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2015.12.06

「奇跡の2000マイル」をみて

(2)

テーマ： DVD映画鑑賞(14228)

カテゴリ：映画鑑賞

「奇跡の2000マイル」

2013年オーストラリア映画、原題は"Tracks"です。

原作は、大ベストセラーになったロビン・デヴィッドソンの同名自伝"Tracks"(邦題は

『ロビンが跳ねた』上・下巻)です。

オーストラリア映画批評家協会賞最優秀撮影賞など合計で2つの賞を受賞しています。

アメリカでPG-13指定、日本ではG、スウェーデンでは7です。

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あらすじ

1975年、オーストラリア中央部、アリス・スプリング駅に愛犬ディギティ(ギブス捜査官)と

共に降り立った若い女性ロビン・デイヴィットソン(ミア・ワシコウスカ)には、強い決意と

確固たる目的がありました。

それは、アリス・スプリングを出発点に西へラクダと共に約3000キロ横断しインド洋を目指

す1人旅に1年後に出ること。

ロビンは宿屋兼食堂でしばし住み込みで働かせてもらった後、クルト・ポゼル(ライナー・

ボック)のラクダ牧場に向かい、8カ月間働いたら2頭のラクダをくれるという約束を取りつ

けます。

ポゼル牧場内に住み込みで暮らすのではなく、野外に布を張りその下で野宿します。

8か月経ってもラクダをくれないポゼルに食ってかかったロビンは、ポゼルからクビだと

言われ約束のラクダももらえませんでした。

しかたなく、自転車に荷物を乗せポゼル牧場を後にしたロビンは、屋根やドア、窓がない

廃屋を見つけ、そこで暮らし始めます。

野生のラクダを捕獲・調教・販売するアフガニスタン人ラクダ使いサリ―・モハメッド

(ジョン・フラウス)に半年間雇ってもらえたロビンは、ラクダの調教を習い、約束どおり

ラクダ1頭ゼリー(モナ)をもらいます。

ある日、元ルームメイトの女友達ジェニー(ジェシカ・トベイ)がアメリカ人5人を連れて

ロビンのところにやってきます。

旅の資金がほしいというロビンに、『ナショナル・ジオグラフィック』誌に取材記事を載せ

る見返りに、資金を提供してほしいと掛け合ってみてはと教えてくれたのは、ジェニーに

一緒についてきたアメリカ人男性リック・スモーラン(アダム・ドライバー)でした。

ポゼル牧場が売りに出されたときいて慌てて行ってみたロビンは、ラクダに手を焼く新しい

牧場主に掛け合って、気の荒い去勢前の雄2頭ドゥーキー(モーガン)とバブ(イスタン)を私の

取り分だと主張してもらってきます。

ナショナル・ジオグラフィックから交渉成立の手紙が届きます。

カメラマンを派遣するので、旅の途中で4、5回合流し写真を撮ることに応じることが条件だと

いうのです。そのカメラマンとは以前会ったリック本人でした。

ラクダのゼリーが出産し、子ラクダのゴライアス(ミンディ)が生まれます。

サリ―は、発情期の雄ラクダは人間をも殺しかねないからと、ドゥーキーとバブを去勢して

くれ、道中に野生の雄ラクダが襲ってきた時にはためらわずに撃つようにとライフル銃を

ロビンに手渡します。

1977年4月9日、会いに来た父(ロバート・コルビー)、姉、姪ら、そしてサリ―が見送る中、

ロビンはラクダ4頭と愛犬と共に念願の旅に出発します。

その様子をポーズの注文をつけながら撮影するリック。

出発から29日目、エアーズロックに到着したロビン達。

ラクダはキャンプ場に入れないと断られ、しかたなく離れたところで野宿していると…。

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私の感想

実在の人物ロビン・デイヴィットソンのオーストラリア大陸(半分)横断の実話の映画化

です。

これまでにも映画化の話は5回もあったそうですが、実現しなかったのだそう。

オーストラリア人女優ミア・ワシコウスカがロビン役を熱演しておりました。

ラクダの背に乗るのではなく、自ら先頭に立ってラクダたちの紐を引いて歩くロビン。

全行程2700キロ(1700マイル)を日に32キロのペースで歩き続けます。

ウォーキングシューズなどではなく、素足にかんたんなサンダルで。

ひと気がない砂漠や荒野を進んでいくので、時にパンツ一枚や素っ裸で歩いている

ロビン。　あまりに無防備過ぎませんかい??　

そして強靭な体の持ち主なんですね。

獰猛な肉食動物や猛毒の昆虫などに遭遇することがなかったからよかったですね。

道案内を買って出てくれたアボリジニのミスター・エディ(ローリー・ミンツマ)との

出会い、助けなどに支えられた大冒険でした。

この役を演じたローリー・ミンツマは、本物のミスター・エディの親戚だそうです。

出会いと別れ、何かを得ると違う何かを失ってしまう、厳しい大自然の掟のように感じ

られてしまいました。

オーストラリアの壮大な大自然の景色も余すところなく堪能できました。

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実話か定かではないけど原作に基づくソ連からインドへの徒歩の脱出劇

「ウェイバック脱出6500キロ」、実話を映画化したというエミール・ハーシュ主演作

「イントゥ・ザ・ワイルド」と見比べてみるのも楽しいかもしれません。

不躾で無神経にカメラを向けるリック役を演じていたアダム・ドライバー、実は今月

全世界同時劇場公開予定の「スターウォーズ」シリーズ最新作で、↓↓↓の注目の役を

演じるらしいですね。

w(￣▽￣;)w　えっ、この人だったの?!?って感じです。

☆☆☆☆