのため、計算する時はその断熱材の厚さを2/10として計算します。つまり五分の一です。5センチの厚さの断熱材なら気流止めが無いと1センチの厚さで計算します。なので一昔前の家で窓リノベをするなら気流止めは必須です。今年度の補助金は年末までの設置が条件ですのでもう難しいかもしれませんが、性能向上のためのリフォームやリノベーションに対する補助金は今後も続くと思われます。そうしないと2050年既存住宅を含めたカーボンニュートラルなんて絵に描いた餅になってしまいます。性能向上のための補助金は今後も続くと思われますので、暖房しても寒いと感じておられる方は窓リノベを検討しても損はありません。その再、同時に気流止めをすることをお忘れなく。紙太材木店インスタグラムこちらから紙太材木店HPこちらから
2024年11月29日
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こんばんは、紙太材木店の田原です。すっかり寒くなってしまいましたね。子供の頃はこの川辺町でも11月の末に雪が降ったこともあったのですが最近の暖冬で12月になってもそこそこ暖かい日がありましたがさすがに、冬の季節になってきました。さて、川辺町の荒壁の家、荒壁を塗りつける壁には竹を編んでおきますが竹だけではしっかり固定できませんから貫(ぬき)をいれておきます。柱に開けた貫穴に横から通していきます。貫をこのように入れてこの貫に編んだ竹を固定していきます。貫は通してあるだけでなく柱の両側から楔で全て固定されますがここで大事なのは楔の上下です。楔を拡大してみましょう。直角三角形の楔が入れてありますが、直角が上になるように入れてあります。直角を下に入れることはありません。木が年輪の目に沿って折れやすいことは皆さんご存知だと思います。直角が下になると年輪は貫と平行する事になります。この場合、金槌で楔を打ち込むと楔が割れる可能性が出てきますまた、地震時の壁の揺れで楔に柱側から圧力がかかったとき年輪が貫と平行だと割れる可能性が出てきます。それを避けるため直角を上にします。また、直角が上であれば楔が折れにくいほうに圧縮される事になります。このようなことから楔の入れ方はいまの形になりました。荒壁の耐力(地震時の粘り強さ)は施工する大工さんや左官屋さんにより大きく異なります。楔一つの入れ方で大きく違ってくるというお話しでした。それでは皆さんまた明日。田原義哲の Instagram その1https://www.instagram.com/quaint.private.house.life/田原義哲の Instagram その2https://www.instagram.com/yoshisatotahara/紙太材木店の Instagramhttps://www.instagram.com/kamita_zaimokuten/
2009年12月16日
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おはようございます、紙太材木店の田原です。今朝も氷点下の美濃地方暑さ寒さも彼岸までと言いますが(明日からお彼岸の入り)まだまだストーブには働いてもらわなければなりません。さて、前回付加断熱を標準的に行ってる夢建築工房さんの話をしましたが新住協の技術資料でも様々な付加の手法が出ています。つまり、新住協では生産性(手間のかからない方法)の向上や性能確保のために試行錯誤を積み重ねてきたわけです。ということで紙太材木店でもいろんな付加断熱のやり方をしてきました。粟野の家はこんな具合横桟を入れ転び止めを適宜設置可児の家や加茂野の家では縦桟を入れています。今月着工する本庄の家は準防火地域外壁は上半分が杉板張りでしかも延焼ラインの内側にAPW430(防火非対応)を工夫して組み込み同時に軒裏現し杉板張りという現場防火性能を確保してというのが前提になりますがどのように付加断熱するか検討中で先日試作をしてみました。上の写真を見ると簡単そうで、どこが工夫してあるの?状態ですが写真を見ただけではわかりません。断熱材をきちんと綺麗にいれることは断熱性能に直結しますから大事なポイント施工性を高めることでコストを削減し同時に外壁の熱貫流率を下げる。口で言うのは簡単なんですが毎回脳みそに汗をかきながら試行錯誤してるのが実情今回のこの試作、いまのところかなりいけるんじゃないかと自賛してますが施工性や生産性については現場で実際やってみなければわかりません。熱貫流率の計算値はどのやり方よりもいいので今から楽しみなので乞う、ご期待であります。粟野の家の日だまりQ値0.85 Ua値0.32 C値0.24
