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2006年05月30日
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テーマ: Jazz(1974)
お登りさんさんしたい 、って、ブルーノート東京の五月のスケジュールによだれをながしたすずっくであったが、、もうすぐ、五月は終わります。
反省っ!何を?!

さて、ビルフリライブにでかけた友達の感想を読んだ。
それは、それは、、お二方とも至福の時をすごされたようで。。。読んでいて、私も嬉しくなった。なんか、おっそわけもらった気分♪

ビルフリのギタースタイルって、なかなか、一般的に受け入れがたい部分もあって、知名度のわりには集客が少ないようなのですが、、
行った人たちが、ここまで幸せ感に浸れるなら、ある意味一般受けする必要も無い気「も」する。
所詮は、100%の人間を満足させるのは無理なんだもん。

演奏を採譜した楽譜を弾いても、決して演奏してる本人と同じ演奏にならないのは、楽器を演奏する人ならよくわかることだとおもうのですが、ビルフリは特に特に、そこにでてる音以外の「何か」が沢山ある人で、そこが、音で埋め尽くされた音楽よりも感じる側にも大きく差がでてくるのかもしれない。
ま、わからんが、好き嫌いははっきりでる人の気がする。

友達は二人とも、ギターを弾く人で、かなりコアなビルフリファンだし、専門的なことの知識もある人たちなのだが、感想はマニアックな事云々でなくて、ビルフリの音楽に浸れた幸せがあふれている。
余分な事を何も考えず、ひたすらビルフリシャワーを全身であびよう、て、「ファン魂」が、、
読んでいて、ニンマリしてしまったぁ。ええなぁ、、音楽は。

立派な大人に
「彼(ビルフリ)の娘になりたいっ」
って、いわせちゃうのって凄すぎますよね。
ま、うらやましがっていたら、、
「だから、くればいいのに、っていったじゃない、、」
と、、いわれてしまった。。。
私にだって、諸事情があるんだ~い。。

本人たちの了解を得て、フジイさんとeguraさんの感想を下にのせちゃいます。
eguraさんは、使用機材、ってのもミクシィに書いていて、「つっこんでくれ」ってさけんでましたが、誰もつっこんでなかったので、これものせます。
もし、言った人が居て、違う、ってのが、あったら、つこんでやってくだしゃい。

そして、現在はゲーリーバートンですね。。そう、パットメセニー付きで。。
これまた、沢山の人たちが、幸せな気分になって、、帰ってくるのでしょうね。。

ライブって、やっぱりいいよね~♪
音楽は素晴らしい。。本当に素晴らしい。。。
私も、ライブに行って、生きてる幸せ噛みしめてきたいなぁ。。はぁとぉ。



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もちろん、流用引用はしないでくださいね。
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☆フジイさんの感想!

「Tonight Bill Frisell」

Blue Note TOKYOにBill Frisellを見に行きました。
メンバーはSam YahelとBrian Blade。
いやー、凄かったよ。ほんとに。
ここ1~2年位の中では一番感動したかも。

この日のBrian Bladeを見て思ったのは、
Kieth JarretがInner Viewsと言う彼の音楽観を語ったインタビューで
言っていた言葉を思い出しました。
Kiethは「獰猛な欲望」が僕の音楽表現には必要だ、みたいな事を繰り返し語っていた。
それが無かったら俺は弾かない、みたいな。

この日のBrian Bladeは正に獰猛な表現欲に満ちた存在そのものって感じ。
超オーガニックで、シンバルレガートからフィルに移る時の感じは正に、
野生の腹を減らしたチーターが小鹿を見つけて噛み付きに行く感じそのもの。
もう考えてやってる感じじゃないのです。本能が欲してる感じ。
ここだ!って所にズバコン!!客「ウォー!!!!」みたいな感じ。
それはとてつもなくスリリングな瞬間の連続。
彼の一音一音全てが見逃せません。
それは聴くって言う感じじゃなくて、感じると言うか体感する音楽でした。
とにかくBrian Bladeは凄かった。
やっぱり今音楽家として一番凄いと思うのはこの人だ。

彼が何人かいるNYのトップドラマーから、稀代の一人になったのも、
そんな渇望があったからなのかなあと思いました。

Bill Frisellは僕が今聞きたかったプレイ、やりたかったアプローチを全部やる感じ。
いろいろと変化のあるトーン、美しいトーンから、乾いたトーン、歪んだ音まで多彩。
モチーフの展開、良い感じのスペースの使い方、突拍子も無く入る変なヴォイシング、
インタープレイでどんどん場面を展開していく感じで、聞いてて本当に飽きない。
Brianを煽りまくって、更に凄い返答が返ってくるから、もう笑いながら弾いてました。

Sam Yahelはそんなに目立って無かった。
と言うかビルフリと言うのは一人オーケストレイターなので、立ち位置が微妙になるのですね。
でもループで音を重ねて行くBillに絡む感じとかは上手かったし、
足じゃなくて左手でベースラインを叩く感じとかは今風で良かったです。
ペダルもあるので靴を脱いで弾いてましたが、足が臭そうでした(笑)

この日は俺の聞きたい音楽が総てあった 、と思った日でした。





☆eguraさんの感想!

