** 長島便り **

2004/06/08
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学校が夏休みに入る前のこの時期は
公立の学校ではニューヨーク州が実施している
アセスメント・テストという学力試験があります。

私は、昔取ったナントカの教員免許を生かすべく
今住んでいる学区の公立学校で単発のアルバイトを
たま~にしているのですが、この時期になると
アセスメント・テストの「通訳」兼「試験監督」で
お声がかかるのです。

このアルバイト、お手当てがびっくり腰を抜かしちゃう程
良いのです、むふふ。。。むふふ。。。むふふふふふふっ!
依頼が入るとすぐに狸の皮算用を始める私。。。むふふ。。。

仕事内容は、日本人ESLの生徒さんが言葉のハンデが
ある為に成績が悪くなってしまうという事を
避けるべく、試験中、生徒さんが問題の意味を
理解できない時だけ日本語で説明をしてあげるのです。

この通訳制度は州の法律で定められたそうで、学校は
アセスメント・テストの際、英語が母国語では無い
生徒の為に必ず通訳を置かなければいけないそう。
州も教育にお金かけてます。

ESLの生徒さんは試験によっては時間制限が無く、とにかく
終わるまで何時間でも時間をかけて問題を解けるのです。
私は去年、7時間、試験にお付き合いした事がありました。
ちょっとしんどいですが、これがものすごい臨時収入に
なっちゃうのです、むふっ!

高校生くらいになると、テスト問題に使われる英語も
やたら専門的な単語が出てきて、文章もかなり難しくなります。
普段、電話すら日本語で「はい、もしもし?」と出ている
私にはチンプンカンプンな時もあるのですが。。。
ごめんね、生徒さん。。。

たとえ英語で意味を理解できても、それを日本語に直して
説明してあげるのって、とっても難しいのです。
「通訳」や「翻訳」ってのは特別な訓練を要するもので
素人には本当に難しい。

試験監督を頼まれた場合は、ちょっと楽!なんて事を
言ってはいけないのですが、やることと言えば、まず
鉛筆を配って、テスト・ブックに書かれた注意事項を
読んであげます。

「それでは皆さん、よ~うい、始めっ!・・・・っと
私が言ったら初めて下さい」なんてフェイントは
掛けませんが、「始め」の合図をして、あとは
「残り時間あと○分で~す」と声を掛けてあげて、
「はい、おわり。テスト・ブックを閉じて下さい」
を言うだけなのです。(↑勿論全部英語です)

これが私の夏のアルバイト。
実は、子供もなかなか授からないことだし、
いっそまた働きに出ようかなと思っています。

教える仕事に戻るのが一番理想なのですが、
この業種は、どうしても家に仕事を持ち帰らなきゃ
いけないんです。不器用な私は、主婦と先生を両立できる
自信がないのです。

しかし、この辺は先生のお給料が全米でもトップレベル。
今までず~っと夫の収入に頼りっきりで、甘えて生活
してきたので、そろそろ自立もしたいし。。。
日本の銀行にもお金を足さないと、国民年金の引き落としも
されていることだし。。。
悩むところです。





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最終更新日  2004/06/10 03:43:07 AM


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