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エイズで解顧された男とエイズ恐怖症・非同性愛者の男の2人の弁護士が、差別と偏見という見えざる敵に闘いを挑む社会派作品です。1993年の映画ですから今から26年前、エイズの存在が知られてから10年ほどでまだ治療薬もなく不治の病とされていたころのお話です。米国映画の十八番ともいうべき法廷劇は、映画としても面白いです。ストーリー:フィラデルフィアの一流法律会社に務めるアンドリュー・ベケット(トム・ハンクス)は、ある日突然エイズと宣告され、ウィラー社長(ジェイソン・ロバーズ)に解雇される。不当な差別に怒ったベケットは、損害賠償と地位の保全を求めて訴訟を決意。だが、次々と弁護を断わられた彼は、以前敵同士として渡り合ったやり手の弁護士ジョー・ミラー(デンゼル・ワシントン)を訪ねる。ミラーはエイズに対して、抜きがたい恐怖を感じていた。しかし、世間の冷たい視線に対しても毅然と対処し、熱心に資料を漁るべケットの姿に、ミラーの心は動かされる。ミラーは弁護を引き受け、母のサラ(ジョアン・ウッドワード)をはじめ、ベケットの肉親たちは彼に熱い支援を約束する。解雇から7カ月後、〈自由と兄弟愛の街〉フィラデルフィアで注目の裁判が開廷した。ミラーは解雇が明らかな法律違反だと主張したが、対する会社側の主任弁護士ベリンダ(メアリー・スティーンバージェン)は、彼の弁護士としての不適格性を激しく突く。予断を許さぬ裁断の行方と並行して、ベケットの症状は次第に悪化していく。裁判を優先させて本格的治療を先に延ばそうとする彼に、恋人でライフパートナーのミゲール(アントニオ・バンデラス)は苛立つ。ベケットは恋人のため、自分のためにパーティを開く。遂にベケットは裁判中に倒れ、病院に運ばれた。ミラーは原告側の勝訴の報を、ベッドの上のベケットに告げる。数日後、大勢の人々に見守られながらベケットは静かに息を引き取り、ミラーはかけがいのない友の死を実感した。(KINENOTE)本作品でトム・ハンクスはアカデミー主演男優賞受賞ですが、共演のデンゼル・ワシントンにも何か上げたいですね。法廷シーンもよかったですが、「アンドレア・シェニエ」のアリア“La Mamma morta”(マリア・カラス歌唱)を聴いて死を意識したべゲットをミラーが受け止めるシーンが良かったです。オペラとは無縁の生活ですが、伝わるものがあったのでしょうね。ベケットが弁護士の仕事で良いところはと問われて、「ごくたまに、正義が勝利する現場に立ち会えること」と答えていました。今回の裁判は、まさにそれでしたね。巨大ローファームは正義とは無縁のイメージですが、そういうこともあったのでしょう。駐在員からNYのラケットクラブ(スポーツクラブ)では裸で泳ぐと聞いていましたが、ここでも同様でした。男性の社交場で、女性やゲイに対する偏見も堂々と語られています。冒頭フィラデルフィアの美しい街の様子が映し出されていました。黒人もたくさん住んでいますね。作品の舞台のフィラデルフィアは、その名がギリシア語で「兄弟愛」を意味し、アメリカ合衆国の最初の首都でした。シティ・ホールの頭頂にフィラデルフィア市の父、ウィリアム・ペンの像あります。ペンはイングランド生まれですがキリスト友会徒(クエーカー)になり、裁判にかけられるという逆境に立たされましたが、「無罪」となり、北アメリカに新天地を求め、アメリカ合衆国憲法に大きな影響を与えた人物だそうです。ロッキーやナショナル・トレジャー、刑事ジョン・ブック目撃者の舞台でもあります。NYからワシントンに行くとき何度か通りましたが、結局一度も途中下車しませんでした。『フィラデルフィア』オリジナル劇場予告編https://www.youtube.com/watch?v=CkMUEQngl3w
2019.02.28
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続きです。──激しく対立しても、日本と韓国は切っても切れない関係にあると。そうです。過去もそうであったし、未来にわたっても日韓関係が重要であることは変わりません。では、どういった手法を用いて、朝鮮半島を日本にとって安全な地域にするか。過去は、朝鮮半島を支配することで権益を担保しようとした。しかし、今の時代に戦争などできません。となると、同じ民主主義国家として日本、韓国、米国が良好な関係にあることが、安全保障上の最低限の条件となります。日本人が今日、ゴールポストを動かし続ける韓国に対して怒りの気持ちがあるのは理解できます。それでも、それを乗り越えて「日本にとって朝鮮半島とはどういう地域なのか」ということを念頭に行動しなければなりません。──今後、日韓関係は修復できるのでしょうか。文在寅(ムン・ジェイン)韓国大統領は市民運動家出身で、現在は韓国外交部の意見よりも青瓦台(韓国の大統領官邸)中心で外交が動いている。かつてであれば、韓国の外交部は日韓関係を重視していましたが、これが難しいところです。また、日本も安倍官邸一強体制の中で、外務省の影響力が落ちている。これまでの歴史で積み重ねてきた「日韓共通の利益」の認識が両国で共有できていません。だからといって、日本の外務省が何もしないでいいわけではありません。相手国の政治システムが変わったなら、権力に近い人とのつながりを築き、交渉をしなければなりまん。私が北朝鮮と交渉をした時も、在中国の北朝鮮大使館などのルートを使ったわけではありません。たとえば、現在の李洛淵(イ・ナギョン)首相は日韓賢人グループにいた知日派です。彼とは過去に日韓関係について何度も意見を交わしたことがありますが、とても聡明な人物です。彼のような政治家を味方につけて、外交を積み上げていく必要があります。──小泉純一郎政権の時には、靖国参拝をめぐって日中関係・日韓関係が悪化しました。最初に靖国神社に参拝したのは2001年8月13日で、その約1カ月後に田中さんは外務省のアジア大洋州局長に就任しました。就任したとき、当時の川島裕外務次官に「近隣諸国との関係改善をしてほしい」と言われました。そこで、小泉さんと何度も話し合い、中国と韓国を電撃的に訪問することにしました。中国では盧溝橋記念館、韓国では西大門(ソデムン)刑務所博物館を訪れ、小泉さん自らの言葉として村山談話に沿った歴史認識を語りました。このおかけで、中国と韓国との関係は、修復することができました。その後、小泉さんが靖国神社を毎年訪問したことで中国との関係は悪化しましたが、それでも関係がすべて途切れたわけではありませんでした。相手国の対応が気に入らないからといって、日本国内の世論に押されて強い態度に出ればいいというわけではありません。強い態度に出たとしても、最後はどのようにして外交の成果を出すのか。それがプロの仕事です。今の日本には、プロフェッショナリズムの精神が欠けているのではないでしょうか。外務省だけではありません。国内の世論を作るメディアや外交を担う政治家も十分な役割が果たせているのでしょうか。もっと中長期的な視点を持って、問題に対処してほしい。──2月27、28日には米朝首脳会談が開かれます。激変する朝鮮半島情勢に、日本だけが孤立しているようにも見えます。トランプ米大統領の国内的立場を考えると、米朝首脳会談で何の成果もなく、決裂するとは考えにくい。さらに、非核化と引き換えに韓国・北朝鮮・米国・中国による4カ国の終戦宣言に向けて進展があるかもしれない。やはり日本が外されることは具合が悪い。日本は、朝鮮戦争で後方支援の役割を果たしました。国連軍の後方司令部は横田飛行場(東京)にあります。日本も終戦宣言に参加する資格はあり、積極的に関与していかなければなりません。また、南北間ではすでに北朝鮮の開城(ケソン)で連絡事務所が開設されています。会談が成功すれば、米朝でも連絡事務所を開設するかもしれない。そうなれば、北朝鮮との窓口を持っていないのは日本だけになる。日本が韓国に「けしからん」と怒っている間に事態は急速に動いていて、日本だけが取り残されることになりかねません。──2014年以降、北朝鮮は日本政府に対し、拉致被害者の田中実さんが平壌で生存していると伝えていたと報道されています。一方で、その後に拉致問題が進展したとの話は聞こえてきません。北朝鮮とのルートは、現在の外務省に残っているのでしょうか。それはわかりません。私も外務省を離れてから15年近く経っていますので。ただ、これは繰り返しになりますが、日本にとって朝鮮半島はとても重要です。政治家も外交官も中長期的な視点に立って考えるべきで、手をこまねいて待っているだけであってはならない。対話のルートは維持されていると期待したい。──今の日本のメディアは韓国批判ばかりで、関係改善を求める意見は出にくい状況にあります。私は誰に批判されようとも外交に携わってきた者として、日本の国益のために本当のことを言わなければならないと考えています。メディアも、原点に戻ってオピニオンリーダーとしての役割を果たしてほしいと思う。──日韓関係の修復は、どのように進めれば良いのでしょうか。外交で必要なのは、信頼関係を築くこと。現在のように、これほどまで日韓で「売り言葉に買い言葉」になってしまっては、関係改善は望めません。まずは、両国民に「日韓関係は大事なんだ」ということを知ってもらい、国内世論を鎮静化させなければなりません。言葉の応酬をやめて、冷却期間を置く必要がある。信頼関係を作るのは、それからです。* * *【編集後記】韓日議員連盟の姜昌一(カン・チャンイル)会長は、14日付の朝日新聞のインタビューで「日本を批判すれば、韓国で政治家の人気が上がる。韓国を批判する日本の政治家の人気も上がる。双方は誘惑にかられてはいけない」と述べ、現在の両国には冷却期間が必要だとの認識を示した。田中氏と共通した見方だ。「近くて遠い国」と呼ばれる両国関係の改善には、まずは両国ともに大局的な見方に立つことから始める必要があるだろう。(聞き手/AERA dot.編集部 西岡千史)自慢話もまぜて、示唆に富むインタビューだと思います。青瓦台VS安倍官邸の激突で、両国の外交官の力が落ちているようです。特に日本の場合、外交=バラマキ外遊でほとんど何の成果もありません。昨年は訪問しても予定の首脳に会えなかったり、北朝鮮の脅威を説いても東欧では?です。トップがおかしくとも、まともな政治家はいるもので田中は李洛淵首相、編集部は韓日議員連盟の姜昌一会長をあげていますが、日本側でそれに相当する人はいるのでしょうか。河野の前の外務大臣?禅譲待ちの人に期待しても無理でしょう。「外交で必要なのは、信頼関係を築くこと。」ですが、外交のプロたる外交官が対話のルートを維持しているか心配です。米朝会談でも蚊帳の外です。官房長官が拉致問題の担当だそうですが、名前だけでしょう。むしろ、拉致被害者家族会をコントロールして、蓮池兄のような真相を暴露して安倍に反旗を翻すような人物を締め付けるのが本務でしょう。安全保障に関しては、こんなニュースも岩屋毅防衛相は26日の記者会見で、今年10月に開催する海上自衛隊の観艦式で韓国を招待するかについて「検討しているところだ」と述べ、招待を保留していることを明らかにした。防衛省幹部によると、米国や豪州、中国などはすでに招待しているという。 岩屋氏は会見で韓国について、「日韓双方、地域社会全体にとって非常にプラスになるという状況であると判断されれば、ご参加いただきたい」と述べた。日韓関係は、昨年末の韓国海軍駆逐艦による海自哨戒機への火器管制レーダー照射問題などで冷え切っている。防衛省幹部は「招待して拒否されれば、余計な火種を作ることになりかねない」と話した。(藤原慎一)朝日新聞 2-26売り言葉に買い言葉、なんとも子供じみた対応であきれてしまいます。こんなことで、朝鮮有事に対応できるのでしょうか。
2019.02.27
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米朝首脳会談控え韓国と深まる亀裂 田中均元外務審議官が苦言「日本だけ取り残される」 2019/02/25 アエラ元徴用工らへの賠償を求めた韓国大法院(最高裁)判決、海上自衛隊哨戒機への火器管制レーダー照射などで悪化を続ける日韓関係。2月に入ってからは、韓国国会の文喜相議長が旧日本軍の従軍慰安婦問題について、「(天皇陛下が慰安婦に)本当に申し訳なかったと言えば、(問題は)すっかり解消されるだろう」などと発言。両国の亀裂はさらに深まっている。いまや日韓で相手国を批判する報道があふれ、関係改善の糸口は見えてこない。だが、地政学的に韓国は、北朝鮮とその背後にいる中国やロシアと対峙する地域にある。日本の安全保障にとって、韓国との信頼関係は必要不可欠で、外交に通じた専門家であれば、誰もがそのことを理解しているはずだ。それでも、このまま日韓関係は破綻の道に進むのか。または、修復に向かう可能性はあるのか。2002年に初の日朝首脳会談を実現し、拉致被害者救出への交渉を担った元外務審議官の田中均・日本総合研究所国際戦略研究所理事長に話を聞いた。* * *──現在の日韓関係について、どう考えていますか。出口が見つからず悪化の一途をたどっていると思います。日韓双方が、「日韓関係は重要である」という基本に思いをいたしていない。両国ともに、個々の問題を巡り相手を非難しているだけで、全体のこと、つまり日韓両国の中長期的な国益を踏まえた対応をしているようには見えません。 たとえば、日本と韓国は、経済的には補完関係の側面も強い。韓国は、サムスン電子や現代自動車のように輸出やグローバル化で稼いでいる。日本の商社は韓国企業の海外展開を助け、銀行は金融面で韓国企業を支えています。日韓双方とも、中国、米国に続いて第3位の貿易相手国で、Win-Winの関係が築きやすい。貿易相手国としては日韓ともに中国の影響力が高まっています。しかし、2017年に韓国が米軍の高高度迎撃ミサイルシステム(THAAD、サード)を配備したとき、中国が強く反発して韓中関係は一気に冷え込みました。中国と付き合っていくことは、並大抵のことではありません。これは日本も同じです。だからこそ、日韓がスクラムを組むことは、中国との関係を考えるうえでも重要になるのです。安全保障面においては、北朝鮮に対する抑止力は米韓同盟からだけ生じるものではなく、日米安全保障条約が有事の対応を可能にするから成り立っているのです。今の(南北対話の)動きで北朝鮮の脅威がなくなるものではなく、韓国にとって抑止力の維持は重要なはずです。──日本国内では、韓国に対して「国交断絶せよ」といった過激な意見も出ています。韓国政府は当事者としての責任を放棄しているかのようで、日本の多くの人々が許せないと感じるのは当然のことです。私自身も、韓国は間違っていると考えています。しかし、外交を担う日本の当局が、表だって韓国を激しく批判して、両国の国民を刺激することに何の意味があるのでしょうか。韓国の大法院で、元徴用工への損害賠償判決が出た。もちろん、この問題は1965年の日韓基本条約で解決済みです。日本としては「解決済みの問題なので、韓国政府の対応を待ちましょう」と、どっしりと座っていればいい。それを、「暴挙」「国際秩序への挑戦だ」などと国民に向かって怒りをあらわにすることに何の意味があるのか、基本法に従って粛々と措置をとれば良いのではないか。行政の任についている人物が両国の国民をあおる発言をしても、国益には結びつきません。外交で必要なのは「結果」です。国家が目指す目的、つまり日本の国益を実現するために、最善の選択をしなければならない。世論を刺激する外交が最善の外交だとは思いません。──日韓には、歴史問題が根強く残っています。日本人がまず知っておかなければならないのは、長い過去の歴史で日本は常に朝鮮半島の支配権を得ようとしてきたことで、それだけ朝鮮半島は日本の安全保障にとって重要である反面、朝鮮半島の人々を苦しめてきたことです。1894年の日清戦争の主戦場は朝鮮半島です。李氏朝鮮への影響力を広げる清国を排除するために、日本が戦争を行いました。その後も朝鮮半島情勢は日露戦争、日韓併合、そして第二次世界大戦につながっていく。日清戦争以前では、西郷隆盛の征韓論や豊臣秀吉の朝鮮出兵までさかのぼることもできます。なぜ、日本は朝鮮半島で戦争を続けてきたのか。それは、朝鮮半島が日本の安全保障にとって重要だからです。そのプロセスで、朝鮮半島の人々に大きな被害を与えたことは紛れもない事実で、日本人はそのことを忘れてはなりません。一方で、日本が歴史とどう向き合うかは、日本の問題です。私が外務省にいた時は、日本統治時代にサハリンに行き、終戦とともに日本国籍を失い保護されなくなった在サハリン韓国人の韓国帰国を実現し、被爆者援護法の対象外だった日本の国籍を持たない被爆者が日本国内で治療を受けられるよう旅費を支弁しました。在日韓国人・朝鮮人の指紋押捺問題に取り組んだりしました。これらは、相手国から言われる前に、人道的見地から日本が率先して実施しなければならなかったことです。言葉だけで謝罪を示すだけではなく、具体的に行動していくことが大切なのです。そういった行動をせずに、言葉の応酬を繰り返しても日本の国益を阻害するだけです。少なくとも、日本としては過去の歴史への反省は認識し、慎重に言葉を選んだうえで対応することが必要です。(続きます)要約すれば、双方とも日韓関係は大切との基本認識に立って、いたずらに非難して国民感情を煽ってはいけない。日本は韓国に対して一貫して加害者だった。言葉だけの謝罪ではなく、具体的な行動が大切。と、いったところでしょうか。歴史に無知で日韓基本認識からはずれて対立を煽る、そんな人たちに苦言です。
2019.02.27
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(社説余滴)無知から始まる「正義」の衝突 箱田哲也2019年2月22日 朝日新聞 どちらが無礼で盗っ人たけだけしいのか。日本と韓国はいま、国の威信を背にしたメディアも加わり、無制限一本勝負の様相だ。日韓とも正義は我にありと信じ、なぜかくも我々を挑発するのかと純粋にいぶかる。そこに「相手は支持率狙いで政治利用している」という便利な邪推が加わると、糸のもつれは一層ひどくなる。対立の戦端を開くのは総じて隣国に対する無知である。天皇が元慰安婦に謝れば問題は解消する、とした韓国国会議長の発言はその典型だ。日本からの強い反発に戸惑う議長の姿はそのまま、7年前の夏の記憶に重なる。当時、李明博(イミョンバク)大統領が「天皇が心から謝るなら訪韓を」と発言して大騒ぎとなった。李氏は当初、何が問題なのか理解できなかったが、想定外の日本の反発を見て、真意の釈明に追われた。日本政府がいつまでも歴史問題で誠実に向き合わないのなら、天皇の鶴の一声で決着してもらうしかない――。そんな思いからの関係改善を願う発言だった、と繰り返したが、後の祭りだった。多くの国民に慕われつつも政治的機能は持たない。そう言われても、韓国人には象徴天皇を理解しにくい。まして最近の韓国では「加害の歴史に背を向ける安倍政権を不快に思い、自らはアジア諸国に寄り添う天皇」とのイメージが強調される。かねて徴用工問題などで、加害者でありながら被害者然と振る舞う日本政府への不満は募っており、久々の「天皇発言」となったのだろう。一方で、これらの韓国発の言動を、何でもかんでも「反日」の一言で片付ける日本の言説もまた、無知のそしりを免れまい。韓国社会が強く反応するのは、植民地支配など過去を正当化するような動きを日本に見つけた時。現代の日本とは切り分けている。昨年、韓国からは750万人以上が日本を訪れた。今の日本社会に過去のきな臭さを感じとるのなら、1日平均2万人以上が来るだろうか。北朝鮮情勢と連動して民族意識が高じ、韓国の「正義」が膨張する可能性はある。そこを注視しつつ、こんな時こそ過去に何があったのか、じっくり来し方を知り、大きく行く末を考えたい。来週の今日は、植民地支配下で起きた最大の独立運動「3・1運動」が始まって、100年となるその日である。(はこだてつや 国際社説担当)日韓関係をこじらせている原因のひとつには、メディアもあると思います。韓国のメディアは知りませんが、日本のメディアはひどいです。フジテレビで解説委員が断交を言い出したのには驚きました。記事にあるように1日2万人の韓国人が訪日していることからすると、一般の人は冷静なのでしょう。大統領からも激しい発言は聞こえてこず、むしろ冷静な気がします。外務大臣が河野大臣からの抗議はなかったというのも、火に油を注ぐことなく受け流したといったところでしょう。それに引き換え、日本の反応はエスカレートしているように見えます。国会でも自分の存在をここぞと示さんとする平沢議員が、かっての教え子の安倍首相に、どう対応するのかとやらせ質問をしていました。どうも大局観を欠いた一人相撲のように見えてしまいます。北方領土問題も似たような様相です。相手のロシアは冷めていますね。まあ、前回は駐韓大使を召還したものの返すタイミングを失い、当の大使のボヤキが問題になったこともあって、今回はその学習効果かいまだ大使の召還措置には至らずです。それにしても、3月1日がどんな日なのか知っている日本人はどのくらいいるでしょうか。よい機会ですから、「反日」がピークに達するというこの日の韓国の状況を客観的に報道してもらいたいです。
2019.02.26
