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中国経済は海外からの投資主体の設備投資に依存し、輸出と国内消費で稼ぐモデルですが、輸出が大きく落ち込み、日本での爆買いはさて置き、国内消費も低迷し、実質はマイナス成長に陥っていると見て間違いありません。世界の生産工場も、インドやAESANに移転しつつあり、外国からの投資も撤退した結果輸出産業が低迷となり、爆買いを続けた原油輸入も不要となって頓挫、原油需要低迷の主因となり、原油価格を押し下げる牽引力とならざるを得ないこととなりました。中国発の世界的不況が懸念される中、何処まで原油価格が低下するのでしょうか?原油価格は経済的な側面で報道されることが多いが、原油安の継続は、実は政治的なインパクトの方が大きい。原油安の継続によって、ロシアやベネズエラなど資源価格に依存してきた反米的な国々の財政が危険な状態に追い込まれている。また活動資金の多くを原油の密売に依存しているIS(イスラム国)にとってもそれは同じである。結果論かもしれないが、想定外の原油安の継続は、米国にとってメリットが大きい。ロシアの原油産出量は約1000万バレル/日で、世界最大の産油国である米国やサウジアラビアに匹敵する。2013年に年間約5000億ドルの輸出を行っているが、その7割は石油などエネルギー関連であり、原油だけ約2500億ドルに達した。現在は40ドル/バレルを切る水準まで下落している。単純計算するとロシアの輸出額は3割以上減少したことになる。加えてロシアはクリミア侵攻にともなう経済制裁を各国から受けており、ルーブルは暴落、ロシアからは資金流出が続いている。ロシアと共に、原油価格下落の影響を大きく受けたのが南米のベネズエラである。1998年チャベス大統領になり、企業の国有化など社会主義的な政策を推し進め、2000年代後半の原油高で、財政は潤い、低所得者向けバラマキ政策をしたことで高い支持が続いた。しかし原油価格の下落は、国家収入を原油に頼るベネズエラ経済を直撃、2014年のインフレ率は40%に達し、今年はすでに200%以上の高インフレ状態となっているとも言われる。原油価格の下落は、目下最大の国際問題となっているIS(イスラム国)の活動にも影響を与えている。シリアのアサド政権は密売ルートを通じてISから石油を買う矛盾した状況に陥っているし、最近ではトルコがISから石油を購入しているとの疑惑が持ち上がっている。ISは4万バレル/日の石油生産能力があると言われ、原油価格は40ドル/バレル前後で、ISは年間で6億ドルの収入を得ている。石油によるISの資金源を絶つのは難しいのです。OPECの減産見送り決定は、最大産油国であるサウジアラビアが、究極的な体力勝負に出たことを意味している。ロシアやベネズエラといった他の産油国はサウジアラビアと比較すると採掘コストが極めて高い。サウジアラビアの行動は、米国のシェールガス事業者を撤退させることが狙いといわれているが、減産を見送るサウジと、減産を求める他の産油国との亀裂は大きく、OPECの内部はガタガタであるともいわれる。産油国の盟主であるサウジアラビアが、OPECという組織を犠牲にしてまで、米国のシェールガス事業者と張り合う合理性は少ない。欧米メディアでは、サウジが減産に応じないのは、米国との何らかの合意があるとの報道も一部にはある。サウジ側がある程度、米国に恩を売る目的で、米国側の意向を汲んだことは想像に難くない。米国は世界最大の石油産出国だが、一方で最大の石油消費国でもある。原油価格の下落は、米国にとって消費拡大のメリットが上回る。実際、原油価格下落後は、燃費の悪い大型車が飛ぶように売れており、新車販売は絶好調である。
2015.12.22
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小説「火垂(ほた)るの墓」等で知られた直木賞作家で元参院議員の野坂昭如氏が85歳で死去しました。脳梗塞で倒れた後の13年に及ぶ永い介護生活だったらしいのです。五木寛之氏は「野坂昭如は希望の灯火であり、先駆けの旗だった。今あなたを見送ることになり、大きな欠落感を覚えずにはいられない」と故人をしのんだ。瀬戸内寂聴女史は「野坂氏は政治のだらしなさを叱責し、原発反対の筆をおかず、進めば日本は滅びると憂い続けた。遺言を若い人に伝えるのがせめての報恩になる」と述べた。永六輔氏は「二度と飢えた子どもの顔は見たくない」という言葉を紹介し、それを後世に伝えることを涙ながらに誓った。「火垂(ほた)るの墓」は、スタジオ・ジブリの高畑勲監督によるアニメとして、公開され高い評価を受けることになり、反戦映画の代表作となりました。神戸空襲で両親を亡くした中学生の清太が3才の節子と共に、蛍の飛び交う池の辺の防空壕跡で生活を始めるのですが、子供2人では破綻を来し、節子を栄養失調で亡くし、自身で火葬した遺骨を妹の好きだった佐久間ドロップ缶に入れて彷徨うのですが、結局は清太も栄養失調で駅構内にて死ぬことになり、ドロップ缶は駅員によって投げ捨てられる。ドロップ缶から立ち上がって亡霊となった二人は、再び仲の良い兄妹となってこの世に別れを告げると言うストーリーは救いの無い戦争の悲劇を知らしめるものでした。このアニメは悲劇性を一層高めたもので、野坂氏に「アニメ畏るべし」と言わしめた傑作で、野坂氏の原作を映像として発信させた高畑氏の哲学的な力量は相当なものと思います。私も東京大空襲では3才、母親の背中に負ぶされて、錦糸町界隈を逃げ回り、九死に一生を得ましたので、家にあるDVD「火垂(ほた)るの墓」は切実感が強すぎて、殆ど観ることがありません。
2015.12.20
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「人生に歴史あり」とはよく言われることですが、恩師も大戦で辛い経験をし、それをトラウマとしつつも、教え子には優しく接していたらしいのです。私が1957年都立高校入試に失敗したことに、我がことの如く落胆し、1960年東大合格に際しては、快哉を叫んで祝ってくれました。1970年、結婚式の仲人を頼んだにも拘わらず、その後数回の引越し、海外駐在に紛れて疎遠となってしまいました。逝去されたのも知らずにいたのは、何とも義理を欠くことでした。小中の同級生からは、恩師への墓参に関して、次の様なメールを頂きました。ゴリラの墓参にいらしたのですね。秋にお亡くなりになったので、秋の青空をみていると懐かしさで一杯になります。中学3年生になる時、ゴリラは怖いと聞いていましたので、クラスに入らないようにと祈っていたのですが、・・・問題児ばかり引き受けていたそうです。 先生には卒業後も公私ともにお世話になりました。私が不幸の時は共に泣いてくださいました。 奥様を亡くされたことは、存じ上げていました。幼子を残して・・・先生からは一言もお話しは伺いませんでした。お酒が強くて、血を吐くほど飲んでいらしたとのこと。やっぱりゴリラの風格ですが、繊細なご性質でした。ゴリラ大好き!辛い人生経験から人への思いやりに溢れ、同僚の教師が嫌がる生徒をも積極的に引き受け、強引さもありましたが、何とか矯正させることの出来る立派な教師だったのでした。
2015.12.15
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昨日はNHKドラマアンコール大地の子第7話「兄妹」を観させて頂きました。冤罪から解放されて製鉄所建設に従事する陸一心(松本勝男)が、小さい時に別れた妹の張玉花(松本あつ子)に漸く会うことが出来ましたが、既にその妹は死の病に冒されていると言う設定でありました。NHKの放送70周年記念番組として日中の共同制作によりドラマ化され、1995年11月11日から12月23日まで土曜ドラマ枠にて放映された。ドラマが好評だった為、再編集したアンコール版が1996年3月11日から3月20日まで放送され、これまでに数年に一回、NHK衛星放送などで再放映されている。その妹役の姿が、亡くなった家内と重なって、観ているのが辛いものがありました。大連生まれの家内は生来病弱で、満鉄の解体処理に残された後の1946年家族帰国に際して、辛い引き揚げ旅に耐えられない懸念もあり、3才の姿を撮影しておこうとした記念写真だった様で、罷り間違えば中国残留孤児になっていたかも知れないとの義母の話を思い出しました。「大地の子」は、山崎豊子の小説、それを原作としたテレビドラマ。中国残留孤児・陸一心の波乱万丈の半生を描いた物語で、山崎は1984年から胡耀邦総書記に3回面会し、当時外国人に開放されていない農村地区をまわり300人以上の戦争孤児から取材した。2013年11月19日NHK放映のクローズアップ現代「小説に命を刻んだ山崎豊子 最期の日々」において、「中国大陸の其処此処で、自分が日本人であることも分からず、小学校にも行かせて貰えず牛馬の如く酷使されているのが本当の戦争孤児です。私はこれまで色々な取材をしましたが、泣きながら取材したのは初めてです。敗戦で置き去りにされた子供達が、その幼い背に大人たちの罪業を一身に背負わされ「小日本鬼子(シャオリーベンクイツ)」、日本帝国主義の民といじめられて来た事実、日本の現在の繁栄は戦争孤児の上に成り立っているものである事を知ってほしい。大地の子だけは私は命を懸けて書いてまいりました」とのコメントが紹介された。
2015.11.22
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先月の22日、信号無視で白バイに違反切符を切られました。今年は違反通算回数3回となり、違反点数合計は6点となりましたので、免許停止となる筈です。通常1週間以内に通知が来ると言われていますので、仕方なく待っていましたが2週間経っても葉書での違反通知が来状しません。1. 無違反で運転期間が通算して1年となる場合、その期間前の違反点数は加算されない。 2. 違反点数が3点以下であり、無違反の運転期間が2年に達していて、無違反の運転期間が通算して3ヶ月に達した場合、その3点以下の違反点数は加算されない。私の免許証はブルーですが、軽微な違反1回と言うことで有効期間は5年、そんな状態が15年続いています。1月の違反が加算されておらず、それで違反通知が来ないのかも知れません。
2015.11.05
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三鷹台団地は昭和30年後半に建てられた団地で殆どが5階建ての建屋群で構成された36棟まであった中規模の団地でした。団地の北側には往来の激しい人見街道が通っていましたのでバス便も多く三鷹駅や久我山駅へのアクセスも便利で、玉川上水の散歩道から井の頭公園も徒歩範囲でして、緑濃い住環境が整備された人気の団地でした。団地内には芝生広場、大きな砂場、運動場も整備され、子育てには絶好の団地で、1973年から1980年の7年間居住していました。この写真は1975年頃の写真で、子育て世代も多く、近所付き合いも盛んで、充実した生活を享受したいた頃です。会社からアメリカ駐在要請が無ければ、45m2の狭い居住区間でしたが、ずっと住み続けていたのだろうと思っています。築40年を経て、立替計画が浮上、住宅公団(現 住宅整備機構)は人見街道北側にある1/4程のスペースを民間に売却して資金を調達し、7階建て建屋を新築する新団地群で、全居住民を収容するにしたのでした。先日、家内への供花をお礼方々、2年ぶりに三鷹台団地を訪問したのですが、私達が暮らした人見街道北側スペ-スには、住友不動産が手掛けた「シティテラス吉祥寺南」の名称で完成していました。民活ですから利益を最大限にすべく建ぺい率も上限、遊び場も無い様子で余裕が無く、住宅整備機構の新団地群に比べて緑が少ないのです。団地横にあり時々は狭い団地の風呂でなくゆっくりと湯浴みを楽しんだ風呂屋も介護施設に変貌し、子供達の故郷だった三鷹台団地は無くなってしまったのだと思い、故郷喪失が現実となり残念で堪りませんでした。
2015.11.02
