「 角膜の一つはスリランカ人に、もう一つは百瀬氏に
」というのが、遺言です。
百瀬氏はスリランカのアイバンク協会の設立に尽力した群馬県の方で、ジャヤワルダナ大統領とも交流がありました。
百瀬氏はたしかに日本人ですが、百瀬氏がスリランカのアイバンク協会の設立に尽力してくれたので、その百瀬氏に片方の角膜は託したようです。
百瀬氏は受け取った角膜を二人の群馬県の女性に移植手術しています。
日本を分割占領から守ったジャヤワルダナ大統領というのは本当か? | スリランカ観光情報サイト Spice Up( スパイスアップ)
サンフランシスコ講和会議、ジャヤワルダナ氏の対日賠償権放棄の演説とは何だったのか? | スリランカ観光情報 サイト Spice Up( スパイスアップ)
最も有名なブッタの言葉を引用した部分が賠償請求権の放棄を述べる中で登場します。
しかし、我々はその権利を行使するつもりはありません。
なぜなら、アジアで何百万人もの人たちの命を価値あるものにさせた大教導師の「憎しみは憎しみは憎しみによってやまず、ただ愛によってやむ」との言葉を信ずるからです。
この言葉はブッタ大教導師、仏教創設者の言葉で、人道主義の波を北アジア、ビルマ、ラオス、カンボジア、泰国、インドネシア及びセイロンに広げ、また同時に北方へ、ヒマラヤを越えて、チベットから支那を経て、最後に日本に及んだものです。
その波は我々を何百年もの間に渡って共通の教養と伝統とでもって結び合わせているのです。
この共通の教養は現在も脈々と存在していることを、私は先週この会議に出席する途中、日本に立ち寄った時に見出したのです。
日本の指導者、国務大臣、一般の人たち、そして寺院の僧侶など日本の庶民は現在も大教導師の平和の教えに影響されており、その教えに従いという気持ちに満ちている印象を感じたのです。
我々はその機会を日本人に与えなければならない。
1983
年
、スリランカの
首都
を
コロンボ
から 古都コッテへ遷都
するに当たり、コッテがかつてジャヤワルダナと呼ばれていたことに加え、彼自身の姓をも絡めて
スリジャヤワルダナプラコッテ
(輝ける勝利をもたらす町・コッテ)と改称の上、遷都させた。
(ウィキ)
サンフランシスコ講和会議の論点は、日本の分割統治ではなく、「日本の再軍備と賠償請求」です。
西側陣営の代表国:アメリカ、イギリス
東側陣営:ソ連、ポーランド、チェコ
第三世界のうち主な戦場になった東南アジア諸国:インドネシア、フィリピンなど
第三世界のうち限定的な戦場になった南アジア諸国:セイロン、パキスタンなど
第三世界のうち日本と直接戦闘をしていない諸国:アフリカ、中東、中南米の国々
参加を拒否した国々:インド、ビルマ、ユーゴスラビア
参加を拒否された国:大韓民国
招聘されなかった国々:中華人民共和国、中華民国
招聘の対象は連合国であり、枢軸国であったドイツ、イタリア、フィンランド、ハンガリー、ルーマニア、ブルガリア、タイなどは招聘されていません。
会議の結果は、東側陣営のソ連、ポーランド、チェコの
3
カ国を除く、
49
カ国が平和条約に署名して閉幕しています。
日本の再軍備への恐れと賠償請求に不満を表明したフィリピン
主な戦場の一つとなり、日本と近いフィリピンは「日本が
6
年間でかつての軍国主義でなくなっているとは信じ難い。」と述べています。
・日本が真の政治的経済的改革によって、再びフィリピン及び他国の脅威とならないことを確認にすること。
・日本がフィリピン及び他国に与えた損害の早急且つ公正な賠償を獲得すること。
・適当な時期に、適当な条件の下に、民主的非軍国主義的日本を友好的隣国として迎え、太平洋地域及び全世界の平和を維持し、進歩を助長するために日本の協力を確保すること。
などを演説で述べています。
興味深いのは、「豊かな台湾は日本に返還して、しっかりと日本が賠償できるようにするべきではないか?」という主張です。
フィリピンなどの小国の都合ではなく、欧米などの大国の都合が優先されていると以下のように述べています。
第十四条は
(a)2
項は連合国が、日本の在外財産を「戦利品」として没収することを認めています。本条約で認められているこの領土の割譲と在外財産の没収に関して、重要な事実は、受益国は殆どすべて大国であるということであります。
他方、日本によって破壊され占領された小国がその損害を補償され得る唯一の方式たる賠償の支払いは、本条約によって厳格に制限されているのであります。
野口芳宣 著『敗戦後の日本を慈悲と勇気で支えた人ースリランカのジャヤワルダナ大統領』 | スリランカ観光情報サイト Spice Up( スパイスアップ)
日本を分割占領から守ったジャヤワルダナ大統領というのは本当か? | スリランカ観光情報サイト Spice Up( スパイスアップ)
の最後で、筆者の神谷さんが次のようにまとめています。 ジャヤワルダナ氏はその後、アメリカ寄りの政策を進めていますが、サンフランシスコ講和会議では、資本主義陣営を一方的に指示するのではなく、 第三世界の立場
も主張しているのがポイントだと思います。
演説の内容にはなかった「日本分割案」ではなくて、実際にジャヤワルダナ氏が話された内容を吟味することにこそ意味があるように思います。
ブログを書く時の参考になる指摘です。
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