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(時事小言)厳しさ増す日韓関係 映し鏡の犠牲者意識 藤原帰一2019年2月20日 朝日新聞 日韓関係は国交樹立以来もっとも厳しい情勢を迎えた。まず、2018年10月、韓国最高裁は元徴用工による訴えを認め、新日鉄住金に損害賠償を命じた。1965年の日韓請求権協定で最終的に解決したとされた請求権に関する合意は個人の賠償請求権に及ばないという判断である。翌月、韓国政府は慰安婦財団の解散を発表した。2015年に当時の朴槿恵(パククネ)政権が安倍政権と結んだ日韓慰安婦合意によって生存している被害者への支払いを行う財団であり、かつて村山政権の下で設立されたアジア女性基金が民間の募金に多くを頼ったのと異なり、日本政府の拠出によるものだった。この財団の解散により、日韓慰安婦合意は事実上破棄されたことになる。事態はさらにエスカレートする。12月には海上自衛隊の哨戒機がレーダー照射を受けたと日本政府が発表し、照射は行っていないと主張する韓国国防省と対立した。最近では、韓国の国会議長文喜相(ムンヒサン)が慰安婦問題解決のために天皇陛下は謝罪すべきだと発言し、批判を受けた後も発言撤回を拒んだ。 *どうしてこんなことになるのか。日本で広く行われる解釈は、韓国の文在寅(ムンジェイン)大統領が左派のポピュリストであり、反日感情を煽(あお)ることで政権を支えているというものだ。確かに韓国政治における左派は、朝鮮半島における南北対話と並んで慰安婦問題を筆頭とする歴史問題を重視しており、文在寅大統領は金大中(キムデジュン)、盧武鉉(ノムヒョン)につながる左派に属している。だが、文在寅政権が煽ったから問題が生まれたというだけでは、なぜ韓国で反日感情が強いのかという問いが残される。国際的には徴用工と慰安婦について韓国政府の主張に賛同する声が多いといっていい。私も慰安婦は性犯罪であり、売春一般と慰安婦を同視する議論は暴論に過ぎないと考える一人だが、それでも日韓両国における歴史の言説の極度な違いにはたじろいでしまう。『帝国の慰安婦』(朝日新聞出版)は慰安婦自身の言葉を踏まえてこの問題の抱える多面的で時には矛盾する側面を解き明かした著作であるが、著者の朴裕河(パクユハ)は慰安婦の名誉を毀損(きそん)したとして起訴され、ソウル高裁は歴史を歪(ゆが)め被害者に苦痛を与えたとの理由から有罪判決を下した。朴は慰安婦を連れ去った中間業者に注目してはいるが軍の役割は否定しておらず、むしろ女性をモノに還元してしまう男性のための社会を告発しており、慰安婦の存在を否定する議論とはまるで違う。朴の示した単純化のできない多面的な歴史認識は、韓国国民の共有する、明確な信念としての歴史と相容(あいい)れないものであるかのようだ。日韓の歴史問題を論じた木村幹は、歴史認識問題は沈静化するどころか1990年代に入って悪化したと指摘し、この問題は過去の事実ばかりでなく現在の政治、ポピュリズムの台頭とナショナリズムの高揚のなかで捉えなければならないと主張した(『日韓歴史認識問題とは何か』、ミネルヴァ書房)。木村は韓国政治の展開を振り返りつつ日本における「新しい歴史教科書をつくる会」の活動にも触れ、ポピュリズムを韓国だけの現象とは見ていない。 *やるせない思いに襲われる。日本の犠牲者という認識を韓国国民が共有し、その韓国の訴えが国際合意を踏みにじる行いとして日本で伝えられるとき、「われわれ」は「やつら」の犠牲者だという認識が両国で加速し、鏡で映し合うように犠牲者意識とナショナリズムが高揚してしまう。韓国で語られる歴史が「正しい」わけではない。それでもここで問いかけたいことがある。植民地支配のもとに置かれた朝鮮半島の社会、そして戦時に動員された労働者や女性が強いられた経験について、日本でどこまで知られているのか、ということだ。日本の朝鮮半島支配を正当化し、徴用工は強制的に動員されていない、慰安婦は売春婦だなどと切って捨てる人が日本国民の多数だとは私は信じない。だが、そのような言説が日本で行われていることは事実であり、さらに植民地支配と戦時動員という過去を見ようとせず、知らないことのなかに自分たちを置いている日本国民が少なくないことも否定できない。これでは、過去を知らない責任を問われても仕方ない。歴史問題では謝罪の有無が繰り返し議論されてきた。日本政府が謝罪を行ったと私は考えるが、何が起こったのかを知らなくても謝罪はできる。謝る前に必要なのは、何が起こったのかを知ることだ。自分たちを支える国民意識に引きこもって日韓両国民が非難を繰り返すとき、ナショナリズムと結びついて単純化された国民の歴史から自分たちを解放する必要は大きい。 =敬称略(国際政治学者)なかなか興味深い論考でした。日本と韓国の間にあるのは、謝罪です。筆者は、日本政府が謝罪を行ったと考えているようですが、どうでしょうか。慰安婦問題では、外務大臣がだた日本政府の謝罪文を読み上げただけと韓国ではとらえられているようです。天皇は論外ですが首相や政府の要人が、存命の慰安婦に会って、手を握ってすまなかったということぐらいすべきだったと思います。徴用工問題でもそうです。和解を選択せず敗訴した新日鉄住金は、2度にわたって被害者を門前払いです。戦時中の強制労働なんてなかったかのような態度は、かつての公害企業、最近の東京電力を思い起こさせます。国際的には徴用工と慰安婦について韓国政府の主張に賛同する声が多いといっていい。当然ですね。強制労働や慰安婦問題は、被害を受けた国が韓国に限った問題ではないですから、中国はじめ国際世論の反発を買うのは必死でしょう。日本は加害国で韓国は被害国ということを忘れてはいけません。日本から韓国はけしからん断交だなんていうのは愚の骨頂でしょう。先方の被害者感情を刺激し、ナショナリズムを煽るだけです。何が起こったのかを知らなくても謝罪はできる。無知な安倍首相を念頭に置いた言葉でしょう。
2019.02.26
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何度か見た映画ですが、公開から40年以上もたつとウォーターゲート事件を知らない人も多いでしょう。この映画で、要所要所に出てくるディープスロート。当時は謎の存在でしたが、今では本人が名乗り出て、そういうことかとわかるところがいいです。事件発生から33年後の2005年5月31日、当時FBI副長官であったマーク・フェルトが『ディープ・スロート』であったことを公表し、『ワシントン・ポスト』及びウッドワードも、彼がディープ・スロートであったことを認めた。ウォーターゲート事件が起こる前でも、2人は取材の中でワシントン・政府・権力といったテーマで何度も夜遅くに語り合う関係であった。彼は「ニクソンが支配するホワイトハウス」に悩まされていた。ニクソンの取り巻きによる政権維持のためには汚いやり方を意に介さないことに憤慨していた。侵入事件直後の1972年6月23日以降のハルデマン補佐官とディーン顧問の動きで見せた態度は、政府機関の側からは横柄で礼を失したものであった。議会から承認を受ける必要のない補佐官が政府機関のトップを呼びつけて注文を付ける様子はフェルトの神経を逆撫でするものであった。そしてウッドワードはホワイトハウス上層部との関係に注目したが決定的な証拠はまだ見出せず、1972年10月のある日の深夜にこの事件が起きて以降では初めてフェルトに会った。彼は「大統領とミッチェルだけが知っている」との謎めいた言葉をウッドワードにかけていた。「ミッチェルは関与している。疑いの余地はない」「いろいろな妨害工作や違法活動にホワイトハウスとニクソン再選委員会のメンバーが50人くらい関わっている」と言いながら最後に「今言ったことは一言たりとも記事にしてはならない。これはバックグラウンドだ」と言っている。しかしこの直後に、ホワイトハウスの大統領執務室でハルデマン補佐官がニクソン大統領に『ワシントン・ポスト』への情報提供者はフェルトだと報告していた。 ウッドワードとフェルトの関係は、ウッドワードが『大統領の陰謀』を書いたりして、大統領辞任後にディープ・スロートの正体についての取材が多くなり、フェルトも質問を受けて自分ではないと否定することで、次第に疎遠になっていった。マーク・フェルトはフーヴァーの死去後の後任にグレイが任命されたことにショックを受けていた。自分が後継者になると自負していたと ボブ・ウッドワードはその著「ディープスロート〜大統領を葬った男〜」で書いているが、またフェルトの行動についてゲーム感覚でウッドワードを手先の諜報員と見なしていたのではないか、と疑い「彼のような地位の人間がニクソン及び大統領制そのものに影響を及ぼすような事柄で不謹慎なことをするとは思えなかった」として結論として「ディープスロートは政権を護ろうとした。全てが崩壊する前に政権みずからが行いを改めることを意図していた」と書いている。1972年10月にフェルトとウッドワードが事件後に初めて《密会》した直後にすぐにニクソンのもとに情報が入っていたこと、辞任後の1980年にフェルトが在職中(1970年)に起こった別の事件(FBI不法侵入事件)で被告となった時にニクソンが弁護側の証人として出廷してフェルトを弁護し、後に赦免されたフェルトは「ニクソンがワシントン・ポストよりもずっと力になってくれた」と語っていたことを見れば、ウォーターゲート事件は「クーデター」ではなく「政権自滅」であった。 (ウィキ)事実は小説より奇なりですが、時の経過が真実をあぶりだしてくれるのも歴史なのでしょう。ハリウッドは、関連した映画を2本作っています。「ペンタゴン・ペーパーズ」はウォーターゲート事件が発覚する場面で終わり、「ザ・シークレットマン 」は情報源のディープ・スロート側から描いた作品です。2018年公開ですから、2~3年したら3週にわたって3作連続公開なんてテレビ局が出てくるかもしれません。それにしても、いつもながらこういう映画を作れる米国はすごいと思います。ひるがえって、我が国は映画どころか、政権のスキャンダルをスクープした新聞を他紙が潰しにかかるという残念な状況です。どことは言いませんが、ジャーナリズムと無縁な御用新聞はいらないですね。最後に映画では、こんなシーンも(ワシントンポスト)「社主のおっぱいを絞り上げてやる」という脅迫電話があり、その後、家族で読む新聞だから「おっぱいのことは記事に載せるな」というブラッドリー主幹の指示が。政権幹部の下品さとその不正を追及するジャーナリストのまともさが対比されたシーンでした。日本の政治家で下品で低俗といえば、きりがありません。かつてのテリー伊藤なら「お笑い下品な安倍政権」という題で出版しそうですが、いまの彼にその勇気はないでしょう。大統領の陰謀 All the president's men 1976https://www.youtube.com/watch?v=ThP7-SY7U8Q 2/24(土)公開『ザ・シークレットマン』予告https://www.youtube.com/watch?v=FFU20AGzJn4
2019.02.25
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大統領の陰謀(All the President's Men)は、1976年の米国映画。ウォーターゲート事件を調査したワシントン・ポストの二人のジャーナリストの活躍を描く作品です。ストーリー:1972年6月17日土曜日の午前2時30分。ワシントンのウォーターゲート・オフィス・ビルの5階にある民主党全国委員会本部に5人の男たちが侵入した。彼らは来るべき秋の大統領選挙にそなえて必勝を期する民主党のキャンペーンを攪乱するために、秘かに雇われた者たちだった。この5人は元CIAの情報部員と大統領再選本部の現役の対策員で固められていた。仕事は手抜かりなくおこなわれる筈であったが、ビルの警備員に見咎められ、たちまち警察に通報された。そして不法侵入の現行犯で逮捕された。まだ入社して9カ月になったばかりのワシントン・ポスト紙の記者ボブ・ウッドワード(ロバート・レッドフォード)は、ウォーターゲート事件が起きてから7時間後に、上司のハワード・ローゼンフェルド(ジャック・ウォーデン)に呼ばれた。一方、同じポスト紙のベテラン記者カール・バーンスタイン(ダスティン・ホフマン)も、この事件に興味を示していた。その朝、彼は現場にいってきた記者たちのメモをコピーし、局長のハワード・サイモンズ(マーティン・バルサム)や主幹のブン・ブラッドリー(ジェイソン・ロバーズ)に、もう少しチェックしてみたいと伝えた。そしてバーンスタインは、ウォーターゲート・ビルのあらゆる人たち--事務員はもとより、夜警、掃除婦など--に片っ端から電話をかけ始めていた。政府上層部のスポークスマンたちはこの不正侵入行為に非難を集中させた。はじめのうちはこの侵入事件は狂信者たちの単独犯によるもので、リチャード・M・ニクソン大統領の公式の選挙運動本部から認められたものでも、援助を受けているものでもないと思われ、ホワイト・ハウスの人間とはまったく無関係と思われていたのだ。その日の午後、裁判所では保釈が認められるかどうかを決定する予審が行われたが、ウッドワードはその場に刑事犯の弁護士ではない政府筋の弁護士たちが来ているのに好奇心をそそられた。さらに、侵入者の1人、ジェームズ・W・マッコード・ジュニアが、最近CIAを辞めたことを認めたとき、ウッドワードはこの事件がホワイト・ハウスから発表されているような政治狂信者の仕わざとか単なる三流の侵入事件にとどまるものではないことを感じた。この犯行ははじめ、刑事事件と考えられていたが、この侵入事件が国家の自由な選挙制度とプライバシーに対する市民権を破壊しようとする網の目のように張られた巧妙な犯罪の氷山の一角にすぎないことがわかると、ワシントン・ポスト社内では調査を続けるというウッドワードとバーンスタインの主張も認められた。2人の取材活動が開始された。最初のうちは政治の厚い壁にはさまれて試行錯誤のくり返しだったが、謎の人物ディープ・スロート(ハル・ホルブルック)の、『金を追え』という示唆に従ってニクソン再選委員会の選挙資金を追求するうちに、その裏に隠された陰謀が次第に鮮明になっていった。裏付け調査を終わった2人の暴露記事が全世界に報道される日がやってきた。それは大統領をはじめとするホワイト・ハウスの幕僚たちに大きな衝撃を与えた。ワシントン・ポスト紙は権力からの激しい否認にあい、ニクソン大統領の報道担当官たちからは激しい非難と嘲笑を浴びせられた。しかし、不吉な警告にも屈せず、ウッドワードとバーンスタイン、それにワシントン・ポスト紙の同僚たちは、長いあいだ疑っていた侵入犯と政府の関連を立証してみせた。岐路に立たされたホワイト・ハウスの強い圧力にも屈せず、両記者の徹底的な調査は半信半疑で当惑する市民たちに、政府の高官たちの犯罪的な裏切り行為を納得させるに充分だった。たとえどんな大統領でも、大統領とあろう者がそのような陰謀に加担したり見逃したりしたことを、初めは信じたがらなかった国民も疑いの目を向け始めた。次から次へと発表される2人の記事は国会で真相を究明することを促し、さらにそれは政府や陰謀者たちの不安をつのらせ、ある場合にはパニック状態に陥らせた。ウッドワードとバーンスタインのタイプをたたく手に力がこもり、それは近い日、必ず訪れるであろうニクソン大統領失脚を物語っているようだった。(KINENOTE) ニクソン辞任が1974年8月9日ですから、映画が公開された時はまだ事件の記憶が生々しかったです。映画は、侵入事件を追う二人の記者を坦々と描いていて、ドキュメンタリー風でもあります。固定電話とメモの時代でした。こんな風にして事実に迫っていったのかと分かる作品でした。ワシントンポストの社内の様子も興味深かったです。しつこく裏取りを記者に求める主幹のブラッドリーがいいですね。「報道の自由・・・これはこの国の未来を守る事」 ジャーナリストです。
2019.02.25
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久しぶりに吹き替えで見ました。しかもTV2時間枠です。オリジナルは112分。1954年のヒッチコックの古典サスペンスです。ストーリー:ニューヨークのダウン・タウン、グリニッチ・ヴィレッジのあるアパートの一室、雑誌社のカメラマン、ジェフ(ジェームズ・ステュワート)は足をくじいて椅子にかけたまま療養中なので、つれづれなるままに窓から中庭の向こうのアパートの様子を望遠鏡で眺めて退屈をしのいでいた。胸が自慢の女がブラジャーをなくした。男が欲しくてたまらぬ女が男を連れこんだがどう切り出していいか分からない。新婚の男女の濃厚なラブ・シーン。ピアノに向かって苦吟している作曲家。犬を飼っている夫婦者など。そのうちにジェフの興味を惹くことが起きた。病気で寝たきりの妻と2人暮らしのセールスマン、ラース・ソーウォルドが荷物を送り出した翌日から、妻の姿が見えなくなった。ジェフは注意して彼の動静を観察し、妻を殺して死体をトランクに詰め、どこかへ送ったものと確信した。この調査には恋人のリザ(グレイス・ケリー)や看護婦のステラにも一役買ってもらった。リザは早速調査を始めたが確証がつかめないので、ジェフがいい加減のことを言っているのではないかと思うようになった。やがてソーウォルドは自分が疑われていることに気づき、ジェフが警察に密告したことを知って殺意を抱いた。ジェフが1人で部屋にいるとき、ソーウォルドが襲ってきて体の自由のきかぬジェフを窓からつき落とそうとした。こうして意外なクライマックスが展開、事件の謎がとけるのである。(KINENOTE)全編スタジオセット撮影で、舞台を見ているような感じでした。· ブロンドの活動的なヒロイン· 体制側の無理解(この作品でも刑事はほとんど手助けをしてくれない)· コメディ・リリーフとなる老婦人(ここではリッター演じるステラ)· 最後のアクションの前にマクガフィン(ここでは女性が消えた理由)を明らかにしてアクションに観客を集中させる構成 …などと、ヒッチコックの定番パターンの作品です。(ウィキ)グレース・ケリーの美しさが引き立った作品でした。ヒッチコック作品は、ダイヤルMを廻せ!(1954)、泥棒成金(1955)の3本。
2019.02.24
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ストーリー:ハッド(ポール・ニューマン)は30代で独身、夜になると町で女遊びにふけっていた。父のホーマー(メルヴィン・ダクラス)は裸一貫から叩きあげた牧場主だが飼い牛に恐ろしい疾病が発生、政府の殺戮令に、親子は対立、老齢の父を隠居させ、牧場の実権を握ろうとしたハッドに、ホーマーは永年心に秘めていたことをぶちまけた。ハッドの兄が死んだのは、ハッドの無謀な運転による自動車事故のためだったが、その事件で父がハッドを憎む原因だと思っていたのに、実はそれ以前から、父のハッドに対する感情は冷たかったのだ。彼は父に手痛くきめつけられ、平静を失って、その夜、前から思いを寄せていた家政婦のアルマ(パトリシア・ニール)の寝室を襲ってしまった。好意を抱いていた彼女も突然の驚きで強く拒んだ。物音を聞いて、ハッドの兄の息子ロン(ブランドン・デ・ワイルド)が駆けつけた。その彼を撲りつけて初めて冷静になったハッドは気まずい思いで詫びを言った。ホーマーは精神的にも物質的にも参っていた。そんなとき、アルマが牧場を出て行くと言い出した。彼女はハッドを秘かに愛していたことを打ち明けて去って行った。彼女を送っての帰途、ハッドとロンは道に倒れていた老人をひき殺しそうになった。それは、馬にふり落とされた父だった。ロンが医者を呼びに行くひまもなく、ハッドに抱かれて死んだ。葬式の後、ロンも荷物をまとめて、牧場に二度と帰らぬと言い残して去ってしまた。誰もいない、牛もいない牧場に、ハッドはたった一人残された。(KINENOTE)ポール・ニューマンの渋い演技はよかったのですが、なんともダメ人間すぎて感情移入できませんでした。父と子の愛憎劇ですが、互いに見捨てることができないところが、なんとも悲しいです。ロン役のブランドン・デ・ワイルドは、「シェーン」の子役で、17歳の青年を演じています。祖父の死はひとつの時代終わり。それは、まじめに額に汗して働く牧場主の死でした。後継者は土地を売って、やがてその土地は開発されるのでしょう。テキサスですから、石油が出るかもしれません。1963年の作品ですが、白黒映画でした。口蹄疫で飼牛すべてを殺処分。ライフル銃で射殺です。まさに虐殺です。最近の豚コレラを思いました。最初に牛一頭が死んだ時、「他の牛に伝染していないかを検査する」と言う父親に対して、ハッドは「他の牛を検査する前に、全部の牛を売っぱらってしまおう」と提案する。父親は「他の牧場に伝染させるのか!」と反対するが、ハッドは「この国(アメリカ)は病気だらけだ」と言い返す。なにやら、当時のそして今のアメリカに通じる発言のように思いました。ハッピーエンドでないところが、その数年後のアメリカン・ニューシネマに発展したのでしょうか。
2019.02.24