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昨日は午後4時からの「高齢者講習」を、近くの自動車教習所に行き受講して来ました、講習者の上限は12人とのことですが、暗くなる時間帯は人気が無いのか僅か5人でした。70~74才までの免許更新者は、更新手続きの前、6ヶ月間に下記の内容を3時間掛けて行います。75才更新となりますと、加えて認知症検査があるのですが、私は74才更新ですので、ぎりぎり免れたことになります。受講料は高く5600円、それに対応する内容が3時間を掛ける必要があるとも思われませんが、途中退席すると免許更新時に提出する義務のある「高齢者講習修了証明書」が貰えませんので、要注意です。1.座学-1時間 安全運転の小冊子を用いて、指導員の話を聞きます。2.視力検査と運転適正検査-1時間2-1.視力検査(視力検査、動体視力、視力回復時間、眩光下視力)は、免許の条件の視力があるか否か判断するとのことです。2-2.運転適性検査は簡易シミュレータで、道路状況に応じてハンドル、反射的なブレーキ、アクセル操作が妥当か否かを判断されます。3.運転実技-1時間教習所のコースを受講者が指導員の指示に従い、10分程運転します。3人受講者が同乗して運転交代しますので、約40分を要します。受講者の中に72才の方がおられましたので聞いてみますと2回目と言うこと、私は74才ですが初講習、免許更新が従来の5年毎から3年毎に変更となりますので、このような逆転が起きる様でした。この講習で自分の運転能力を改めて再チェックする機会にはなるとは思いますが、これで本当に高齢者ドライバーに事故率が下がったとも思えませんが・・
2015.10.22
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家内形見のママチャリ自転車は、玄関の処に何時も雨ざらしで置いてあり、錆だらけでしたので、4600円の修理費で、後輪タイヤ・チューブの交換、ハンドルには黒スプレー、後輪ハブには銀ペンスプレーで綺麗にしたのは、2010年9月のことでしたから、もう5年になります。上の写真は5年前の状態、雨曝しですから、今では錆も出て、苔も生えて、見るからに古くなりましたが、重宝して使っています。此処数日、後輪タイヤの空気が抜ける様になりましたが、タイヤに釘も刺さっておらず、チューブのパンクでは無さそうに思いつつ、30分程して空気が抜ける現象はチューブに空気を入れるバルブの虫ゴムが劣化してのことと判断して、近くのDIYの店にバルブを買いに出掛けました。しかしバルブを交換しても、状況は悪くなる一方で、乗り回してみますと10分程でフラットになってしま様になりました。結局は判断が甘く、小さかったタイヤ・チューブのクラックが大きくなって来ていると判断せざるを得ませんでした。近くのDIYの店に電話して、修理担当者が本日出勤していることを確認して、持ち込みました。「大分古いのですが形見なので修理して使い続けたい。タイヤ・チューブは5年間雨曝しなので、パンク修理するよりも交換してください」と頼みましたら、快く引き受けてくれました。「大分古いのでリムがステンレス製、今ではタイヤ・リムはアルミ製が殆どですし、3段変速機構も左右逆」とのことでした。親切にも、1時間以上の時間を掛けて、後輪タイヤの交換に加えて、内部3段変速のワイヤー交換と調整をしてくれました。費用を支払おうとしましたら、古い自転車を勉強しましたので、2000円強の作業費は請求せず、部品代のタイヤ・チューブ代と内装3段変速ワイヤー代の1878円をお支払い下さいとの、思いもかけない申し出でした。自転車は今では消耗品として永くは使わないようにも思えますが、大切な形見として5年使い続け、10年以上経過した古いものですが、未だ3年程は使えそうに思えます。
2015.10.15
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年を取って頭脳も劣化し、仕事も研究もすることがなくなったので、専門書を手放す時期が来たのかと、此処2~3年の間、思い始めています。専門書の書棚には200冊程度があって、教養学部時代の理学書、工学部時代の応用数学書や各種工学書、会社に入ってからの理工学書、アメリカ駐在時代に購入した技術書、会社や米国関係会社から頂戴した技術歴史書等が並んでいますが、残念ながら殆ど開き読む機会が無くなりました。中でも、教養学部時代の理学書には思い入れがあるのです。高木貞治の解析概論(岩波書店):解析学講義は気鋭の微分幾何学者である長野健氏、講義中に参考書として紹介されてもので、今でも4000円程度で販売されている様です。スミルノフの高等数学教程(共立出版):代数学講義は受験参考書も多く出筆され有名だった森繁雄氏、行列と行列式参考書として第5分冊が紹介されたものですが、やはり、第12分冊まで各4000円程度で未だに販売されています。山内恭彦の一般力学(岩波書店):物理学講義は小野健一氏、微分方程式を駆使しての難解講義でしたが、力学参考書として紹介されたもので、未だに名著である様で2500円程度で販売されています。デジタル時代で出版界の不況が言われる現状、教科書・参考書の需要が激減していると思っていて、古書は価値が無くなっていると思われましたので意外なことです。これでは、工学部時代や会社時代の理工学専門書も意外に価値があるのかも知れません。大事に保有していた書籍ですから、廃棄処分でなく、次世代に譲ることが出来るのは嬉しいことなのです。会社時代の先輩が古書店を呼んで、専門書を処分するとのことですので、それに見習おうかと思っています。
2015.10.12
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やはり、戦後の世界に夢を抱かせた湯川秀樹のノーベル賞授与以来、素粒子物理学分野では京都大学で逸材が輩出し、逸材が他大学で教鞭を取ることで、裾野が広がって行きロゴス伝統が受け継がれていると観ています。新機軸を得意とする湯川秀樹に比べ、伝統的手法を発展させる朝永振一郎は東京教育大(現 筑波大)、素粒子モデル構築を得意とする後輩の坂田昌一は名古屋大学で教鞭を取りつつ、知的レベルを維持向上させることに寄与しました。2002年の物理学賞は小柴氏に授与されましたが、朝永氏の実験設備整備に拠るもので、東大出身ではありますが、実質的には教え子としても差し支え無いと思っています。2008年の物理学賞は名古屋大学の益川氏、小林氏に授与されましたが、これは坂田氏の薫陶によるものと推断しています。長らく、物理学研究は京都大学、数学研究は東京大学、金属学研究は東北大学、と称されていましたが、これも良き先輩が培った伝統の為せる技なのでしょう。数学はノーベル賞の対象にはなりませんし、金属学は工学の分野ですのでこれ亦埒外ですので、マスコミや新聞の記事になることは少ないのが実情です。又、東京大学の物理学研究者と言えば、藤岡由夫が知られていますが、彼は埼玉大学学長、山梨大学学長を歴任して、地方大学での物理学研究の梃入れに力を注ぎました。2015年の物理学賞は埼玉大出身の梶田氏に授与されましたが、藤岡氏が作った土台で培養され、小柴氏の実験設備を受け継ぎニュートリノ振動による挙動を解明したのですが、その振動の様子は坂田昌一氏が既に解明していたと言うことの様で、京都学派の伝統は未だ衰えていないと思っています。残念ながら、京都学派3巨頭の一人である坂田氏は、病を得てノーベル物理学賞を取ることが出来なかったとされています。
2015.10.07
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インドネシア高速鉄道失注のニュースには、落胆すると同時に日本製造業の将来を懸念することになりました。最大の原因は、中国がインドネシアの建設資金負担を無しにして丸抱えしたことにあるとされているが、それだけは無いとして失注の検証は必要で、それ無しには鉄道に限らず、発電所、上下水道の技術輸出は甚だ心許ない状況に追い込まれたと判断せざるを得ません。技術開発には安全を第一義とすることが必須な要件なのですが、完成したらコストダウンを常に心掛け、客先要望に応じたオプション選択を用意しておかねばなりません。TV放送でもNHK研究所でアナログ・ハイビジョンは開発されたのですが、高コストTVが必要で、その後デジタル技術に席捲されて、過去の技術となりました。携帯電話でも、国内での便利な多機能を付加して使いやすくしたのですが、スマートフォン登場で、海外では通用しないガラパゴス携帯と揶揄される様になってしまいました。宇宙技術でも、H2ロケットのメインエンジンは再生サイクルを用いた効率に優れたもので高コストとなり、欧米・中国に比べ打ち上げ費用が嵩み、信頼性は高いのですが受注に弾みが掛かりません。幸い糸川英夫博士の伝統を継承したイプシロン固体ロケットも合わせてオプション選択肢を増やして欲しいものです。高技術は高コストであることに甘んぜず、安全性と競争力を高めるコストダウンは日本製造業の将来への喫緊の課題です。インドネシア政府は日本と中国が受注を競った高速鉄道計画を中国に発注する方針を決めた。インドネシアに財政負担が生じない中国の提案が決め手になったと言うことで、その選択を尊重しなければならない。新興国が財政負担を抑えてインフラを整備したいと考えるのは自然だ。中国は、欧州からアジアに至る陸路・海路の両面で強い経済圏「一帯一路」構想を掲げる。高速鉄道受注へ示した破格の条件には、インフラ輸出の重点分野である高速鉄道で実績を築きたいとの思いがあったのだろう。日本は鉄道の建設資金を円借款でまかなう計画だったし、円借款が公的資金を元手とする以上、中国のように建設資金を丸抱えできないのは確かだ。インフラ輸出は新興国の自律的な経済成長を後押しするものであるべきだ。日本の新幹線技術や高効率発電設備への評価は高い。だが、事業予算が膨らむ最新鋭設備を新興国が本当に必要としているのか。計画の立案段階から相手国とよく協議する必要がある。インフラは建設から運転・保守までライフサイクル全体で考えるべきものだ。長い事業の間には政変や経済危機など予期せぬリスクが控える。協力には導入国のコストを抑え、様々なリスクを最小化する効率化の視点が大切だ。但し、今回受注を逃したことの検証は必要だ。インドネシアは累積の円借款供与額が世界で最も大きい。その実績と供与ルールに縛られ、柔軟に応えられなかったのではないか。中国は鉄道建設に加え、鉄道車両工場建設や技術移転をパッケージで提案したとされる。競争を勝ち抜くには、一つの分野だけでなく総合的な提案力を磨かなくてはならない。
2015.10.03
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10ヶ月の難病闘病を経て、家内が永眠となったのは2009年10月のことでしたから、もう6年も経ち、7回忌法要が必要となって来ました。墓所は菩提寺ではありませんので法要の通知等は無く、自分で計画を立て管理事務所に予約することが必要なのですが、これはこれで良いシステムだと思うのです。昨日は、前週のシルバーウィーク混雑を避けて墓参りとなりました。冨士霊園は墓所の管理が適切で、玄武岩の砂利を敷き詰めてありますので、雑草は殆ど無いので助かります。何処の墓所も、彼岸詣出で供花が添えられていて、綺麗なものでした。3年前には、紅葉の木に黄色スズメバチの大きな丸い巣が枝にぶら下がっていたのですが、今年は幸いなことに見つかりません。帰途、管理事務所で10月後半の日曜日にお昼ごろの法要が出来るか否かチェックしました。「墓所で行いますか、礼拝堂で行いますか」と聞かれ、10月後半は天候が安定しているとは思いましたが、雨天も考えて「礼拝堂」を選択しました。「その日に、供花を供えておきますか」と聞かれましたので、お願いすることにしました。「法要開始時刻は12時50分ですが、11時頃にお出で頂き、お布施を含めて所要料金を納めて頂きます」「お坊さんが読経する際に、必要な死亡年月日、戒名・俗名を所定用紙に記載し、位牌と遺影を持参ください」「昼食はレストランで2種の「御膳」が用意出来ますが、予約はご自分で行ってください」とのことで、了解することにしました。管理事務所の「御膳」は美味しくないので、他に昼食の手立てが無いのか調べてみることにし、取り敢えずレストランの予約はしませんでした。
2015.09.30
