柱の倒れの柱とは、節ごとの柱を意味します。1節のみの低層の建物では、建物の倒れと柱の倒れは同じとなります。建物の倒れは4隅の柱や出隅、入隅の柱で測ります。1節で高さH=10m=10000mmの建物ならば、建物の倒れはe≦10000/4000+7=9.5かつe≦30 mm 、すなわち9.5mm以下。柱の倒れはe≦10000/1000=10mmかつe≦10mm、すなわち10mm以下。よって倒れeは9.5mm以下となります。2節、3節ある場合は、各節で柱の倒れが「e≦H/1000かつe≦10mm」を満たすとともに、1節、2節、3節・・・の倒れの合計が建物の倒れとなり、その合計値eが「e≦H/4000+7かつe≦30mm」を満たす必要があります。
EX 鉄骨の建方精度の管理において、特記がなかったので、柱の各節の倒れの管理許容差を、節の高さの1/700以下、かつ20mm以下とした。 A 柱の倒れの管理許容差は1/1000以下かつ10mm以下。(答 ×)