2017年03月17日
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おはようございます、紙太材木店の田原です。快晴で気持ちのいい朝です。明日は品野町の家の建前、この天気が続くことを念じているところです。一般の方にはあまり馴染みが無いCO2測定器商売柄持ってますが意外に高いんですね。ネットで検索してもこの機器は安いほうで(1万円前後)他の機器は数万円はしますから一般の方ではよほどのもの好きでなければお持ちでないはずです。住宅の室内の空気環境についてはVOC(揮発性化学物質)測定で化学物質の測定ができますから新築住宅のお引渡しの前に室内のVOCを測定することができます。ただこの測定ではCO2(二酸化炭素)は測定できません。住宅のVOCは指針が出ていて基準がありますがCO2(二酸化炭素)については無くてビル管理法で濃度の上限が規制されています。それが1000ppmですから住宅ではそれを一つの指針としているのが一般的です。上記の機器にも下のような説明がありますこの測定器意外に敏感で1mくらい離れたところから息を吹きかけるとたちまち濃度が上がり1000ppmを越えるとアラームが鳴りだします。1000ppmから2500pppmで眠気が誘われるレベルですが2500ppmから5000ppmでは健康に害を及ぼす可能性のあるレベル5000ppmでは危険さて、家族4人で6畳間で寝ていると何ppmになるか?1000ppmが0.1%人の呼気には4%の二酸化炭素が含まれていますから40000ppmの二酸化炭素を常時排出していることになります。部屋の換気状況や隙間の程度、ドアや窓の開閉状況にもよりますが実は意外に高い数値です。私の住んでいる離れは20年以上前に建てた2x4ですから24時間換気がありません。測定してみると夫婦二人の寝室10畳、ドアを閉めていると3100ppmドアを開けていても1650ppmです。窓をあけて網戸にすれば夏場はいいとしても秋から春にかけては窓を開けるわけにはいきませんしドアを開けていても1000ppmを越える高い数値です。夫婦二人ですし、少し広めの10畳でこの数値ですから夫婦二人と子供二人ではさらに数値が上がると思われます。断熱、気密、換気、冷暖房システムこの4つの住宅の基本性能のうちの一つが換気換気を計画通りするには気密が必須です。気密のない換気はおそらく必要な部屋の換気ができていません。ご自宅の寝室や子供室に給気口があっても、気密が取れていなければそこから空気が入ってくることはありません。気密測定をする会社であれば換気を意識してますがそうでなければ推して知るべしです。朝、目覚めた時に頭が重いようなら寝室のドアを開けたまま寝てみましょう。我が家は冬でもそうしてます。田原義哲の Instagram その1https://www.instagram.com/quaint.private.house.life/田原義哲の Instagram その2https://www.instagram.com/yoshisatotahara/紙太材木店の Instagramhttps://www.instagram.com/kamita_zaimokuten/
2017年09月25日
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大野町の家おはようございます、紙太材木店の田原です。今にも雨が降り出しそうな空でと書いていて窓の外を見てみたら雨が降り出していました・・花池の家は外部の付加断熱の下地の工事中ですから困りものの雨です。先日のブログ”ZEHで上りと思ったら更にその先がある”で触れたLCCM(ライフサイクルカーボンマイナス)住宅その定義は「居住段階のCO2の排出量に加え資材製造や建設段階のCO2排出量の削減、長寿命化によりライフサイクル全体(建築時から解体、再利用等迄)を通じたCO2排出量をマイナスにする家」その中に外壁基材の耐用年数の決定方法という項目があります。