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三代目古今亭志ん朝は、若い時にTV映画にも出演、TVキャスターでも活躍しましたが、落語協会分裂を契機に一念発起して古典落語に専念してからは、真に正統派の江戸落語の名人となりました。下記の動画は1993年9月17日、イイノホールの東京落語会(411) とされていますので、45才で登場人物の演じ分け、女性の色気をも感じさせる口調、等で真に油の乗り切った上演です。三代目古今亭志ん朝 - 井戸の茶碗実兄の十代目金原亭馬生も名人の誉れが高い落語家でしたが、両者とも夭折してしまい、名人芸を演じる後継者がいなくなったのは残念です。 あらすじ:屑屋の清兵衛は、人呼んで正直清兵衛。ある日、みすぼらしいが品のある若い娘さんに呼び止められる。付いて行くと千代田卜斎なる浪人の家で、相当困窮しているらしい。是非買い取ってほしいと出されたのは古い仏像。清兵衛は断るが懇願され、結局この仏像を条件付きで引き取ることにした。一言:朝鮮半島製の鉢などを茶器としたものを高麗物と言い、その内上等なものを形状から「井戸」と呼んだそうです。三代目古今亭志ん朝:東京都文京区本駒込出身。本名は美濃部 強次。父は五代目古今亭志ん生、兄は十代目金原亭馬生。入門5年目と言う異例のスピードで真打に昇進し、後に押しも押されもせぬ「江戸落語の名人」として名実共に人気を博した。父志ん生の破天荒さとは違う正統派の江戸前落語を得意とし、同業者からの評価も高く、若手の志ん朝を指して8代目桂文楽は「圓朝を襲名出来るのはこの人」と父志ん生に述べた。圓朝は落語界では誰も継げない止め名であり、文楽はそれほどに志ん朝を買っていた。入門から5年目の真打昇進は文楽の鶴の一声によるものだった。志ん朝の晩年に立川談志は「金を払って聞く価値のあるのは志ん朝だけ」と語っている。2001年10月1日 肝臓癌のため死去。享年63。
2015.09.20
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今日からシルバーウィークと言うそうで、水曜日まで6連休となる様です。壁に掛けてあるカレンダーで観て見ますと、9月22日(火)が「国民の休日」となっていての6連休なのです。「国民の休日」制度は、国民の要望を受けて5月の「国民の祝日」飛び石連休対策に作られた法制度なのだそうですが、果たして良い制度なのでしょうか?シルバーウィークで検索して見ますと、次のように記載されていました。敬老の日は「国民の祝日」なのですが、本来の9月15日からハッピーマンデー制度により第3月曜日となった。そして秋分が天文計算上9月23日(水)となり、同日が秋分の日となる。そのため、両日に挟まれた9月22日(火)が「国民の休日」となっている。元々は5月の飛び石連休対策に作られた「国民の休日」制度であった。しかしながらハッピーマンデー制度とあいまって国民の休日による影響として注目された。この秋の大型連休はシルバーウィークとも言う。格差是正が拡大して非正規の派遣労働者が激増している現状では、彼等はシルバーウィーク中は収入が減るだけでメリットが無く、シルバーウィークを享受出来るのは大企業の正社員のみだけでは無いかと懸念されてなりません。ともあれ、天候が回復する中、行楽地の混雑が予想されますので、「毎日が休日」と言う立場の私は、自宅近郊での散策に徹しようと思っています。
2015.09.19
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昨日は戦後70年を経た終戦記念日でした。一昨日はTVで、高畑勲監督の「火垂るの墓」が放映されましたので、久しぶりに観賞しました。実はDVDを所有しているのですが、余りに可哀想ですので、観ることが憚れるのです。当時、3月10日の東京大空襲を生き延び、父の郷里である喜連川に疎開、青大将やヤマカガシ等の蛇が多い所で、蛇嫌いの母は困っていましたが、兎に角3年間住み、その後母の郷里である静岡県吉原町に再疎開したのでした。終戦記念日は未だ3才でしたが、玉音放送も理解できないまま聞き、喜連川の田圃には沢山の赤トンボが飛んでいましたのを記憶しています。「火垂るの墓」の節子は4才で栄養失調にて亡くなるのですが、私は親の庇護の下で空腹を覚えることも無く過ごせたのですから幸運で、彼我の差を痛感せざるを得ません。高畑監督は「語り手」である清太の甘さを容赦なく暴くのです。二人が引っ越した池の横穴、「ここが台所、こっちが玄関」と言う節子のはしゃぎ方が痛々しい。節子も喜ぶ二人きりの自炊、リヤカーに家財道具を積んで横穴に引越し。清太が妹の為に下した決断の一つ一つが、死へと追いやって行く切なさ。害虫が群れて不快そうな水辺のリアリズム。皮膚に広がる疥癬も悪化して命のカウントダウンを刻みます。節子の最期の言葉は「兄ちゃん、おおきに」で、現実世界の肉体は衰弱しつつも、兄がいて「家族」でいられることに心は満たされていた。なけなしのカネで買ってきたのがスイカと言う清太の浮世離れは治らず、「真犯人は家族愛」という叙述トリックなのです。「あの時代、未亡人の言うことぐらい特に冷酷でも何でも無かった。清太はそれを我慢しない。壕に移り住むことを決断して清太は『此処やったら誰もけえへんし、節子と二人だけで好きに出来る』と言い、無心に”純粋の家庭”を築こうとするが、そんなことが可能で無かったから清太は節子を死なせてしまう」
2015.08.16
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東京五輪エンブレム問題で、ベルギーから告発を受けたアートディレクターの佐野研二郎氏は「全く似ていない」「パクリはない」としていたのでしたが、別件でパクリが発覚して、これまでの言い訳や弁明が通らないことが明らかになりました。昨年来、作曲にしても、ロゴデザインにしても、他人のものである著作権を借用し、名義貸しをして自分の作品として発表するのは詐欺と考えて良いのでは無いでしょうか?日本人の倫理感が、権威主義・名誉主義に侵食されて、21世紀初頭にも拘わらず、世紀末のデカダンスが徘徊している事態となり、国立競技場と言い、五輪エンブレムと言い、本当に情けない様ありありです。東京五輪エンブレム問題で、ベルギー・リエージュ劇場から告訴されたアートディレクター・佐野研二郎氏は会見で、「全く似ていない」「リエージュ劇場のロゴを見たこともない」「ものをパクることはしたことはない」と主張したが、別のデザインでもパクリ疑惑が浮上した。サントリーのキャンペーン用トートバッグ、30種類のデザインから好きなものを選べるので、その内の半分近くに、ネット上で「ネット画像をパクっている」「別のデザインとそっくり」と指摘する声が上がった。看板デザインに、形も色も書体も、更にヨゴレ具合までが全く同じ、違う処が何一つ無いと言うのだ。デザイン盗作は、佐野氏クラスの有名デザイナーで十分起き得る。多くはアートディレクターシステムをとっており、事務所に数十人のデザイナーを抱え、アイデアやデザインを配下のスタッフにやらせ、その中からアートディレクターが気に入ったものを選んで、自分の名前で発表するケースが少なくないと言う。スタッフが出したアイデアやデザインを会社名でなく、アートディレクター名で発表すると言うシステムのだが、佐野氏に責任がないと言うことでは無い。東京五輪デザインも同じ構造から生み出された可能性が高い。佐野氏自身はリエージュ劇場ロゴを見たことが無いにしても、原案を作ったスタッフが参考にしていた可能性はある。それを偶々、佐野が気に入ってコンペに出した処、採用されたと言うことではないのか。何れにしても、ここまで疑惑が広がった以上、東京五輪エンブレムは国立競技場の二の舞にならぬよう、早めに白紙撤回すべきだろう。
2015.08.15
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地球温暖化による異常気候が加速し、ゲリラ豪雨が頻繁になると思えば、異常乾燥が発生して農作物被害も深刻になりつつあり、日本でも、台風の凶暴化で、何度も史上最大級との気象情報が報じられる様になりました。35年前に暮らしたテキサス州ヒューストンでも、5月25日に史上最大級の豪雨に見舞われ、大規模な洪水が発生、その翌日の状況がYouTubeにアップロードされています。Drone Footage of Houston Flooding - Buffalo Bayou Park近頃、規制の厳しくなったドローン飛行体による俯瞰撮影ですが、画像が安定していて画面のブレも無く、被害状況がよく分かります。ドローン飛行規制は、国家の要衝地以外では緩ませんと、このようなタイムリーな映像は得られません。此処は駐在時に通い慣れたルートでもありました。市中心街にあるオフィスからインターステート10号線で帰るのが良いのですが無味乾燥なルートでもあり、林間を利用したメモリアルパークウェイ(Memorial Parkway)を使って緑を楽しみながら帰途に着くのも選択肢の一つだったのです。今回の洪水被害が紹介されているBuffalo Bayou Parkはその途中にあって、小さなセセラギがあり、中心街の摩天楼も林の向こうに見える絶好の撮影ポイントでもありました。ヒューストン市は緯度30度付近で、日本で言えば屋久島の位置にあり、夏場には猛烈なスコールで洪水が起きることは多々ありましたが、晩春は気候が安定していた筈でした。地球温暖化は確実に進行しつつあり、日本でも梅雨時のゲリラ豪雨に続き、今夏の台風被害が大きくなる可能性が高くなるのは間違い無さそうです。
2015.06.16
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「明治日本の産業革命遺産」の世界文化遺産登録に反対する韓国は、朴大統領がユネスコ事務局長に直接反対の立場を伝えると同時に、外交攻勢を仕掛けて、尹外相をヨーロッパに派遣、ユネスコ世界遺産委員会議長国・ドイツのシュタインマイヤー外相とベルリンで会談させ、シュタインマイヤー外相から、「世界遺産条約の精神と趣旨に沿う方向で日韓の合意が導き出されることを期待する」との言質を得た様で、更に副議長国のクロアチアも訪問して、遺産登録反対の外交攻勢を加速させる模様です。韓国は日本を侮り、貶め、傷つけると思われることならどんなことでもやると、憎しみに凝り固まっている様に、日本への罵詈雑言を並べ立てている様にしか見えません。私は、中国文化が朝鮮半島を通って伝えられただけだと言う認識しかありませんでしたので、異常にも見える韓国の反日の動きは不快でしかありません。そうかと言って嫌韓を煽る、在日韓国・朝鮮人へのヘイトスピーチには、無用の民族衝突を加速させますので、反対の立場を取らざるを得ません。李韓国大統領が竹島に上陸、天皇について侮辱的発言をして天皇に謝罪を要求、その次の大統領の朴槿恵が日本「歴史を無視する国には未来はない」と非難、最高裁が戦争中の朝鮮人徴用工に対する日本企業の個人賠償を認める判決を出し、中国や米国に安重根とか慰安婦とかの像を建てるとか、韓国は日本を侮り、貶め、傷つけると信じられることなら、どんなことでもやらないでは気が済まないのか、憎しみに凝り固まっているかの様に、日本への罵詈雑言を並べ立てて飽きない。嘗て朝鮮は先進国で日本に文化を教えてやったと、日本を下に見る朝鮮人・韓国人の潜在意識となっている。朝鮮は、「日帝36年支配」など問題にもならない程、中国には長年に亘って支配され、搾取され、侮辱されてきており、被害には雲泥の差がある。しかし中国を恨んではいないし、多大の敬意を以て接している。韓国が中国を大声で非難攻撃したて話は聞いたことがない。歴史上、中国は朝鮮の下にいたことはなく、常に上にいたからである。下に見ていた日本に統治された朝鮮人・韓国人の深い屈辱と恨みに日本人は気づかなかったし今も気づいていない。日本は朝鮮を統治することによって、その近代化に大いに貢献したとして恩に着せ、感謝されてもいいぐらいに思っていた。実際、この朝鮮統治は、投資事業と見れば、搾取して儲けたどころではなく、都市のインフラ、鉄道網、学校などの建設費で大赤字だったそうである。インドもインドネシアもベトナムも、自ら血を流し、壮絶な独立戦争を戦って自力で独立を獲得したのであるが、朝鮮・韓国の独立は、日本が米国に敗北した結果として、棚からぼた餅が落ちてきたように、勝手に舞い込んできたものである。日本からの独立のために日本軍と戦って戦死した朝鮮人・韓国人は一人もいない。歴史認識に関する朴大統領の発言が典型的な例であるが、自分の見解は全面的に正しく、相手の見解は全面的に間違っており、相手が自分の見解を採用することが唯一の解決であると思っている事態、これではどこにも出口がない。歴史が示しているように、このような状況にある時、客観的証拠の提示や論理的説得は殆ど効果がない。日韓のあいだでは、謝罪・賠償・靖国神社などの問題で対立しているが、謝罪に関して言えば、日本の首相がどれほど謝罪しようが、韓国が満足することはない。日本人が日本は全面的に正しく、韓国が全面的に間違っており、韓国が日本と同じ考え方をするようになれば、日韓関係はうまくゆくと考えるとすれば、それは、日本人が韓国人と同じレベルに堕ちているということであろう。東京の大久保あたりで、朝鮮人・韓国人を罵倒するヘイトスピーチなるものを叫びながらデモする連中がいるとのことであるが、彼らのことを考えると、朴槿恵を笑ってばかりはいられない。いずれにせよ、朝鮮人・韓国人の深い屈辱感を理解すべきである。朝鮮人・韓国人に日本人がどう見えているかを考慮すべきである。
