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世紀末、英国ロンドンのイングランド銀行に、白昼堂々一人の泥棒ラウ・シン(ジャッキー・チェン)が侵入する。賊は軽業師のような身のこなしで脱出すると、追いかけてくる警官たちからまんまと逃れ、忽然と姿を消してしまう。ラウ・シンがたまたま身を隠したのが、空を飛ぶ夢にとりつかれた発明家フィリアス・フォッグ氏(スティーヴ・クーガン)の屋敷に植わった木のこずえだったことから、奇想天外な物語が始まる。
今しもフォッグ氏は、彼の実験台になることを拒む使用人に逃げられたところ。そこへ頭上から落ちてきたのがラウ・シンだった。彼を雇うことにしたフォッグ氏は、早速、人類初の時速 80
キロ突破を目指す実験を開始する。
一方、王立科学アカデミー長官のケルヴィン卿(ジム・ブロードベント)は、イングランド銀行に預けていた翡翠の仏像が盗まれたと知ってカンカン。そこへ現れたのは、件の仏像をケルヴィン卿にもたらした中国人のファン将軍(カレン・モク)。彼女は、この貴重な仏像と引き換えに大英帝国の軍事援助を求めていたのだった。だが仏像が戻らない限り、ケルヴィン卿に取引の意思はないと知った将軍は、部下たちに捜索開始を命令する。
パスパルトゥーと名乗り、フォッグ氏の新しい使用人となったラウ・シン。だが彼の本当の目的は、故郷の村からファン将軍の一味”黒サソリ”によって盗まれた大切な守り本尊の仏像を、一刻も早く、無事に村に持ち帰ることだった。その絶好のチャンスは、フォッグ氏のお供で王立科学アカデミーへ出向いた時にめぐってくる。
フォッグ氏の突飛な発想は、常々アカデミー会員たちの物笑いの種だった。彼が 80
日で世界一周が可能だと述べた時、意地悪なケルヴィン卿がその立証を迫ったのは、ごくあり得ることのように思われる。だが実はその裏には、パスパルトゥーの機転が働いていたのである。ともかくフォッグ氏はケルヴィン卿と大きな賭けをすることになった。もし 80
日以内に世界一周して戻って来たら、彼はアカデミー長官、すなわち科学大臣の地位を得る。だが失敗すれば彼はアカデミーを追放され、二度と発明を許されない。こうしてフォッグ氏とパスパルトゥーは、どんな困難が待ち受けているとも知らぬまま世界一周の駆け足の旅に出発するが
……。
(KINENOTE)
80日間世界一周の大胆なリメイク作品で、2004年の作品です。
BSテレ東の吹き替え版を見ました。
男ばかりと言う前作(1956年版)に対する、愛方の不満が届いたのか、今回は女性が入った3人旅です。
また、英国の植民地というわけでインドや香港はカットです。
長さも120分となったので日本もカット、代わりに中国に時間が割かれました。
また、前作はビクトリア女王は手だけでしたが、今度はちょっと重要な役回りです。
もちろん全身登場です。
50年近くの時代の差ですね。
この間英国王室の権威は地に落ちた事の反映でしょうか。
。(ウィキ)
と散々な評価ですが、コンパクトでなかなか面白かったです。
余談ながら、この映画を最初に観たのは飛行機の中で、最後の5分あたりで着陸態勢の準備に入って上映中止となりました。
乗客からクレームの声が出たのでしょう。
着陸後、残りが上映されました。
JALではなく、キャセイパシフィックだったと思います。
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