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【京 の 季 節 の 花 便 り】★「蓮の寺」として有名な右京区花園・法金剛院で恒例のハスを楽しむ「観蓮会」が開かれている。 法金剛院には、待賢門院が平安時代末期に極楽浄土を模して造園させた回遊式の庭園がある。ハスは極楽浄土に咲く花とされ、庭園には中国やインド原産の約八十種類のハスが名勝の苑池や鉢に植えられている。 淡いピンクや透き通るような白色、濃い赤色などの花や色づいたつぼみの華麗な花が見頃を迎えている。 夏の強い日差しを受け、輝く大輪の花を咲かせている。早朝に美しく咲くので開門時間を早めて午前七時に観蓮会を開いている。 「かんかん照った後は数日したらよく咲く」と住職は話す。 八月二日まで。下記URLヤフーのおいないブログで関連参考画像をご覧下さい。http://blogs.yahoo.co.jp/oinaijp/folder/279901.html
2009.07.11
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【京 の 季 節 の 花 便 り】今季もアジサイ情報をレポートしてきましたが"おいない"が推薦する京都の町中のアジサイでは何といっても先斗町のお茶屋(松竹)さんの鴨川縁の川床の間で可憐に咲く、手入れの行き届いたアジサイです。朝夕の鴨川河川敷の散歩には見る目を癒してくれます。某TV局の朝・夕の気象情報のバックに対岸のビルに設置されたカメラから、その映像が映し出されたり、京都でのTVドラマや映画での撮影には、この時期欠かせないロケ地です。今年もNHKはじめ民放各社で、このアジサイが紹介されているようです。このお茶屋さんの川床の間から可憐に咲く姿は、四条大橋の上からや、対岸の川端通から眺める色鮮やかな手入れの行き届いた町中のアジサイは、誰もが一瞬立ち止まります。手入れしているのは、このお茶屋の女将で、お茶屋「松竹」と先斗町では一番古いスナック「三しま」を併業しているママで、先斗町で生まれ育ち、私の小学校の同級生・女性の親友として今なお六十八年の親交が続いています。古くは美空ひばりさんが生前お忍びで通っていた店で、また歌舞伎の役者さんらが贔屓にしているスナックで歌舞伎の話にはめっぽう詳しい方です。京都・先斗町へ散策の時はスナック《三しま》へ"おいない"のブログを見たといってお立寄り下さい。女将は先斗町の生き字引で、興味のある方はおもしろい、珍しいお話が聞けますよ。開店は午後九時よりと、一寸遅めです。このアジサイの季節、空梅雨の時は三ヶ月間の水道料金はひと月二万円以上するそうです。 ホームぺージにこのアジサイの写真アルバムを載せておりますのでご笑覧下さい。http://www.hpmix.com/home/oinai/frame.htm (直行)「川床のアジサイ」をクリック【紫陽花にまつわる京の花街の逸話】水無月の晦日(六月三十日)の朝日の照らない内に、朝露の残るアジサイに紅白の水引を掛けてトイレに吊るすと、ご婦人は下の病気にならないという。下記URLヤフーのおいないブログで関連参考画像をご覧下さい。http://blogs.yahoo.co.jp/oinaijp/folder/279901.html
2009.06.27
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【今日の情報 : 歳時記・催し・話題・出来事】★東山区建仁寺塔頭・両足院の白砂と苔に青松が美しい唐門前庭、枯山水庭園の方丈前庭、京都府指定名勝庭園の池泉廻遊式庭園からなる、書院前庭の池の周りに植えられている約一千株の「夏半生」(ハンゲショウ)が葉の一部が化粧したように白く変色し、見ごろを迎えている。純白に変わった葉が花のように、庭池の周りを彩っている。ハンゲショウはドクダミ科の多年草。名前は、夏至から十一日目の「半夏生」に花を咲かせるからとも、葉の表面がけが白く変化するから、ともいわれている。※ 寺宝展「朝鮮通信使の足跡」も同時開催され、龍山徳見禅師による開創の建仁寺の塔頭寺院で、通常は予約をしないと拝観できない。