2015.06.14
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韓国社会を騒然とさせている中東呼吸器症候群(MERS)の感染拡大について、韓国中央MERS(中東呼吸器症候群)対策本部は「第1次の流行は終息した」と発表しましたが、未だ感染が拡大しつつあるのが現状の様で、どうも信用出来ません。又、中東への旅行者は日本でも相当多いと思われますのに、何故MERSが韓国で感染拡大するのか不思議でなりません。遂にMERS(Middle East Respiration Syndrome)感染が飛び火した中国も、韓国政府の対応不備に大いに不満がある様子で、中国メディアが「どうして韓国だけで感染が急速に広がったのか」と題する記事を掲載しています。韓国当局の発表によると、国内のMERS感染者は6月7日時点で64人に上った。患者の数はサウジアラビア(1019人)、アラブ首長国連邦(76人)に次ぐ多さだが、韓国では感染者が急速な勢いで増加。このためMERSコロナウイルスが韓国国内で変異したのではないかとの指摘が上がったが、国立保健研究院はこれを否定している。感染が急速に拡大した原因として韓国の気候、病院の環境、患者の免疫力、政府の対応の不備を挙げている。乾燥して適度な気温の韓国はウイルスにとって適した環境と言え、韓国の病院は病室が狭いことから患者同士の接触が発生しやすいと指摘。また、患者の中には免疫力が比較的弱い高齢者が多く、最初の患者が症状を訴えてから隔離されるまでに10日間もかかるなど政府の対応に遅れや不備があったと説明している。致死率が40%を超えるとされる中東呼吸器症候群(MERS)ですから、日本での飛び火を防ぐべく、入国に際しての検疫水際作戦は万全だろうと安心しています。昨年のエボラ出欠熱では、水際作戦での被疑者の隔離も周到に行われていましたので、その再現を期待するばかりです。
2015.06.09
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現在の情報化社会では、コンピュータ・ネットワークが提供する多様なサービスに依存しており、コンピュータが正常に動作しなくなると社会全体が混乱すると懸念されています。先日は年金機構の130万件の個人情報が流出して、口座書き換えによる大規模詐欺によっての資金強奪も懸念される事態となって、マイナンバーと年金との連携を先延ばしすることになりました。マイナンバー情報流出となれば、国家運営が危うくなるだけでなく、全ての国民各個人の金融資産強奪も懸念されますから、当然の措置だと思っています。今度は、米政府人事管理局のコンピュータ・ネットワークがサイバー攻撃を受け、400万人の個人情報が流出した可能性が指摘される事態となりました。メディアでは中国の関与が報じられていますが、中国は「非難は無責任で非生産的」と否定しています。サイバー戦争ですから、中国からのサイバー攻撃は暗々裏に行われ、逆に米国から中国へのサイバー攻撃も同様に行われていると見るべきでしょう。インターネットと分離されて運用されるイントラネットでも、将来的にもこれらが外部ネットワークから侵入されないという保証は無く、現在でも組織内の協力者を確保しUSBメモリーやパソコンなどの外部媒体を持ち込ませて内部に侵入してしまいます。年金局の個人情報流出案件も長期間に亘る周到な計画だった様で、中国発の資金強奪を目的としたサイバー攻撃もあり得ることだと考えられても不思議はありません。国家運営の利便の為のマイナンバー制度は、大いなる危うさを秘めているのです。金融や製造、輸送、情報通信といった社会の基幹的な分野のコンピュータが正常に動作しなくなると、社会全体が混乱すると懸念されている。現行では、金融や国防での特に高い機密性が求められる分野の通信網のほとんどがインターネットと分離されて運用されているイントラネットであるが、将来的にもこれらが外部ネットワークから侵入されないという保証はない。侵入の手口としては、対象組織の中に協力者を確保し、USBメモリーやパソコンなどの外部媒体を故意に持ち込ませて内部に侵入する方法がある。また、対象組織の構成員私物のパソコンをインターネットで探し出し、それが各種の作業を行う際にイントラネットに接続されることを期待して密かにクラッキングしておき、間接的に内部に侵入する機会をうかがう手口も確認されている。特に技術的な進歩が著しい分野でもあるので、そのブラックボックス化は避けられない部分も見られ、利便性の向上を求めて相互接続を行った際に、見落とされたセキュリティホールを突破されて攻撃を受ける懸念が残されている。Wikipediaでは中国発のサイバー攻撃を次のように記載しています。中国人民解放軍の陸水信号部隊が、米国や日本の省庁などへ不正にアクセスしていることが判明している。2010年7月6日に、米国の調査機関メディアス・リサーチは、「中国・サイバー・スパイと米国の国家安全保障」を発表、同報告書のなかで、2009年から2010年にかけて米国の政府・軍機関や民間企業に対して頻発したサイバー攻撃の発信源は中国人民解放軍陸水信号部隊(隊員数は約1100人)であるとした。サイバー攻撃の標的は米国や台湾の軍事関連施設、チベット関連施設であった。
2015.06.06
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5月30日午後8時過ぎ、ゆっくりした長周期振動が数分間収まらず、立っているのも辛く、座っていても落ち着かない感じで、何処か遠くで大きな地震が起きていると実感、まるで東日本大震災と良く似た現象でした。案の定、TVニュースに依りますと、震源は小笠原沖でマグニチュードM8.5(M8.1に修正)、2011年の東日本大震災(M9.0)以降、最大規模となる地震は深さ590km(682kmに修正)で起きたとのことでした。深度が深いことから、激震にはなりませんでしたが、深度5強が小笠原村と湘南二宮町と言う途轍もなく離れた場所と言うのも奇妙でした。遠く離れた地域でも強い揺れが観測される「異常震域」と呼ばれ、プレート内に閉じ込められ伝わる現象だそうですが、被害が殆ど無かったのは幸いなことでした。近頃、各所で火山噴火が報じられていますし、地震も頻発傾向にあり、プレートの動きが活発化している懸念も捨て切れません。深さ100~200km以上の場所で起きる地震は「深発地震」と呼ばれる。最近の国内の深発地震では、2000年に小笠原近海でM7.2の地震が深さ445kmで起きた。今回の震源付近は、太平洋プレートが伊豆・小笠原海溝から急角度で地下に潜り込むプレート内の岩が何らかの原因で壊れたことで起きたと考えられる。深発地震が少ない理由の一つは、地球の深いところほど圧力が高く、岩が動きにくいことがある。さらに深い場所は温度が高く、岩が比較的軟らかくなり、たとえ動いても大きな揺れを伴う破壊現象が起きにくい。震源から遠く離れた地域でも強い揺れが観測される「異常震域」と呼ばれる現象が起きたのは、地震の規模が大きく、プレート内の地震だったためだ。東大地震研究所は「揺れはプレート内に閉じ込められ伝わる。プレートの形に沿って、北海道や東北、関東まで揺れが広がった」と説明する。
2015.06.01
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昨日、中古車ディーラーから「新しい自動車任意保険の説明と出来れば契約更新をしたいのでおいで下さい」との連絡がありました。保険会社からは、新しい保険についての資料が郵送されて来ていたのですが、従来月払いで4770円だったものが6220円と30%以上も値上がりしていますので、TVで宣伝しているZurichやSony等に変えてみようかと考えていたのです。説明によりますと、「保険料は年々値上がりしていて車種と年齢によってはそれが著しい。又TV宣伝の保険会社では70才以上ですと契約が難しい」とのことでした。其処で、運転者条件を従来の26才から35才に変更、同乗者を保険対象から外すことで、3年間契約とし月払い5650円の20%値上げで契約更新することにしました。来年秋に予定される消費再増税にも3年契約で影響されないとの説明でした。消費増税で5%上がるのは仕方がないのですが、高齢者の事故発生率が高いことで値上げされるのには納得が行かず、「高齢者は早く車を手放せ」と言う風潮にも抵抗がありますし、これでは逆に若者世代の車離れは加速するのだろうと懸念しています。自動車保険は値上げが恒常化している。平均保険料は2008年度に比べ12年度は10%上昇、値上げラッシュのため、平均保険料は13年度以降も上がり続けている筈だ。損害保険収入の半分を占める自動車保険は慢性赤字が続いてきた。元凶は10年度まで一本調子で上昇した損害率(保険料収入に占める保険金の割合)の悪化だ。その根には事故発生率の高い高齢者比率の上昇がある。ただでさえ人口の減る若年層の保険加入は若者の自動車離れもあって細り、自動車保険でも少子高齢化が進む構図がある。市場拡大を牽引する若年エントリー層が増えず少子高齢化がなお続く以上、中期的な収支悪化の構造問題は根深く残る。それをカバーするために値上げをしても、「車両保険」縮小など保険離れにつながる両刃の剣となる。自動車保険が短期的に収支改善したとしても、浮かれている余裕は損保業界にはなさそうだ。
2015.05.17
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箱根大涌谷は昔から噴煙を上げていることで知られ、箱根観光の目玉の一つともなっていました。今回の噴火警戒レベル2は、火山性地震の頻発、傾斜計(Tilting Meter)での観測結果をみると、今回の活動は小規模噴火がないと収まらないのではと危惧しています。最初に訪れたのは、小学校の修学旅行で1953年秋のことで初めてのバス旅行、箱根関所跡で記念写真を撮った後、大涌谷に向かったのでした。当時、名物の「黒卵」が販売されていたか否かは定かではありませんでしたが、小遣いも持っていなかったので手持ちの食べ物だけで済ましていたのでしょう。62年前ともなると、写真に納まっている一部のクラスメート12名で、氏名の特定出来るのは半分の7名に過ぎず、記憶回路の劣化は確実に進行しているのは悲しい現実です。昨年の木曽御嶽山の突然の噴火以来、阿蘇中岳の噴火、桜島、蔵王の噴火警戒レベルの設定など、活火山の活動が活発となり、自然災害の懸念が大きくなっていることは確かです。神奈川県の箱根では、5月10日も火山性地震が観測され、活発な火山活動が続いている。気象庁によりますと、箱根山では大涌谷の斜面から噴き出す蒸気が多い状態が続いていて、活発な火山活動が続いています。体に揺れを感じる地震は6日以降、観測されないが、神奈川県温泉地学研究所の観測では、山の周辺の地下の浅い所を震源とする規模の小さな火山性地震が10日も発生している。また、周辺に設置されている傾斜計などでは、大涌谷付近を中心に山が膨らむ傾向を示す地殻変動が観測されています。気象庁は今後、大涌谷周辺に小規模な水蒸気噴火が発生するおそれがあるとし、箱根山に引き続き噴火警戒レベル2の火口周辺警報を出し、噴火に伴う噴石などに警戒すると共に、自治体等の指示に従って危険な地域に立ち入らないよう呼びかけている。