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一昨日の北海道の地震は、突然だったので驚きました。まあ、地震はいつも突然ですが。一回目が、冬の夜だったら悲惨なことになっていましたが、それほど大したことのない余震でよかったです。当地でも、積雪期の夜間に原発事故の避難訓練をと、立地市長が呼び掛けています。原発が動かないと電気料金が倍になると言っていたネット右翼も最近はだんまりです。かわりに再稼働で九州電力や関西電力の電気代が下がったと宣伝していますが、どうなのでしょう。北海道ではネット右翼が相変わらず再稼働を唱えていますが、唯一の原発は活断層と無縁ではないようです。泊原発「活断層否定できず」規制委が見解 審査長期化へ 2019年2月23日 朝日新聞 原子力規制委員会は22日、再稼働をめざす北海道電力泊原発1~3号機(泊村)の敷地内にある断層について、「活断層の可能性が否定できない」との見解を示した。北電が結論を覆せなければ、大幅な耐震強化を迫られる可能性がある。反証するとしても審査の長期化は避けられず、再稼働は見通せなくなった。規制委が活断層の可能性を指摘したのは、1号機の原子炉建屋の近くにある「F―1」断層。新規制基準では、約12万~13万年前より後に活動した可能性が否定できない断層を活断層とみなし、その活断層が起こすずれや地震に備える必要がある。該当する時期の地層がない場合、約40万年前にさかのぼって判断する。泊原発では、断層の上に約12万~13万年前と確認できる地層が残っていない。北電は、過去に地盤の隆起や海面の変動などでできた「段丘」と呼ばれる階段状の地形の年代をもとに、断層によるずれは約21万年前や約33万年前の古い地層に限られると主張。これに対し、規制委は、北電が指摘しているよりも上部にずれが伸び、より新しい時代に動いた可能性があるとして、活断層であることを否定できないと判断した。北電は当初、過去に積もった火山灰の層にずれがないことを根拠に活断層でないと主張し、規制委も2015年にいったん了承した。だが、その後の審査で火山灰の粒子が少ないなどの疑義が生じ、規制委は判断を覆した。今回、北電は段丘による立証に切り替えたが、それでも否定されたことになる。今後、別の方法で反証を試みるとしても難航が予想され、審査は長期化する見込みだ。一方、北電が規制委の判断を受け入れた場合、「F―1」断層が引き起こす地震に備える必要がある。北電が泊原発で最大の揺れと想定する620ガル(ガルは揺れの勢いを示す加速度の単位)の見直しを迫られる可能性が高い。新基準は活断層の上に重要施設を設置することを認めていない。原子炉建屋などの直下に活断層があれば廃炉を迫られる。北電はF―1断層の上に重要施設はないと説明している。泊1~3号機は新基準が施行された13年7月に審査を申請したが、地震や津波の審議が難航している。(川田俊男)(ウィキから)自然豊かなところですから、原発に頼らないエネルギー政策が必要でしょう。発電所以前に、本州とのパイプを増やしたり道内の送配電のシステム整備が必要だと思います。北海道・本州間連系設備は、北海道と本州の間を結ぶ一連の直流電力供給設備で、電源開発が運用している。略称北本連系。2019年3月には新たな設備が稼働する予定であり、送電能力が60万キロワットから90万キロワットに向上する見込み。北本直流幹線(電源開発所有設備)北斗今別直流幹線 (2019年3月運用開始予定:北海道電力所有設備)(ウィキ)
2019.02.24
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アポロ11号から16号までの月面探査船計画で月に到達できなかったアポロ13号(1970年4月打ち上げ)、その絶体絶命の危機と地球への生還描く1995年の米国作品。ストーリー:アポロ11号、12号が無事月に着陸した。ベテラン宇宙飛行士のジム(トム・ハンクス)は14号に乗る予定だったが、計画自体が政治家や国民から飽きられて来ていた。13号のクルーが病気になり、急遽ジムのチームが13号を任される。だが着陸船操縦士ケン(ゲイリー・シニーズ)は風疹の疑いで降板させられ、ジムとフレッド(ビル・パクストン)は断腸の思いで代替要員のジャック(ケヴィン・ベーコン)を受入れる。そして70年 4月11日、アポロ13号は出発した。ジムたちは恒例のテレビ中継にサービス満点で出演するが、全国ネットがどれも彼らを無視しているとは知る由もなかった。中継の直後、ジャックが酸素タンクの攪拌スイッチを押すと、突然爆発が起こった。酸素が流出して燃料電池の出力も低下してゆく。研究者たちの予測は絶望的だが、フライトディレクターのジーン(エド・ハリス)は絶対に彼らを生還させると決意する。船上の回路で使用できる電流はわずか20アンペア。地上ではケンがこの電力内でいかに船をコントロールできるかシミュレーションに没頭する。三人が二人乗りの着陸船に退避したため、二人分の二酸化炭素処理能力しかない着陸船の限界を越えてしまった。だが技術者たちはありあわせの道具で新しい空気フィルターを製作、その作り方を打電して危機を回避する。アポロの危機に、マスコミは掌を返したように注目し始める。アポロではフレッドが高熱を出す。それでも三人は希望を失わない。地球圏への突入角度を手動で調整するという難関も、地球を目標にするという機転で切り抜けることができた。だがそれでも角度が不完全で、爆発時のダメージも心配される。地上の人々が見守るなか、三人を乗せた司令船は大気圏に突入。応答のないまま時間が過ぎる。そして太平洋上にアポロの着水パラシュートが開いた。(KINENOTE)チャレンジャー号の爆発事故(1986年)についてはよく覚えていますが、この事故については、まったく覚えていません。クルーが無事生還出来て「輝かしい失敗(successful failure)」「栄光ある失敗」などと称えられた事故です。実話をもとに細部が再現されていたのではと思います。CGのシーンも効果的でした。無重力状態のシーンは、映画史上初めて航空機を使った実際の無重力状態で撮影されたそうです。米国が輝いていたころの物語です。カンサス宇宙センターに展示されている指令船です。写真は、映画ではなく本物、本人です。
2019.02.23
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20日の朝日新聞に、直木先生の追悼文が載っていました。日本古代史研究を長らく牽引(けんいん)してこられた大阪市立大学名誉教授の直木孝次郎先生が亡くなられた。私は同大学で先生の後任として教鞭(きょうべん)を執り、先生の背中を追いながら歩んできた。突然の悲報に喪失感が大きいが、先生のご研究、お人柄をしのびたい。先生のご研究の広がりは大きく、あらゆる分野に及んでいる。それは、先生の声価を一挙に高からしめた最初の著書『日本古代国家の構造』や、それに続く50冊をゆうにこえる単著、数十冊の共著・編著、その集大成ともいえる『直木孝次郎 古代を語る』全14巻によって一目瞭然である。あるテーマに取り組んで先行研究をさがすと、かならず先生の明快な論文に行き当たる。研究の個別分散化が進むなかで方向性を見失った時、先生の著作を「ナビ」として再度歩みだすことのできた人は、私を含めて多いであろう。直木先生のお仕事の重要な点は、文化財保存運動、環境保護運動、その他の社会的実践との連関でなされたものが多いことである。例を挙げれば、難波宮(なにわのみや)跡の保存運動では、同宮跡を発見した山根徳太郎氏が亡くなった後、中心となって牽引するとともに、多くの学術論文を執筆して運動を学問的に支えられた。また、旧紀元節だった2月11日を「建国記念の日」とすることを問題視され、日本神話の政治性を明らかにした。そして、古墳時代の半ばに王権の根拠地がそれまでの大和(奈良盆地)から河内(大阪平野)に移ったとする「河内王朝論」を提起し、古事記、日本書紀が記す「万世一系」とは異なる、新たな古代国家形成の道筋を示された。一方で、先生が随筆の名手であることも周知の事実である。深い学識に裏打ちされた多くの滋味あふれる小編は、読む者を引き付けてやまない。話題は自然や風土、伝承、歴史上の人物や印象に残った人々、政治問題その他、千変万化で、興味の尽きることがない。若いころ文学を志したという先生には、『山鳩集』と『白樺』という二冊の歌集がある。また『額田王(ぬかたのおおきみ)』、『山川登美子と与謝野晶子』という古代や近代の歌人についての著書を刊行し、『夜の船出』をはじめとする万葉集や万葉歌人に関する論文・随筆も多い。先生が登山を好まれたことはよく知られているが、自然を愛し、文学に心を寄せるみずみずしい感性と旺盛な好奇心が、幅広く豊かなテーマをすくい取ってきたのである。今となっては直接のご指導はかなわなくなったが、先生を導きの星とすることは今後も変わらない。先生、ありがとうございました。心よりご冥福をお祈りいたします。(寄稿 大阪歴史博物館長・栄原永遠男〈さかえはらとわお〉) ◇2月2日に100歳で死去。先生のお人柄が忍ばれる心のこもった追悼文でした。*朝日新聞への投稿です。
2019.02.23
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オールスターキャストで、169分の大作です。吹雪の行軍や遭難シーンは、大変だっただろうと思います。ふんどし一枚の裸のシーンや凍死のシーンは、大丈夫かと思いました。事実、凍傷になった役者さんもいたそうです。自然相手ですから、撮影も3年に及びました。雪だけでなく、春、夏、秋の、美しいシーンも印象的です。女優は、栗原小巻、加賀まりこ、そして秋吉久美子。案内人を務めた村娘の秋吉を、高倉健の部隊が敬礼して見送るシーンがいいです。三国連太郎演じるわがままな大隊長が、この映画唯一の敵役です。中隊長から部隊の指揮権を奪い、誤った命令を発して大遭難です。何やら、社長の頭越しに会長や相談役が会社経営に口を出して業績悪化に似た構図ですが、会社ではあんなに社員は死にません。気に入らなければやめることもできますが、軍隊ではそういうわけには行きません。映画でも北大路演じる神田中隊長の耐える姿が痛々しかったです。生き残った人たちも日露戦争で戦死というナレーションをきいて、非業の死が思い浮かびました。自衛隊を退官して選挙違反で逮捕なんて言う、ネット右翼があがめる幹部もいましたが、やはり、防衛産業に天下りして悠々自適という幹部が多いのではないでしょうか。平和憲法は、彼らにとってもありがたいものなのではないのでしょうか。参考:八甲田山雪中行軍遭難資料館http://www.moyahills.jp/koubataboen/ 八甲田山雪中行軍の道を行ってみる yuebing.exblog.jphttps://yuebing.exblog.jp/page/1/
2019.02.22
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『八甲田山』は、新田次郎の小説『八甲田山死の彷徨』を原作とする1977年の日本映画です。高倉健、北大路欣也主演で、北大路の「天は我々を見放した」が流行語になりました。監督は森谷司郎、音楽は芥川也寸志、撮影は木村大作です。ストーリー:「冬の八甲田山を歩いてみたいと思わないか」と友田旅団長から声をかけられた二人の大尉、青森第五連隊の神田と弘前第三十一連隊の徳島は全身を硬直させた。日露戦争開戦を目前にした明治三十四年末。第四旅団指令部での会議で、露軍と戦うためには、雪、寒さについて寒地訓練が必要であると決り、冬の八甲田山がその場所に選ばれた。二人の大尉は責任の重さに慄然とした。雪中行軍は、双方が青森と弘前から出発、八甲田山ですれ違うという大筋で決った。年が明けて一月二十日。徳島隊は、わずか二十七名の編成部隊で弘前を出発。行軍計画は、徳島の意見が全面的に採用され隊員はみな雪になれている者が選ばれた。出発の日、徳島は神田に手紙を書いた。それは、我が隊が危険な状態な場合はぜひ援助を……というものであった。一方、神田大尉も小数精鋭部隊の編成をもうし出たが、大隊長山田少佐に拒否され二百十名という大部隊で青森を出発。神田の用意した案内人を山田がことわり、いつのまにか随行のはずの山田に隊の実権は移っていた。神田の部隊は、低気圧に襲われ、磁石が用をなさなくなり、白い闇の中に方向を失い、次第に隊列は乱れ、狂死するものさえではじめた。一方徳島の部隊は、女案内人を先頭に風のリズムに合わせ、八甲田山に向って快調に進んでいた。体力があるうちに八甲田山へと先をいそいだ神田隊。耐寒訓練をしつつ八甲田山へ向った徳島隊。狂暴な自然を征服しようとする二百十名、自然と折り合いをつけながら進む二十七名。しかし八甲田山はそのどちらも拒否するかのように思われた。神田隊は次第にその人数が減りだし、辛うじて命を保った者は五十名でしかなかった。しかし、この残った者に対しても雪はとどめなく襲った。神田は、薄れゆく意識の中で徳島に逢いたいと思った。二十七日、徳島隊はついに八甲田に入った。天と地が咆え狂う凄まじさの中で、神田大尉の従卒の遺体を発見。神田隊の遭難は疑う余地はなかった。徳島は、吹雪きの中で永遠の眠りにつく神田と再会。その唇から一筋の血。それは、気力をふりしぼって舌を噛んで果てたものと思われた。全身凍りつくような徳島隊の者もやっとのことで神田隊の救助隊に救われた。第五連隊の生存者は山田少佐以下十二名。のちに山田少佐は拳銃自殺。徳島隊は全員生還。しかし、二年後の日露戦争で、全員が戦死。(KINENOTE)ドラマチックなストーリーですが、原作者の新田次郎の創作だそうです。作品中では青森第5連隊と弘前第31連隊が共通の目的の下に協調して雪中行軍を計画したように描かれているが、これは事実ではない。実際には双方の計画は個別に立案されたもので、実施期日が偶然一致したにすぎない。また、作中で描かれる双方の指揮官の交流も新田の創作であり、両隊になんらかの情報交換があったか否かについては、現在残されている資料からは確認できない。人物描写の都合上メインとなる神田大尉(史実の神成文吉大尉)と山田少佐(史実の山口鋠少佐)の描写も、神田大尉寄りにかなり脚色されている。(ウィキ)続きます。
2019.02.22
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小林桂樹、高倉健、北大路欣也、加山雄三、三国連太郎、玉川伊佐男、下条アトムと有名俳優の色紙ですが、八甲田山ロケの時のものです。亡くなった方も多いですが、みんな若々しいです。千葉県知事も出演していました。訪れた日の夜にBSで映画が放送されるので、興味深く見ました。他にもロケに使われました。おしまいです。帰り道、家内は戦争はいやと、しみじみ言っていました。断交だ、武力制裁だと煽る政治家がいますが、先の大戦でもそんな人たちは戦場で戦うことはなく、その子弟も安全な内地勤務でした。戦争は始めるのはやさしいですが、終わらせるのは難しいです。そのことがわかっている政治家は、どのくらいいるのか危惧しています。憲法は国の理想を語るものなどとおかしなことをいう政治家がいます。憲法は権力の暴走から国民を守るものであることは、中学生くらいなら知っているでしょう。無謀な戦争に国民が駆り出されないように、守るのが今の平和憲法です。戦争になれば殺し殺される可能性がいちばん高いのが自衛隊員でしょう。他国の紛争に加担して、そのようなことにならないように願います。
2019.02.21
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昭和の生活も展示されています。現在の自衛隊の展示コーナーはパスしました。演習風景のビデオも映されていました。隊員募集ですね。自衛隊員の子弟が多いようです。平和を、仕事にする。?戦争の間違いでは?戦争法やPKO、積極的平和主義で、最近は海外勤務もあります。災害救助だけというわけにはいかないでしょうか。もちろん当地では、自衛隊は憲法違反なので子供がいじめられるなんてことはありません。今日も国会で質問されていました。安倍首相ではなく、文科大臣にたずねてみたらよいでしょう。行政を私物化している政治家ならありそうな話ですが、・・・。こちらは、お土産屋さんですね。
2019.02.21
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信州上田城の隅櫓復元に10億円の寄付だそうです。ひとつ5億円かかるそうですから、ふたつくらいはいけそうですね。こちらはどうなのでしょう。箱物よりも住民福祉や街の発展につながるものにお金を使ってもらいたいです。壁の向こうがこちらです。日本軍といえば天皇の軍隊です。軍人といえば、戦功に対する勲章がつきものです。恩賜の煙草や賜杯などが、数々の勲章と並んで展示されていました。製造コストはいくらでもないのでしょうが、これで戦意が高揚するなら安いものだったのでしょう。将校は勲六等、下士官は勲八等です。叙勲制度は今でもあります。企業経営者もランク付けされ、私が勤めていた会社の社長は勲一等でした。とりわけ国家に貢献しているとも思えませんでしたが、どうなのでしょう。社長が勲二等や勲章をもらえない会社は、ダメ企業なのでしょうか。そんなことはないでしょう。等級付けされ権威に踊らされる姿は、滑稽に思えます。終戦の詔勅とボタンを押すとあの放送が流れます。中国や東南アジアを侵略した日本軍は解体されて、日本は平和国家に生まれ変わりました。 ↓ 5年後の様子です。日本軍の跡地は、大学や師範学校、中学校、市営住宅や野球場になりました。いまは、また逆戻りです。
2019.02.20
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展示は、お城と旧日本軍、自衛隊の3つのエリアに分かれています。旧日本軍のものが一番多かったです。明治から敗戦までの部隊の転戦記録です。日清、日露、台湾出兵、シベリア出兵、満州事変、日中戦争、ノモンハン事件、太平洋戦争と日本の近代化は戦争の歴史でもあります。こんな田舎の部隊がどの戦争にもくまなく動員されたことに驚きます。特にノモンハンは意外でした。どの年代もほぼ戦争経験があるのでしょう。中でも太平洋戦争の転戦経路には驚きます。ジャワ、ガダルカナル、イラワジ、竜陵と負け戦の連続で、最後は仏印で終戦です。写真に写っていた駐屯地の兵隊さんたちのうち何人が、無事に日本に帰ってくることができたのでしょう。さながら戦争博物館でした。勇ましく戦ったのはわかりますが、なんのためにかは不明です。フィリピンで戦犯として処刑された本間雅晴中将の勲章などの遺品がむなしく展示されていました。
2019.02.20
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今日は雨水です。暖かいといっても7度くらいですが、雪は降りそうにもなく雨でほとんどとけてしまいました。お堀をおおっていた雪が消えて、カモが200羽ほど浮いています。大手門にはまだ雪が残っていました。3月いっぱい閉鎖です。数年ぶりに入ってみました。制服を着た自衛官が、お城関係の展示のある2階を指示してくれました。今は、真ん中の本丸を囲む堀のうち、三分の一ほどの部分が残っているだけです。本丸と二の丸の一部が、自衛隊の駐屯地です。窓から、その一部が見えます。自衛隊は、明治時代から連綿と続く日本の軍隊ということがよくわかる文章です。安倍さんは心配しすぎですね。
2019.02.19
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「安倍首相がノーベル平和賞に推薦」トランプ氏が言及 2019-2-18 日経新聞【ワシントン=永沢毅】トランプ米大統領は15日の記者会見で、北朝鮮問題への対応を巡って安倍晋三首相から「ノーベル平和賞に推薦した」と伝えられたと語った。首相から、選考主体のノーベル賞委員会に送ったとされる手紙をみせてもらったという。記者会見するトランプ米大統領(15日、ワシントン)=APトランプ氏は会見で「安倍首相から、最も素晴らしい手紙のコピーをもらった。彼がノーベル賞の選考者らに送った手紙だ」と述べた。トランプ氏によると、推薦状は5枚にわたる。首相は「日本を代表し、謹んであなたを推薦した。あなたにノーベル平和賞を授与してほしいとお願いした」と語ったという。トランプ氏はその理由について、北朝鮮が弾道ミサイル発射を繰り返していたことに触れ「日本の上空をミサイルが飛び交い、警報が鳴っていた。(米朝首脳会談などを経て)彼らは安心できるようになった」ためだと説明した。首相に感謝の意を伝えたが、会見では「おそらく受賞しないだろう。それで構わない」とも語った。トランプ氏は米共和党議員らの推薦を受けて2018年の平和賞にノミネートされたが、受賞は逃した。韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は18年4月に「トランプ氏にノーベル平和賞を」と述べたことが明らかになっているが、実際に推薦状を送ったかどうかは不明だ。今日の国会でこのニュースが取り上げられていました。首相はノーベル賞選考委員会が50年間選考経緯を公表しないとの筋違いな理由をあげて答えませんでした。まさかこの時期に、トランプ側から暴露されるとは思ってもいなかったことでしょう。ワシントンポストは、文大統領と取り違えたのではと伝えていますが、韓国側は否定しています。天声人語 ノーベル賞級のお追従 によれば、「私は何があってもあなたと行動をともにする」。熱い書簡をブッシュ元米大統領に送ったのは、ブレア元英首相である。「ブッシュのプードル犬」と内外でやゆされた。強引にもブッシュ氏は「大量破壊兵器を隠し持っている」という誤った見立てで、イラクに攻め入る。ブレア氏が続く。(以下略)さて、安倍首相は何犬でしょう?秋田犬?マサルに失礼です。手紙のコピーがあるのなら公開してほしいですね。5枚もだんなんて、何が書いてあるのでしょう。日本を代表して、だそうです。手紙だけならまだしも、兵器をじゃんじゃん買わされているのですから国民はたまったもんではありません。ローン払いは5兆円とのことです。ノーベル平和賞に最も遠い人でしょう。多分選考委員会では論外で、そんな人物を推薦する人物も笑い者になったのではないでしょうか。