簡単に言えばその外壁、何年持つの?という事を記入する欄があって4つの選択肢があります。・劣化促進試験等で検証された耐用年数・製品カタログ等に記載されている交換時期・「外壁材の耐用年数一覧表」に記載された耐用年数・実物件における使用実績3番目の「外壁材の耐用年数一覧表」は建築研究所資料 NO91 1997建築のライフサイクルエネルギー算出プログラムからのものです。外壁材だけでなく屋根材の耐用年数も出ていますが、最近はガルバリウム鋼板で外壁というものがあります。上記の表にはカラー鉄板(厚1.0)とフッ素樹脂スパンドレルというものがありますがカラー鉄板(厚1.0)の耐用年数は15年になっています。これは従来のトタンと考えていいでしょう。フッ素樹脂スパンドレルというのがいわゆる一般的なガルバリウム鋼板で耐用年数は30年とありますが、後ろにスパンドレルとあります。スパンドレルというのはガルバリウム鋼板を下地の壁に釘で固定するのですがその釘が表面に出てこないように取り付ける手法のものを言います。このやり方なら40年の耐用年数を認めるというものです。じゃあ、表面の溝に直接釘を打って固定したものの耐用年数は?というと残念ながら記載がありません。スパンドレルでなければ40年の耐用年数は認めないというわけです。町中でガルバリウム鋼板の家を見ることがありますが、スパンドレルのタイプはそれほど多くありません。というのも、スパンドレルは値段が高いんですね。ガルバリウム鋼板は他の外壁材に比べて安価という印象がありますが国のお墨付きをもらおうとするとそれなりの価格になります。今回調べたのはLCCM住宅の補助申請の期限が来週に迫っていて基本要件を満たしているか適合判定ツールで確認する必要があったからですが杉の下見板張り押縁は30年の耐久性が認められてます。安価で地域の材料ですし、50年経っても杉の板が無くなるなんて考えられません。張替も簡単にできますからサッシの交換(何十年も先ですが)の時も簡単です。ガルバのスパンドレルだけでなく他の外壁材でサッシを交換しようとするとそれはそれは面倒です。杉板の外壁もっと増えてもいいんじゃないでしょうか。
2018年05月30日
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おはようございます、紙太材木店の田原です。6月なので衣替え中学、高校と制服がありましたから学生服の上着を着なくてもいいのは気分爽快だったことを覚えています。さて、住まいも実は衣替えをします。日本の伝統的な住まいでは建具を交換するんですね。5月までは障子ですが6月からは簀戸(すど)になります。うちでは葦戸(よしど)と呼んでいますが簡単に言えばすだれをはめ込んだ建具と思っていただいて間違いはありません。ですから6月最初の週末に主だった部屋の襖や障子を全て交換します、もちろん網戸も外して仕舞ってありますから同様です。私は出かけてましたので家内が一人でやりましたが・・・(結構大変ですm(__)m)昔の家ですから蔵や倉庫があって建具も季節によって外して仕舞って置く場所がありますが現代の家ではそれは無理そもそもそんな季節ごとに建具を交換なんて設計になっていませんですが季節の節目で、暮らし易くする工夫をしていた知恵と言うものを何とか現代の暮らしにも取り入れたいものです。上の写真はMOKスクールで伺った家で左から網戸、ガラス戸、すだれ、両面貼りの障子すだれは丸めて上から吊るす工夫がしてあります。もう一つには簀戸が網戸の代わりに取付けてあります。この建具の並びはこんな具合です。奥から順に雨戸、ガラス戸、簀戸、両面貼りの障子、襖と5段階になっています。簀戸が網戸の代わりになるかと疑問に思われるかもしれませんが桟の隙間は細い紐一本分で1.5ミリほど上の写真は全て建築家の設計、サッシではなくガラス戸ですがサッシにしても問題はありません。確かに太陽光パネルを載せれば電気代は浮くかもしれませんが日々の暮らしを豊かにするのは安い電気代だけではありません。伝統的な暮らしの工夫を現代の生活に取り入れるのはそれほど難しいことではありませんし、洋間に北欧家具、それに障子と簀戸でも何の違和感もありません。日本人としての感性や美意識が普段の生活の中から生まれてくるとすればホテルライクな無国籍な住まいでも何か一点でも日本的な住まいの要素を取り入れたいものです。