2015.05.10
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1980年代後半、輸出工事のプロマネをしていたのですが、国外調達は本部の資材部、国内調達は呉工場の工場購買課に分けられていたのです。発注は資材部と工場購買課から行われたのですが、業者からの要望・クレームにはプロマネが率先して解決する責任がありましたので、よく呉工場の購買部に日帰り出張する必要がありました。工場購買課の課長は、「中小企業を育成するべく、なるべく言分を聞いて解決」と言う方針で、なかなか出来た人でしたので、賛同することも多かったのでした。朝早く薄暗い頃に家を車で出掛け、羽田空港の駐車場に置いて、旧広島空港(現広島西空港)からJR広島駅は近く、呉線に乗りますと午前10時頃には呉工場に着くことが出来ました。海岸にあって三菱重工広島製作所に隣接していた旧広島空港は海霧が発生する頻度が高く、夕方早くに閉鎖されてしまうことも多く、仕方なく広島駅から新幹線で帰京してモノレールで深夜の羽田空港に行き、駐車してあった車に乗って帰宅することも多々ありました。そんな経緯から、現在の山間地にある現広島空港が開港になったと思っていたのですが、海霧ではなく、今度は厄介な山霧に悩まされることになっていたのです。アジアナ航空の着陸事故は、有視界着陸による異常低空飛行によるものとされていて、何故安全なILS(計器着陸装)を使わなかったのかと疑問に思ったのですが、東側からの進入に対してはその機能が無い置と言うことが無いと言うことが報じられています。午後8時には1800mあった視界が、8時5分過ぎには300mと急激に悪化していたそうですが、有視界着陸を断念し上昇、西側からのILS着陸操作に切り替えれば良かったのにと思いますと残念で仕方がありません。広島空港は標高331mの山間地にあり、標高が高いために気象条件(主に霧)の制約を受けやすく、年間75便が欠航していた。欠航便や目的地変更便を解消するため、2008年6月5日より計器着陸装置(ILS)をカテゴリーIIIaの運用を開始し、年間2便まで欠航便が減少した。また、1年後の2009年6月4日にはもっとも精度が高いカテゴリーIIIbの運用を開始した。ILSは滑走路西側からの進入に対して設置されているので、羽田空港など東側から飛来する便は、快晴時など条件が良い時を除いて広島空港上空をオーバーパスし東広島市上空で180度旋回の後RW10に西側から着陸進入するルートが優先的に使用されている。このルートは大回りになるため、悪天候時と快晴時では到着時刻に10分以上差が出ることがある。
2015.04.16
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日本テレビの番組「独占密着!ラサール石井 本気の東大受験!」(関東ローカル)が受験勉強に励む日々から結果発表まで密着し、3月28日に放送されました。ラサール石井は、鹿児島の名門ラ・サール高校(偏差値76)から早稲田大に進んだが、実はその裏に、東大への受験失敗があった。結局早大を中退、コント赤信号のメンバーとして芸能界で地位を築き、「インテリ芸人」としてクイズ番組で活躍している。そんなラサール石井が5年前に一念発起、約40年越しのリベンジを期し、東大受験を思い立つ。仕事と受験勉強の両立に努め、東大受験のプロ、予備校講師の林修も「これなら合格圏内です」と太鼓判を押すレベルにまで達していたが、結果は不合格、それも受験する前にセンター試験で足切りに引っかかってしまい、東大の足元にも及ばなかったのです。実力だけでなく、運も大きく作用すると言われる入学試験ですので、再度の挑戦に期待することにしますが、入試には反復演習と暗記力も問われますので、老齢となると難しいかも知れません。私が東大の入学試験に挑戦したのは1960年のことですから55年前のこととなりました。当時は文科1、2類と理科1、2類の4分類で、入試科目は基本的に文理共通で、センター試験は実施されておらず、東大独自の第1次試験は1日のみで英語20点 数学20点 国語20点、 第2次試験は3日間で 国語100点 英語120点 数学120点 理科(2科目)120点 社会(2科目)120点と言う配分でした。2次試験会場は、駒場の物理学教室、未だ木造の校舎は沢山残っていたのです。受験番号は6414番(よく覚えているものです!)、試験立会官はドイツ文学者の原田義人(後で、カフカ文学の訳者として名を馳せていたことを知ったのですが、残念ながら早世となりました)氏、青白い顔が印象的でしたが、既に病魔に冒されていたのでしょう。父が賭け事に狂い、家計は火の車でしたが、実兄が働いての夜学通いでは母を助け、実兄の助言で高校時代から東京都奨学金を受け取ることが出来ましたので、学費の心配は無かったのでした。前年12月の東大学力増進会の模試で77番となり、100番以内は突破確実とされていましたので自信は多少ありましたが、試験は水物ですから・・結局事前に早稲田大理工学部応用物理コースにも合格していましたが、実兄と母の援助無しには、大学通学は叶わなかったと思っています。
2015.04.06
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2010年2月初旬、三越カードが新しく生まれ変わると言う通知が来ましたので、その3ヶ月前に亡くなった彼女の運転免許証をコピーし、引き落とし口座を私の口座に変更してカード発行したのでした。仏前に好きだったホット珈琲を供えて、「迷惑だろうが、未だ仮想的に生きてね!」と語りかけ、5年間は家内にヴァーチャルに生きて欲しいと思いましたし、生きた証を少しでも永く確認したいともすることが出来そうに思ったのでした。先日、更新通知と更新カードが郵送されて来ましたので、カード事務局に電話をして家内の死亡を告げ、同じカード番号で私名義にて継続出来ないかと問うてみましたが、カードは個人に所有するものなので不可と言うことでした。あれからもう、既に5年経過していたのです!其処で、退会手続き申請書類と、私名義の入会手続き書類を郵送して貰うことにしました。送られて来た退会書類では更新カードを鋏で切り、所定場所にセロテープで貼り付けて送り返してくれとのことでしたので、その指示通りにして返送することにしました。思えばカードを使って、お中元やお歳暮を知人に差し上げて来たのですが、送り主が家内となってしまい、天国から贈り物となってしまったこともありました。今年は家内の7回忌となりますし、5年間家内にヴァーチャル中に生きて貰いましたので、感謝しつつ惜別の区切りをつけることと致しました。
2015.04.04
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釈尊が2500年も昔に「後有を受けず」とし、「霊魂は無く、自我も無く、輪廻もない」と喝破したことで決着が尽いていると思うのですが、「現代の知の巨人」ともされる立花氏が「臨死体験を解明」と言うのも納得が行きません。古今の例に漏れず「年老いて愚に還る」と言うことでしょうか? 物理学・数学に多大な貢献をし「理性の巨人」とされたニュートンも晩年、得体の知れない錬金術探求に陥りましたし、三国時代に的確な人材登用で国家運営をした曹操も晩年は甘言を重用して晩節を汚しました。後有を受けず-誤解された仏教立花氏は現在74歳、7年前に膀胱ガンにかかり、今年になって再発と思われる病変が見つかりました。今回の取材については、「私はそう遠くない時期に死を迎えるに違いありません。私が死ぬとき自分の心に何が起きるのか、そこを知りたいと思いました。臨死体験がその手がかりになると思い、改めてその現状を取材することにしました」と語っています。20年前の取材は「臨死体験」という不思議な体験を解き明かそうという、ジャーナリストとしての動機からのものでした。しかし今回は“死”を目の前にした立花氏が、「自分の問題」として真剣な思いで臨死体験の解明に臨んだのです。
2015.03.29
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YouTubeとは便利なアプリで、好きな時に見たい映画や聴きたい音楽を楽しむことが出来ます。「あなたへ」は、日本語完全版が300円の有料でダウンロード出来ますが、下記のアラビア語の字幕付きの動画で十分楽しめます。Anata e 2012 arabic sub「単騎千里を走る」は、中国語と英語の字幕付きでアップロードされています。千里走单骑共に老いた男性の悲哀を克服する物語で、高倉健が見事に老いを演じていました。2014年11月10日に死去した高倉健最後の主演作品「あなたへ」、高倉にとって2006年の「単騎千里を走る」以来6年ぶりの主演映画であり遺作となる(2012年に亡くなった大滝秀治の遺作でもある)。富山刑務所で指導教官を務める倉島英二に、亡くなった妻・洋子から届いた絵手紙には “故郷の海に散骨して欲しい”と言う洋子の想いが記されていた。その真意を知るべく、妻の故郷へ向けて自分で内装をした車で一人旅を始める。富山から飛騨高山、京都、竹田城、瀬戸内、下関、門司、長崎県平戸の漁港へと続く。風光明媚な地で出会う様々な人々との出会いと別れ、そしてそれは英二が洋子の深い愛情に改めて気付かされる旅でもあった。「このみちや いくたりゆきし われはけふゆく 種田山頭火」私には絵手紙はありませんでしたが、家内の遺骨の一部を、妻の故郷である五島列島の4箇所に散骨したのは、亡くなって半年後の2010年5月のことでした。仲の良い従妹達が住み、生前叔父にも面倒を見て貰った似首港の岸壁から散骨した時は、青い海に白い骨粉がキラキラと揺れて落ちているのは、綺麗で印象的でした。
2015.03.17
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TVで高畑勲の「かぐや姫」が放映されていたので、どんな作品だったのかと興味深く拝見しました。流石アカデミー賞のアニメ部門でノミネートされた作品ですので、きめ細かく良く出来ていましたが、最後の場面は人間性を奪われ月の世界に釈迦に伴われて帰って行くことで、日本人には分かっても、宗教色の違う他の国の人々には納得されないかも知れないとも思われました。其処で、ふと思い出しましたのが、昭和30年にタレント河井坊茶の歌っていた「泣く泣くかぐや姫」、コメディ曲の大御所であった三木鶏郎の作詞・作曲によるものです。「泣く泣くかぐや姫~吟遊詩人の歌」(1955年)作詞・作曲 三木鶏郎歌 河井坊茶はじめの男は印度にわたる仏陀の石鉢天然記念物ピカピカ光らず真っ黒なのでよくよく見たらばメイドインジャパン泣く泣くかぐや姫月の出を見て泣きじゃくるもう原盤は三木鶏郎も河井坊茶も亡くなって久しい所為か、廃盤となっています。しかしその後、1975年に銀座バーの女を主題にしたペーソスに書き換えた「泣く泣くかぐや姫」を歌謡曲として愛川欣也が歌っていますし、1986年には原曲をセミロック調に変えて「吟遊詩人の歌」として東京太郎が歌っている様です。吟遊詩人の歌/東京太郎
2015.03.15
