山への情熱 音楽への愛

山への情熱 音楽への愛

2016年11月05日
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「コーヒーが冷めないうちに」というどこにでもあるようなタイトルの本を読んだ。コーヒーが大好きだし、帯に4度泣けるとあったのでどんないい話かと手にしたのだが、4度どころか一度も泣けなかった。幽霊が出てきたりタイムトリップしたりとなかなか現実離れした話が展開していく。しばらく読むと「コーヒーが冷めないうちに」という言葉に深い意味があrるということがわかってくる。過去に戻る話はけっこうあるがこの本の場合は条件がいくつもある。過去に戻っても現実は変わらない、過去に滞在できるのはコーヒーが冷めるまでというあまりにも短い時間。それでも過去に戻りたい、そう願う人々の行動は切ないものを感じた。
この本の登場人物は「流」「時」「数」など時間を示唆するような名前が多く、表現があまりに淡々としすぎていてとてもじゃないが泣くような気持ちにはなれなかった。4つの話があるのだが第3話第4話が秀逸だった。過去に戻ったり未来に進んだりするのだがその結末がどうなるのかとても興味を掻き立てられて焦って読んでしまった。過去や未来に行っても何一つ現実は変わらないのだが、心ひとつで人間はどんなつらい現実も乗り越えていけるとしたら幽霊の女が座っている椅子の空くのを待ってその椅子に座って過去や未来に行くことは意味があるだろう。

天気が良い土曜日なのでハイキングにでも行って自然の中で自分を解放したかったのだがそれもかなわず、何事に対しても意欲が低下している昨今、意味深な本を読んで少し考えさせられた。






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Last updated  2016年11月05日 18時33分55秒
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