2005.08.07
テーマ： 『義経』(332)
カテゴリ： テレビ番組作品
いざ、屋島へ。
平家追討の総大将を命じられた義経たちは
一ノ谷の戦いで知り合った鷲尾三郎を加えて
主従の結束も新たに出陣する。
だが、義経出陣は平家にも届いている。
戦上手の平知盛が早速、動き出していた。
しかも水軍の戦、源氏に比べ平家の方が上手である。
その上摂津にて、船の数が集まらない。
軍目付の梶原景時は、
梶原の水軍を待てと義経に進言する。
なおも海は荒れ、渡辺学の船さえも修理が必要、
ままならぬ状況でさえ義経は、
まっすぐに道を定めていた。
道はある、道は。
成功に向かう道、勝利のある場所へ。
だがその道は常に靄の中、霧の中にある。
だから手探りで人は進むのだ、
転ばぬように、傷つかぬように、
もちろん、己の生命を守りながら、
明日という日を考える。
梶原景時は進言する。
退路を考え、兵の命を考え、
無駄死にしない道をとるべきだと。
それこそ、一軍の将たるものの才覚だろう。
しかも西国には平家に味方するものも多い。
その上、源氏の水軍では、平家に太刀打ちできぬ、
義経出陣が筒抜けならば、戦の準備も進んでいるはず、
ならば理屈では、勝利の道は少ない。
だが、義経は勝たなければならないのだ。
兄頼朝に応えるために。
ならば、何をなすべきか。
勝つためになにをなすべきか。
誰も考えぬことをして誰も為し得ぬことをする。
出来ぬとは、ただ思うだけのこと、
出来ぬことであろうとも、為し遂げれば、
出来ぬことではなくなるのだ。
しかしそれは、苦難の道ではある。
嵐の中突き進む、五艘の船には、
義経主従に、百五十騎の兵、
操船もままならぬ、荒れる海をゆく。
生き残るための道ではなく
兄、頼朝の信頼を得るために進む道。
もはや立ち戻ることの出来ない道を彼は行く。
勝つことなしに戻れない道を行く。
平家追討の総大将を命じられた義経たちは
一ノ谷の戦いで知り合った鷲尾三郎を加えて
主従の結束も新たに出陣する。
だが、義経出陣は平家にも届いている。
戦上手の平知盛が早速、動き出していた。
しかも水軍の戦、源氏に比べ平家の方が上手である。
その上摂津にて、船の数が集まらない。
軍目付の梶原景時は、
梶原の水軍を待てと義経に進言する。
なおも海は荒れ、渡辺学の船さえも修理が必要、
ままならぬ状況でさえ義経は、
まっすぐに道を定めていた。
道はある、道は。
成功に向かう道、勝利のある場所へ。
だがその道は常に靄の中、霧の中にある。
だから手探りで人は進むのだ、
転ばぬように、傷つかぬように、
もちろん、己の生命を守りながら、
明日という日を考える。
梶原景時は進言する。
退路を考え、兵の命を考え、
無駄死にしない道をとるべきだと。
それこそ、一軍の将たるものの才覚だろう。
しかも西国には平家に味方するものも多い。
その上、源氏の水軍では、平家に太刀打ちできぬ、
義経出陣が筒抜けならば、戦の準備も進んでいるはず、
ならば理屈では、勝利の道は少ない。
だが、義経は勝たなければならないのだ。
兄頼朝に応えるために。
ならば、何をなすべきか。
勝つためになにをなすべきか。
誰も考えぬことをして誰も為し得ぬことをする。
出来ぬとは、ただ思うだけのこと、
出来ぬことであろうとも、為し遂げれば、
出来ぬことではなくなるのだ。
しかしそれは、苦難の道ではある。
嵐の中突き進む、五艘の船には、
義経主従に、百五十騎の兵、
操船もままならぬ、荒れる海をゆく。
生き残るための道ではなく
兄、頼朝の信頼を得るために進む道。
もはや立ち戻ることの出来ない道を彼は行く。
勝つことなしに戻れない道を行く。
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