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昨晩のNHKニュースで近頃話題となっている“FinTech”を解説報道していました。“FinTech”は、FinanceとTechnologyを掛け合わせた造語で、金融×IT分野で活躍しつうあり、日本では未だ黎明期ですが、グローバルベースで見ると、2009年には約9.3億ドルであった投資額が、2013年には約29.7億ドルと3倍以上に拡大している様です。一見、私には無縁の世界かなと思うのですが、しかし従来の金融業界・投資業界を破壊する手段とも見られ、その先行きは規制緩和と相俟って五里霧中とも考えられますので、注意を払う必要があるのかも知れません。1 投資信託ビジネスをDisruptするポートフォリオをベースに、個人が自由にカスタマイズして投資することができる手軽さを有し、その手数料は一律9.95ドルで、手軽に投資ポートフォリオの組成が可能になる。2 決済サービスをDisruptする決済システムを導入したいアプリやプログラムにソースコードを貼り付けるだけで利用でき、決済のたびに顧客をわざわざ他の決済専用ページに飛ばす必要がなくなる。3 消費者金融をDisruptするこれまでは消費者金融や銀行、クレジットカードのキャッシング等では、金利は10数%取られるが、銀行に預けて得られる金利は1%以下で、大変な鞘抜きが行われてきた。4 ベンチャーキャピタルをDisruptするスタートアップを支援するはずのベンチャーキャピタルをDisruptしてしまうFintechが登場してきた。なんとも皮肉な話ではある。世界第3位の経済大国、高いITリテラシー、先進的な金融システム、FinTechイノベーションが生まれやすい土壌は十分にあり、あらゆる金融分野でFinTechは登場しており、ニーズも急速に高まっている。この様な情勢に規制に守られた銀行業界も、危機感を感じて、メガバンクである三菱東京UFJ銀行も安閑とは出来ず、「Fintech Challenge 2015」との題目で自己改革模索にも乗り出している様です。三菱東京UFJ銀行では、インターネットバンキング開設(1999年)をはじめとして、新しい技術を取り入れたお客さま向けサービスを提供してまいりましたが、銀行を取り巻く環境は著しく変化しており、世の中の動きを背景に、米国シリコンバレーにイノベーションセンターを設置(2013年)し、新技術リサーチやベンチャー企業との連携等、社外からも知識・知見・技術を集める「オープンイノベーション」への取り組みを拡大しています。今回、ICTを活用した「お客さまに選ばれる新しい金融サービス」を創造する目的で、技術・ビジネスモデル・サービスに関するアイデアを広く募集します。未来の銀行の姿を一緒に考え、一緒に創っていく意欲をお持ちの方は、この機会にぜひご応募ください。テーマ1デジタルチャネルにおいて、コミュニケーションを活性化していくことができる新たなモバイルサービスや、効果的なWebプロモーション手法等のアイデアを幅広く募集します。テーマ2モバイルデバイスの進化に伴い、ユーザビリティに優れ且つ高いセキュリティを実現する新しい決済サービス、また決済をサポートするサービスのアイデアを募集します。
2015.03.04
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昨年の10月、5年目の命日に冨士霊園に行きましたが、今冬は例年に無い寒さでしたので、墓参りしていません。冨士霊園ニュース2015年春号が先日郵送されて来ましたが、総面積230万m2(70万坪)、総区画数7万区画と日本最大の公園墓地は1964年10月設立から 50周年を迎えるらしい。公益財団法人冨士霊園(Fuji Cemetery)は、静岡県駿東郡小山町にある公園墓地(霊園)で、広大な園地には季節の花が植えられ、特に桜の名所として有名で、「日本さくら名所100選」に選ばれている。入口にはよく剪定された松が並んで、厳かな雰囲気に中にも広々として開放的な感じのする設計となっています。冨士霊園の桜は中央メインストリートのソメイヨシノ800本の桜並木が壮観ですが、園内には3500本の山桜があるとされ、桜の名所に指定されています。晩春から初夏には、新緑と躑躅が見事なグラデーションを見せてくれます。秋には紅葉も素晴らしい雰囲気を楽しませてくれます。霊峰富士の麓に安らかに永眠出来る様に、設営された冨士霊園は、遠くピクニックしつつ墓参すると言う文化をもたらしたことで、従来からあった自宅近郊に墓を設けると言う文化を変えつつあるのかも知れません。
2015.02.24
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サイバー攻撃は年々激しさを増して、日本でも三菱重工やソニー等のホームページが書き換えられて、極秘情報が流失する案件が次々に報道される様になりました。通常のスパイ活動では得られにくい戦略情報や技術情報も抜き取られてしまいますので、事態は深刻さを増していますが、通常のウィルス防護ソフトでは防げず、防護ソフト関連会社相互連携による防護方法が必須となって来ている様です。特に中国発のサイバー攻撃は熾烈を極め、そのメンバーらはハッキング技能に愛国心とナショナリズムを兼ね備え、米国のウェブサイトに一連のアタックを仕掛け、殆どが国防省を含む政府関係のサイトであり、民間企業への広がりも深刻となったことから、官民挙げての共同防護策が論議される様になったことがNHKBSニュースでも報じられていました。日本でも、サイバー攻撃はその勢いを増して早急に対策が必要とされる様です。情報通信研究機構(NICT)は2015年2月、日本の官公庁・企業に対するサイバー攻撃観測・分析のために運用しているシステム「NICTER(ニクター)」の2014年の集計結果を公表した。サイバー攻撃関連通信は2014年に約256億6000万件で、2013年の約128億8000万件からほぼ倍増した。 サイバー攻撃アドレスでは中国が圧倒的に多く、全体の1/3程度を占める。韓国やロシア、米国、インド、日本国内などがこれに続く。ただしサイバー攻撃は他国サーバーを使ってサイバー攻撃を仕掛けることも多く、攻撃者の国籍を示している訳ではない。
2015.02.19
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4年程前に京王デパートで購入したMcGregorのフルオープンシャツの袖口が綻んで来ましたので買い換える必要を感じましたが、デパートより近くの三井アウトレットの方が安価だと思い、南大沢にある「ラフェット多摩」に行ってみました。何処で買おうかとウィンドショッピングしつつ散策していましたら、Munsingwearの店がありましたので、店員に尋ねましたら「Munsingwear冬物は既に無く、Cutter&Buckのライニング付きのオープンシャツが残っていて、数度は暖かいですよ」と言われましたので、購入することにしました。4年前に1万4000円はしたと思われますのに、冬物バーゲンなのか7000円強と随分安く買えたのですが、McGregorよりCutter&Buckの方がマイナーブランドだったのかも知れません。昨日の雪の降る冬の日はお蔭で助かりました、何時もは厚手のオープンシャツにセーターを重ね着してダウンジャケットを羽織るのですが、オープンシャツに付いていたライニングの防寒機能の所為でセーターは要らず、ダウンジャケットを羽織るだけで良かったのです。家内が生きていた頃は、CrocodileロゴのLacoste、若しくはPenguinロゴのMunsingwearが多く、家族全体で着せられていた様で、古い昔の米国生活でも息子たちが現地学校で「アリゲーターばかり着ている!」と同級生にからかわれていた記憶もあります。昨年は家内の伝統を守るべく相変わらずLacosteのフルオープンを買い換えましたが、少しずつ違うロゴが増えるのも、私が独りで生きている証かも知れません。
2015.02.06
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小さな銀杏を頂きましたので、フライパンで焼いてから、プライヤーを使って殻を剥いておきましたが、茶碗蒸しにするには小さ過ぎますので、1合半のお米と共に炊き込みご飯にすることにしました。定量の水量に出汁醤油、みりん、塩を加えて、電気釜で通常通り炊き上げた処、銀杏が上に集中して固まっていましたので、杓子で良くかき混ぜますと、多少薄い飴色にも見える美味しそうな炊き込みご飯となりました。「肉じゃが」は東京を含む関東地区では、豚肉が主流ですが、レシピ紹介Web「CookPad」で関西風の牛肉とシラタキを使うレシピを見つけて、レシピには無かったニンジンも少し加えてみました。それに、冷蔵庫にあった舞茸を味噌汁を添え、キムチは止めて、純和風の夕飯としました。
2015.02.03
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2年間穿いていたEdwin503、お尻のポケットに穴が開き綻んで来ましたので、買い換えることにしました。家にいる時は膝を曲げて生活することが多いので、どうしても1年程で左膝の所が抜けてしまいますので、「銀の糸」にて継ぎ接ぎをして貰い、もう1年穿くことにしています。八王子市南大沢にある三井アウトレット「ラフェット多摩」のEdwin・Something専門店に古いジーンズを持ち込んで、同じEdwin503を探して貰い裾合わせもお願いするのです。やはりアウトレットでは市販価格より30%位安く、裾合わせ料も含めて6600円余で済みましたし、20分で裾合わせも完了となりました。デビューから15年を経て、さらに穿きやすく進化したNew503。1%ストレッチ素材を採用することで、デニムのしっかりとした穿き心地はそのままに、ストレッチパンツの快適な着用感をプラスしています。ウエスト周りやサイドのラインがすっきりとしたパターン技術、フロントジッパーも余裕の長さで着脱時も快適など、穿きやすさに加え、着用時の快適さ、機能性をプラスしています。昔はLeeジーンズを穿いていましたが、一度Wranglerジーンズに替えてからは、柔らかい穿き心地が気に入って、イトーヨカ堂内の専門店で購入していましたし、Wranglerが破産してからはEdwinを勧められてその助言に従っていたのです。しかし、安いジーンズが台頭して来て、その専門店は店を畳まざるを得なくなったのは6~7年前のことだったでしょうか?少なくとも4年前から、まるかわ等の専門店も無くなってしまい、アウトレットを利用することになりました。
2015.01.22
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原油価格は45ドル/バレルから48ドル/バレルに持ち直した様に見えますが、ゴールドマン・サックスが原油価格は短期的には30ドル/バレル台の後半に突入するが、いずれ市場は均衡化すると再修正したことで波紋を呼んでいますが、原油価格下落のプラス・マイナスの効果は、現状予測し難いものです。米欧日の超金融緩和でマネー流動性が膨れ上がり、コモディティも含めた多様な金融商品に流れている実態だ。そのマネー規模が飛躍的に拡大し、実体経済の規模に対する比率が急膨張している。又、シェールオイル開発により石油輸出国機構(OPEC)のシェア低下が顕著になり、供給サイドの協調体制が崩れていることだ。原油価格下落は輸入国の物価水準を押し下げデフレ心理を拡大させだけでなく、米国におけるシェール開発業者の破綻等の混乱も予想され、原油価格下落のマイナス効果が想定よりも大きくなるリスクが増大する。また、資源国や新興国の通貨や株が連鎖的に下落する事態に発展すれば、グローバルマーケットにおけるリスクオフ心理を拡大させ、米欧日の株式市場を連鎖安への引き金となる。現在は今年4~6月の利上げがシナリオになっているFRBも、米株式、金融市場が大混乱に陥れば、利上げの大幅な先送りも選択肢の1つに浮上する。他方、ユーロ圏では2014年12月のCPIがマイナス0.2%とマイナス圏入りとなり、期待インフレ率も足元で大幅に下がっている可能性が大きい。この米欧中銀の中間にいるのが日銀で、昨年11月のCPIは前年比プラス0.7%と鈍化、12月以降CPIは上昇率が0%に接近するだろうが、どこかの段階で原油価格下落のプラス効果が出てくる。その見極めが日銀の金融政策スタンスを大きく左右する。原油下落のプラス面が表面化する来年夏場までグローバルマーケットが持ち応えれば、先進国経済が持ち直し、日銀は追加緩和なしに乗り切れる可能性が見えてくる。しかし、前段でリーマンショック並みの混乱が世界経済を覆い尽くせば、米欧日はじめ各国は、金融政策を含めたマクロ政策の総動員を余儀なくされるだろう。どちらに転ぶかは、原油価格がどこまで下がるかによって大きく違ってくるのであり、仮に30ドル/バレル台も割り込むようなら、マイナスの波及効果は今、市場で想定されている水準を大幅に超えて大きくなるに違いない。中国経済も成長の鈍化が激しくなり、「原油爆買い」は過去の遺物なると見ています!