2019.02.19
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湯を沸かすほどの熱い愛 だなんてなんともダサい題名でしたが、とてもいい映画でした。宮沢りえ主演というだけで少し引きそうになりましたが、xxヌード騒動の彼女もいまや45歳、本当にいい女優さんになりました。· 第41回報知映画賞 主演女優賞(『湯を沸かすほどの熱い愛』)[36]· 第29回日刊スポーツ映画大賞・石原裕次郎賞 主演女優賞(『湯を沸かすほどの熱い愛』)[37]· 第31回高崎映画祭 最優秀主演女優賞(『湯を沸かすほどの熱い愛』)· 第90回キネマ旬報ベスト・テン 主演女優賞(『湯を沸かすほどの熱い愛』)[38]· 第26回東京スポーツ映画大賞 主演女優賞(『湯を沸かすほどの熱い愛』)[39]· 第40回日本アカデミー賞 最優秀主演女優賞(『湯を沸かすほどの熱い愛』)[40]· 第26回日本映画批評家大賞 主演女優賞(『湯を沸かすほどの熱い愛』)[41 それぞれに生き苦しさを抱えた人たちを、はげまし包み込む母親役です。ダメ夫のオダギリジョーもそれなりに成長を見せるところが、笑えて泣けます。新婚旅行の約束のピラミッドくらい見せてあげればいいのにと思っていたら、木片から人間ピラミッドです。毎年みかんを買いに行っていた西伊豆が出ていて、戸田がなつかしかったです。高足がには大味だと思っていましたが、ずいぶんおいしそうに食べていました。幸の湯は、今は解体された東京最古の木造建築銭湯月の湯と足利市の花の湯を使って撮影されたそうです。冒頭の「湯気のごとく、店主が蒸発しました。当分の間、お湯は沸きません。」の張り紙に心をつかまれました。『湯を沸かすほどの熱い愛』予告https://www.youtube.com/watch?v=K8ooCVZTtys 中野量太監督「6回は観てください!」『湯を沸かすほどの熱い愛』Q&A“Her Love Boils Bathwater"Q&A〈Japan Now〉https://www.youtube.com/watch?v=_4rkaioc22Q PS:いじめられている子、いじめている子にも見せてあげたいです。
2019.02.18
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古代史学者の直木孝次郎さん死去 「河内政権論」提唱2019年2月16日 朝日新聞 戦後の古代史研究をリードし、遺跡の保存運動にも力を尽くした大阪市立大学名誉教授の直木孝次郎(なおき・こうじろう)さんが、2日に老衰で亡くなっていたことがわかった。100歳だった。葬儀は近親者で営んだ。喪主は長女東野美穂子さん。1919年、神戸市生まれ。京都帝国大学(現京都大学)卒。大阪市立大学、岡山大学、相愛大学などの教授を歴任した。戦前の歴史観の原典となった日本書紀や古事記への史料批判を通じ、実証を重視した古代史研究を進めた。研究対象は幅広く、古代氏族や天皇制などについて論文を数多く発表。1964年には、古墳時代に大阪の河内平野に台頭した勢力が、奈良の大和盆地を拠点とした政権を倒し、新たな政権を打ち立てたとする「河内政権論」を提唱し、注目された。大阪市の難波宮(なにわのみや)跡など全国の重要な遺跡の保存や検証に積極的に取り組んだ。89年に大阪文化賞を受賞したほか、2000年には文化財保護の活動を顕彰する和島誠一賞の第1回受賞者に選ばれた。03年にはその幅広い活動に対し、井上靖文化賞が贈られた。万葉集にも関心を持ち、自身でも歌集を出したほか、晩年には、海軍士官として終戦を迎えた戦争への思いを朝日歌壇に度々投稿した。戦後70年たった15年に入選した「特攻は命じた者は安全で命じられたる者だけが死ぬ」は、朝日歌壇賞を受賞した。著書に「日本古代国家の構造」「日本古代の氏族と天皇」「古代河内政権の研究」など。こちらは毎日新聞です。 直木孝次郎さん 「建国記念の日」で問題提起、各地の遺跡保護運動にも尽力 直木孝次郎さんは、古代史研究の傍ら、「建国記念の日」制定に関して問題提起し、難波宮など各地の遺跡保護運動にも参加した。歴史の事実や古代の文化を現代に伝える遺跡を破壊から守るために闘った生涯だった。 建国記念の日に関しては、国会で「歴史学上の根拠がない」と主張。議論を巻き起こした。日本史教科書の検定問題を巡る「家永裁判」では、家永三郎氏側の証人に立った。自らの神話研究、古代史研究について「戦争が始まったことについて歴史教育に責任の一端がある。国粋主義的な考え方への反証をはっきりさせねばという思いがあった」と語っていた。 一方、難波宮跡(大阪市)、平城宮跡(奈良市)、飛鳥池遺跡(奈良県明日香村)などの保存運動にも積極的にかかわった。飛鳥池遺跡の上への「万葉文化館」の建設について、「遺跡として保存活用を図るべきだ」と反対した。吉野熊野国立公園の奈良県吉野町・吉野山近くに進められたゴルフ場計画の中止を求めた訴訟でも、「歴史的景観を守れ」と原告を支援。「破壊の危機にある遺跡や文化財を助ける仕事に従事できたのは、歴史学の研究者としては本当に幸福なことではないか」と述べている。 また、武者小路実篤と親交があった文学好きの父親の影響で、旧制中学時代から俳句、短歌に親しみ、アララギの土屋文明の手ほどきを受けた。1987年には天皇陛下から歌会始に招かれて歌を詠む召人(めしうど)になった。感性豊かな歴史家として多くの人に愛された。【山成孝治】ちょうど百年の人生。先生のご冥福をお祈り申し上げます。
2019.02.18
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阿修羅原発板ランキングでも白血病関連の記事が上位に上がっている。 それだけ関心が高いということだろう。池江さんは東京・江戸川区出身で、江戸川区立の小・中学校を卒業している。 福島原発事故が起きたときはまだ10歳だった[1]。言うまでもなく江戸川区は東京都内でも放射能汚染が非常に高い地域である[2]。お隣りの葛飾区にある金町浄水場は江戸川から取水しており、事故後、高い汚染が 検出されている[3][4][5][6]。江戸川区は金町浄水場から給水を受けているのである。 毎日その水に浸かって泳いでいれば相当被ばくするだろう。また江戸川区は、非常識もはなはだしいが、東京23区で唯一、 中学校のプール開き前の清掃を子どもたちに行なわせていた[7]。プールの底には放射性物質が大量に沈殿していたはずである。 "プールの女王"である池江さんは率先して掃除をしたかも知れない。以上のことから、池江さんの白血病は、福島原発事故の放射能汚染が 原因である可能性が極めて高いだろう。10万人に数人しか発病しない希少病である白血病が、自分のまわりで 何人も出ていると多数報告されている状況である。18歳の水泳選手が発病しても何の不思議はない。日本のスポーツ界の明日を担う若きトップ・アスリートまでが放射能被ばくに 蝕まれている状況を政府は正直に認識し、これ以上被ばく被害が拡がらないよう 至急対策をとらなければならない。無視していれば日本の将来は大変悲惨なことになると再度、強く警告しておく。http://www.asyura2.com/18/genpatu50/msg/885.htmlこの記事を取り上げて、論じているブログもあります。ただ、白血病には、●急性白血病 *報道からすると池江選手はこちら?急性骨髄性白血病 急性リンパ性白血病/リンパ芽球性リンパ腫急性前骨髄球性白血病 他●慢性白血病 慢性骨髄性白血病 *通常白血病といえばこれです。慢性リンパ性白血病/小リンパ球性リンパ腫 他●成人T細胞白血病/リンパ腫●骨髄異形成症候群 他 https://ganjoho.jp/public/cancer/class_leukemia.htmlが、あり池江選手の場合はどれか未公表です。やはり、より関心があるのは、福島の被害がどうなっているかです。白血病のみならぬ甲状腺がんはどうなっているのでしょう。依然5万人も避難中ですから、その方々の不安を解消するためにもしっかり報道してほしいです。それともオリンピックまでは、だんまりでしょうか。忖度抜きの海外メディアに抜かれてからでは遅いです。オリンピックと原発、共通しているのは、過労死自殺の電通ですね。電通の巧みなプロパガンダ、マスコミ操縦には気を付けたいです。PS:元総務次官の桜井氏が電通の取締役に 「嵐」桜井さん父 日経新聞 2019-2-14電通は14日、桜井俊執行役員が取締役に就任すると発表した。桜井氏は元総務省事務次官で、人気アイドルグループ「嵐」の桜井翔さんの父。2018年1月に電通の執行役員に就任していた。3月の株主総会を経て就任する。同社は違法残業や社員の過労自殺などが問題となり、コンプライアンス(法令順守)の徹底などの体質改善を進めている。桜井氏は内部統制機能全般の強化を、常勤の執行役員として担当している。*櫻井パパは、電通に天下りですね。 お役人が企業の内部統制だなんて、どうなっているのでしょう。 マスコミ統制、言論統制の誤りかと思いました。 国家と一体となってプロパガンダを進めるということですね。余談ながら、チェルノブイリや福島を報道してきたディズジャパンが休刊というのも何やら因縁めいています。前川さんの例を引くまでもなく、今の政権は気に入らない勢力に対しては尾行、盗聴、メールのチェックと何でもやりかねません。広川の弱みを握ってつぶしたというのは、うがった見方でしょうか。参考:http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-646.html*ツイッターのアカウントは、原発運転による健康被害をとりあげた途端に永久凍結されましたとあります。
2019.02.17
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チェルノブイリ事故に匹敵する事故が福島原発で起きたのは、2011年です。三つもの原子炉がメルトダウンするという大事故です。その数年後から白血病が発生しています。福島原発「事故後作業で白血病」、初の労災認定 厚労省「因果関係の否定できず」日経新聞 2015/10/20付厚生労働省は20日、東京電力福島第1原子力発電所事故後の作業に従事し、白血病を発症した40代男性について「被曝(ひばく)と疾病の因果関係が否定できない」として労災認定したと発表した。同原発の事故後の作業を巡って、白血病を含むがんで労災認定が認められたのは初めて。厚労省や東電などによると、労災が認められたのは40代前半の元作業員。2011年11月~13年12月の間に1年半、複数の原発で放射線業務に従事し、うち12年10月~13年12月は福島第1原発で原子炉建屋のカバーや廃棄物焼却設備の設置工事に当たっていた。作業時には防護服を着用していたという。男性の業務全体の累積被曝量は19.8ミリシーベルトで、福島第1では15.7ミリシーベルトだった。その後、白血病を発症し、14年3月に労災申請した。現在、通院治療を続けている。厚労省は13日に専門家による検討会を開き、国の認定基準に照らして労災に当たるとの意見で一致。20日に富岡労働基準監督署(福島県いわき市)が労災を認定した。男性には医療費全額と休業補償が支給される。放射線被曝による白血病の労災認定基準は1976年に定められ、「被曝量が年5ミリシーベルト以上」かつ「被曝開始から1年を超えてから発症し、ウイルス感染など他の要因がない」とされている。厚労省は「労働者補償の観点から業務以外の要因が明らかでない限り、基準を満たせば認定してきた。科学的に、年5ミリシーベルトを超えると白血病を発症するというわけではない」としている。厚労省によると、これまでに、福島第1での作業後に被曝と関連する疾病を発症したとして、労災申請したのは今回のケースを含めて8件。うち3件は不支給となり、1件は取り下げ、3件は調査中だという。東電によると、福島第1では現在、1日平均約7千人が働いている。年5ミリシーベルトを超える被曝をした作業員は14年度に6600人に上り、増加傾向にあるという。原発で重大な事故が起きた際に緊急作業に当たる作業員の被曝線量の上限は100ミリシーベルトとされているが、作業員が働ける期間を長くするため、来年4月以降は250ミリシーベルトに引き上げられる。被曝線量が累積100ミリシーベルトを超えると発がんリスクがわずかに上昇するとされる。100ミリシーベルト以下の低線量被曝が健康に与える影響はよく分かっていない。福島第1の事故後の作業以外で、原発で働いて白血病や悪性リンパ腫などのがんを発症し、労災認定された人はこれまでに13人いる。放射能の影響を受けやすい子供たちに関しては、定期的に診察されているようですが昨今の公文書やデータ、統計改ざんに接すると、本当のことがちゃんと公表されているのか不安です。除染したので大丈夫なのは住宅地とその周辺だけです。山林は除染の対象外です。チェルノブイリでは300年は住めないと考えて、街ごと移転しました。除染しても放射性物質は移動するだけで、無くなるわけではではありません。費用効果も疑問でしょう。
2019.02.17
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池江選手の白血病を機に、ドナー登録や脊髄移植に関して関心が高まっているそうです。ニュースランキングでもトップです。脊髄移植は家族の同意が必要なので、ドナー登録の時点で了解をとっておいた方がよいと立ち会った弁護士がコメントしていました。事故を心配した家族の反対で、せっかく適合したのに移植不調という残念なケースもあるそうです。白血病を意識したのは、中学生のころ見た「クリスマスツリー」という映画です。1969年のフランス映画です。ストーリー:十歳になるパスカル(B・フラー)は、夏休みを父ローラン(W・ホールデン)とコルシカ島で過ごした。母はいなくても、パスカルには、父の恋人カトリーヌ(V・リージ)も、仲良しのおじさんベルダン(A・ブールビル)もいたし、寂しいことはなかったが、父と二人のコルシカでのキャンプはまた格別だった。が、或る日、二人が釣りを楽しんでいた時、近くに核爆弾をつんだ飛行機が墜落した。その日から、パスカルは体の不調を訴えるようになった。パスカルは、放射能のため白血病に侵されていたのだった。医師は、ローランにパスカルの命はあと半年と宣告した。ローランは、あと半年をパスカルの思い通りに過ごさせてやろうと決心し、パスカルの欲しがるものはすべてあてがった。オモチャ、トラクター、そして狼までも。ローランと真相を知ったカトリーヌ、ベルダンは協力し、狼を欲しがったパスカルに、動物園から盗みだした狼を、あてがったのだった。夏が過ぎ、枯葉が散って、クリスマス・イブが、やってきた。美しいツリーが部屋にかざられ、プレゼントが山のように積まれた。静かなイブの夜が過ぎていくかに思われた。がパスカルへの最後の贈物を買うため外出したローランとカトリーヌが戻った時、ツリーの下でパスカルは永遠の眠りについていたのだった。反核映画という色彩はなく、事故による悲劇という受け止めでした。それでも、放射能を浴びると白血病になるという知識は刻み込まれました。事故にあったわけでもないのに、なぜ若いアスリートが白血病にと思った人も多いのではないでしょうか。この手の話題には、病気について詳しく解説するワイドショーが、頑張れ、頑張りますのツィートしか取り上げません。続きます。PS:今日はこんな発言も橋本聖子氏「五輪の神様が池江選手の体を使って…」 https://www.asahi.com/articles/ASM2J6649M2JUTQP021.html オリンピックは宗教行事なのでしょう。
2019.02.17
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フラッシュダンスは、昼は建設作業員で溶接工、夜はトロントのストリップ・クラブのダンサーであったモーリーン・マーダーの実際の人生から着想を得て製作された映画です。映画化権は、2300ドル。総収益が1.5億ドルですから安すぎた?舞台は米国のペンシルバニア州ピッツバーグ。鉄の町ですが、このころはまだ活気がありました。主人公が鉄工所で働く溶接工というのも、新鮮でした。高級住宅街の邸宅やレストランの様子を見ると東部の歴史ある街という感じがします。ラストベルトなんて言われていますが、どうなんでしょう。主演のジェニファー・ビールズが学んだイェール大学は名門大学でクリントンやブッシュなどの大統領も卒業生ですが、卒業生には映画関係者もたくさんいます。· ジョージ・ロイ・ヒル - 映画監督、アカデミー賞受賞· マイケル・チミノ - 映画監督、アカデミー賞受賞· エリア・カザン(中退) - 映画監督、アカデミー賞受賞(監督賞2度、名誉賞)· オリバー・ストーン(中退) - 映画監督、アカデミー賞受賞(監督賞2度、脚本賞)· ポール・ニューマン - 俳優、アカデミー賞受賞· メリル・ストリープ - 女優、アカデミー賞受賞· ホリー・ハンター - 女優、アカデミー賞受賞· ジョディ・フォスター - 女優、アカデミー賞受賞(2度)· シガニー・ウィーバー - 女優、ゴールデングローブ賞 助演女優賞主題歌のフラッシュダンス…ホワット・ア・フィーリングは、TVドラマ「スチュワーデス物語」の主題歌としても使われ、麻倉未稀さんが日本語でカバーしています。スチュワーデス物語「What a feeling」1983 麻倉未稀https://www.youtube.com/watch?v=KT-54Dh1GKg麻倉未稀 - ホワット・ア・フィーリング〜フラッシュダンス - 1984.01.14https://www.youtube.com/watch?v=gDjZGEGCkjo 家内はよく見ていたそうです。近年は、この人がモノマネして話題になりましたが、ちゃんとネットにありました。Japanese Flashdancehttps://www.youtube.com/watch?v=o7_kwazxRvI あまりに見苦しいので、こちらをどうぞ。安室奈美恵 / 「WHAT A FEELING」Music Videohttps://www.youtube.com/watch?v=wZA1j2g4ODU 世界的に有名な日本人のモノマネ芸人といえば、今やこの人でしょう。まずは、ご本家からです。Beyoncé - Crazy In Love (Live)https://www.youtube.com/watch?v=JptwkEhdNfY 世界のナオミです。2018天猫双11全球狂欢节 渡边直美《Crazy In Love》https://www.youtube.com/watch?v=bz_OwtrGpyg中国でブレイクです。最初のビデオですが、このころはやせていましたね。渡辺直美 初登場 ビヨンセhttps://www.youtube.com/watch?v=Eb64AJ3gKfY Beyoncé!!...Oh?...Beyoncé? (Deja Vu Jazz Medley)(Crazy In Love)https://www.youtube.com/watch?v=r0wqaV9GiEg*ニューヨーカーもビックリ?この番組は見ました。これ最初ウケてないのは、アメリカでは容姿のことで笑ったりするのがタブーというのが一般的な考えで、みんな何がどう面白いのかわからなかったみたい。 渡辺直美は国を超えましたね。*いいコメントです。渡辺直美ニューヨーク公演裏舞台 watanabenaomi in new yorkhttps://www.youtube.com/watch?v=8qC157mLjPM 渡辺直美ビヨンセ共演が実現naomi and beyoncehttps://www.youtube.com/watch?v=d1zcMk7z0EA お好きな人は、こちらもどうぞ。『伝説NIGHTⅡ』 渡辺直美 x AI 「Crazy in love」https://www.youtube.com/watch?v=xAZPX2NapII 渡辺直美 ビヨンセOMNI台北場7https://www.youtube.com/watch?v=qvj9uGTadLc*台湾生まれの彼女にとっては、凱旋公演というのでしょうか?
