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2006年10月17日
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監督 : ホウ・ヨン
出演 : チャン・ツィイー 、 ジョアン・チェン 、 チアン・ウェン 、 ルー・イー 、 リィウ・イェ
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主演に劣らない存在感を示した茉の母親役で中年以降の茉の役も演じたジョアン・チェン。「胡同のひまわり」でも、印象的な母親役をやった。演技派の俳優かと思いきや、「シュウシュウの季節」という中国の「下方」問題、少女の「性」を扱った秀作を監督していると聞いてびっくり。(「オータム・イン・ニューヨーク」の監督でもある)そういえば、茉の恋人で上海事変が起こるとそそくさと茉を捨てて香港に逃げるチアン・ウェンも名作「鬼が来た」の監督である。このすごい二人を単なる役者として使うなんて監督は誰なのかと、調べると、『初恋のきた道』で撮影監督を務めたホウ・ヨン。新人である。けれども、透明感あふれる映像であった。期待の新人なのかもしれない。

「あの時子供を生んでしまって、私は人生を台無しにした」と歳を経たジョアン・チェンはかつて自分の娘時代とそっくりな孫のチャン・ツィイーに言う。チャン・ツィイーは「でも生まなかったら、もっと後悔する人生になっていたかもしれない」という。

この映画はそんな映画だ。ジャスミンの香水と、映画の雑誌と、写真館が三代の60年間を夢のように流れる。子供を生む場所、産婦人科病院を前に三人の女性はそれぞれの時代でしだいと態度を変える。

男は時代に合わせて生き方を変えるけれども、
女は時を経る度に強くなっていく。

変わらないものと、変わるものを対比よく見せる。戦争と文化大革命を経ているのに、驚くほどにその「時代」は描かない。このような中国映画もあるのだ。ずいぶんと新鮮な気がした。





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最終更新日  2006年10月17日 22時45分36秒
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