2015.01.20
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昨日は会社OBの卒寿を祝う新年会でしたが、主役がインフルエンザに罹ってしまい、主役不在の会となってしまいました。5年先輩のAさんは78才ですが、学者講師となり技術講義を担当とのことで矍鑠たるものがありました。産業型GT高圧タービン・航空転用型IM5000出力タービンの構造設計主任であったTさんは79才、脳梗塞の後遺症で少し動きが緩慢で「今年が最後か?」と気の弱い様子でしたが、来年は回復改善が期待されました。1年先輩のIさんは76才、すっかりSlimになり健康そうな様子、住重に15年も従事したとのことで立派の一語。後の出席メンバーは例年と変わらず、各々好きな言動で場を賑わせてくれていました。渋谷区富ヶ谷に住んでおられた元会社上司が自宅に招いてくれて小さく新年会を行うのが発端でした。その頃は、ガラス戸に縁側のある昔風の住居だったのですが、30年余前に洋風に建て替えて居間と台所を繋げて20畳程のスペースを設けてからは、10人を超える会社関係者を招いて、奥様手作りの料理を振舞って歓待してくれる様になりました。その後80才を越えた老夫婦に迷惑を掛けるのは、後輩として申し訳ないと、6年程前から渋谷や新宿のレストランで新年会を行い、ご夫婦を招待する方向に変えたのでした。奥様が体調を崩しましたので、富ヶ谷を引き払って世田谷区祖師谷にご子息と同居されたのを契機に、昨年はご自宅近くの最寄り駅で行ったのですが、奥様は入院となって欠席となり、退院後は介護施設に移らなければならない事態となりました。其処で主役の意向も聞き、今年はメンバーのアクセス利便性を考えて、再度開催地を新宿に戻したのでした。時代は確実に流れて行きます、さて来年はどうなりますでしょうか?
2015.01.18
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家内が亡くなって6年目となり、今日で思いもかけず73才となり、75才の後期高齢者までは健康で暮らしたいと思っていますが、果たしてどうなりますことか?年上の知人では逝去される方も多くなり、自然の摂理で仕方が無いとは思うのですが、同年代の知人がポツポツと少なくなって行くのは寂しい限りです。大学の航空学科原動機コースの21名中、昨年までに2名が鬼籍に入り、海外に暮らす2名を除いて15名との年賀状交換が続いていました。今年の年賀状では、その内の2名が奥様名義で来状、1名は昨年6月に胃癌で逝去と伝えるものでしたし、他1名は入退院を繰り返してとの状況を伝えるものだったのです。その2名の状況を、同窓生幹事役にメールした処、次の様な返信がありました。我々も危険な年齢に達したと言うことの様ですね。口実を設けてちょくちょく会うようにしましょうか? ○×氏は原動機で集まろうと言っています。是非とも幹事役の活躍で、元気な内に同期生とは再会したいものです!長崎県新上五島町にある家内の実家、空き家になって21年、家内と共に2008年迄は面倒を見ていたのですが、6年前からは夏に1ヶ月滞在して、家の内外管理をするのです。珍しい入母屋作りの網元家、後何年健康を保ちつつそんな作業を続けられるか分かりませんが、出来る努力をするのが高齢者となった私の義務だと思うことにしています。
2015.01.15
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昨日はぶりの切り身を買って来て、レシピWebサイトの「CookPad」を参照しながら、ぶり大根を作ることにしました。参照したのは「ぶり大根 2015冬バージョン」と言うレシピで、ぶりのあら700gを使って8人前のオカズを作ると言うもの、買って来た切り身は160gしかありませんので、調味料を半分程度に減らすことにしました。先ず、小麦粉を塗してオリーブ油で軽くソテー、大根の皮を削ぎ2cmの厚さで銀杏切り、生姜を薄切りとし、昆布10cmを刻んで、圧力鍋に入れ水400ccを加えて、加熱します。レシピでは加熱20分と書いてありましたが、あらとは違い切り身では煮崩れてしまうと思い、5分に修正しました。出来上がったぶり大根と、付け合せの高菜の漬物での一汁一菜での、ささやかな夕ご飯となりました。大根が柔らくなり過ぎてしまいましたし、調味料が多過ぎて濃い味付けとなってしまったのは一寸残念ですが、久しぶりのぶり大根はまあまあの味でした。しかし、じっくりと普通の鍋で作った方が良かったのではないかとの感想となりました。
2015.01.12
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世の中、天候異変で世界各地での大雪、日本でも日本海側と北海道は止むことなく降り頻っていますし、政治的にもイスラム国の拡大、イスラム教狂信者による出版社銃撃、中国の尖閣諸島奪取に向けての空軍基地設置、経済的にも原油価格低迷で産油国不況懸念からの株価と経済不安、等何か全て激動の予感がしてなりません。それでも松の内も明けましたので、松飾をお焚き上げして貰おうと近くの白山神社へ初詣に出掛け、家族を含めた世の中の安寧を祈りました。序にと、昨年末に喪中年賀欠礼の便りを頂いた方々に、寒中見舞い状をパソコンで調製し、イトーヨーカ堂のポストポストに投函しておきました。イトーヨーカ堂の前から、キティちゃんのSanRio Puroland正面を見てみますと、駅前高層マンションとベネッセビルに挟まれて、随分目立たなくなってしまいました。それでも、東京地方は快晴が続き、穏やか雰囲気で、世の中この様にありたいものだと思える状況でした。
2015.01.08
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今朝は今年初めての燃えるゴミ収集の日でした。通常は朝8時半に収集車が廻って来て、団地内4ヶ所から回収して帰って行くのですが、今日は遅れて朝9時に来ましたが回収量が多すぎて1度では終わりませんでした。残されたゴミ集積場所では、カラス対策の蓋が閉められず、溢れかえっていました。午前10時前の2度目の回収で、漸く空になりましたが、怖しい程のゴミの量でした!正月と言う宴では、料理の数も多くなりますので、捨てられる包装類、食べた後の食料ゴミも必然的に多くなってしまうのは仕方がありません。先年12月30日にも特別回収がされたので、ゴミ収集は1回休みにしか過ぎないのですが、少人数の我が家でも、通常は20リットルゴミ袋1個で済むのですが、計4袋となっていたのですから、他家では押して知るべしと言えるのでしょう。環境問題が大きく叫ばれる中、販売する店側もパック包装を出来るだけ少なくし、買う客側も何とか協力する方法を考えませんと、石油製品であるプラスチックを中心としたゴミ減量は到底実現出来ないと思わざるを得ませんでした。
2015.01.06
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秦野市にある実兄宅に兄妹3人集まるべく、午前9時半に出掛けました。尾根幹線が片側2車線で町田街道に繋がったので、其処を走行し左折すれば、従来の16号線を相模原市清新町で横切るルートですが、今日は右折して見ました。処が、129号線に入る上手いルートが見つかりませんので、16号線に入って途中抜け出て一般道に入り、適当に運転していましたら漸く何時もルートに突き当たりましたので、右折して入りました。待機していたと思われるパトカーに呼び止められ、「右折禁止の交通違反ですので、免許証を渡してください!」との違反宣告となりました。確かに徒歩で戻ってみると、「左折のみ!」の標識が見えにくい上の方に付けられていたので、表示方式に不満はありますが何とも仕方がありません。「違反点数2点、反則金科料7000円」とのことで、何とも情け無い年頭の逆お年玉となりました。切符発布受領処理のお蔭で、東海大学駅前の実兄宅には20分遅れの11時40分到着となってしまいました。因みに、秦野市は南西(坤:ひつじさる)の方角ですから風水での鬼門ではありませんし、これで年頭の厄落とし、「交通標識には注意を払って安全運転とのお達し」に心掛ければ、今年の運気は底を打ってこれから登り調子だろうと、良い方向に考えることにしました。
2015.01.05
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例年通り、正月の駅伝TV中継を三日間何となく見て、今日1月3日は亡くなった家内の72才の誕生日でもあるのですが、今年も正月3日日が終わりました。大晦日に用意した芋煮と出来合いのおせち料理も、元旦に孫娘家族が来訪してくれましたので、大分捗りました。下の孫娘は人見知りが未だ克服出来てはいませんでしたが、よく泣きよく食べ、上の孫娘の真似をしてよく遊ぶ仲の良い元気な妹娘となっていました。今年の抱負と言えば、長男の復職、孫娘達の健やかな成長、家内の実家管理充実、等と自分に関するものはありません。今日は寒さも和らぎましたので、モスバーガーでハンバーガーでも食べようと出掛けましたが、駐車場が満杯で諦め、南大沢のイトーヨーカ堂に車を停め、駅前のマクドナルドでチーズバーガーセットで昼食としました。寒さが緩んで快晴だったことと、イトーヨーカ堂で初売りセールで冬物が大分安くなっていることもあり、駐車場は屋上しか無いほど、多くの人出で吃驚しました。来月曜日には恒例の実兄宅を訪れ、父母の仏前に手を合わせ、妹とも久しぶりに再会することで私の正月は終了することになります。我が兄妹は76才、73才、70才の年齢構成ですが、何れも内臓疾患病を患うこと無く過ごせているのは、父母のお蔭なのだと感謝するばかりです。
2015.01.03
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愈々年の瀬となりましたので、正月用の飾りつけ、おせち料理、食料品等の買出しをすることにしました。円安と消費増税で価格が昨年よりも20%程高くなっている様な気がして、蟹を例年は1万円以上買うのですが3000円余の一皿として費用削減を図ったのですが、それでも2万円を要することとなりました。来年は必需品の値上げが相次ぎ、もっと生活が苦しくなるのではと言う懸念が拭いきれません!加えて花を飾り、家内がよく作っていた芋レンコン煮を昨年同様に作ってみようと思い立ちました。正月用に飾る正月花は、家内は華道の心得があったのですが、私は知識がありませんので、家内が五島の実家から持ち帰ったと思われる志野焼きの花瓶に適当に活けました。松枝と銀色の竹を天に、千両を中天に、菊類を地の位置にした積りですが、家内が「馬鹿ね、何も分かっていないのね!」と苦笑していることでしょう。芋レンコン煮は、何れにせよ独りで処理しなければなりませんので、量は最小にしようとスーパーに行き買って来たのですが、ドンコが思ったより多くなってしまい、鍋一杯になってしまいましたので、処理法が問題となりそうです。
2014.12.30
