まいかのあーだこーだ

まいかのあーだこーだ

2020.10.06
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いやはや大変です…。

先週あたりから、
原作とは違うオリジナルな内容になっていて、
かなり見ごたえはあるのですが、
これほどまでに過酷だとは思いませんでした。

アンは学校へ行けるようになります。
(ちなみにジェリーは学校にも行かせてもらえません…)

アンは、
ただでさえ孤児で新参者なのに、
なんだか一挙手一投足が周囲から浮いているので、
間違いなくイジメられるのが予測できてしまう。

そのうえ、いろんな不運も重なって、
子供だけではなく、
町の大人たちにも糾弾されてしまって、
カスバート家もろとも、
救いの見えない状況に追い込まれていきます。

ああいうことって、
現代の日本にもありうることだけど、
わたしだったら、絶対にくじけてます…。

周りの人たちが嫌になるだけでなく、
自分のことも嫌になってしまいますよね。
なんども思い出すようなトラウマになってしまう。

あれじゃあ、
学校へ行きたくなくなるのは当然です。

マシューや、下僕のジェリーは、
学校に行かずに育っているようですけど、
あんな学校へ行くくらいなら、
そのほうが賢明だ…という気さえしてきます。

アンがこの逆境を乗り越えていくのだとすれば、
ほんとうにスゴすぎます。



カナダの長老派信者たちのコミュニティは、
ある意味で、現代の日本社会にも通じるような、
おそるべき「同調圧力」に満ちていたのですねえ。

子供であれ、大人であれ、
ちょっとでもはみ出してしまえば、
はじき出されて冷たい視線にさらされる。

うわべは「進歩性」を装っているフェミニストでさえ、
一皮むけば、はげしく偏狭な価値観に固執していて、
排他的で不寛容な態度をむき出しにしてきます。

「はしたない」「不謹慎だ」
「教育上よろしくない」等々…
いまの日本社会にもありがちな光景です。

マリラは、
そんなフェミニストの女性に向かって、
「アンに安息の地が見つかったことを神に感謝したら?」
と言い返すのですが、

…いやいや、
長老派教会の神様にしたって、
どれほど寛容なのかは知れたものじゃありません。

もしかしたら、
神様がいちばん排他的かもしれないんですから!
(だから下僕のジェリーは学校にさえ行かせてもらえないのです)



今後、
ギルバートとは口を利かなくなるはずだし、
もはや頼みの綱はダイアナひとりなのですが、

このままでは、
かえってダイアナのほうが、
辛い立場に追い込まれてしまいそうで不安です。

ほんとうにつらい。そしてリアルすぎる…。






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最終更新日  2021.07.13 16:51:46
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