2019.02.16
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1983年の米国映画です。題名の通りダンスが前面に出て、今から見ればミュージックビデオのような映画でした。18歳、イェール大学生のジェニファー・ビールズの主演デビュー作です。一発屋かと思ったら、俳優を続けてそれなりに幸せな55歳です。L(レズビアン)の世界というテレビシリーズが代表作です。ストーリー:ペンシルヴェニア州の工業都市ピッツバーグ。19歳のアレックス・オウエンス(ジェニファー・ビールス)は女だてらに、溶接工として男たちと混じって働いている。夜はモービーズ・バーのフロア・ダンサーとして、ロック・リズムにのって激しい踊りを披露する。彼女には本格的なプロのダンサーになるという夢があった。だから、倉庫を改造した家にもどると、汗だくになってダンスの訓練を続けている。ピッツバーグ・ダンス・アンド・レパートリー・カンパニーにオーディションの応募用紙をもらいに行ったものの、他の応募者がみなバレエの勉強を長年続けていること、それにひきかえ自分にオーソドックスな基礎のないことを知ると、そのまま帰ってくる。モービーズで彼女を見た社長のニック・ハーリー(マイケル・ヌーリー)が食事に誘うが、「ボスとは食事をしない主義なの」と相手にしない。そして彼女が訪れたのは、ダンスの恩師ハンナ・ロング(リリア・スカラ)の家だった。かつてジーグフリード・フォリーズで活躍したハンナは、「夢を捨てては駄目よ」と忠告する。モービーズでウェイトレスをやっているジェニー(サニー・ジョンソン)はアレックスの親友で、プロのスケーターになることを夢みている。料理人のリッチーはジェニーの恋人で、LAに行つて、リチャード・プライヤーやエディ・マーフィーのようなコメディアンになるのが希望だった。近くでトップレス・ショーをやっているジョニー・Cは、アレックスを引き抜こうと何度も声をかけてくる。ある夜、駐車場でゾョニー・Cに襲われようとするところを、ニックに救われた。ジェニーのスケートのオーディションの日、アレックスはニックと一緒に応援に行く。だが、仮女は二度も転倒してしまう。涙を流すジェニー。その夜、アレックスとニックは彼女の家で結ばれた。やがて、2人は互いに欠かせぬ存在になる。しかしアレックスとハンナがバレエ公演を見に行った夜、ニックが美しい女性と車で去るところを目撃。怒ったアレックスはニックの家の窓ガラスに石をなげつける。家へもどったアレックスにリッチーが会いに来て、LAへ行くと告げる。ジェニーを愛しているが、今はどうしようもないという。次の朝、ニックを責めたアレックスは例の女性が離婚した妻であること、自分はピッツバーグ・ダンス・アンド・レパートリー・カンパニーの理事だから、どうしても昨晩は出席しなければならなかったと聞かされ、怒りもおさまった。その夜、2人がレストランで食事をしているところに、ニックの元妻ケティ(ベリンダ・バウアー)がやって来たが、心は平静だった。ニックの励ましで、オーディションを受けることを決意。モービーズで仮装パーティが開かれている時、リッチーがもどって来た。しかし、ジェニーはジョニー・Cと一緒に出て行く。オーディションの通知が来て有頂天になったが、ニックが裏で手をまわしたことを知るとカンカンになる。ジェニーがトップレス・ダンサーになっているのを見ると表へつれ出す。「何故とめるの?」と叫ぶジェニーに、「友達だから」とアレックスは答える。ハンナが死んだ。もう一度、やり直すことにしたアレックスはオーディションを受けることにした。当日、独創的な彼女のダンスに目をみはる審査員たち。外へ出ると、赤い薔薇を手にニックがたっていた。2人は抱きあう。(パラマウント=CIC配給*1時間35分)(KINENOTE) ハッピーエンドですが、ストーリーよりはダンスの映画です。ブレイクダンスも評判になったし、ムーンウォークもあります。そして、2008年にはミュージカルとしても上演されました。世界的にヒットした映画ですから、ネットにはたくさん動画があります。Flashdance - What A Feeling (S.Martin Remix 2015)https://www.youtube.com/watch?v=nYp7IzUVOpM*オーディションにレコードというのが、時代を感じさせます。 Irene Cara - Flashdance What A Feeling (Official Music Video)https://www.youtube.com/watch?v=ILWSp0m9G2U*歌もダンスも吹き替えと知ったのは、しばらくしてからです。 Flashdance... Maniachttps://www.youtube.com/watch?v=bAXX73HEXXs*この引き締まったお尻が本人のものなら素晴らしいです。 どれも視聴回数が多いです。フラッシュダンス - ホワット・ア・フィーリン Flashdance... What a Feelinghttps://www.youtube.com/watch?v=Ht1YznzzlsI*こちらは日本人のアップです。コメントが泣けます。 続きます。
2019.02.16
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JOCのHPから父と娘の会話です。オリンピック競技大会は、個人種目または団体種目での選手間の競争であり、国家間の競争ではない。それってどういうこと?つまり、オリンピックは国同士の競争ではなくて、その競技に出場する選手やチーム同士の競争です、と定めているんだ。でも、表彰式では勝った選手の国の国旗をかかげたり、国歌を演奏したりしているよ。それは、メダルを獲得した選手たちをたたえるための、ひとつの方法としてやっているんだ。お父さんも含めて、みんなはメダルの数を国別で数えたりして、ついついオリンピックを国同士の競争のように見てしまいがちだろう? でも、オリンピックで勝利をおさめた栄誉は、あくまでも選手たちのものだとオリンピック憲章では定めていて、国別のメダルランキング表の作成を禁じているんだよ。そういえば、前にスイミングクラブのお友達と千駄ヶ谷の国立競技場に行ったとき、1964年の東京オリンピックでメダルを獲った人の名前が競技場に刻んであるって、その子がいってたわ。よく知っていたね。それもオリンピック憲章が定めていることなんだ。ランキング表作成禁止と同じ条文の中で、「メダル獲得者の名前は、目立つような形でメイン・スタジアム内に常時展示されるものとする」といっている。これも、オリンピックで素晴らしい成績を収めた選手を、国としてではなく、個人としてたたえることにつながっているんだ。 https://www.joc.or.jp/olympism/education/20090201.html 桜田大臣は読んだかどうか問われて 、今度は読んだと答弁していました。ちゃんと理解できているか疑わしいですが、今後の発言に注目したいです。*レマン湖です。参考:https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/247474「水泳なんてやんなくていいから、とにかく長生きして」「オリンピックなんてもう出なくていい。生きていてくれさえすれば」(池江さんの祖母のコメント)「安倍政権の発想は、スポーツ選手にしろ、一般国民にしろ、その人物が国家の役に立つかどうかというものです。国民一人一人の幸せは関係ない。『LGBTには生産性がない』と訴えた杉田水脈議員が典型です。麻生財務相も、高齢者や病人など、社会で活躍することが難しい人に税金を使うことを嫌悪している。安倍首相が『女性活躍』を掲げているのも、国家のために子どもを産み、仕事もしろということでしょう。だから、国威発揚のためにオリンピックで活躍できないのは残念だ、という発想になってしまうのだと思います」(立正大名誉教授の金子勝氏(憲法))桜田大臣だけが、特異ではないということですね。
2019.02.15
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水泳選手が白血病を公表したら、献血やドナー登録の問い合わせが急増したとのことです。今日は白血病でお父さまを亡くされて広報活動に協力している中川翔子さんにも、スポットがあてられていました。その関連でいうと、今回の「聞いてはいるが、読んだことはない。」という、桜田オリパラ担当大臣の答弁を機に、五輪憲章を読んだ人は少なからずいるのではないでしょうか。JOCのHPに対訳が載っていますし、分かりやすい解説も載っています。https://www.joc.or.jp/olympism/education/ ワイドショーの安倍寄りコメンテーターからは、詳細は読んでいないが7つの原則は理解しているくらいのことは担当大臣なのだから答えてほしかったとの言も。憲章の「オリンピズムの根本原則」には、7つの原則が書かれています。〈オリンピズムが目指す人間の理想像〉1 オリンピズムは人生哲学であり、肉体と意志と知性の資質を高めて融合させた、均衡のとれた総体としての人間を目指すものである。スポーツを文化や教育と融合させるオリンピズムが求めるものは、努力のうちに見出される喜び、よい手本となる教育的価値、普遍的・基本的・倫理的諸原則の尊重などに基づいた生き方の創造である。 〈オリンピズムが目指す社会の理想〉2 オリンピズムの目標は、スポーツを人間の調和のとれた発達に役立てることにある。その目的は、人間の尊厳保持に重きを置く、平和な社会を推進することにある。 〈オリンピック・ムーブメント〉3 オリンピック・ムーブメントは、オリンピズムの諸価値に依って生きようとする全ての個人や団体による、IOCの最高権威のもとで行われる、計画され組織された普遍的かつ恒久的な活動である。それは五大陸にまたがるものである。またそれは世界中の競技者を一堂に集めて開催される偉大なスポーツの祭典、オリンピック競技大会で頂点に達する。そのシンボルは、互いに交わる五輪である。 〈関連事項、追加事項など〉4 スポーツを行うことは人権の一つである。すべての個人はいかなる種類の差別もなく、オリンピック精神によりスポーツを行う機会を与えられなければならず、それには、友情、連帯そしてフェアプレーの精神に基づく相互理解が求められる。 5 スポーツが社会の枠組みの中で行われることを踏まえ、オリンピック・ムーブメントのスポーツ組織は、自律の権利と義務を有する。その自律には、スポーツの規則を設け、それを管理すること、また組織の構成と統治を決定し、いかなる外部の影響も受けることなく選挙を実施する権利、さらに良好な統治原則の適用を保証する責任が含まれる。 6 人権、宗教、政治、性別、その他の理由に基づく国や個人に対する差別はいかなる形であれオリンピック・ムーブメントに属する事とは相容れない。 7 オリンピック・ムーブメントに属するためには、オリンピック憲章の遵守及びIOCの承認が必要である憲章の文書そのものは読んだことはなくとも、見たり聞いたりしたことはあるでしょう。1964年の東京オリンピックの時は小学生でしたが、学校で教えられた記憶があります。1949年生まれの桜田大臣は当時14歳でしたが、どうだったのでしょう。千葉だから知らないということはないでしょう。他には、こんなことも記されています。 〈オリンピック競技大会〉オリンピック競技大会は、個人種目または団体種目での選手間の競争であり、国家間の競争ではない。〈オリンピック・シンボル〉オリンピック・シンボルはオリンピック・ムーブメントの活動を表すとともに5つの大陸の団結、さらにオリンピック競技大会に世界中から選手が集うことを表現している。 〈オリンピック村〉全ての競技者、チーム役員、その他のチーム要員が一堂に会する目的のため、OCOG(注:大会組織委員会)はIOC理事会が決定した期間オリンピック村を用意しなければならない。*スイスレマン湖畔のローザンヌにあるオリンピック博物館です。1993年開館、2013年リニューアルオープンです。スイス観光の途中で立ち寄りました。各大会の聖火トーチの展示が印象的で、子どもの時見た東京大会のものがなつかしかったです。競技は選手同士の競争であり、国同士の競争ではないと定める背景には、スポーツで若者が競い合うことで優れた人間を育てるというオリンピズムの目的があるのですが、桜田大臣はこのことをどのくらい理解しているのでしょうか。今回の発言からすると、選手は国威発揚のためにメダルを取る手段としか考えていなのでしょう。あほな大臣はどうでもいいです。どうせ五輪憲章を読まないでしょう。今度のオリンピック大会を機に、オリンピックの理想やムーブメントについて子どもたちにしっかり教えてもらいたいです。
2019.02.15
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NHK BSスペシャル 「中国“改革開放”を支えた日本人 」 中国で、社会主義市場経済の導入を図った壮大な実験「改革開放」が始まって40年。いまや中国は、GDP世界第2位の経済大国に発展した。実は、そのモデルとしたのが日本であった。政財界のトップから建設の現場まで、官民を挙げて改革開放を支援した無数の日本人たち。小松製作所や新日本製鉄などのケースを中心に、日中両国での取材から、知られざる秘話に迫る。 稲山嘉寛、土光敏夫、大来佐武郎などは、誰もが知る人たちですが、番組ではそのもとで働いた名もなき若手中堅の人たちを取り上げていました。小松製作所のTQCや石油プラントの東洋エンジニアリングとこれまであまり知られていなかった話が興味深かったです。そして、今も交流が続いていることも。中国側では、コマツの指導を受けたエンジン製造の国営企業の工場長や当時の若手技術者を紹介していました。TQC、PDCAで、生産倍増です。中国側の指導者としては鄧小平でしょうが、実務を担った副首相の谷牧に焦点を当てていました。ヨーロッパ諸国も視察しましたが、日本がモデルとして最適と鄧小平に進言した人物です。日本からの技術資金援助交渉に尽力を尽くした谷副首相ですが、日の丸はためく姿を見て、母親からは漢奸(売国奴)と言われたというのは中国人の被害感情の大きさ根深さを象徴しています。日清・日露、日中戦争と中国に多大な被害を与えたことを自覚している経済人が当時相当いたことが、商売以上に中国の近代化に協力した要因と指摘していました。今盛んに安倍やネット右翼が否定していますが、戦争を経験した人たちは中国でいかにひどいことをしたかよく知っていたのでしょうね。体制は違っても中国の安定が、東アジアの安定繁栄につながるとの信念です。中国からの訪日調査団が、日本共産党と自衛隊以外はすべて調査対象としてその技術や管理を吸収したこと、当時の経済学者のほとんどがマルクス経済学者だったことに驚いたことが、興味深かったです。極端な貧富の差のない社会、国民のしあわせを優先する政策に感銘を受け、資本主義では人民が苦しんでいるとの彼らの世界観に疑問が生じたとも述べています。当時の日本は世界で一番成功した「社会主義国」でしたから、驚くことはなかったのかもしれません。日本は、モデルにするのに最適な国だったのでしょう。大来佐武郎を外務大臣に起用した大平首相も紹介していましたが、彼が中国でアヘン売買に関与していたことは、触れられませんでした。軍隊の残虐行為に反感を覚え軍人嫌いだったなどの良い面だけです。私が仕事で中国に関わるようになったのは1990年代ですが、訪問した国有企業はまだ旧態然としていました。わいろも横行していて、実入りの良い購買部長は人気で男性ばかりでした。当時の広東省の成長率は25%。訪問するたびにビルが増え、道路がよくなってゆくのを実感しました。売り上げも倍々ゲームで生産現場に増産をお願いしましたが、売りすぎとのお叱りも受けたほどです。ただ当時の中国は組立産業中心で素材の品質は、まだまだでした。*香港で一番好きだったホテルからの景色です。2000年ごろには香港に住み、毎月事務所を構える上海に行っていましたが、まだ香港と上海との差は、かなりありました。上海の5つ星ホテルは10件にも満たず、そのすべてに泊まってみました。JALも国営企業と組んで5つ星ホテル(上海中油日航ホテル)を運営していました。今は、上海中油陽光大酒店。日中のGDPが逆転したのは2010年ですから、まだ日本には余裕がありました。改革開放は、長い間中国からいろいろなことを学んできた日本が、初めて中国に技術を教えた事業です。今も彼らは進んだ国々から貪欲に学んでいます。他国から学ぶ姿勢、それが改革開放の一番の成果ではないでしょうか。経済協力とその意義を示唆するよい番組でした。豊かになった中国の人たちにも見てもらいたいです。パート2、パート3もやってほしいですね。PS:番組でこんなやり取りを紹介していました。中国側:豊富な資源が我が国の強みです。大来顧問:ひとりあたりで見ればそうとは言えません。中国が豊かになるにつれて、大来の言うとおりになり中国は輸入国になりました。卓見でした。
2019.02.14
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ブロードウェイのシカゴに出演といえば、ドクターxの米倉涼子さんです。「私、失敗しないので」の通り、大成功だそうです。ブロードウェイの舞台に立つ日本人は、ナンシー梅木さん以来だそうです。満員盛況で、日本公演も盛況だそうです。【NY劇場潜入】米倉涼子ブロードウェイデビューに向けて【シカゴ】https://www.youtube.com/watch?v=Yj6HI1FNvOE 【字幕あり】 米倉涼子 B'wayデビュー【舞台とカーテンコール】https://www.youtube.com/watch?v=VoIr_0DwtOM 【独占!! NY関係者の本音】米倉涼子 B'wayデビューを振り返って【シカゴ】https://www.youtube.com/watch?v=aOxIZ9_b4AQ すごいと思ったら、こんなブログを見つけました。マスコミが絶賛した米倉涼子はブロードウェイで通用したか?2012.08.24 19:39 by あおぞら Tags : https://rensai.jp/29735 https://ebizo-ichikawa.com/米倉涼子-ブロードウェイ-評判/ 厳しい評価ですね。でも挑戦し続けていることは評価したいですね。3回もです。野茂やイチローのように後に続く人が出てくることでしょう。日本人のシカゴといえば、宝塚歌劇もあります。昔から、宝塚はNYで公演していました。私が初めてNYに行った時もやっていました。米国人向けというよりは、当時2万人ほど住んでいた日本人や日系人向けの公演だったのでしょう。駐在員の中には、NYでは学芸会レベルとの評価と教えてくれた人もいました。そんな宝塚ですが、近年は米国側から招待されて、あの芸術の殿堂リンカーンセンターで公演しました。ミュージカルというよりはレビューという扱いでしょうか。ラストにフィナーレのパレードをやってほしいという条件付きです。日本語なので、英語の字幕付きの公演です。女性だけのカンパニーというのも注目されました。"Chicago" performed by Takarazuka is coming to NY! / 宝塚歌劇OG版ミュージカル「CHICAGO」NYで上演へ!https://www.youtube.com/watch?v=URmdEmwX8gw ブロードウェイミュージカル「シカゴ」宝塚歌劇OGバージョンNY公演 「All That Jazz」https://www.youtube.com/watch?v=O0gbTbyMvuA 【舞台映像ダイジェスト】シカゴ宝塚歌劇100周年記念OGバージョン プレスコールより CHICAGO THE MUSICAL in Japan【ALL-FEMALE CAST】https://www.youtube.com/watch?v=jMLlDKMl9HQおまけです。宝塚 ロンドン公演 フィナーレhttps://www.youtube.com/watch?v=6A5Ityi6pWg
2019.02.14
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この映画を見て思うのは、舞台はどうだったのだろうということです。我が家で最初に見たのは、二人の娘です。大学の入学祝にヨーロッパ旅行をプレゼントした時、ロンドンのウエストエンドで見ました。私は、マンマ・ミーアを勧めたのですが、彼女たちのチョイスはシカゴでした。やはり、バレーやダンスをやっていただけのことはありますが、子どもには早い?旅行前には、ロンドンでテロ騒ぎがありました。若い女の子の二人旅、家内は心配しましたが、私は逆に取り締まりが厳しくなって安全と見ていました。家内は日本で見ています。チケットは二人分ゲットしたのですが、私が行けなくて同居していた娘がかわりに行きました。こちらは、朝ドラマッサンでお馴染みのシャーロット・ケイト・フォックスがロキシーを演じたブロードウェイ日本公演です。字幕付きでしたが、念のため映画を見て事前学習して見に行きました。シャーロットさんとほかのキャストの力量の差が大きかったそうです。欧米人なのに体型も違ったとか。鍛え方の違いでしょうか。来日前は、あちらでポルノまがいの映画に出ていたとのことですが。本人は長年の夢がかなったそうで、よかったです。必見!! シャーロット・ケイト・フォックスが語る、新しい挑戦『シカゴ』https://www.youtube.com/watch?v=l9KR4-_0_XQ 【シカゴ】シャーロット・ケイト・フォックスBWデビュー!【舞台映像】https://www.youtube.com/watch?v=SQVM2Ed6NsU もう少し続けましょう。次は、「私、失敗しないので」です。PS:劇場内部です。 オーケストラピットはありません。 初めてBOXオフィスでチケットを買った時、「オーケストラ」がわからなくて戸惑いました。 もちろん一番高いカテゴリーでした。 US$50ぐらいだったでしょうか。
2019.02.13
