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「低PBR」で「低PER」の銘柄は、より割安
たとえば、PBRが0.5倍でPERが5.0倍という銘柄は、1000万円の価値がある会社が半額の500万円で買えるうえに、株式益利回りが年20%(1/5)もあり、毎年200万円の利益が出るということです。非常にお値打ちだと言えるでしょう。
「PER×PBR」は「グレアム指数」(ミックス係数)と言われており、それが22.5倍だと割安と評価されます。
企業の価値は、どのくらいの利益が出せるかと、どのくらいの純資産があるかで決まります。おさらいすると、前者を見る指標がPER、後者を見る指標がPBRです。
そこで利益面でも純資産面でも、割安で価値ある銘柄をスクリーニングする際に用いられるのが、グレアム指数(ミックス係数)なのです。
ただし、私はより厳しくグレアム指数が5.0未満を割安と評価します。
PBRだけでは純資産の中身が吟味できないので、控えめに見る必要があるからです。さらに、日本では割安な銘柄が増えているので、22.5だと数多くの銘柄がスクリーニングされますが、5.0未満だと10%未満となり、投資対象が絞られるメリットがあります。
私もかぶ1000さん同様、このミックス係数を重要視しています。ちなみに、このミックス係数の詳細に関しては、以前に記事を書いていますので、未読の方はこの機会に是非合わせてご覧下さい。↓
グレアムのミックス係数
そしてどれほど成長力が魅力の銘柄であっても、PBR×PERがグレアム基準の22.5を超えるようだと、眉間にマリアナ海溝よりも深い皺が寄ります。「うーん、これはきついなあ。リミット超えてるなあ。」といつも思います。それはもちろんグレアム先生の教えに背くことになるからです。
そして、ポートフォリオの多くの銘柄はグレアムのミックス係数が半分の11.25以下のものから選んでいますし、更に厳しく絞り込んで4分の1の5.625以下のものも多くあります。そして過去の自分の経験上、PBR×PERが5以下の銘柄で致命的な敗北を来たした事は一度もありませんし、更に言うとPBR×PERが2以下、つまり1台の場合はほぼ負けたことはありません。
その意味で、 グレアム指数が5.0未満を割安と判定するかぶ1000さんのやり方は自らの経験からも非常に堅牢だと思いますし、だからこそ彼は長年この「世界最弱市場」である日本のマーケットを生き抜いてこられたのだろうとも感じています。 (続く)
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