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原油価格急落については、米国とサウジアラビアによるロシア潰し、石油輸出国機構(OPEC)による米国のシェールガス潰し等、様々な憶測が飛び交っていますが、実体経済から考えると最大の要因は中国の経済低迷との見解もある様で、この方が真実に近い気がします。低迷打開の為、1兆1600億元強(約22兆円)の投資を行うとの報道もありますが、バブル崩壊懸念の中では資金不足の懸念もあり、海外から投資増額を期待したい処でしょう。あれ程声高に反日宣伝していた習金平主席が、苦虫を噛み潰した表情で安倍首相と握手して、日本との関係改善を模索する方向に転換して日本から投資を再度呼び込まざるを得ない状況だと言うことが分かりますが、後悔先に立たずと言う気もしてなりません。原油価格急落を発端に、ロシアなど産油国の通貨や株価が軒並み暴落した金融パニックの元凶と指摘されているのが中国だ。過剰な開発や投資で石油を大量消費し市場価格を引き上げて来たが、成長路線急ブレーキからエネルギー需要も減少し、原油価格暴落が中国経済の悪化を証明している。英金融大手HSBCが発表した12月の製造業購買担当者指数(PMI)速報値は49.5と、景気判断する節目となる50を7ヶ月ぶりに下回り、国内需要が大きく低迷と分析した。中国税関当局が発表した11月の貿易統計によると、輸入は前年同月比6.7%減と、3月以来の大幅な減少となり、消費者物価指数も同1.4%上昇と5年ぶりの低い伸びとなった。中国は改革開放路線で急成長しGDP成長率が10%超の年も多かったが、今年は経済成長率目標を従来の7.5%から7.0%程度まで引き下げる方針を固めたとされる。ただ、7%という成長率も実態を反映しない高すぎる数字で、統計の信憑性に疑問が持たれていて、比較的実態を反映する指標とされる「鉄道貨物輸送量」は、月次ベースで前年割れが続いており、マイナス成長であってもおかしくない状況だ。中国人民銀行は先月利下げに踏み切ったが、効果は限定的で、更に新たな空港や鉄道、高速道路などのインフラ投資で景気を下支えする考えで、政府が10月以降に認可した新規プロジェクトの総投資額が1兆1651億元(約22兆円)に達したと報じられた。リーマン・ショック後の2008年実施の4兆元(約76兆円)の景気刺激策を思わせる大規模投資だが、シャドーバンキングや不動産バブルを肥大化させ、不良債権もさらに拡大する懸念がある。ロイターは、英コンサルティング会社による15年の経済予測を紹介しているが、それによると、中国の信用バブルが崩壊し不良債権が増大して全面的な金融危機を巻き起こし、成長率は2%に鈍化するというシナリオ確率を35%としている。悪夢は現実となるのか。
2014.12.20
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夏場に160円/リットルを超えていたガソリン価格が、円安にも拘わらず遂に150円/リットルを切って来ました。食料品を中心に円安を受けての物価高騰が続いていますので、庶民にとってはガソリンが10%も安くなるのは嬉しいのですが、どうも良いことばかりとも言えないようです。結局は最大需要国であった中国の経済低迷に拠る処が大きく、その余波が日本にも波及して景気後退からデフレ懸念が出て来ると言うのです。米国主体のシェールオイルと従来の原油輸出国(OPEC)との攻めぎ合いとの感もあり、シェールオイル産出コスト80ドル/バレルを下回っている状態での攻防とも思われ、予断を許しません。今後の鍵を握るのは、11月27日のOPEC総会、ここで減産の方針が示されるか否かが、相場を左右する。減産となれば相場は反発するが、需要の鈍化から、上昇はWTIで95ドル/バレル程度までとなりそうだ。減産の方針が示されなければ、もう一段の下落が必至で、WTIで70ドル、ブレントで75ドル程度まで落ちてもおかしくない。問題は、それが実体経済や金融市場に与える影響で、基本的には原油価格の下落は、消費者や企業のコスト負担軽減となり、景気にとってプラスである。しかし、更なる下落となれば、金融市場はそれを世界景気減速サインと受け取り、センチメントが悪化する恐れがある。そして株価が下落すれば、景気にも悪影響を与え得る。厄介なのがインフレ率の下押し効果で、期待インフレ率は原油価格と連動する傾向がある。特にデフレ瀬戸際にある欧州への影響が深刻で、日本でも脱デフレに水を差しかねない。米国でも足元で期待インフレ率が急低下している。期待インフレ率が低下すると、消費や企業の投資が先送りされ、総需要が抑制されかねず、暫く、原油相場の動向を注視する必要がありそうだ。
2014.11.27
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飄々とした語り口で、古典落語を演じていた十代目金原亭馬生、1982年に54才で亡くなってから、もう32年、33回忌となります。50才台とは言え、白髪で晩年は70才台と見える風貌、天はその才能は発揮され尽くしたとして命を召してしまったのでしょうが、何とも惜しまれる夭折でした。十代目金原亭馬生『親子酒』(2/2) 同じく、天才名人と称された三代目古今亭志ん朝も63才で夭折してしまうのですから、天は優れた才能は永くはこの世に置かないのかも知れません。十代目金原亭馬生(1928~1982)は、天衣無縫の名人と謳われた古今亭志ん生の長男。弟は、やはり名人と名高い三代目古今亭志ん朝である。本来は長男の馬生が「志ん生」を継ぐはずが、次男の才能に惚れ込んだ父が「俺の名はいずれ次男に継がせる」と宣言、長男は父が志ん生となる前に名乗っていた名(七代目)である、金原亭馬生という名を継ぐことになった。馬生の芸風は志ん生とは全く違うので、志ん生はどうやら馬生師匠の芸風を嫌っていたような印象がある。しかしそれに文句も言わず、兄弟仲も大変良かったというあたりに、馬生の独特の人柄のよさが伺われる。父と弟の影に隠れがちであるが、その芸は二人に決して劣らず、上品で軽快、じっくり聴かせ粋な江戸前の芸には、今なお多くのファンがいる。父ゆずりの無類の酒好きで、酒の噺をさせたら、他に並ぶもののない至芸を見せた。始終酔っ払っていながら書画の腕は玄人裸足、私生活も和服で通した噺家らしい噺家であった。いよいよ芸に深みが加わろうとしていた54才の秋、食道がんで短すぎる生涯を終えた。
2014.11.17
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パスポートも期限切れとなり、1人で海外旅行も面倒となりましたので、今更再発行しようとは思わないのです。従って、10年も前に残った80米ドル弱のドル紙幣は使う当ても無く、この際ドル普通預金に入金しようと銀行に行ってみました。入金帳票も見当たらず、Teller窓口で聞いてみましたら、「担当者が来るのでお待ちください」と言われ暫く待っていますと、担当者が来て「日本で流通しない貨幣は、入金手続きに2円/ドルの手数料が必要となります」とのコメントでした。ドル外貨普通預金とは言え、日本での実質は円預金口座からの変形に過ぎず、海外に行き銀行カード等で自由に入出金出来る口座では無いことが分かりました。僅か80米ドル弱のことですので、記念に保有したままにすることにするか、為替が120円/ドルを超えましたら手数料を支払って円に戻すか、暫くどちらか決めないでおこうと思っています。元々、その銀行でドル紙幣とトラベラーチェックを購入したのですが、戻し入れることは考えさせない日本の銀行システムは何やら奇妙に思われてなりません。
2014.11.12
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原油価格の指標とされるWTI価格は、従来の常識とされた100米ドル/バレルを大きく割り込んで80米ドル/バレルとなってしまって、街でのガソリン価格も久し振りに大分安くなって来た感があります。原油と連動するLNG価格が下がって、巨額な日本のエネルギー輸入代金が減ることになり、電力・ガス料金が安くなって、家計を少しでも潤すことになれば良いのですが・・日本経済の復活に向けて、今後の動向が注目される処です。そんな中、Newsweekが「原油価格急落の複雑なカラクリ」と言う記事を掲載していました。9月末発表のアメリカの消費者信頼感指数も4ヶ月ぶりの低水準。経済が回復すれば原油価格も上がる筈だが、その方向には向かっていない。更にヨーロッパでは景気低迷とデフレの影響で原油需要が減少し、中国のGDP成長率の見通しも下方修正が繰り返されている。国際エネルギー機関(IEA)が、今年の石油需要の見通しを3ヶ月連続で引き下げた。需要減による価格下落に追い打ちをかけるのが供給の過剰。その最大要因はアメリカのシェールガス革命にあり、米エネルギー情報局(EIA)によれば、アメリカの今年の原油生産量は過去30年で最高となる日量850万バレルに達する見通しだと言う。アメリカの生産量の急増は国際市場にも影響を及ぼす。アメリカでは2005年に国内消費の60%を占めていた外国産原油が、2016年には25%まで減る見込みだ。カナダもアメリカからの輸入を増やした結果、アフリカなど産油国の中には買い手が見つからず、アジアの製油所に買いたたかれる例もある。イラクやロシアをはじめ紛争などで混乱する国でも、予想に反して生産量が伸びている。中でもリビアの復活は目覚ましく、リビア政府は反政府勢力から2ヶ所の原油積み出し港を奪還。生産量は6週間で日量20万バレルから90万バレルに回復した。原油価格の下落によって、ロシアと中東諸国については致命的な影響は受けないと見られるが、ブラジルやメキシコ、ベネズエラといった新興国は「石油で得た利益を残しておかなかった」ために深刻な打撃を受ける可能性がある。欧米や中国の経済が上向けば原油価格は値上がりするが、本格的な価格上昇には「OPEC全体の供給調整」が不可欠とされる。しかし最近の世界情勢の激動を考えれば、そんな「切り札」は最早万能では無いかも知れない。
2014.10.28
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昨日は家内の5回目の命日、一昨日は三鷹台団地時代のママ友であった方々から供花を頂戴致しました。もう5年も経ちますのに、何とも有難いことでした。昨日は、静岡県は雨模様の天気予報でしたが、息子2人と共に冨士霊園に行くことにしました。出発時は快晴、途中では雲が張り出して曇りとなりましたが、何とか墓参が出来ました。しかし、富士山は厚い雲に隠れて見ることは出来ませんでしたが・・自動車運転も、歳と共に咄嗟の判断力が低下していますので、2年3ヵ月後の75才を一つの目安として続けるべきか止めるべきか考えています。インターネットでは「できれば75才で死にたい」と言う情報が話題となっている様ですが、その意図する処は「75才まで生きたら健康管理へのアプローチを180度変える。敢えて命を断つこともなければ、長生きしようとすることもない」と言うことらしいので、賛成する処は大なのです。アメリカ国立衛生研究所のEzekiel Emanuel氏は、できれば75才で死にたいと言う。長生きしすぎると、「創造性、仕事や社会に貢献する能力を奪って、人の記憶にどう残るかといったことを変えてしまう。元気に働いていたことは忘れ去られ、弱々しく無力で、むしろ哀れな存在として記憶されることになってしまう」としている。「75才まで生きたら健康管理へのアプローチを180度変える。あえて命を断つこともなければ、長生きしようとすることもない」と言う。長く生きるために、運動や厳しいダイエット、ビタミンやサプリメントの摂取に執着しすぎている。「ずるずると命を伸ばすための悪あがきは破壊的ともなる。やめる時期として75才は良い年齢」とのこと。
2014.10.27
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