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続きですが、その前にこちらです。All That Jazz - The Openinghttps://www.youtube.com/watch?v=L2e9acreKmQ 1979年のボブ・フォッシーの自伝的作品です。死期が迫ってきたフォッシーが、執念で完成させた作品です。劇場で見ましたが、私にとってブロードウェイはまだ遠い存在でした。当時は休演で、「コーラスライン」が注目されていました。こちらをブロードウェイで見たのは、それから10年後です。シカゴのモデルについて:ミュージカル『シカゴ』はジャズ全盛期時代、『シカゴ・トリビューン』紙で1924年のビューラ・アナンとベルヴァ・ガートナーの裁判を取材した女性記者のモウリン・ダラス・ワトキンスが、これにヒントを得て執筆した脚本『シカゴ』を基にした辛口コメディである。1920年代初頭、シカゴの報道機関や民衆はこの2人の女性殺人犯に釘付けになっていた。当時女性が恋人や夫を殺害するニュースはとても注目を集める題材であった。この2つの事例はジャズ・エイジの女性観を変え、クック郡において陪審員による女性殺人犯の無罪放免が続く結果となった。当時の陪審員は全て男性であり、有罪を受けた殺人犯は通常絞首刑となっていた。シカゴでは女性らしいあるいは魅力的な女性は有罪判決とならなかったと伝えられている。当時『シカゴ・トリビューン』紙は女性被告の判決がどうあれ検察官を持ち上げる傾向があった。ライバルであるハースト・コーポレーション社の出版物はより被告寄りであり、女性記者は女性被告の立場、魅力、贖罪、品位に注目し、「泣きの尼」と嘲笑されていた。それぞれスタンスは違っていたが、メディアは女性被告をセレブリティとして扱うことがあった。 ロキシー・ハートのモデルとなったアナンは1924年4月3日、ハリー・カルステットを殺害した当時23歳であった。『シカゴ・トリビューン』紙はアナンはフォックストロットのレコード『Hula Lou 』を2時間かけ続けた後、夫に自分を襲おうとした男を殺害したと電話したと報じた。1924年5月25日、アナンは無罪となった。ヴェルマ・ケリーのモデルとなったガートナーはキャバレーの歌手で離婚経験があった。1924年5月12日、ガートナーが遺棄した車の中でハンドルに被さるように前屈みで亡くなっていたウォルター・ロウが発見された。2人の警察官が女性が車に押し入り、直後に銃声を聞いたという証言を得た。ジンの瓶と自動拳銃が車の床から見つかった。1924年6月6日、ガートナーは無罪となった。弁護士のウイリアム・スコット・スチュワートとW・W・オブライアンがビリー・フリンのモデルとなった。 これら2件の裁判を報じたワトキンスの扇情的なコラムは人気となり、彼女はこれを基に演劇の脚本を執筆することを決心した。この演劇は民衆の人気と批評家の賞賛を受け、1926年にブロードウエイに進出し、172公演を上演した。(ウィキ) 公開後サウンドトラックが発売されていて、そのラインナップです。1. All That Jazz2. Funny Honey3. When You're Good to Mama4. Cell Block Tango5. All I Care About6. We Both Reached for the Gun7. Roxie8. I Can't Do It Alone9. Mister Cellophane10. Razzle Dazzle11. Class12. Nowadays13. Nowadays/Hot Honey Rag14. I Move Onネットでは、たくさんの映像がアップされています。ミラマックスが12本アップしていますが、少し短く物足りないものもあります。何本かご紹介します。All That Jazz - Chicago (1/12) Movie CLIP (2002) HDhttps://www.youtube.com/watch?v=HVyg4MchBYM こちらは、年齢注意だそうです。Chicago - All That Jazzhttps://www.youtube.com/watch?v=gU3k1Tpih8E&has_verified=1 Chicago (2/12) Movie CLIP - Funny Honey (2002) HDhttps://www.youtube.com/watch?v=vhQ4S5ajwDQ&index=2&list=RDHVyg4MchBYM Chicago | 'When You're Good to Mama' (HD) - Renée Zellweger, Catherine Zeta-Jones | MIRAMAXhttps://www.youtube.com/watch?v=3t6_odu4lNc セクシーさがあふれるタンゴです。Chicago (4/12) Movie CLIP - Cell Block Tango (2002) HDhttps://www.youtube.com/watch?v=TYmMagkfjfI もう少し見たい人はこちらです。Cell Block Tangohttps://www.youtube.com/watch?v=qrrz54UtkCc弁護士リチャード・ギアの登場です。 Chicago (5/12) Movie CLIP - All I Care About (2002) HDhttps://www.youtube.com/watch?v=TfxoCicKvCc&index=7&list=RDHVyg4MchBYM コミカルなナンバーで、映画ならではの映像です。We Both Reached For the Gun - Chicago (6/12) Movie CLIP (2002) HDhttps://www.youtube.com/watch?v=OxzfUI1wSwU Chicago (7/12) Movie CLIP - Roxie (the Name on Everyone's Lips) (2002) HDhttps://www.youtube.com/watch?v=ZoAlJJb4aYMミュージカルにタップはつきものですが、法廷でもとは。やりますね。 Tapdancing Around the Witness - Chicago (11/12) Movie CLIP (2002) HDhttps://www.youtube.com/watch?v=1c8XLJ9MEhk フィナーレです。Chicago - Nowadays (Finale)https://www.youtube.com/watch?v=luef1H24hU8 全編歌とダンスで、物語さえ包み込んでしまっています。
2019.02.13
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シカゴは、1975年のブロードウェイミュージカルを映画化した2002年の作品です。ミュージカルは、振付師であり映画監督でもあるボブ・フォッシーの作品です。スィート・チャリティーやキャバレー、オール・ザット・ジャズなどを撮っていますから自身で監督したかったそうですが、惜しくも1987年エイズで60歳で亡くなっています。マドンナを起用したかったとも。ストーリー:1920年代、シカゴ。ヴォードヴィルのスターを夢見るロキシー・ハート(レニー・ゼルウィガー)は、人妻でありながら、自分をショーに売り込んでくれるというケイスリー(ドミニク・ウェスト)と浮気していたが、その言葉が嘘だったことを知り、彼を撃ち殺し逮捕されてしまう。一方、ロキシーの憧れの歌姫、ヴェルマ・ケリー(キャサリン・ゼタ・ジョーンズ)も殺人罪で逮捕されていた。しかしヴェルマは女看守長ママ・モートン(クイーン・ラティファ)を買収して敏腕弁護士ビリー・フリン(リチャード・ギア)を雇い、夫と姉に裏切られた被害者として自分を演出し、スターとしてのステイタスをさらに上げている。それを真似ようとしたロキシーは、お人好しの夫エイモス(ジョン・C・ライリー)を使ってビリーを雇う。かくしてロキシーはマスコミの同情を買い、シカゴ史上最もキュートな殺人犯として獄中から一世を風靡する。スターの座を得たロキシーはヴェルマを見下すが、社交界の花形令嬢キティー(ルーシー・リュー)が殺人事件を起こした途端、マスコミの関心はそっちに移った。ロキシーは巻き返しを図り、ビリーと共に無罪判決を勝ち取る賭けに出る。見事無罪になったのだが、しかしその途端、マスコミや世間は彼女から離れてしまった。あっという間に落ちぶれたロキシーに、やはりくすぶっていたヴェルマが、自分と組まないかと話を持ちかける。かくしてロキシーとヴェルマは、コンビとなり華やかな舞台で歌い踊るのだった。 (KINENOTE)速いテンポで冒頭から魅せてくれます。全編を通してセクシーでパワフルなダンスが展開し、リチャード・ギアもタップを披露して楽しめる作品です。華麗なカメラワークで、舞台とは違った仕上がりとなっています。セクシーさが増しているのは、#Me Too 運動で告発されたミラマックスのハーヴェイ・ワインスタインの影響もあるのかと思うと複雑です。予告編Chicago | Official Trailer (HD) - Renee Zellweger, Catherine Zeta-Jones | MIRAMAXhttps://www.youtube.com/watch?v=YwXWryx-oJ0 PS:YouTubeを検索するとHi-Fi Set が、よくお勧めで表示されます。ハイ・ファイ・セット / 水色のワゴン(ライブ)https://www.youtube.com/watch?v=y6cTa5zZmRI
2019.02.12
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GP、全日本以来、ひさしぶりのフィギアスケート中継です。今年は、カリフォルニアのアナハイムで開催です。大会前は、紀平、三原、宇野の話題ばかりでした。結果は、ともに逆転優勝で、紀平と宇野でした。日中米ですが、アジア系そろい組です。羽生もネイザン・チェンも出ないので余裕かなと思いましたが、けがによる練習不足で大変だったようです。平昌で失意のボーヤン・ジンが復調してきて良かったです。ロシア勢が出ないので独占かなと思いましたが、そうでもなかったですね。大胆なジャンプでよく転んでいたカザフスタンのトルシンバエバが安定していました。それにしてもトリプルアクセルおそるべしですが、4回転のロシア勢とぶつかる来月埼玉での世界選手権が楽しみです。大会前は、無視された感があった三原選手がよかったですね。フリーの「ミッション」は無理のないジャンプで軽やかな演技が素晴らしかったです。世界選手権にも出てもらいたいですが、残念ながら出れません。次は、ユニバシアード大会だそうです。三原は前日とは打って変わった笑顔を見せた。大きなミスなく演じ切り、SP8位から巻き返しての3位。記者会見では「この順位には驚いている」と英語で語り、観衆への感謝も口にした。この日の演技前には、スタンドでダンスをする観客が目に入ったそうで、「私も笑顔で踊り切れたらいいなと思って、エンジョイしながら氷に乗ることができた」。観衆から自然と手拍子が起こるような滑りを見せ、表彰台に上がった。(アナハイム時事) (2019/02/09-20:40)それにしても、会場の広告はほとんどが日本企業で、女子シングルフリーは入っていましたが他はスカスカでした。優勝賞金が230万円というのも低すぎます。ペアやダンスも放送してほしいと思いました。ダンスで上位に入る様になれば、本物かなという気がします。小松原・コレトの日本ダンスペアは9位でした。ペア競技は出場しませんでした。
2019.02.12
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寒波襲来の3連休でしたが、関東地方は雪が降ったもののこちらはさっぱりでした。平地で最大30cmという予想でしたが、その半分くらいでした。日曜日の朝です。歩道には新雪が残っています。布団掛けの松も雪化粧です。雪に耐えて花咲く椿です。本日は雪が消えてしまいましたが、市役所でこんな催し物が開催されました。生牡蠣にはワインですが、当地はコメどころなので日本酒です。なんで2月11日かというと、高田馬場で決闘が行われた日だそうです。イベントには2000人ほどが集まったそうで、無料のカキは2時間で終了です。
2019.02.11
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ネット右翼から口汚いことばでバッシングされ続けている望月記者ですが、今度は官邸から恫喝です。恫喝文書に触れたのは新聞では何紙かありましたが、テレビではTBSだけのようです。先日はニュース23で、今朝は関口宏のサンデーモーニングで取り上げていました。*雪にたえて花咲く椿です。雪椿?リテラから一部抜粋です。首相官邸“望月衣塑子記者排除”の恫喝に新聞労連が抗議声明! 水面下でもっと露骨な圧力も記者クラブは抗議せずhttps://lite-ra.com/2019/02/post-4532.html 5日、日本新聞労働組合連合(新聞労連)が発表した官邸への抗議声明が話題を集めている。〈官邸の意に沿わない記者を排除するような今回の申し入れは、明らかに記者の質問の権利を制限し、国民の「知る権利」を狭めるもので、決して容認することはできません。厳重に抗議します。〉抗議は、菅義偉官房長官の定例記者会見で東京新聞・望月衣塑子記者が質問した内容について、首相官邸が望月記者を排除するよう“恫喝”文書を内閣記者会に出していたことに対するものだ。 問題となっていたのは、昨年12月26日の定例会見。ここで望月記者は、辺野古新基地建設工事で投入されている土砂に、環境に多大な悪影響を与える赤土が混ざっているのではないかと指摘されている問題を取り上げた。以下、そのときのやりとりを見てみよう。望月記者「民間業者の仕様書には『沖縄産の黒石岩ズリ』とあるのに、埋め立ての現場では赤土が広がっております。琉球セメントは県の調査を拒否していまして、沖縄防衛局は『実態把握が出来ていない』としております。埋め立てが適法に進んでいるのか確認ができておりません。政府としてどう対処するつもりなのでしょうか」 菅官房長官「法的に基づいてしっかりやっております」 望月記者「『適法がどうかの確認をしていない』ということを訊いているのですね。粘土分を含む赤土の可能性が指摘されているにもかかわらず、発注者の国が事実確認をしないのは行政の不作為に当たるのではないでしょうか」 菅官房長官「そんなことはありません」 望月記者「それであれば、政府として防衛局にしっかりと確認をさせ、仮に赤土の割合が高いのなら、改めさせる必要があるのではないでしょうか」 菅官房長官「いま答えた通りです」 土砂に赤土が混入していることはあきらかであるのに、何の証拠も出さずに「適法だ」と繰り返す菅官房長官。そして、この定例会見から2日後の12月28日、安倍官邸は上村秀紀・官邸報道室長の名前で、“東京新聞の特定の記者”の質問が「事実誤認」「度重なる問題行為」「官房長官記者会見の意義が損なわれることを懸念」「このような問題意識の共有をお願い申し上げる」などと恫喝する申し入れ文書を、内閣記者会、すなわち官邸記者クラブに提示したのである。だが、実際は望月記者の「赤土の割合が高いのではないか」という指摘は、「事実誤認」でもなんでもなかった。赤土混入は、このあとさらに複数のメディアが報じたうえ、当の望月記者も東京新聞で追撃。沖縄防衛局が当初、土砂の岩石以外の割合を「概ね10%前後」と説明していたのに、じつは業者に発注する際に「40%以下」と仕様書を変更していたことが明らかになった。「官邸もある時期までは、赤土混入を事実無根だと言い張って、望月記者を攻撃していたのですが、一気に形勢が逆転。いまは沖縄県が防衛省へ土砂の検査データを求める状態になっている」(大手社会部記者)「事実以外質問するな」という官邸の姿勢こそが最大の問題だ まったく安倍官邸の厚顔と強権には呆れるしかないが、しかし、今回の官邸の態度が問題なのは、「事実」だった質問を「事実誤認」と言い張ったことだけではない。その質問が事実かどうかは関係なく、「事実でない質問をするな」という恫喝自体が、民主主義や報道の自由に反する暴挙なのだ。 実際、今回、新聞労連が出した声明も、そのことをきちんと指摘していた。〈記者会見において様々な角度から質問をぶつけ、為政者の見解を問いただすことは、記者としての責務であり、こうした営みを通じて、国民の「知る権利」は保障されています。政府との間に圧倒的な情報量の差があるなか、国民を代表する記者が事実関係を一つも間違えることなく質問することは不可能で、本来は官房長官が間違いを正し、理解を求めていくべきです。〉 新聞労連の抗議は当然だろう。質問は本来、事実かどうかを確かめるためにするもの。むしろ、権力の不正をチェックするためには、真偽がはっきりしない段階で質問することは不可欠とさえいえる。それを、まるで誤報と同じような話にすり替え、「事実以外、質問するな」と恫喝をかけているのだから、どうかしているとしか思えない。 官房長官の記者会見を巡っては、質問中に司会役の報道室長が「簡潔にお願いします」などと数秒おきに質疑を妨げている問題もあります。このことについて、報道機関側が再三、改善を求めているにもかかわらず、一向に改まりません〉と、上村官邸報道室長による質問妨害の問題にも踏み込んでいた。とにかくこの上村という男は、望月議員が質問するとその質問中に、言葉をはさみ妨害し続けているとのことが、サンデーモーニングのコメンテーターからも指摘されました。政権に批判的な記者を排除といえば米国のトランプ政権ですが、安倍政権も似たようなものです。ヒットラーの手口を学べと言ったのは麻生ですが、私には菅がゲッペルスのように見えます。麻生、菅とくれば安倍ですが、こちらは、「森羅万象」です。「私は森羅万象を担当している」安倍首相の“神宣言”は無教養なだけじゃない! 東条英機と同じ“肥大化した万能感”https://lite-ra.com/2019/02/post-4537_2.html 参考:首相官邸の質問制限に抗議するhttp://www.shinbunroren.or.jp/seimei/20190205.html
2019.02.11
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続きです。フォトジャーナリスト・広河隆一氏によるセクハラ&パワハラ問題に関して、新たな証言が続々と浮上している。それにより、報道写真誌「DAYS JAPAN」(デイズジャパン)編集長という立場を利用した、おぞましい行為の数々が明らかになってきている。“人権派ジャーナリスト”広河隆一氏、女性への壮絶な〇行為強要&パワハラに世間震撼Business Journal 2019-2-1https://biz-journal.jp/2019/02/post_26520.htmlは、毎日新聞以外に、2018年12月に「週刊文春」が掲載した告発記事やニュースサイト「BuzzFeed News」、「週刊文春」(2019年2月7日号)を紹介しています。 いまだに、直撃取材を受けた広河氏は「望まない人間をホテルには連れていかない」「僕に魅力を感じたり憧れたりしたのであって職を利用したつもりはない」と反論しているようですが、被害証言が続々と出てきてはアウトでしょう。まさに、#Me Too ですね。 毎日新聞が載せた実名告発手記は強烈です。人権派ジャーナリストが過労死強要なんて様になりません。 一連の報道を受けて、ジャーナリストの江川紹子氏はツイッターで「事実なら、信じがたい蛮行」と断罪していますが、ぜひ直接取材してほしいですね。私は記者会見を行って事実を明らかにすべきと思いますが、その気はないようです。 こちらは、BLOGOSから小林よしのり 人権派の正体見たり、〇欲魔 2018年12月27日 「人権派」ジャーナリストの広河隆一が、ジャーナリスト志望の女性に対して、パワハラ気味に〇行為に及んでいたという。 7人もの女性が被害を訴えている。広河隆一といえば、必ず被害者の立場で取材するというジャーナリストで、元慰安婦とかアイヌ系の人々の姿を写真に撮っていた。「人権派」という者が、実は「偽善者」であることは非常に多い。左翼・サヨク・人権派・リベラルと自称する者は「偽善者」だらけだと言っても過言ではない。合意の上でのセックスではなかったのだとしたら、それは広河が自分の権威を利用した「セックス要求」であったり、「ヌード撮影」だったのだろう。「人権派」を自称して、セックスを無理強いする男なんか、失脚すればいい。だが不思議なのは、「要求を断ったら、ジャーナリストの道が閉ざされる」と考えて、要求に応じてしまった女性の感覚だ。イヤなら大暴れして拒否するべきだし、広河を軽蔑して、決別するべきであり、ジャーナリストは自分の実力でなればいいではないか。ジャーナリストは「コネ」でなる職業なのか?漫画家になりたくて、漫画家先生とセックスしても、漫画家にはなれない。人気投票がとれなくて、単行本が売れなければ、消えるしかないのだ。「コネ」では漫画家にはなれない。「人権派」だから女性に危害を加えないなんてことはない。「人権派」が嘘くさいということは、常識にしてもいいだろう。では、伊藤詩織氏の場合はどうか?あれも有名なジャーナリストを信用してしまったから同じだという頭の悪いネトウヨが騒ぐ危険性があるから、説明しておこう。睡眠薬を飲ませて、〇イプに及ぶというのは明確に犯罪だ。もちろん権力に近いジャーナリストなら、警察も逮捕しない。広河隆一は反権力だから、権力には守ってもらえない。偽善者だった自分を怨むしかないな。 なかなか含蓄のある記事だと思いました。「ジャーナリストは「コネ」でなる職業なのか?」、迷言、いや名言です。 広河 隆一(ひろかわ りゅういち、1943年9月5日 - )日本のフォトジャーナリスト、戦場カメラマン、市民活動家。フォトジャーナリズム月刊誌DAYS JAPANの元編集長、同誌発行の株式会社デイズジャパンの前代表取締役および前取締役。有限会社広河隆一事務所代表。日本中東学会、日本写真家協会、日本写真協会、日本ビジュアル・ジャーナリスト協会(JVJA)、各会員。パレスチナの子供の里親運動顧問、チェルノブイリ子ども基金・元代表。認定NPO法人沖縄・球美の里元名誉理事長。(ウィキ)
2019.02.10
