2011年06月12日
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カテゴリ: 食以外
新橋演舞場で行なわれている
六月大歌舞伎・夜の部に行ってきました。

○吹雪峠 (ふぶきとうげ)
 荒れ狂う吹雪の中、必死の思いで山小屋に辿り着いた助蔵(愛之助)とおえん(孝太郎)。
 おえんは、助蔵の兄貴分である直吉(染五郎)の女房でしたが、助蔵と密通を重ね
 駆け落ちをしていました。
 偶然にもここへ直吉が現われます。
 二人を許した直吉も、仲睦まじさを目の当たりにして耐えられなくなり
 殺気立った形相で二人に出て行って欲しいと言います。
 外は猛吹雪。
 固く結ばれていた二人が、死の恐怖から互いを罵り自我を剥き出しにして命乞いを始め...。
 心に潜む愛欲と憎悪など人間の本能を鮮やかに描き出した新歌舞伎です。

○夏祭浪花鑑 (なつまつりなにわかがみ)
 堺の魚屋団七九郎兵衛(吉右衛門)は喧嘩の末、
 浜田家家臣大鳥佐賀右衛門(由次郎)の中間に怪我を負わせた罪で牢に入れられましたが、
 ある人の執り成しで死罪を免れて所払いとなります。
 その恩人の息子である玉島磯之丞(錦之助)の恋人琴浦(孝太郎)のために
 立廻る団七でしたが、敵と思っていた一寸徳兵衛(仁左衛門)と
 同じ恩人を主筋にすることを知って、兄弟の義を結ぶのでした。
 一方、人を殺めた磯之丞を匿っている釣船三婦(歌六)は、
 磯之丞を国許へ帰すのに徳兵衛女房お辰(福助)と同道させたいのですが、
 若く美しいお辰を見て難色を示します。
 するとお辰は鉄弓で自らの顔を傷付けて、その役を引き受けます。
 ところが佐賀右衛門の手先となっている団七の舅三河屋義平次(段四郎)は
 琴浦を連れ去ってしまい、その舅の悪事を知った団七は...。
 盛夏の大坂を舞台に恩人の息子とその恋人のために奔走する人々の心意気を描いた、
 季節感溢れる義太夫狂言の名作です。
 (伜市松役に、金太郎クン頑張ってました!)

○色彩間苅豆 (いろもようちょっとかりまめ)
かさね
 武家に仕えていた与右衛門(染五郎)は、腰元のかさね(時蔵)と深い仲でしたが、
 不義密通を重ねたため、かさねを残し出奔。
 与右衛門を追って木下川堤までやって来たかさねは、ついに再会を果たします。
 しかし、実は、与右衛門はかさねの母と密通し、義父を殺していたのでした。
 その怨念がかさねに乗り移り、美しかったかさねが心も体も醜く一変。
 与右衛門は、父を殺した鎌でかさねを殺しますが、その怨念が与右衛門を襲うのでした。
 艶麗と怪奇が織り込まれた清元の名曲としても知られる舞踊です。







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最終更新日  2011年10月18日 16時46分36秒
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