地を這う虫

2022/09/27
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カテゴリ: TV
NHK総合  夜ドラ「あなたの ブツ が、ここに」 の一昨日・昨日深夜の再放送から第5話~第14話まで、及び既に録画済みであった第16話~第21話まで一気に観ました。
番組HP : https://www.nhk.jp/p/ts/4VZRPGKL15/

 ※ブツは赤字だと思ってましたが、正確にはピンク色ですな。途中で色が変わったのか思って最初の方の回を見返したら最初からピンクですな。あ~~、ドラマの最後に時々流れるバカサバイバー(ウルフルズ)の歌に合わせて出演者が踊るダンスの背後の段ボール箱に書かれたドラマタイトルの文字色の話です。

この夜ドラ、稀に見る大傑作でんがな。


以前、 https://plaza.rakuten.co.jp/koeln/diary/202208130000/
にNHKのプレミアムドラマ「ライオンのおやつ」を観た感想を書いています。このドラマも非常に優れたドラマだと思います。「ホスピス」のドラマなので何人も終末期患者が亡くなっていくのですが、原作・脚本が「読者・視聴者を単に泣かせるストーリー」にはしていないこともあって一度も涙は出ませんでした。

この夜ドラでは数回涙出ましたわ。。。

Covid-19感染拡大による緊急事態宣言等によりキャバクラの仕事を続けられなくなったシングルマザーの亜子が宅配便ドライバーとしてかなりきついパワハラ、軽めのセクハラ、仕事の大変さ、過酷さ、Covid-19感染を心配する宅配先からウイルス扱いされる辛さ、ストレス等などと戦い成長していく姿を見せられたら泣きもしますわ。勿論、素晴らしい脚本、演出、演技、大道具・小道具に絶対手を抜かない制作陣等などの全てのパワー・モチベーション・クォリティがギュっと集結してるからこそなんですけど。

たしかひ○○さんとこに書いたコメントで「主演女優さんはハーフのモデルっぽい感じで美人すぎる」てな主旨のことを書きました。主演女優の仁科紗和さんは濃い顔立ち・派手な顔立ちの美人なので、言葉は悪いかもしれないが、関西(ここでは兵庫県尼崎市)の美人の元ヤンキーと言われれば、そういう美人はおるっちゃおるな~~。あ~~、亜子は元ヤンキーっていう設定ではないですよ。クズ亭主と別れて娘を一人で育てるために、キャバクラ勤めをしていたという設定です。

今週で終了なんて悲しすぎる。夜ドラは月~木放送なので残り3話しかないじゃんか。NHKは「ちむどんどん」を最終話まで放送継続した責任をとって、「あなブツ」のシーズン2を絶対放送しろ。

ともかく、無駄なシーン、カット、無意味なエピソード、意味不明の騒動は皆無。出演俳優はみなさん素晴らしい。中でも素晴らしいのは亜子とその 娘(毎田暖乃) と母親(キムラ緑子)の三人。キムラ緑子が上手いのは当たり前やけど、娘役・小学校6年生の毎田暖乃ちゃんの演技は凄いですな。黒島結菜は毎田暖乃ちゃんに弟子入りすべきですわ。仁科紗和さんの経歴、出演作等を細かく調べてませんが、モデルさんなので多分劇団等で本格的役者修行をした経験はないんだと思います。だけど、この役柄にベストマッチでリアル感抜群です。

記憶に残る名場面は枚挙にいとまがないのですが、非常に細かいニッチなとこについて書けば、亜子、娘、母親の3人でお好み焼き屋(母親が経営する店)の二階で川の字になって寝てるとこ。母親(キムラ緑子)の髪がわちゃわちゃなんですね。尼崎のおばはんの寝姿は「これや!」ていう超リアル演出。細部にも絶対手を抜かない演出。すんばらしい。

亜子が宅配ドライバーなりたての頃、ドアのチャイム鳴らしたら「さっきやっと寝たとこやったのに、あんたがチャイム鳴らすから赤ちゃん起きてもうたやんか! ドアの前に置いておいてくれたらええから!!」と叱られた若いママに第15話以降くらいには↓に貼ったツイッターのように「どうしたん?、疲れてるんちゃうん?」と心配される。

最終週は別れたクズ亭主が登場して不穏な雰囲気。亜子と娘と母親のクズ亭主(娘からみたらパパ)に関する話し合い場面も秀逸。娘役の毎田暖乃の演技、うますぎ。というか、リアル感が半端ない。

NHK大阪放送局が本気出したらこれくらい凄いドラマが作れるちゅうことやね。今後は大阪放送局制作ドラマを観る際の評価基準(及第点レベル)をぐっと高目に設定しませう。
















"「あなたのブツが、ここに」ロケ地巡り"





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Last updated  2022/09/27 06:09:19 PM
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