2019年06月03日
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おはようございます、紙太材木店の田原です。未明に雷鳴の響いていた美濃地方。お昼頃には晴れそうですが、先週までの暖かさはなさそう…少し肌寒い一日になりそうです。先日ウレタンガンのメンテナンスをしました。発泡ウレタンを使用すると時に使うガンです。断熱や気密を意識している工務店には、たいていあるはずです。壁や天井、屋根にはグラスウールやロックウールあるいはセルローズなど、繊維系の断熱材を使っていても熱橋となる壁を貫通する金物の部分や木材同士が接していて、乾燥、収縮で隙間の出る恐れのある個所など気密性を高めるためなどこのガンを使ってウレタンで処理をします。市販のホームセンターなどで購入できる発泡ウレタンもあるのですが、ウレタンにもいろいろ性能がありますからそれらではNG。それに、使い始めたら途中でやめることができない。つまり、ノズルの中ですぐに固化してしまいますから、15分ほど置いておいたらもうその缶は使えなくなります。必然的にプロは専用のウレタンと途中でも止めることのできるこのガンを使うことになりますが、油断をしているとガンの中でウレタンが固まってしまいます。固化する前の泡状のウレタンであれば専用のクリーナーがありますが、固化した後ではシンナーなどの溶剤でも除去できません。専用のものもあるのですが最後はヘラなどでかき落とす必要があります。しかし、ノズルや接続口の中にヘラは入りません。結局最後には分解して千枚通しや耳かき、小型のブラシなどで固化したウレタンを根気よくとるしかなく、仲間内の工務店でも何個このガンをダメにしたかという話が出ます。話しが大きくそれましたが何の話がしたかったかと言うと先ほどウレタンにも種類があると言いました。一般の方が住んでから後々、ご自分でホームセンターで購入したウレタンを使われる場合がありますが、それはそれほど長く持つわけではありません。やり直しの効くところであればそれでいいかもしれませんが壁の中に隠れてしまうところでは確認のしようもありません。10年経ったらスカスカ・・・きちんとやろうとすればホームセンター仕様のものではなく、やはりそれなりのものを使う必要があります。熱橋処理や隙間処理にどんなウレタンを使っているかはとても大切なことです。田原義哲の Instagram その1https://www.instagram.com/quaint.private.house.life/田原義哲の Instagram その2https://www.instagram.com/yoshisatotahara/紙太材木店の Instagramhttps://www.instagram.com/kamita_zaimokuten/
2023年03月13日
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おはようございます、紙太材木店の田原です。今日、明日は雨模様の美濃地方少しばかり加湿されそうで助かります。一般の方は相対湿度と絶対湿度がごっちゃになったりなんとなく%(相対湿度)が高ければ乾燥状態じゃないと思いがちです。気温3度で湿度が80%なんて聞くと乾燥とは無縁のようですが絶対湿度は4g真夏の30度の気温なら15%の湿度になりますから超がつくほどの乾燥状態です。というわけで週末の打合せでも話がでましたが冬の加湿についての話です。加湿器を使うのはいいけれど(お金がかかるし、カビが生えるし、面倒だけど)どれだけ加湿すればいいのかわからない使っていても肌は乾燥する、目がしょぼしょぼするお化粧のノリが悪いetc冬期に乾燥でお悩みの方は多くいます。冬に乾燥のストレスなく室内で過ごすには室内空気のなかにどれだけ水蒸気がなければいけないか?もちろん24時間換気をしてますから加湿しても2時間に1回家中の空気は入れ替わってます。お風呂にお湯を入れてるんですが穴があいていてダダ漏れしてるそんなイメージです。実は簡単な公式があって誰でも計算できます。1時間にどれだけ加湿したらいいか?