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2024.01.21
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萬作德用鏡 その2

種を蓄へ置く事 、蔓の物種となりては、外陰にて内には陽を含みて盛んなる物故、其氣の漏れぬようにして、風の入らぬ様に貯へ置べし。風に當つれば種物の陽氣を誘ひ出して、精氣か弱るなり。蒔て育ち惡し、風は物の氣を誘ひ出し、物を匂はすも風が誘ふなり。其誘ひ出されて陽のつくるは腐るの初めなり。此故に種物には風を忌むなり。
種取様の事、凡そ種を採るには、穗に實法ものは、八九分熟する時採るべし。枝に實法ものは十分に熟してこぼれる時採るべし、穗へ實法物は今少し實法らんとする勢ひ強き所をよきとすべし枝に實法ものは勢ひ十分につくときを種とすれば、むだ花咲かず、悉く實法るなり。
種浸しの事、籾種小俵にして貯へ、其儘流れ水などに浸し、水氣にて芽を出すこと何國同じ事なり。未だ澤山に詳しからず、手慣れたる儘にて濟まし置くなり。茲に得(トク)を得る工夫あり。
生長する時、日に照らされて葉がしおれるのは雌である。間引く時によく見分けて女を残すこと。女は末まで太いために食用にして大変有益である。ゴボウは大根とおおむね同じ事で、葉のしおれるのは同じ事である。竹は男は元枝一本、女は二本である。竹を伐っても男を伐り女を残すこと。タケノコは女の竹にある物である。男の竹は身が厚くて力が強い。タケノコは頭が尖って細いのは男、頭がふっくらとして角のあるは女である。これも雄を抜いて女を育てるようにすること。このように心掛けると不思議に藪が茂る。
種を貯蔵する事、つるの物種となっては、外は陰で内には陽を含んで盛んであるから、その気が漏れないようにして、風が入らないように貯えること。風に当てると種の陽気を誘い出して、精気が弱ってしまう。蒔いて育ちが悪い。
誘ふなり。其誘ひ出されて陽のつくるは腐るの初めなり。此故に種物には風を忌むなり。
種取様の事、凡そ種を採るには、穗に實法ものは、八九分熟する時採るべし。枝に實法ものは十分に熟してこぼれる時採るべし、穗へ實法物は今少し實法らんとする勢ひ強き所をよきとすべし枝に實法ものは勢ひ十分につくときを種とすれば、むだ花咲かず、悉く實法るなり。
種浸しの事、籾種小俵にして貯へ、其儘流れ水などに浸し、水氣にて芽を出すこと何國同じ事なり。未だ澤山に詳しからず、手慣れたる儘にて濟まし置くなり。茲に得(トク)を得る工夫あり。
風は物の気を誘い出す。物が匂うのも風が誘うのである。誘い出されて陽が作られるのが腐る初めである。このために植物には風を嫌うのである。
種を取る方法の事。およそ種を採るには、穂に実るものは、八九分熟する時に採ること。枝に実るものは十分に熟してこぼれる時に採ること。穂に実る物は今少し実ろうとする勢いが強い所がよいとするべきである。枝に実るものは勢いが十分につくときを種とするならば、むだ花が咲かない、すべて実るものである。
種を水に浸す事。もみ種は小俵にして貯えて、そのまま流水などにひたし、水気で芽を出すことはどの国でも同じ事である。いまだたくさんに詳しくはない。手慣れたままで済ましておく。ここに得を得る工夫がある。
まずもみを桶に入れ、よく蓋をしめ貯えること。風を入れないためである。もみ種を浸す時になって、桶に水を入れて種を移し、かきまわせば、しいな(殻ばかりで中身のないもみ)は上に浮く。これを取り除いて、二日ほど種を浸しておき、まこうとする時に水を抜いて、まだ芽ぶかないままで苗地にまきつけるならば、木と土との精気で芽を出しながら、すぐに根づくために、苗の力はいつものように水に浸したものの十倍である。また常の如く水に浸して芽を出したものをあちらこちらと扱えば芽を傷め、根つき・生育が悪い。





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最終更新日  2024.01.21 15:07:41


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