「Bill Frisell at BN TOKYOライブ評」
『音楽って素晴らしい』

ほほ笑みのギタリスト、ビル・フリゼール。
彼をみる度にいつもこのシンプルなフレーズが脳裏に浮かぶ。
(音楽家に限らず)何故かくも多くのアーティストが彼との共演を望むのか?
この日多くのひとがその答えを見いだしたことだろう。

素晴らしい夜だった。

一見するとビル・フリゼールを凌ぐ技巧の持主は多いように思えるため、彼の凄さは一般にわかりづらいのかもしれない。
しかしビルもまたマイルズ・デイヴィス同様、貝殻の上を歩く男なのである。

彼はその繊細なタッチで淡い色彩を少しずつ重ね合わせるようにペイントし、全てを塗り潰す前に引っ掻き、
空間をデザインすると同時に、僕らの呼吸さえもデザインする。
彼を除き、ギタリストでこの域に達した者など、実はほとんどいないのだ。

貴方がギタリストならば、一見シンプルに思える彼のプレイをトランスクライブしてみるとよい。
同じニュアンスを出すのは至難の業であることに気付くだろう。

この日のブライアン・ブレイドは、ひょっとするとウェインと演るときより喜びに溢れていたかも知れない。
(eguraは巨匠Wayne Shorterの大ファン)
特に2nd setの後半にモデラートで演奏された6/4拍子の"Monroe"(アルバム[Good Dog, Happy Man])はハイライトであった。
この曲をサッカーにたとえるなら、ビルがピボーテ役デコ、ブライアンがロナウジーニョだ。
現役奏者の中で、ブライアン・ブレイドほど繊細で、ダイナミズムに溢れた、音楽的なドラマーを他に知らない。

一方サム・ヤヘルはビルの『もう一つの脳』だ(この台詞は以前ビルが相棒グレッグ・リーズを語る際に使ったものである)。
仮にビルが即興する服飾デザイナーだとすれば、彼はいわば専属スタイリスト。実にわきまえているのである。
オルガントリオの典型など微塵も感じられなかった。

ビルの創造性の大きな特徴は、共演者は勿論のこと、観客の創造性をも引き出す点にある。

実はそれこそが、音楽が持つ根源的な力だ。

音楽ができる幸せ。
音楽が人々にもたらす幸せ。

かつて80年代、ニューヨーク・アンダーグラウンド・シーンにいた頃のビルは、さながら無機物の精製を行うマッド・サイエンティストのようだった。
今のビルはまるで植物を育てるように音楽を育んでいる。
(ときには心和む姿の植物であり、ときには異形の植物でもある。)
ビルがまいた種子が三人の共同作業によって発芽し、みるみる蔦のように会場全体を埋め尽くす様は、まさにイリュージョン。
それは《『現在』進行形の音楽》、つまり本当の意味で、JAZZだ。

三人の音楽的交感が生み出したその植物は、100%の酸素を客席に供給していた。
(あの場にいながらそれに気付かないとしたら、なんと残念なことだろう。)
僕はその酸素を、鼻から、耳から、皮膚から、骨から、体内におもいきり取り込んでみた。
すると心が震えた。

もしも世界中の人が彼ら三人の音楽のような関わり合いの中で生きるなら - と想像したら、なんだか泣けてきた。

音楽で世界を救うことはできないだろうが、人の脳を開き、幸せにすることはできる。

ビル・フリゼールは僕らを幸せにする。
彼と同時代を生きる幸運に感謝したい。


2006/5/14 BLUENOTE TOKYO1st set & 2nd set
BILL FRISELL(g)
BRIAN BLADE(ds)
SAM YAHEL(org)

曲や機材面については別途アップする予定です。



【2006年5月Japanツアー使用機材】
わかる範囲で書いてみます。そこ違うぞ!って指摘歓迎。

Fender Telecaster:
フロントPUがミニハム、ローズ指板、タバコサンバースト・フィニッシュ。ノブを頻繁にコントロール。
Voを絞ったシャキシャキ音を効果的に使用。

Ibanez TS9:
2000~2003年くらいの間は、歪みはこれだけで作ってましたが、今回はブースターとして使用。

Proco Rat:
90年代、歪みものはほぼこれだった(但し"Gone, Just Like A Train"ではDanelectro DO-1 "Daddy-O")。
2000年頃クライン使わなくなるとほぼ同時にTS9へ鞍替え、2003年頃から再度使い始めたそうな。

Digitech DigiDelay:
永年Boss DD2を使ってたけど、遂に壊れたか?

Line6 DL4:
今回はサンプラーとしての使用はほんの少しだけで、主に原音に仄かに重ねるリヴァース・ディレイとして使用。

Digitech PDS-8000 Echo Plus:
ビルのトレードマーク(またはエレハモ16秒ディレイ)。

Maxon PH350 Rotary Phaser :
トレモロ効果用。Ghost Townの頃から?

Lexicon MPX100:
2000年頃同社のLXP-1から鞍替え。
ここから2台のアンプへステレオ出力される。
マスターボリューム調整機としても使用しています。

Fender Deluxe Reverb x2:
おそらくレンタルの現行品でしょう。
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今日、こんなアルバム聴いていましたぁ。

Reunion with Bill Frisell/Dale Bruning
Dale Bruningは、ビルフリーゼルの若き日の師匠。
出会った頃は、ビルフリーゼルはクラリネットやサックスをやっていたようです。
マイペースで、活動する師匠のもとへ、ギターを持って里帰り、デュオで恩返し♪
二枚組、全12曲が、スタンダードです。ビルフリにとっては、異作かもしれないけど、ふんわり具合もよろしく、仲良ししてます。ライブっす。主役はもちろんお師匠様。な、、はず。。。

庭のつる薔薇が花盛りですぅ。。雨上がりは信じられないほど綺麗です。
え?そういう写真はとれないのぉ!薔薇も私を幸せにしてくれるアロマを放出しておりまするぅ。。





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最終更新日  2006年05月30日 18時11分31秒
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