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広河隆一氏のハラスメント、被害女性が実名手記毎日新聞2019年1月31日 17時00分(最終更新 2月1日 01時44分)フォトジャーナリストの広河隆一氏(75)が月刊誌「DAYS JAPAN」編集部の女性スタッフに〇行為や裸の写真撮影を強要したとされる問題で、広河氏によるパワハラやセクハラを毎日新聞の取材に証言した女性(ウェブ記事はこちら。紙面は1月20日朝刊社会面)が、毎日新聞に改めて実名で手記を寄せた。 この女性は英国在住で大学客員研究員の宮田知佳さん(31)。20代のころに正社員として編集部で働いた。手記のタイトルは「〇犯罪の温床を作り出したデイズジャパンの労働環境」。編集部で過酷な長時間労働やハラスメントがまん延していた実態を詳述し、広河氏の〇暴力が長年にわたり隠蔽(いんぺい)されてきた背景を分析している。実名公表の理由については「社会に埋没した自分でもなく、会社の単なる歯車でもない、個人としての『私』をもう一度取り戻したい」としている。 手記の全文は以下の通り。【宇多川はるか/統合デジタル取材センター】 ※ ※ 性犯罪の温床を作り出したデイズジャパンの労働環境 私が株式会社デイズジャパンに入社したのは2014年の冬であった。その年に英国の大学院を卒業し、以前からの夢であったジャーナリストとしてスタートできたことに、私だけでなく家族も喜んだ。北海道から不慣れな東京へ行く飛行機のなかで雑誌「DAYS JAPAN」を食い入るように読み、メモをとっていたことを今でも鮮明に覚えている。 19歳から英国へ留学し、大学そして大学院へと進み、夢であったジャーナリストを目指してエディンバラのラジオ局で働きながら学業に励む日々を過ごした。10代の頃から社会問題に関心があり、「DAYS JAPAN」はよく読んでいた。広河隆一氏の大方の本を読んでいた。写真だけではなく、言葉の力強さ、権力に恐れずに立ち向かう姿勢、それら全てに大きな憧れを抱いていた。 デイズジャパンの採用が決まったとき、初任給の手取りは19万円ということ、裁量労働制であること、週末は基本的に休みであることなど、ひと通りの労働条件に関することがメールで伝えられた。私は英国で学業を修めたことと、北海道から上京後の生活費を考えると、給料の面で少々物足りなくも感じた。しかし、自分の夢への第一歩と考え、それらの条件をのんで前に進むことを決意した。 入社当日は編集の流れの説明などオリエンテーションから始まると思い込んでいたが、雑誌の校了が近いこともあり、社員全員(といっても私を含めて6人)があくせくと忙しそうにそれぞれの仕事をしていた。営業1人、総務1人、経理1人、編集は私を含めて3人という小規模なオフィスで、オリエンテーション抜きの仕事が始まった。 私は、他の編集の方に頼まれてインタビューの文字おこしや校正の作業をこなした。気づくとすでに午後10時半頃であった。私が会社をでる直前、広河氏が顔をだし「頑張ってね」と私に言ったのを覚えている。寡黙な印象を受けた。私が会社をでるとき、総務以外まだ全員会社に残っていた。帰宅は午後11時を回っていた。 入社して数日が過ぎたころ、次号のための編集会議が3日後にあるから企画をだすよう編集長に告げられた。そのとき私は、入社したばかりで企画案を出せることに、一瞬、心が弾んだことを覚えている。慣れない仕事の中、合間を縫って一生懸命企画を考え、さまざまな写真をチェックした。帰宅時間は大抵終電ギリギリであった。 編集会議の当日は、広河氏の前で編集長、編集員1人そして私の3人が社長室で企画を出し合った。広河氏にそれぞれが企画を出し、その一つ一つを彼がチェックするというやり方で、事実上の編集長は広河氏であった。私は、「肥満と飢餓」というタイトルで初めての企画をだした。米国や英国の肥満の問題とアフリカ諸国での飢餓の現状を対比して描き出すことが狙いであった。 私がだした企画を見て、広河氏は私に、「1週間、何してたの?」という内容のことをいらだちを隠せない様子で問いただした。「こんなの全然ダメだよ」と言い放ち、ほかの企画に対してもダメだしをはじめた。はじめは穏やかに話していたものの、段々と怒りのボルテージが上がりはじめた。企画の内容を私が説明しようとすると、「そんな言い訳は聞きたくない」といらだちながら広河氏は言った。そのあと編集部全員を怒鳴りつけていたのを覚えている。 編集会議の後で、編集部の一人から「ああいうときは口答えせずに黙っているのが一番だ」と念を押された。口答えをするつもりはなく、ただ説明をしようとしただけなのに、おきゅうを据えられた気分になった。 その日の夜、広河氏がオフィスにやってきた。おもむろに「何やってるの?」と広河氏は私に聞いた。私が「インタビューの文字おこしです」と答えると、広河氏は「そんなこと家でもできるでしょ。もっと他にやることがあるでしょ」と怒りはじめた。「どれくらい(文字おこし)できたの?」と彼は私に聞き、できた内容をみせると、「遅い、たったこれしかできてないの」という内容のことを言った。さらに「あなた仕事できないんだから、寝ないでやるくらいの気持ちで仕事に取り組まないとダメだ」と言った。確かに初めての作業も多かったため、作業が遅い自覚はあった。その頃から、広河氏が怒るのは「作業が遅い自分の責任だ」と思うようになった。広河氏本人の意図は別にしても、彼による洗脳は社員の自尊心の破壊から始まっていた。 その後も、「自分をもっと客観的に見られないとダメだ」「遅い」などと言われ、しまいには「いつでもクビにできる」「もし君の実力を知っていたら、雇うことはなかった」「試用期間で2カ月与えられているから、ラッキーだと思いなさい」などと脅しが始まった。入社して1カ月もたっていない頃だった。せっかく上京したのに今辞めると全てが水泡に帰すと思い、解雇されると生活できないという恐怖が頭を駆け巡った。そんな状況下で自責の念も加わり、自分で考える力が次第に奪われ、感覚が麻痺(まひ)しはじめた。 ある日、午後11時を回るころ広河氏がオフィスにやってきた。憤慨した様子で一人一人の作業の進捗(しんちょく)を確認し、「こんなんじゃ全然ダメだ! デイズは終わりだ!」と叫び始めた。その後、すぐに「売り上げをいってみて」と営業の女性社員に指示した。社員は軍隊で命令を受けたかのごとく、雑誌の売り上げを全員に伝えた。広河氏は、営業で危機感が足りないとさらに怒鳴りはじめた。私の隣で泣いていた社員に向かって広河氏は「明日から来なくていいから」と言い放った。私も含めて全員が嵐を過ぎ去ることを願い、ただ沈黙していた。私は、その日終電を逃し、漫画喫茶で休養を取らざるをえなかった。 編集長は、広河氏の言動に何かを言うことはまずなかった。それどころか、私が「広河氏の罵声に耐えられない」という内容のメールを編集長に送ると、「たまに大きな声をだすことはありますが、理不尽なこととは別段思ってはおりません」と返ってきた。広河氏のパワハラがあまりに常態化し、会社にとって日常であり、「理不尽ではない」と会社全体で容認されていたといえよう。今思えば会社全体が洗脳されていたのかもしれない。 1カ月もしないうちに、私は徐々に終電を逃すようになり、近くの漫画喫茶で休養をとり、朝を迎えるようになっていた。福島や沖縄の人々の権利を擁護するという大義のためには、自分自身の犠牲は致し方ないと思い込むようになっていた。週末の出社も当然となったが、それも「(作業が遅い)私の責任だ」と思っていた。 終わることのない作業と長時間労働、そして広河氏の罵声。罵声を聞くたび吐き気がするようになった。体調もどんどんと悪化した。生理も止まり、胃痛で眠れない日々が続いた。食べる時間も取れず、食欲は激減した。 北海道から引っ越しをして数週間たったが、部屋には引っ越しの箱が積み上がったままであった。洗濯をする時間もなく、身に着ける下着も服もなくなった。ほかの社員に「洗濯はどうしているのか」と聞くと、営業の社員は「この前は生乾きの下着を着ていた」と告白した。ほかの社員からは「下着を洗ってオフィスに干せばいい」と理解しがたいアドバイスをうけた。 そんな中、ある日の週末に一人で写真の編集作業を私がしていると、広河氏がオフィスにきた。機嫌がよさそうであった。「頑張ってるね」と言うと、広河氏が写真の配色に関する指示を出し始めた。はじめは私の後ろで腕を組んでいる様子であったが、段々と顔が近づき、私の手に自分の手を重ねマウスを動かし始めた。いつ機嫌が変わり罵声が飛び始めるかと思うと恐怖にかられ、頭が回らなくなり、身体が動かなくなった。「お手洗いに行ってきます」と言って重なった自分の手を解放するために、多少の時間がかかった。 その翌週、はじめて給料をもらった。上京してから自炊や洗濯の時間もなく、余計な出費が増えていた。初任給で少し楽になるかと思ったら、手取りは16万円を切り、はじめに伝えられた給与額から3万円以上も不足していた。裁量労働制なので、残業代が給与に含まれているのはある程度覚悟していたが、深夜手当もなかった。家賃や光熱費・食費など全てを給与から引くと赤字であった。初任給で世話になった両親に何か買ってあげたいと考えていたが、諦めるしかなかった。 生活が底辺に落ちても、一人で会社に対して抗議をする勇気も気力もなかった。それどころか、給料が少ないのは「作業ができない自分のせいだ」と思っていた。今考えるとおかしな話である。 のちに総務の方との会話でわかったのだが、デイズジャパンで残業代や深夜労働手当をもらっている人は当時誰もいないとのことだった。ほとんどの社員がタイムカードをつけていない理由が初めてわかった。労働時間が管理されているわけでもなく、残業代や深夜労働手当もでないので、タイムカードをつけても無意味なのだ。初月の私の残業はおおよそ140時間以上で過労死ラインを優に超えていた。 大みそか前日の12月30日も、深夜を過ぎてからの帰宅であった。帰宅後も胃痛と吐き気がし、翌日の仕事のことを考えるだけで眠れなくなった。午前3時を過ぎてから、北海道の家族に電話をした。「自分の責任なのはわかっているけれど、もうきつい、限界。あと3~4時間後に仕事に戻れる気がしない」と泣きながら家族に言った。翌日、家族の一人が私のもとに駆けつけた。 その日、オフィスに家族を伴い、なけなしの勇気と気力を絞って、労働環境がひどく労働基準法が守られていないと広河氏に話した。しかし、広河氏は「そんな事実はない」と言い、最終的には「うるさい、でていきなさい」と私だけでなく同行した家族にまで怒鳴り散らした。 広河氏に反省の色は全くゼロであった。隣にいた編集長はただただ黙ってこちらを見ていた。家族のアドバイスにしたがって私は辞職を決意をした。 今回、広河氏の〇的暴行が明らかになった。広河氏個人の特異性はしっかりと糾弾されるべきである。しかし、それと同時に、「ブラック企業」とも言うべき労働環境がその温床の一つとなっていたということを、どうか知ってほしい。 広河氏は、編集や営業に関わる社員に罵声を浴びせ、萎縮させて自尊心を奪ってきた。会社もそれを黙認してきた。たび重なる長時間労働は自分で考える力を奪い、「大義のための自己犠牲」は致し方ないという精神構造を作り上げ、社員の高い志を潰してきた。抗議の声を上げることを擁護する立場のデイズジャパンが、自らの足もとにいる社員たちの尊厳と権利を奪い、働けなくなるといとも簡単に使い捨てたのである。 こうした状況で社員は会社に従順な奴隷となり、理不尽なことにノーと言えない状況が生まれ、〇暴力という最悪の状況が長年にわたり覆い隠されてきた。〇的暴行を受けたあとですら「ダメな自分の責任だ」と自分を責めるようになる。ちょうど私が「仕事ができない自分」を責めたのと同様である。 そんなデイズジャパンで、私は一度も一人で声を出すことができなかった。私のジャーナリストになるという思い描いた夢は、地獄のような職場環境で目の前から姿を消した。広河氏から〇暴力を受けた人たち、辞めた後もうつなどの後遺症を抱えている人を思うと心が潰れる思いである。 最後になるが、私は手記を出すのに実名か匿名かで最後まで悩んだ。当初はバッシングを恐れ、匿名を希望していた。でも、今回の広い意味での「#MeToo(私も被害者)」を通して、長時間労働やパワハラ、セクハラは自分のせいではなかったと自らに言い聞かせ、匿名にする必要も逃げる必要もないという思いが募り、実名を使う決心をした。それにより、社会に埋没した自分ではなく、会社の単なる歯車でもない個人としての「私」をもう一度取り戻したいと、自らを奮い立たせている。連帯はいつも、私たちのような小さな個人が声を上げ、それに共感していくことから始まると強く感じている。(了) 終わることのない作業と長時間労働、そして広河氏の罵声。初月の私の残業はおおよそ140時間以上で過労死ラインを優に超えていた。 なんともひどい会社です。彼女の場合、広川から〇的暴行を受けなかっただけでもまだましでした。匿名でも言い出せない人は、多いことでしょう。広川の事件は昨年末に報じられたので、あまり大きく取り上げられることはありませんでした。朝日新聞でもベタ記事でした。これまで何度も自分のブログでデイズジャパンを取り上げ称賛してきたあるブログ主は、この痛ましい手記をどんなふうに読んでいることでしょう。性犯罪とともに、別途労働基準監督署が調査すべきだと思います。続きます。「 本文にわいせつ、もしくは公序良俗に反すると判断された表現が含まれています。」との注意がでたので、一部 性=〇と表示しました。
2019.02.10
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東京は雪ですが、こちらは曇り時々晴れ間も見える空模様です。こんな日はのんびり家で映画です。オードリー・ヘップバーンの「おしゃれ泥棒」か、グレース・ケリーの「成金泥棒」か。後者をチョイスしました。アルフレッド・ヒッチコックの作品ですが、スリルとサスペンスというよりは南フランスを舞台にした1955年の軽いラブコメディー作品です。1950年代は、「ローマの休日」や「旅情」などヨーロッパの観光名所を舞台にした映画が流行っていました。そんなわけで、本作品にもニースやカンヌのホテルや花市、舞踏会、ビーチなどがたくさん映し出されています。ストーリー:パリの大警視ルピックが南仏リヴィエラにやってきたのは、戦前 「猫」と異名をとった、稀代の宝石泥棒のジョン・ロビー(ケーリー・グラント)がまたまた活躍をはじめたという情報が入ったからであった。しかし当のロビーは、戦後は堅気になり、リヴィエラに別荘を買いこんで呑気な暮しをしていたので、急に警官に追われる身となり、おどろいてしまった。彼は旧友のベルタニ(チャールズ・ヴァネル)の経営する料理店に相談に行った。ベルタニとロビーは、第二次大戦中、ドイツの飛行機により爆撃されたフランスの刑務所から脱走した仲間同志であった。ベルタニの指示でロビーはニースに行き、そこで保険会社の調査員ヒュースンに会った。ヒュースンはロビーに宝石気違いの母親と一緒に来ているアメリカ娘、フランセス・スティーヴンス(グレイス・ケリー)を紹介した。ロビーは木材商バーンズという仮名を使っていた。彼はフランセスに一目で参ってしまった。ロビーはヒュースンの会社の保険契約の名簿から南仏の金持の名前を調べあげた。「猫」が彼等の持つ宝石に目をつけて行動をはじめれば、その正体をあばくことができると考えたのである。ロビーをドライヴに連れ出した彼女は、自動車の上で彼の正体をあばいた。彼女は彼の本名を知っていたのだ。ある日、フランセスの母親の宝石が盗まれた。彼女のロビーに対する態度は冷たくなった。ロビーはそのうちにベルタニが犯人であることを臭ぎつけた。ベルタニはロビーを殺そうとして間違って部下の1人を殺してしまった。やがてサンフォード家の仮装舞踏会の夜、ロビーは集まる紳士淑女の宝石を狙う「猫」の手下を捕えた。賊の口からベルタニの名が叫ばれた。「猫」は捕えられた。ロビーとフランセスは結ばれた。 (KINENOTE)やはり、グレース・ケリーの美しさやファッションが光る映画です。この映画の翌年に結婚し、モナコ王妃に。モナコ市街を一望するチュルビ村までドライブするシーンがありますが、1982年にこの場所の近くで自動車事故を起こして亡くなりました。享年52歳です。オープニングのニースのホテルからの景色は、私たちが泊まったメリディアンホテルからのものと同じでした。先の方には、ネグレスコが見えます。カンヌのロケのホテルはカールトンで、2013年に133億円の宝石が盗まれました。【予告】泥棒成金https://www.youtube.com/watch?v=D_cXHBpXtOk To Catch a Thief (1955) | (3/3) | Drivinghttps://www.youtube.com/watch?v=XcDGAyQnHQ8合成でしたが、なかなかスリリングなドライブシーンでした。鷲巣村のエズから見えた景色もバックに映っていました。 監督のヒッチコックは、近年の#Me Too 運動でそのセクハラ行為が注目されました。「キャリアをだめにしてやると」―ヒッチコック監督のセクハラでTヘドレン氏https://www.youtube.com/watch?v=UDiKB51Yi_Q
2019.02.09
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ウーマン村木さんの発言を紹介したら、道産子名古屋人なる人物からコメントが書き込まれました。受けねらいの炎上芸人との中傷です。今回の新井事件をめぐるヘイトの拡散について、リテラが状況をまとめて批判しています。新井浩文の事件に便乗して愚劣な“在日韓国・朝鮮人ヘイト”拡散も、ウーマン村本や柳美里らが毅然と批判https://lite-ra.com/2019/02/post-4529.html 「引用するだけでもヘドが出る」との表現通りひどい言葉の羅列です。楽天ブログの表現規定に引っかかるので、載せられません。似たような犯罪者は日本人にもいるのに、ネット右翼は日本人は強〇民族なんて言うことはないでしょう。「国籍や民族、出自を一括りにして悪質なレッテルを貼る差別の扇動、卑劣なヘイトスピーチ以外のなにものでもないのだ。」その通りです。だからこそ件のコメント氏も、芸名ではなく在日コリアンとわかる実名をとしつこく主張するのでしょう。このような事態は、ヘイトから容易に推測できることです。だからこそ、朝日新聞も、TBSも配慮したのでしょう。ネット右翼はさぞかし残念がった?いえ、反日朝日への絶好の攻撃材料と思ったようですね。なんとも卑劣な連中です。それにしても、いわゆる通名が在日特権とは、あきれてしまいました。余談ながら、当地は城下町ですからいわゆる同和地区なるものもあるし在日の方も住んでいます。でも、それが話題になることも意識されることもありません。もちろんヘイトスピーチもデモも無縁です。ネット右翼はどうでしょう。NHKクローズアップで紹介された弁護士懲戒請求者の地図では、県内で3つマークされていました。
2019.02.09
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寒波襲来で大雪かと思ったら、ちらと断続的に降るだけで積雪量は1cmにも満たず地肌が出たままです。暖かさで雪がゆるんで困っていた雪まつり関係者も、ほっとしていることでしょう。市役所に行ったら、広場で先日行われた書道パフォーマンスの作品が飾られていました。 まぶしいような若さがあふれるなかなかの力作です。
2019.02.08
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週刊朝日に載っていたデヴィ夫人の発言です。さらには、俳優の新井浩文が派遣型マッサージ店の女性に対し、性的暴行を働いたとして強制性交容疑で逮捕された事件についても話題が及んだ。「普通でしたら示談にして取り下げてもらえば逮捕までいかないわけですよね。けれども警察はそれをさせなかった。彼を絶対逮捕するという強い意志のもとに動いていたんじゃないのかなと思います。女性のほうは相当強く罰せられることを願ってのことだと思いますね」店側の「性的サービス禁止」を伝える書面に、新井がサインしていることに触れ、「それにもかかわらず及んだということはダメですよねぇ」と突き放した。被害女性の強い処罰感情が警察を動かしたようです。密室での行為ですから立証は難しいでしょうが、警察も頑張ったみたいです。ちゃんと逮捕状を執行しました。警察もやればできる?処罰感情が強かったのに、裁判所から逮捕令状を取ったのに、直前になって首相官邸から待ったがかかって「犯人」が逮捕されなかった事件を思い起こしました。詩織さんの事件ですね。BBCでも取り上げられて、日本の後進性が世界に明らかにされました。性犯罪が、政治事件になると逮捕されないのでしょうか。#ME TOOが、盛り上がらなかった日本の限界ですね。それでもテレビ朝日やTBSのワイドショーで、以後山口の顔を見なくて済みました。安倍首相も、さすがにスシローと並ぶ安倍応援団の山口を出演させろとは言えないでしょう。詩織さん準強〇事件もみ消し問題で安倍首相が山口敬之氏との関係を「取材対象として知ってるだけ」と嘘八百https://lite-ra.com/2017/12/post-3624.html 英BBCが「日本の恥」と特集! 山口敬之事件の被害者・詩織さんを攻撃する安倍応援団のグロテスクな姿が世界にhttps://lite-ra.com/2018/07/post-4098.htmlNEWS 2019年02月06日 22時28分 JST | 更新 10時間前 HUFPOST新井浩文容疑者との契約解除 所属事務所が公式サイトで発表事務所の公式サイト上からは既に、新井容疑者のプロフィールが削除されている。女性に対する強制性交の容疑で逮捕された俳優の新井浩文容疑者が、所属事務所「アノレ」の契約を解除された。事務所が2月6日に公式サイトで発表した。事務所は「新井浩文との専属マネジメント契約についてのご報告 」と題した声明を掲載。被害者の女性や関係者に対して改めて謝罪した上で、事件を受けて、5日付で新井容疑者との契約を解除したことを明かした。今回の騒動に対して、「引き続き、誠意を持って対応させて頂く所存です」とつづった。事務所の公式サイト上からは既に、新井容疑者のプロフィールが削除されている。コメント全文は以下の通り----------新井浩文との専属マネジメント契約についてのご報告この度、弊社所属俳優の新井浩文が逮捕された件に関し、改めて、被害者の方に深くお詫びを申し上げますとともに、 関係者の皆さまにも多大なご迷惑及びご心配をおかけしておりますことを心よりお詫び申し上げます。今回の事態を受け、弊社は、昨日付けで、新井浩文との専属マネジメント契約を解除致しました。 本件に関しましては、弊社としても、引き続き、誠意を持って対応させて頂く所存です。平成 31 年 2 月 6 日 有限会社アノレ 代表取締役 福山正寿---------新井容疑者は2018年7月に、世田谷区の自宅で都内のマッサージ店から派遣された30代の女性従業員に性的暴行をした疑いで、警視庁に逮捕された。山口と違って、ずいぶん早い対応です。
2019.02.08