2009.06.22
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【京 の 季 節 の 花 便 り】★左京区大原の三千院で六月十四日から恒例の「あじさい祭り」が始まった。「奥の院あじさい苑」一帯には三千株以上のアジサイが植えられ、一般的なあじさいの他にも「山あじさい」「星あじさい」「蔓あじさい」など様々なアジサイが所狭しと咲き誇っています。今年の見ごろは六月下旬から七月上旬ごろ。 杉木立と苔むした雰囲気の中に青や薄紫の色鮮やかに咲くアジサイは格別で、中でも朝露で色を増した薄紫のヤマアジサイや小さな花びらが愛らしいホシアジサイは心が洗われる。散策路沿いでは、大人の背丈程のアジサイも。対照的に、せせらぎの近くではヤマアジサイが小さな花を咲かせます。午前八時半~午後五時。 七月十五日まで。 拝観料 七百円。下記URLヤフーのおいないブログで関連参考画像をご覧下さい。http://blogs.yahoo.co.jp/oinaijp/folder/279901.html
2009.06.14
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【京 の 季 節 の 花 便 り】 ★東山区・東福寺塔頭の天得院で六月十二日から、キキョウやツバキの見ごろに合わせて庭園の特別公開が行われる。桃山時代に造られた緑鮮やかな杉苔が広がる枯山水の庭園に紫色や白のキキョウ約二百株が植わって、凛とした美しい姿を見ることができる。七月十七日まで。又塀の外側には南側の塀沿い約三十メートルに交互に並んで、秋の七草の一つハギがこの時期にも赤紫色の花をつける二度咲きで、初夏を感じさせる白色のアジサイの花との競演を見せている。五月末から花を付け始めた落ち着いた赤紫色のハギの花とかれんな白い花をつけるカシワバアジサイの対照的な姿が、見る目を楽しませてくれる。見頃は七月初旬まで続く。二汁五菜の「桔梗膳」も味わえます。★右京区花園の妙心寺塔頭・東林院で十二日から、恒例の「沙羅の花を愛でる会」が始まった。梅雨空の下のしっとりとした庭の緑深いコケ一面に、地に咲くかのように上を向いて散った無数の白い花が鮮やかに浮かび上がり、境内に落ち着いた雰囲気を醸し出し、その風情を堪能できる。庭には高さ十五メートルの樹齢三百年のナツツバキ(沙羅)の老木が十一本植えられており、梅雨の時期に白い花が開くが、朝に咲き、夕方には散る、一日限りで散るはかなさや、幹が根元から二股に分かれていることなどから、仏教の聖木「沙羅双樹」になぞらえて親しまれ、「平家物語」の一節「沙羅双樹」をしのばせる。 毎年開花の時期に合わせて公開している。沙羅の花は雨上がりか雨降りの日、または午前中に愛でると、青苔と白い花の風情があり素晴らしく、苔の上に散り敷く様を心ゆくまでお楽しめる。今年の開花はやや遅く、見頃は二十日前後。 六月三十日まで。午前九時半から午後四時。 有料 千五百七十五円(抹茶付き) ★左京区岡崎・真如堂で、ナツツバキ(沙羅)の花が梅雨の時期に咲き、見ごろを迎えている。本堂前の二本の木は、現在(六月中旬)青々とした葉をバックに開花している。釈迦が入滅した場所に植わっていた木になどらえ、「沙羅」とも呼ばれている。 参道を挟んだ向かい側では、釈迦ゆかりの菩提樹も米粒大の薄黄色の花を鈴なりに付け、甘い香りを漂わせている。★右京区嵯峨・鹿王院で、江戸時代初期に作られた本庭に沙羅双樹の木が凛とした姿で立つ。梅雨にはいると濡れた苔庭に白い花が咲くが、開花間もなく花が散る光景は何ともいえず趣深い。見ごろは六月中旬~下旬まで。 下記URLヤフーのおいないブログで関連参考画像をご覧下さい。http://blogs.yahoo.co.jp/oinaijp/folder/279901.html
