おなじみテラークから、ブルーベックのクリスマスです。 A Dave Brubeck Christmas Dave Brubeck
デイブブルーベック、実は好きなポールディスモンド絡みと、ディズニー& タイムアウト、って感じでして、どちらかというと半ば倦厭してたのですが、このクリスマスアルバムは、なんだかいい感じお歳をとられたのだなぁ~、って、大変気に入りました。 彼のつくった一つのクリスマスストーリーのようになっています。 雪の中をシャンシャンと鈴の音が響くような、ジングルベルではじまり、 ほとんどの曲が、静かなしっとりした演奏なのですが、前半はワクワク楽しい気持ちで、沢山の教会の鐘の音が重なりあうったような演奏のジョイトゥザワールド。 ストライド風、ウインターワンダーランド、などが華をそえ、 オリジナル2曲はさんで、厳かで敬虔なグリンスリーブスあたりから、幼い頃からの想い出を人生に重ねて、クリスマスをたんたんと綴っていきます。 最後に再びジングルベルをバラード風にしっとり演奏してクリスマスが終わる寂しさと、余韻をクリスマスソングにつなげて終演。。
Christmas Ivory / Dave McKenna
スィングするピアノで人気の高いDave McKennaのクリスマスアルバム。97年録音のせいもあって、たぶん、みなさんのイメージよりず~~と、新しい感じの演奏だとおもいます。つうか、私は、もっと、古い感じのイメージだったので、若々しい演奏にちょっとおどろきました。意外とモダンな雰囲気です。 ソロですが、ぐんぐんスウィングさせる左手、減り張りあるタッチ、演奏で、落ち着いたアレンジ。オリジナルも2曲はいった意欲的なクリスマスアルバムです。
Prayer for Peace/Marcus Roberts
ニューオリンズの大聖堂にスタンウエイを持ち込んで、演奏した荘厳な一枚。華やかなクリスマスと違う、真摯に自己と向き合った作品です。 壮大なイメージのオリジナル曲ではじまり、よく知られてるクリスマスソング、トラディショナル、そして、スピリチュアル等をうまく配分しています。 ストライドピアノ演奏もうまく取り入れ、マーカス風知的原点を目指す、演奏かなぁ。クラシック、ゴスペルなども聴いて育った、彼の環境がわかるアルバムだとおもいます。ラグタイム、っていうのは彼らの心の故郷なんでしょうね。。 2曲彼のオリジナルと彼の選んだクリスマスの曲たちを、楽しんでください。 最後は、「蛍の光」。あのメロディをちょっと、彼流にくずして終わるあたり、やはり自己主張の強さをかんじますです。
Blessed Quietness: Collection of Hymns, Spirituals, Carols / Cyrus Chestnut
同じように、ゴスペルを聴く環境だった、チェスナット。 より、ソウルフルでアーシーな魅力がたっぷりな人気のピアニストになりました。 今年、ゴールドフィンガーで聴いたときも、大きなからだでゆさゆさ、弾くとわれんばかり拍手をあびてました。 ここでは、時に激しく、時に優しく・・・独りピアノに向かう姿があります。 自らのルーツと人生、音楽を見つめて、神に感謝しての演奏・・。 ロバーツ同様、真摯な彼の想いがストレートにつたわってきます。 曲目は、よくあるクリスマススタンダードを選ばす、タイトル通り。 昔から伝わるシンプルなメロディを、彼の息づかいそのままに仕上げ、 聴いてる私達の心に普遍的な愛を届けてくれるいちまいです。
そして、ピアノの最後は、とっておきのクリスマスアルバムの一枚! Manhattan Christmas / Sir Roland Hanna
日本の企画盤ですね。浅井慎平、プロデュース、写真と音楽のコラボ。。 ボックス入りで~す。よ~~~く、よく、見ないと誰が弾いてるの全然わかりません。裏面に小さく、「Sir Roland Hanna」の文字。 このクリスマスアルバムの、、ターゲットにSir Roland Hannaは、ただの知らないおじさまなのだろうか。。。 しかし、中味は13曲目一曲にベースが入るのですが、あとは、彼のソロピアノが びっ~~しリ詰まっています。華麗な演奏の連続です。美しい!!素晴らしい!!