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スティーブン・キング原作、雪山、作家で、ミザリーと似たような作品かと思っていました。ホラー物はあまり好きではなかったのですが、BSシネマでおすすめの作品だったので観ました。3バージョンのうちのカットされて一番短い119分の国際版です。やっぱり、スタンリー・キューブリックですね。壮大なスケールの美しい映像です。様式美というのでしょうか。赤が引き立ちあやしい感じです。こわいこわいカメラワークです。ストーリー:ジャック・トランス(ジャック・ニコルソン)は、オーバー・ルック・ホテルで支配人と会い、そこに管理人として住み込む話を進めていた。その頃、ジャックの家では、息子ダニー(ダニー・ロイド)が母親ウェンディ(シェリー・デュヴァル)と食事をしながら浮かない顔をしていた。友だちのいない彼は、自分の中にトニーというもう一人の人間を育てており、そのトニーがホテルに行く事に賛成していないのであった。その時、ダニーの目の前で幻想ともつかぬ恐ろしい光景がよぎる。それはエレベーターの扉から滝のように流れ出る夥しい量の血と、その前に立ちつくす双児の少女の不気味な姿だった。やがて、一家三人は大自然の中に建てられたオーバー・ルック・ホテルに到着し、一家三人だけの孤独な生活がはじまった。ジャックの頭の中には、支配人が語ったある惨劇のことがちらついていた。それは、ジャックの前任者の管理人グレイディ(フィリップ・ストーン)という男のことで、彼は、この生活のあまりの孤独のために気が狂い、妻と二人の娘を斧で殺し、自分も自殺したということだった。ホテルが閉鎖される日、黒人の料理人ハロラン(スキャットマン・クローザース)と二人になった時、ダニーは“シャイニング”という、幻視超能力の話をハロランから聞き、何げなく237号室のことを訊くが、彼は驚きの表情を見せるだけだった。その237号室の前の廊下をダニーが通る時、彼は決まって何か恐ろしい空気を感じていた。一方、ジャックは、作家という仕事柄、静かなホテルの一室で書けることはこの上なく好都合だったが、いざ始めてみると苛立つばかりで進まない。ウェンディは、そんなジャックの様子を見て不安になった。そして、三人の緊張に満ちた不安定な生活が遂に惨事を生むまでにいたる。237号に忍び込んだダニーが何者かに傷つけられ、作品を書いていると思われたジャックのタイプには一行のある言葉が何百枚もの用紙に書き綴られており、その用紙を目撃したウェンディをジャックが襲った。必死で逃げるウェンディはまずダニーを部屋の窓から外に逃がした。窓はウェンディが脱出するにはせますぎ、斧で扉をこわし始めたジャックの狂気の声を聞きながらウェンディは焦った。そのころ、何か悪い予感を感じ猛雪の中をホテルに向かっていたハロランが到着し、一家を探して部屋の中に入ってきた。そのハロランをジャックの斧が襲った。ダニーの姿を目にしたジャックは、斧をかざして、庭にある迷路に逃げたダニーを追った。複雑に交錯する迷路を巧みに逃げ通し、やがてウェンディとめぐり会ったダニー。ニ人はハロランが乗ってきた車に逃げ込むと、恐ろしいホテルを後にした。翌日、降り積った雪の中には、惨めに凍りついたジャックの姿があるのだった。 (KINENOTE)映画の結末はじめ、登場人物の描写も原作と異なり、原作者とトラブルを起こした作品です。映画は、二つの解釈が可能のように作られています。1.悪霊ホテルで、主人公がその霊に取りつかれておかしくなるオカルト作品2.外界から閉ざされた環境が、一種の閉所恐怖症をおこして主人公がおかしくなるサイコスリラー作品最後の1921年の舞踏会の写真は意味深ですが、私はどちらかといえば後者かなと思いました。原題のシャイニングは最初に説明されますが、シャイニングのシーンは想像力を働かせないとわかりにくいかもしれません。ジャック・ニコルソン、シェリー・デュヴァル、ダニー・ロイドの主要3キャストはみんな素晴らしい演技です。特に、追いつめられる奥さん役のシェリーがよかったです。撮影でも、監督にプレッシャーを受けて追いつめられたとか。もう一つの主役はホテルです。オーバールック・ホテルの外観として使用されたのは、アメリカ・オレゴン州にあるフッド山の南側に建つティンバーライン・ロッジで、内装は、カリフォルニア州ヨセミテ国立公園のアワニー・ホテル(現在はマジェスティック・ヨセミテ・ホテルと改称)がモデルだそうです。バーや宴会のシーンはいいですね。シャイニング The Shining 1980https://www.youtube.com/watch?v=A3SfAcxYadM 怖い、何か出そうなホテルといえば、ロンドンの〇〇あたりでしょうか。NYの〇〇ホテルも出ますが、こちらは窃盗犯です。参考:http://yoso-walk.net/kaigairyokou-hotel-kowai/https://wondertrip.jp/zekkei/16248.htmlhttps://www.msn.com/ja-jp/travel/news/現役で営業中%ef%bc%81霊の目撃談が絶えない「呪われたホテル」13選/ss-BBx6Z4O#image=1泊まったことのあるホテルもありましたが、大丈夫でした。
2019.02.07
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論戦の舞台は参議院に移りましたが、今日も統計不正問題がメインでした。安倍首相は、昨日に懲りず連合の賃金集計を引き合いに出して胸を張って答えていましたが、野党議員に昨年のベースアップ率を問われるとしどろもどろです。この人には、学習能力がないのでしょうか。さて、2月ですが、すでに今年の新語、流行語にノミネートされそうな言葉のオンパレードです。「消えた給付金」払い終えた人には11月ごろに支払われるそうですが、住所を確認できそうな人は半分の1000万人くらいだそうです。消えた年金の時のように、今回安倍首相は、「最後の一人まで」とは決して言いません。もちろん、期限もです。「消された給付金」にならないようにしてもらいたいです。対応処理のための事務費200億円は、労使折半で負担だそうです。統計トリオ」真相を知る3人のキーマンですが、いまだお隠れです。早く国会に来てほしいですね。大西康之・前政策統括官(局長級)樋口美雄・特別監査委員会委員長西村清彦・統計委員長「アベノミクス偽装」GDPはじめ賃金などのかさ上げ行為など統計不正全般をさすようですが、自民党は猛反発です。公文書も偽装してはばからない人たちですから、罪悪感なんてないのでしょう。それにしても、「実質賃金は手取りではないのです。」とは、安倍首相。この人は、実質賃金がマイナスで、消費が低迷してもお構いなしのようです。史上最大の景気回復なのに、8割の人にその実感がないそうです。これも偽装のなせる業でしょうか。次は、内閣支持率偽装?参考:今日の国会のハイライトですが、7時のNHKニュースはスルーでした。 フジテレビでさえ報じているというのに!“ちぐはぐ答弁”に審議中断連発 統計不正で国会紛糾 FNN.jpプライムオンライン 2019/02/06 18:10 統計不正をめぐる問題で、国会は6日も紛糾。審議の中断が相次いだ。審議中断が相次いだ6日の国会。厚労省が年末から始めた「毎月勤労統計」の不正調査に関する検証作業について、野党は新たな事実を示し、根本大臣を追及した。国民民主党・足立議員「(厚労省の)監察チームのヒアリングは、有識者はゼロですよ、参加は。なぜなんですか」と述べた。根本厚労相「確かにヒアリングは厚労省の職員がやったが、そこは監察チームとして、有識者も情報共有して進めたということ」根本大臣は、不正調査が発覚した直後の初動の調査について、外部の有識者を入れず、身内の職員のみで行っていたと認めた。根本厚労相「それは、年末年始にかかっているから、そこは迅速に対応するために、職員でヒアリングしたということ」足立議員「年末だからって理由ですか? 年末年始だから? (有識者は)そんなことで断る人たちじゃないですよ。何をバカにしているんですか。ちゃんと確認したんですか? (ヒアリングに)出られないと」根本厚労相「えー、有識者には年明けに連絡して、そして1月10日に集まっていただいた」この答えに、「答えてない!」との声が聞かれた。根本大臣のちぐはぐな答弁で、20分間で10回も審議がストップ。そして、有識者への連絡は、問題発覚から実に、およそ1カ月後の1月10日であったことが明らかに。根本厚労相「年末には、有識者に連絡していない」一方、同じく不正調査が判明した賃金構造基本統計について、菅官房長官は、行政機関の監視などを業務とする総務省の行政評価局が調査を行うと発表した。年末なので呼ばないと判断したのは、定塚官房長と答えていました。責任はみんなお役人へのようです。それにしても他省庁の総務省とはいえお役人。役人が役人を調べても、説得力はないでしょう。事務局=役人いいなりの天下り法人理事長が委員長を務める「第三者委員会」もダメです。
2019.02.07
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一昨日は雨、昨日は珍しく日が出て、雪はすっかり融けてしまいました。これで終わり?まだまだ寒気がやってきて、降りそうですね。梅もまだです。BSシネマで見ました。原題そのままかと思ったら、NOW YOU SEE ME です。邦題の方が通りがいいですね。その名の通り冒頭から、イルージョン満載です。キャストの中に、マイケル・ケインとモーガン・フリーマンのふたりの名優が見えます。ストーリー:アトラス(ジェシー・アイゼンバーグ)ら4人のスーパー・イリュージョニスト・グループ“フォー・ホースメン”はラスベガスでショーを行いながら、遠く離れたパリの銀行から金を奪い、観客の度肝を抜く。この複雑に計画された不可解な犯罪に、当局が動き出す。FBI捜査官のディラン(マーク・ラファロ)とインターポールのアルマ(メラニー・ロラン)は、フォー・ホースメンがもっと大がかりな犯罪を行う前に阻止しようとするが、まったく尻尾を掴むことができない。捜査陣は、マジックの種を暴くことで有名なサディアス(モーガン・フリーマン)の協力を仰ぐが、フォー・ホースメンは誰よりも上をいっているのは明らかだった。彼らの最後のショーが終わるとき、フォー・ホースメンのトリックの秘密と彼らの目的が暴かれる……。 ストーリー展開が早く、騙され続けるあっという間の2時間です。グランド・イリュージョン 本予告https://www.youtube.com/watch?v=wWAYwnujb6I 『グランド・イリュージョン』天才たちのマジック披露https://www.youtube.com/watch?v=CvNgRV3FjRA
2019.02.06
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昨日から始まった予算委員会、いつものすり替えご飯論法に加えて、また参考人隠しです。(社説)統計不正解明 政権与党の本気を疑う2019年2月5日 朝日新聞政策決定の基礎となる統計に対する信頼が大きく揺らいでいる。政権与党は口では再発防止を誓うが、前提となる厚生労働省の毎月勤労統計の不正調査問題の解明には、及び腰と言わざるを得ない。これでは行政への信頼回復はおぼつかない。国会の予算委員会の論戦が始まった。最大の焦点は統計不正である。しかし、与党は、厚労省の大西康之・前政策統括官(局長級)ら、野党が求める関係者の参考人招致を拒否した。大西氏は昨年末に部下から不正調査の事実を知らされ、根本厚労相に報告した。厚労省の初動対応のカギを握る人物だ。しかし、別の統計におけるルール違反の報告漏れを理由に、先週末に根本氏に更迭された。これを受け、与党は現職の担当者でないことを理由に、国会招致に応じなかった。政策について責任をもって説明するなら現職である必要もあろうが、目的は過去の経緯をつまびらかにすることである。政権与党は森友問題でも同様の理由で、財務省の理財局長だった佐川宣寿(のぶひさ)氏の国会招致を拒み続けた。大西氏の更迭を「参考人逃れ」という野党の批判が当たらないというのなら、与党は堂々と応じるべきだ。厚労省の特別監察委員会がわずか1週間でまとめた報告は、その後、第三者性が疑われ、再検証を余儀なくされている。誰が検証を急がせたのか、この間の経緯も焦点だ。予算委には、監察委の委員長を務める樋口美雄労働政策研究・研修機構理事長が出席したが、野党の質問に「独立行政法人の理事長として招致された。答弁は差し控えたい」と繰り返した。監察委の委員長として改めて証言を求める必要がある。きのう自民党からは小泉進次郎・厚労部会長が質問に立った。しかし、最も力を入れたのは、雇用保険などを過少給付された人への不足分の支払いの工程表を、根本氏と一つひとつ確認することだった。「危機管理上アウト」「隠蔽(いんぺい)体質の表れ」といった、厚労省批判もあったが、真相解明という点では突っ込み不足だ。小泉氏は、予算委への全閣僚出席の見直しなど、持論である国会改革の必要性も訴えた。しかし、不合理と考える慣行を改めるというのなら、ポストを離れた官僚は原則国会に呼ばないというルールから見直したらどうか。立憲民主党の長妻昭氏がきのう指摘したように、いま喫緊に求められる国会改革は、行政監視機能の強化にほかならない。西村統計委員長は出張中、樋口は理事長として呼ばれているので答弁拒否、かさ上げGDPに関しては、日銀の統計局長も答えずです。今日も同じでしたが、安倍政権がGDPはじめ経済統計をいかによく見せようとしていたかがよくわかる質問が興味深かったです。役人の仕事が実体経済をよくすることではなく、いかによく見える数字を作ることにやる気のある若手まで汲々としていることがわかりました。実質賃金マイナスに関しては、最後までのらりくらりの答弁でしたが、今日はとうとう認めました。景気回復実感が乏しい一般国民にしてみれば、いまさらといったところでしょう。連合の賃上げまとめを引き合いに出して胸を張っていた安倍首相は、野党に組織率や中小企業の割合を問われるとしどろもどろどころか答えることさえできませんでした。役人に知恵をつけてもらうのはよいですが、その当否を判断する能力も必要でしょう。もしかしたら、この人はボーナスのない会社があるのも知らないかもしれません。最近は、賃金総額が増えたといい始めました。実質賃金のマイナスをごまかす、お得意のごはん論法です。厚労相、実質賃金マイナス認める 更迭幹部招致は再度拒否 共同通信社 2019/02/05 10:50 根本匠厚生労働相は5日の衆院予算委員会で、2018年1~11月の実質賃金の伸び率がマイナスになったとの野党の独自試算について「機械的な計算という前提の限りでは(野党の)おっしゃる通りだと思う」と述べ、マイナスを事実上認めた。厚労省元政策統括官の参考人招致は「国会答弁を含め新たに任命された統括官が作業することが適当だ」と事実上拒否。野党は予算委理事会で4日に続き招致を求めたが与党は重ねて拒んだ。野党側は理事会後「参考人隠しだ」と反発した。野党が招致を求めているのは、大西康之元政策統括官(現・大臣官房付)。自民党は小泉ジュニアに質問させ、NHKもそれに呼応するように夜7時のニュースでさも不正をただしているように報じていました。安倍や根本の責任を問うわけでもないよいしょ質問で、朝日新聞の社説でバッサリです。
2019.02.06
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蓮の花といえばお釈迦様。仏教国のタイです。もっとも、こちらは蓮ではなく、睡蓮です。それならフランス?モネは関係ありません。それに今月の美女はどう見ても東洋人です。タイというとニューハーフを思い浮かべますが、どうでしょう。ここは、タイ北部のサンスクリット語で「北の町」と名づけられた都市ウドンタニーから南東に40kmほどにあるノーンハーンです。*ノーンは、池や沼という意味です。この風景は、タレー・ブア・デーン(紅い蓮の海)と呼ばれています。英語名はRED LOTUS SEAですが、本当はLOTUS(蓮)ではなくWATER LILY(睡蓮)です。ノーンハーンは、総面積36km平米で、12月から2月にかけての早朝、水面が睡蓮の花で埋め尽くされます。
2019.02.05
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新井浩文容疑者に関するウーマン村木さんのまっとうな意見を紹介したらさっそく、道産子名古屋人なるHNを名乗る人物からコメントが来ました。新聞各社の報道です。女性に性的暴行を加えたとして、警視庁は1日、俳優の新井浩文容疑者(40)=東京都世田谷区太子堂3丁目=を強制性交の疑いで逮捕し、発表した。「やっていないことがある」などと容疑を一部否認しているという。警視庁は同日朝から任意で事情を聴き、自宅を捜索していた。(朝日新聞)自宅に呼んだマッサージ店の女性に乱暴したとして、警視庁捜査1課に強制性交容疑で逮捕された俳優の新井浩文(本名・朴慶培(パク・キョンベ))容疑者(40)=東京都世田谷区太子堂=が調べに、「性的なサービスをする店ではないという認識はあった」と供述していることが2日、捜査関係者への取材で分かった。 (サンケイ新聞)自宅で派遣型マッサージ店の30代女性従業員に乱暴したとして、警視庁捜査1課は1日、強制性交の疑いで俳優の新井浩文(本名・朴慶培)容疑者(40)=東京都世田谷区太子堂=を逮捕した。(毎日新聞)警視庁捜査1課は1日、自宅で女性に性的暴行した疑いが強まったとして、俳優の新井浩文(本名・朴慶培)容疑者(40)を強制性交容疑で逮捕した。同課によると、容疑を一部否認している。(日経新聞)マッサージ店の女性従業員に乱暴したとして、警視庁は1日、俳優・新井浩文(本名・朴慶培(パクキョンベ)、韓国籍)容疑者(40)(東京都世田谷区太子堂)を強制性交容疑で逮捕した。調べに対し、事実関係を大筋で認めているが、「押さえつけてはいない」などと一部否認しているという。(読売新聞)*真田丸(2016年、NHK) - 加藤清正上記の通り、朝日は芸名のみ、サンケイ、毎日、日経は本名も載せています。読売は、さらに国籍まで載せるという周到さです。本名だけというのはありません。俳優ですから芸名だけで十分読者はわかりますし、多くの人は本名など聞いても記憶に残らないでしょう。カタカナがふられていなければ、読めない人も多いでしょう。むしろ明らかに朝鮮半島の人だとわかるように意図的にそうしていると思ってしまいます。在日の人たちがヘイトの対象になって苦しんでいる状況を考えれば、民族的な対立をあおるような本名併記は不要だと思います。更に理解に苦しむのが、国籍まで記載している読売新聞です。【パリ=作田総輝】フランスのルメール経済財務相は27日、仏自動車大手ルノーの会長兼最高経営責任者(CEO)を辞任したカルロス・ゴーン被告について、退任に伴う高額な手当や報酬は認められないとの考えを示した。仏公共ラジオで、「法外な額になれば、誰の理解も得られないだろう」と述べた。(読売新聞)同じ外国人でも、こちらは国籍の記載はありません。カルロス・ゴーン被告の国籍はどこでしょう?フランス人?ブラジル人?それともレバノン人?日本人ではないですね。このような新聞の扱いに、さっそくネット右翼が飛びついています。朝日新聞、新井浩文容疑者の本名と国籍を報道せず(保守速報) スポンサー問題から潰れかかった保守速報ですが、まだ続いているようですね。まあ、件のネット右翼のコメントもこの延長なのでしょう。数にいちゃもんをつけて全否定するやり方も、南京事件や慰安婦問題、最近では関東大震災時の朝鮮人虐殺に共通した手口ですね。虐殺が否定できないとなるとその数を問題にし、強制が否定できなくなると狭義の強制はなかったと言い張るやり方です。
2019.02.05
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新井容疑者について、NHKはともかく民放各社は大きく取り上げていました。もちろん、彼が朝鮮人であることを触れるメディアを見かけませんでしたが、ネットでは予想通りの展開です。ウーマン村本「新井浩文が在日朝鮮国籍だとわかった瞬間にバッシングが何万倍」人種差別と警鐘 スポーツ報知/報知新聞社 2019/02/03 お笑いコンビ「ウーマンラッシュアワー」の村本大輔(38)が3日、自身のツイッターを更新。昨年7月にマッサージ店から派遣された30代女性従業員を自宅で乱暴したとして、強制性交の疑いで逮捕された俳優の新井浩文(本名・朴慶培=パク・キョンベ)容疑者(40)に対する批判に持論をつづった。村本は「新井浩文が在日朝鮮国籍だとわかった瞬間にバッシングが何万倍にもなる。国籍で人を決める人種差別主義者が日本には少なからずいる」と国籍の違いで新井容疑者への批判が増大していることを指摘した。その上で「彼に籍があるとするなら日本人でも韓国人でもなく役者人。せめて語るなら、せめてそこで」と一人の人間として評価すべきである旨をつづった。スポーツ新聞がどういう意図で、取り上げたのか?ですが、村本さんの警鐘は正論ですね。評判になったり、売れたりすると出自を暴いて攻撃することはよくあることですが、今回は犯罪容疑者ですからそれが加速しているということでしょう。彼らの攻撃の対象は、容疑者本人ではなく在日の人たちでしょう。ここぞとばかりに、跋扈するネット右翼というのは卑劣な連中ですね。出自を乗り越えて、しぶとく生き残っている歌手を先日久しぶりにテレビで見ました。若い時の彼とは違って、私には朝鮮人のおじいさんのように思いました。そんな彼の発言がウィキに載っていました。1961年、家族と共に韓国籍から日本に帰化。アイドルとして人気絶頂にあった1972年、自身が帰化した韓国系日本人であることを週刊誌で公表している。「全アジアはひとつだと思っているし、秀吉の侵略以来自分たちは被害者なのだから、なぜ隠すのかよくわからない、隠す必要もないしわざわざ言うこともない、普通にとってくれればいい」と言う。「過去、文化的に優位にあった朝鮮半島の出自であることに優越感を感じる」とも言っている。一方で1970年の山村政明(帰化した早稲田大学学生)の焼身自殺は、直後に起きた三島由紀夫の死よりも衝撃だったと言う。錦野自身は帰化について、その国で生まれ、仕事をし、その国で死んでいくつもりなら、当然すべきことであると考えている。 *野村進『コリアン世界の旅』70'「もう恋なのか」71'「空に太陽がある限り」72'「嵐の夜」にしきのあきら(錦野旦)https://www.youtube.com/watch?v=5fqXfuul2uI 錦野旦 熱い涙[人生,歌がある]https://www.youtube.com/watch?v=T0-PxFO8OBw
2019.02.04
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