イングランド南部の田園の町ブルックフィールドにあるブルックフィールド・スクール。ここに勤めるアーサー・チッピング(ピーター・オトゥール)は親しい人々にチップス先生と呼ばれていた。彼は教育熱心ではあったが、生徒たちの受けはよくなかった。まだ独身のチップス先生は、夏休みを利用して、イタリアへの旅に出かけた。途中、ロンドンで 1
泊した際、俳優のキャサリン(ペトゥラ・クラーク)と知り合った。
そして、その後、ポンペイの遺跡で再会した 2
人の心は急速に打ち解けあった。そしてあるパーティの席上彼女から愛を打ち明けた。
ブルックフィールドに戻った時、チップス先生のそばにはキャサリンがいた。校長(マイケル・レッドグレイヴ)をはじめ学園中が目を丸くして驚いたが、たちまちキャサリンは人気者になってしまった。
しかし学校の有力者サタウィック卿(ジョージ・ベイカー)はチップスを学校から追い出すよう脅迫した。キャサリンはこの強力な反対に会い、身を引こうとしたが、チップス先生の愛に支えられ、 2
人の幸福な生活が続いた。そして、この頃から生徒達も、チップス先生の魅力にひかれはじめてきた。
だが、やがて戦争が始まり、キャサリンは空軍の慰問に出かけて行った。チップス先生の校長就任が決まった時、彼女は帰らぬ旅路に発った後だった。
そして戦争は終わった。チップス先生は生徒たちに別れを惜しまれながら職を退いた。しかし町を去るにしのびず、学校の近くに居を構えることにした。そして、そこには毎日のように、生徒の明るい顔がみられるのだった。(MGM配給* 2
時間 32
分)
(KINENOTE)
『 チップス先生さようなら 』( Goodbye, Mr. Chips )は、 1969 年 の アメリカ合衆国 ・ イギリス の ミュージカル映画 。
ジェームズ・ヒルトン の 同名小説 の、 1939 年の同名映画 に次いで 2 度目の映画化。 ハーバート・ロス の監督デビュー作。
主演の ピーター・オトゥール は、第 27 回 ゴールデングローブ賞 主演男優賞 と 1969 年度 ナショナル・ボード・オブ・レビュー賞 男優賞 を受賞した [2] 。
151分
序章やインターミッションがはいる長い作品でした。
昔この作品を見て、いつかポンペイに行ってみたいと思ったものです。
2回目のヨーロッパ夫婦旅行でカプリ島まで足をのばした際に訪ねました。
その時に比べると、映像はまだ観光地化しておらずソレントあたりもずいぶんいなかにみえました。
チップス先生は、ラテン語とギリシア語の教師です。
すぐには役立たないけれども、欧米の一定の上の階層では当然知っておくべき教養なのでしょう。
毛嫌いする生徒たちの描写が興味深かったです。
パブリックスクールを美化しているとの批判もありますが、多感な時にこの映画に接した世代にとっては、なつかしい心に残る作品でした。
晩年まで演じた主演の ピーター・オトゥール
はこの時37歳でした。
ミュージカルなので、彼が語るように歌うシーンもあります。
そして ペトラ・クラーク
といえば、この曲です。
Petula Clark - Downtown (1964) 4K - YouTube
ペトゥラ・クラーク ( Petula Clark 、 1932 年 11 月15 日 - )は、 イングランド ・ サリー州 エプソム 出身の 歌手 ・ 女優 。 ペトラ・クラーク 、 ペチュラ・クラーク 、 ペトゥーラ・クラーク とも表記される。イギリスを代表するシンガーの一人であり、特に 1960 年代が全盛期であった。
イギリスのみならずフランスにも進出を果たし、特に 1964 年 の「恋のダウンタウン」で世界的ヒットを飛ばした。 1965 年 には サンレモ音楽祭 に出場し、「 Invece No 」を歌い入賞。また『 フィニアンの虹 』ではハリウッド映画にも進出を果たした。
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