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2024.11.09
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フランソワーズ・サガン(朝吹登水子訳)『悲しみよ こんにちは』
~新潮文庫、 1985 年改版~

Françoise Sagan, Bonjour tristesse , 1954 )

 サガン (1935.6.21 ) 18 歳のときに発表したデビュー作です。(生年月日は『岩波西洋人名辞典 増補版』参照)

 主人公のセシルが 17 歳の頃の夏の思い出です。
 幼少期に母を亡くしたセシルですが、父親は女たらしで、多くの女性と交友を持っていました。その夏休みは、エルザも含めて3人で、地中海に面した海辺に別荘を借り、バカンスを楽しむことになりました。
 セシルはそこで、シリルという若者と出会い、恋に落ちていきます。
 一方父は、亡き母の古い友達で、セシルの家庭教師もつとめていたアンヌに声をかけ、アンヌが別荘にやってくることになります。エルザの動揺、父の心変わりを見る中、セシルはある計画を立てることになります。

 あっさりした父とセシルですが、アンヌがやってきてから、それまでの生活に明らかに変化が生じます。勉強を勧めるアンヌと、それに対抗するセシル。そして、アンヌ、あるいは父に対して仕組んだある計画の行方など、セシルの心の動きを味わい深く読みました。

(2024.06.02 再読 )

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Last updated  2024.11.09 16:48:29
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のぽねこ @ シモンさんへ コメントありがとうございます。 久々の再…
シモン@ Re:石田かおり『化粧せずには生きられない人間の歴史』(12/23) 年の瀬に、興味深い新書のご紹介有難うご…
のぽねこ @ corpusさんへ ご丁寧にコメントありがとうございました…

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