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先日ブログアップした「女たちの戦争画」を研究している美術史家はいくつかの大学をかけもちしているので、研究室がなく自宅の居間が書庫兼書斎でした。研究や文筆を職業としている人にとっては、立花さんほどではないにしてもある程度の本を手元に置いておくことは、必要不可欠なのでしょう。1冊2000円として5万冊なら、1億円です。すごいですね。転勤生活で重い本は都度処分です。しまいに、買うよりも図書館で借りることが多くなりました。一時、読書記録に本の定価も記入して、今年は何万円本を読んだなんて記録していました。住民税のもとを取る?当地の図書館で、吉祥寺ならおいてありそうな本がないこともしばしばです。例えば、岩波新書の原発プロパガンダなどです。いま、家にある本は母の本です。処分したいですが、ちょっと無理かな。本の代わりに増えているのが、ブルーレイディスクです。VHSビデオやDVDもあります。とりあえず録画。観てみるとなかなかいい番組で、消せません。本と違って、自分が保存しておかないと2度と?観れません。困った性格です。
2022.09.01
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日曜日の朝、フジテレビでは中国の新型肺炎問題を取り上げていました。一種の災害ですが、それを非難する口調に違和感を感じました。お馴染みの櫻井よしこが、緊急事態条項だ、自衛隊機を飛ばして救援だとか、改憲とこの機に乗じてまくし立てていて不快でした。戦争でもないのに自衛隊機だなんて、頭が狂っているとしか言いようがないです。その日の天声人語です。行く言葉が美しくてこそ返る言葉も美しい韓国にはこんなことわざがあるのですね。ボイコットジャパンだ日本旅行自粛だとか、一部の人でしょうが、韓国の人ももう少し冷静になってほしいと思います。ソウルの居酒屋で朝日新聞の社旗が、旭日旗に似ているので文句を言ってきたなんて話が新聞に載っていました。国民性とは思いたくないですが、まだまだ民度が低いのでしょう。それにしても天声人語で紹介されていた詩が気になりネットで調べました。たやすく書かれた詩窓の外で夜の雨がささやき 六畳の部屋は よその国、詩人とは悲しい天命だと知りつつも 一行の詩でも記してみるか、汗の匂いと 愛の香りが ほのぬくく漂う 送ってくださった学費封筒を受け取り大学ノートを小脇にかかえて 老いた教授の講義を聴きにゆく。思い返せば 幼い日の友ら ひとり、ふたり、みな失くしてしまい私は何を望んで 私はただひとり澱のように沈んでいるのだろうか?人生は生きがたいものだというのに 詩がこれほどもたやすく書けるのは 恥ずかしいことだ。六畳の部屋は よその国 窓の外で 夜の雨がささやいているが、灯りをつよめて 暗がりを少し押しやり、 時代のようにくるであろう朝を待つ 最後の私、私は私に小さな手を差しだし 涙と慰めを込めて握る 最初の握手。「たやすく書かれた詩」尹東柱(金時鐘訳)岩波文庫1942年 尹東柱24歳 東京 獄死3年前韓国の専門学校を出て、立教大学に留学していましたが、1942年10月1日、同志社大学文学部に専科生として入学しました。しかし、ハングルで詩を書いたことが独立運動につながるとして、1943年7月14日、下鴨署に逮捕され、治安維持法違反で懲役2年の判決。1945年2月16日、27歳の若さで福岡刑務所で獄死しました。彼の詩100編余りを友人たちが甕に隠して地下に保存したといいます。 「恥ずかしい」という感性は、奥深いところで神へのはじらい、聖書で言う「罪の自覚」に通じるものです。彼は韓国では三代目のキリスト者だそうです。ウィキなどからですが、こんな写真も見つけました。立教、同志社どちらでしょう。「言葉と文を失い、名前まで失った時代」に生きた詩人です。
2020.01.28
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