2009.06.12
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五月二十一日は、二十四節気の一つ「小満」で、動植物が次第に成長し、ひと通り満足な大きさに達するという。「京都の魅力」他都市にはない歴史的環境はかけがえのない財産である 【京 の 季 節 の 花 便 り】★京阪神で屈指のバラ園として知られる左京区・府立植物園で五月下旬~六月中旬頃まで開花シーズンを迎えている。広さ八千平方メートルに、バラは三百種類、二千五百株。「桃山」「伏見」など京都の地名にちなんだピンクや赤の大輪を始め、濃い紅色の「コンラッド・ヘンケル」など色とりどりのバラが楽しめる。★左京区・府立植物園では、見上げるほどの高さまで小さな花が大量につくことから「宝石の塔」と呼ばれる「エキウム・ウィルドプレッティー」が、高さ二メートルを超える株が出るほど成長し、赤紫色に覆われた背の高い株は大きいもので高さ約二メートルあり、一株に一万五千~二万個が赤紫色の花をちりばめた宝石のように咲かせている。「エキウム・ウィルドプレッティー」はアフリカ西海岸のスペインのカナリア諸島の原産。路地栽培は困難とされているが、一九八〇年にデンマークで種子を入手後、栽培の試行錯誤を続けて成功している。見ごろは六月上旬まで。★山科区・勧修寺の庭園「氷池園」で寺のシンボルの紅白のスイレンの花が見頃を迎えた。約六千六百平方メートルの広さがある「氷室の池」で、朝に咲く白や赤などの花が池一面に、紫色のカキツバタやキショウブの花と並んで咲き、六月はハナショウブとの競演が楽しみ。スイレンは曇天の日や雨に打たれると、しっとりとして綺麗。九百(昌泰三)年に創建された同寺の庭園の中心をなす氷室の池は、平安時代には毎年一月二日に張った氷を宮中に献上、その厚さで豊凶を占ったとされる古池。★西京区大原野の大原野神社で、境内の鯉沢の池のカキツバタが咲き始めた。濃紫色と黄色の花が新緑に初夏の空に映えている。 鯉沢の池は九世紀中ごろ、文徳天皇によって作られたと伝わる。カキツバタは池の周囲に沿うように約百メートルにわたって植えられ、約百本の花が開花し始めた。鮮明な紫色の花を付け、青々とした葉を真っ直ぐに伸ばす姿は見頃を迎え、六月初旬ごろまで楽しめそう。 「いずれが あやめか かきつばた」と言われるように、あやめとかきつばたは非常に区別しにくい花ですが、あやめとかきつばたは同じアヤメ科植物で、かきつばたは水のあるところを好むのに対して、 あやめは陸を好むのだそうです。
2009.05.21
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【京 の 季 節 の 花 だ よ り】★ツツジの名所として知られる東山区・蹴上浄水場では、満開で見ごろを迎え、一般公開が始まっている。 六日まで。午前九時半~午後三時半まで。浄水場は敷地が約十一万平方メートルあり、水道の処理施設を囲む敷地内の斜面が崩れるのを防ぐ目的で植えられたつつじは、紫や白色、ピンクなどのツツジとサツキが計七種類、約七千本植えられ、美しいまだら模様が描かれ、見事な花を咲かせている。★伏見区・城南宮で、初夏を告げるアヤメの花が咲き誇り、周囲の新緑に映える鮮やかな紫色が、風情を醸し出している。神苑「平安の庭」の一角に植えられた約三百株は高さ五.六十センチで、今月の下旬頃までが見ごろ。神苑には「源氏物語」にちなんだ百種類近くの草花が植えられており、ササユリやキキョウなどが順に開花する。 ★宇治・三室戸寺で十六万五千平方メートルの広大な庭園に二万株のピンクや白のツツジが満開となり、入園者を魅了している。 広大な花の庭園には約千本のシャクナゲが植栽され、ピンクや薄紫色の大輪の花が山の傾斜を彩り、見ごろを迎えている。