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2015.09.04

ホテルオークラの思い出　Part2

(8)

テーマ：東京　/　江戸(1198)

カテゴリ：マテリアル

ホテルオークラで思い出すのは、夏季にオープンする 屋外プール です。

当時ホテルのプールで若者に人気があったのは、 ニューオータニ でした。
六本木プリンスホテル には、金魚鉢のようなアルリルガラス張りの透明なプールが
登場して話題になっていました。
もちろん今はプールどころかホテルすらありません。
バブリーな時代でしたね。

ホテルにプールはつきものですが、ロンドンやNYでは超高級ホテルでないとないようです。
ロンドンの インターコンチネンタル には、銭湯を少し大きくしたような室内プールがありました。
パークハイアット の素晴らしい見晴らしのフィットネスクラブには、ありませんでした。
今は中国資本に買収されたNYの ウォルドルフアストリア にもありませんでした。

翻ってアジアは、中級クラスのホテルでもプールがあります。
台北の グランドハイアット 。冬場は温水プールです。
香港の リ―ジェント 。香港島の夜景が楽しめるジャグジーが良かったです。
バンコクの リ―ジェント 。ここは完全に都会のオアシスでリラックスできます。

さて、本題に戻って オークラ です。
フィットネスクラブは、政財界人御用達で有名ですが、屋外プールも敷居が高かったです。
もちろんビジッター料金もです。

外資系商社の社長が招待してくれました。
当時部長が成蹊大学の水球部出身だったので、そのご機嫌取りでしょう。
課長以下我々平社員もご相伴にあずかりました。
女子社員にも声をかけたようですが、さすがに振られたみたいです。
当時は、おしとやか？だったです。
今なら、強要したらセクハラに当たるかもしれません。

いつもは、ロンドン時間のお昼ごろまで残っている課員がいっせいに定時退社です。
お客さんは10人くらいでした。
３０分も泳いだら、最後に対抗戦をやろうという話になって、ビールを賭けて
リレーです。

件の部長は当然参加です。慶応大ラグビー部バックスの課長は不参加でした。
陸の王者 だから泳ぎは、苦手？
我々若手は、当然参加です。拒否権はありません。

先方も社長と若手です。
ワンマン会社でしたから、中間管理職はいませんでした。
もっとも３０歳前後で名刺は部長や課長でしたが、今で言う名ばかり管理職です。
給与が上がらないので、肩書を上げてもらったそうです。
当日オークラのプールに行くと言われて、みんな水着を買ってきたそうです。

結果は、いい勝負でしたが、我々が勝ちました。
部長はご機嫌でしたが、真剣に泳ぐ我々を目にして、他のお客さんはかたまっていました。
この人たちは、何？という感じです。

プールのあとは、オークラで懇親会かと思っていたら、会場は近くのビアホールでした。
少しがっかりしましたが、終わってひとりでスターライトラウンジで飲み直しました。

飲み会だけでなく、ソフトボールやボーリングといろいろな商社の方々が
接待してくれました。
かたちは接待でしたが、今から思うと福利厚生の要素もあったと思っています。

今からすれば余裕の時代だったのでしょう。