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2006年03月06日
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2004年 韓国 監督: ピョン・ヒョク 出演: ハン・ソッキュ/イ・ウンジュ/ソン・ヒョンア/オム・ジウォン
DVD スカーレットレター <送料無料>
刑事のギフンは、妊娠中の妻スヒョンを愛しながらも、美しい愛人カヒとの情事を楽しむ日々を送っていた。そんなある日、写真館の主人が殺害される事件が起こり、第一発見者の妻ギョンヒを取り調べたギフンは、彼女に言い知れない魅力を感じる。捜査が難航するなか、カヒから妊娠を告げられたギフン。冷たい言葉を浴びせながらも、カヒから離れられないギフンは、やがて生活の均衡を失いはじめ…。

驚いた。イ・ウンジュが自殺する前こんな役を演っていたなんて。ミステリーの体裁を借りた、罪と罰を扱った作品である。

思えば彼女が作品中死ななかったのは「オー!マイDJ」のみだろう。「愛と、死を見つめて」「永遠の片想い」「ブラザーフッド」「バンジージャンプする」で病死、殺害、事故とさまざまな死に方をする。「薄幸」という言葉がイ・ウンジュにはついて回っていた。また、それを体現できる代表的な女優だった。

韓国映画は喜劇を除くと主役の死で終える作品が圧倒的に多い。それは何故なのか。単なる儒教文化とか、「恨」とか「情」とかいう理屈ではなく、一度韓国の人と膝を付き合わせ、議論したあと納得したいと思っている。(そのためにはハングゴの勉強をヨルシミやらなくちゃ) 歴史認識 以前にお互いの気質含めた 相互認識も必要 だろう。

今回イ・ウンジュは、今までの清純派から180度転回し、不倫をしている。そしてそれは単なる不倫ではなく。更なる道徳的な罪を隠すものであるという難しい役である。最初彼女がクラブで歌う登場シーンは息を呑むほどに美しい。こんなに美しい彼女を見たのは初めて、そして最期になった。彼女は自殺の原因になったといわれるハン・ソッキュとの濃厚なラブ・シーンのあと、最後の衝撃的な場面に移るわけである。たった二日であそこまで行くのか(すみませんネタバレなしで書いているので何のことかわからんと思います)疑問があるので満点は差し上げれないのであるが、劇場での鑑賞を見過ごしたことを後悔する作品であった。

私の推測ではあるが、彼女は裸を晒したから自殺したのではなく、作品が終わっても映画の役を脱け出すことが出来なくて自殺したのではないだろうか。それほどまでに彼女の演技は鬼気迫っていたし、儒教社会において保守的な彼女にこんな罪な役をやらせたのは、どういうプロデューサーかは知らないが、仕事は優秀であったが、人間としては失格であった。





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最終更新日  2006年03月06日 17時32分46秒
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