野鳥の声とともに現在約半数を占める遅咲きの品種が三重塔をバックに咲き誇り、庭園がピンクに染まっている。見ごろは二十日ごろまで。 ★ツツジの名所で知られる右京区・梅宮大社神苑で、キリシマツツジの花が満開になり、カキツバタとの華麗な競演が魅了する。 神苑は約一万平方メートルの広さがあり、鮮やかな深紅と桃色の花を付けたキリシマツツジ三百株とカキツバタ三百株がある。 燃えるような赤のキリシマツツジと白や紫のカキツバタが映え、初夏の風情を堪能できる。 ★西京区の西国二十一番札所・善峯寺で、色鮮やかに赤やピンク、白、紫など八種類のボタンが咲き始め、大輪の花が新緑の境内に色を添え彩っている。 ★長岡京市の乙訓寺は京都一の牡丹の名所。元はといえば奈良の牡丹の名所・長谷寺から移植されたものだそうです。 今の時期は境内一帯に約二千株もの牡丹が色とりどりの大輪の花を咲かせます。 ※ごく一例をお知らせしましたが、京都にはまだまだ新緑、花の名所・名刹が点在しております。 下記URLヤフーのおいないブログで関連参考画像をご覧下さい。http://blogs.yahoo.co.jp/oinaijp/folder/279901.html
2009.05.06
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【京 の 季 節 の 花 だ よ り】★東山・清水寺舞台の北隣にある恋の神様・地主神社では、四月十九日(日)縁結びを祈願する恒例の春の行事「さくら祭り」が開かれる。一本の木に一重、八重の両方の花を咲かせる「地主桜」は、平安時代に嵯峨天皇がその美しさに車を戻して眺めたという故事から、「お車返しの桜」とも言われる。明治時代初期に枯れ、いったん途絶えたとされるが、一九六二年に同神社に再び移植され、毎年花を付けている。付近では最も遅く開花し、黄桜と共に見応え充分です。平安時代にちなんだ神事では、本殿に白川女姿による地主桜の枝の献花や、地主桜を題材にした謡曲「田村」「熊野」の奉納などがある。★満開の桜のなか江戸時代初期に名をはせた京都島原の名妓として名高い・二代目吉野太夫をしのぶ「花供養」が四月十九日、北区・常照寺で営まれる。約三百メートル離れた源光庵前から午前十時二十分に出発して吉野太夫の墓のある常照寺までを、鼈甲のかんざしに赤い着物を身に付けた三人の太夫たちが、禿とともに傘持ちなどを従え、高下駄を履き「内八文字」という独特の歩き方で優雅に進む、華やかな太夫道中が行われ、吉野太夫の墓に詣でる。参道の両脇を埋め尽くす吉野桜が見もの。境内では、太夫による野点席をはじめ煎茶などの茶席が設けられ、舞や胡弓の演奏など諸芸能が奉納される。二代目吉野太夫は、島原の前身である六条三筋町の太夫で、書画や和歌など文芸に秀で、「寛永の三名伎」の一人とうたわれた。信仰心が厚く、常照寺を開いた寂照院日乾上人に帰依した。多額の私財を投じて「吉野門・赤門」と呼ばれる朱塗りの山門を寄進したことから、毎年この時期に営まれている。
2009.04.19
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【京 の 季 節 の 花 だ よ り】約三千株が咲き誇る関西随一の山吹の名所、西京区・松尾大社では、境内を彩るヤマブキが平年より五日も早く満開となった。四月十日から「山吹まつり」が始まっている。五月六日までの期間中、各種のイベントが行われる。 新緑の木々と共に境内には一重や八重咲きやシロヤマブキなど三種類、計約三千本のヤマブキがある。境内を流れる一の井川沿いでは、黄金色の八重の花が鈴なりにしだれるように咲き、かすかな甘い香りを漂わせている。この時期は境内の小川では、風に舞う桜の花びらがゆったりと流れる中、川辺で咲く黄金色のヤマブキとのコントラストが優美な情景で美しい。 四月十八日、十九日の両日の午後六時から九時までライトアップされ、無数の花が夕闇の中に照らされ、川面にゆらめく。下記URLヤフーのおいないブログで関連参考画像をご覧下さい。http://blogs.yahoo.co.jp/oinaijp/folder/279901.html まで