必要加湿量と言いますが換気量x空気の密度(20度で1.2)x(部屋空気の絶対湿度-外の空気の絶対湿度)換気量は2時間に1回ということは1時間に0.5回ですから家の容積の半分ということになります。(気積と言います)35坪の家で160m3ぐらいでしょうか空気の密度は20度で1.2部屋の空気の絶対湿度目標とする部屋の温度と相対湿度で決まります、室温22度、相対湿度50%を目標にすると絶対湿度は8.2gほど(湿り空気線図で確認できます)外の空気の絶対湿度を同様に求めます。気温3度で相対湿度が60%とすると2.4gぐらいさて、これで屋外が3度で相対湿度が60%の時部屋の中をストレスのない22度で50%の湿度にするためにどれくらい加湿しなければならないかわかります。160m3/hx1.2kg/m3x(8.2-2.4)kg/kg(8.2-2.4)はグラム単位なので5.8は0.0058結果は1.1136kg/h1時間に1.1キロの水蒸気が必要です。一般に販売されてる加湿器は1時間に300g程度の加湿量ですから家の中で室温を22度、相対湿度を50%にしようとすると3台程度は必要ということになります。しかしこれは計算上での話し実際は調理や、人体、お風呂などの利用でプラスされる量や漏気で出て行く量も勘案しなければなりません。日本の多くの家では気密が取れていませんから1時間に0.5回の換気量で済むということありません、C値が0.5程度では漏気量は40%ぐらい増加します。机上の計算も大切ですが断熱や気密、換気と言った性能は詰まるところはその家の施工精度に大きく依存します。Ua値だけでは冬の過乾燥には対応できません。
2016年11月14日
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おはようございます、紙太材木店の田原です。空き家対策が全国的に広まってますが私の住んでいる川辺町もそのうちの一つです。具体的には空き家バンクに登録している家を購入しその家をリフォームする費用の半額を出すというもので上限は100万です。実質的には200万以上のリフォームを行うと100万が補助として支給されます。詳細は川辺町のHPをご覧になるとお分かりいただけますが川辺町HP上の写真のような昭和初期に建てられたような趣のある建物もあります。土地が140坪ついていて金額は418万更に価格は相談とありますから田舎暮らしをお考えの方にはうってつけかもしれません。夏にも町外からのお引越しの方のリフォームをさせていただきましたがその工事もこの空き家対策の補助事業でしたが現在ももう一軒その調査をしています。近くの山法師さんは蕎麦屋さんですが上の写真のすぐ近くにある古民家を改装した蕎麦屋さんで町外からもかなりの人が訪れます。山法師古い家の場合、その温熱環境をいかに改善するかは大きな問題で引っ越してからの暮らしを左右します。フローリングやクロス、水回りのユニットバスやキッチンなど見た目は新しくしても、冬の寒さ対策は何も・・・というケースも少なくありませんしお義理で入っている断熱材だけでは気密が取れていなければほとんど効果は期待できません。たとえ床暖房が入っていてもキッチンやリビングだけではその効果も期待してはいけません。唯一可能性のあるのが薪ストーブです。お寺の本堂のような建物でも(スカスカ住宅)強力な火力で十分暖かくなります。薪の入手ルートは都会に比べ田舎では比較的容易ですし薪ストーブを使っている家庭も以前に比べかなり多くなっていますからお互いに相談されるのも一つの方法です。実は今年から川辺町の空き家対策協議会の委員を委嘱されました。まだまだ使える、あるいは壊してしまうには惜しい建物が多くあります。古い建物は古いということに価値があります。どんなに性能のよい家を作っても古さを作ることができません。一般の方にはあまり浸透してませんが住宅を子供や孫の代まで使ってもらうにはメンテナンス費用を積み立てておく必要があります。30坪程度の家であれば年間15~18万程新築であれ、中古の家であれ人が作ったものは必ず劣化していきます。メンテナンスの不要な家などありませんから家を建てたり購入したらローンだけでなくメンテナンス費用も見込んでおく必要があります。本日は川辺町の空き家補助のご紹介でした。
2017年11月15日
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