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2011年02月17日
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カテゴリ: 洋画(11~)
つくづくソン・ガンホは韓国映画界の至宝だと思う。いまや、年1-2本のわりあいで映画出演している売れっ子のカン・ドンウォンの映画が単なるサスペンス映画に堕さなかったのはひとえに、人間臭いソン・ガンホがいたからである。

01義兄弟.jpg
監督 チャン・フン
出演 ソン・ガンホ (Lee Han-kyu)
カン・ドンウォン (Song Ji-won)
チョン・グックァン (Shadow)

2000年、国家情報員のイ・ハンギュ(ソン・ガンホ)は、派手な銃撃戦をソウル市内で起こしてしまった責任を取り解雇される。そのときに取り逃がしたのは、「北」の工作員「影」と若い工作員ソン・ジウォン(カン・ドンウォン)。ジウォンも北から裏切り者として捨てられていた。それから6年、イ・ハンギュは逃げた妻や外国人花嫁などを捜す探偵まがいの稼業で糊口をしのいでいた。ある日、ハンギュはジウォンに偶然出会う。二人はそれぞれの意図を探すという思惑から一緒に暮らしながら、探偵業をする。

金大中と金日成の南北共同宣言から北の核兵器開発宣言などの情勢を織り込みながら、外国人花嫁問題などの韓国世情も横糸に入れながらも、最後二人の気持ちが近づいたところからノンストップのラストまで持っていく構成編集は、新しいエンタメ作家の誕生を思わせる。「映画は映画だ」のチャン・フン監督恐るべし。

しかし、まったく無表情に邪魔なものはすべて消音銃で撃ち殺す、闇の世界にいきる「影」(チョン・グックァン)の存在は独特で、ほとんど 「ノーカントリー」 のハビエル・バルデム のような存在感だった。しかしながら、彼も2000年当時は国家順位46位の大物であったけれども、2006年には、北から見放されていたということがわかった時点で、ほんの少し「人間」を垣間見させる。韓国とは面白い。





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最終更新日  2011年02月17日 11時20分42秒
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