2009.04.16
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【京 の 季 節 の 花 便 り】 満開を迎えた御室桜... ★京の桜のフィナーレを飾る遅咲きで知られる右京区・仁和寺の「御室桜」が昨年より一週間ほど早く満開を迎え、一面に広がる艶やかな花と甘い香りが交差して、ゆく春を満喫。見ごろは今週一杯。これで京都の春も最終章。 御室桜と呼ばれるのは、中門を入って左手の庭園に植わってる遅咲きで知られる里桜、約二百本。樹高が二~三メートル前後と低く、ツツジのように根元から枝分かれしているのが特徴で、丸みのある白や薄紅色(桃色)の花をつけている。 江戸時代初期の一六四六年の伽藍再建の際に境内の庭園に植えられたと伝わり、国の名勝に指定されている ※ 御室桜の低木なのは、粘土質の固い土壊の地層で、根が育ちに難く、植物の生育に必要な要素(土、空気、水)のうち、水の比率が非常に高く、窒素やリンなどの栄養素は殆ど含まれず、酸性だったため、高木にならず幹が何本もあるという遺伝的特徴に、植物が育ちにくいという特徴が加わって、樹高が低い状態が維持されている。 下記URLヤフーのおいないブログで関連参考画像をご覧下さい。http://blogs.yahoo.co.jp/oinaijp/folder/279901.html まで
2009.04.15
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【京 の 季 節 の 花 だ よ り】★高瀬川畔のサクラと柳 運河として開かれた高瀬川、木屋町通を二条から松原までの柳とサクラのコントラストが壮観。ライトアップされたサクラは、夜の不夜城のネオンと交互して木屋町通を行き交う人々の酔眼をも覚まさせます。 特に四条から五条間の昔ながらの町並みには、約九百メートルの間に五十基のライトアップで夜桜を浮かび上がらせる。四月一日から花が散る四月中旬ごろまで毎日午後六時~十一時まで点灯する。(今年は四月第一週くらいが見ごろになりそう) ★京都市内を代表する花見の名所・円山公園のシダレザクラが、ライトアップ四月一日からは園内十ヶ所でかがり火もたかれ光と炎で円山の「夜桜」を演出されます。ライトアップは四月中旬まで、かがり火は桜の花の見ごろに合わせて四月一日から十日間行われる予定です。点灯は日没から午後十一時まで。一本のしだれ桜の昼と夜の競演です。夜のかがり火に浮かぶシダレザクラは、祇園のシンボル的存在で一度は必ず行ってみたくなる逸品 【今 日 の 出 来 事】★三十一日午前一時ごろ、左京区・銀閣寺麓、間雪桜で有名な哲学の道畔、白沙村荘・橋本関雪記念館から出火、庭園の池の南側にある木造平屋の茶室(約百二十平方メートル)が全焼した。茶室は、関雪が一九三二年ごろ妻のために造った「倚翠亭」や「憩寂亭」の二つ。白沙村荘は大正から昭和初期にかけて活躍した日本画家・橋本関雪(一八八三~一九四五年)の旧宅。関雪が文展で初めて特選を受けた一九一六(大正五)年に建造された。大文字山を借景にした池泉回遊式庭園、大画室「存古楼」、国の重要文化財の木造地蔵菩薩立像を安置する「持仏堂」などがある。庭園は京都市の名勝に指定されている。
2009.03.31
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【京 の 季 節 の 花 だ よ り】 ★ツバキの名所として知られる左京区鹿ヶ谷・霊鑑寺では、三月三十一日より春の特別公開が始まった。五十種類余りのツバキが色鮮やかに咲き誇る中、尼門跡寺院の静かな雰囲気を堪能できる。臨済宗南禅寺派に属し、一六五四年に建立された。明治維新まで代々門跡を務めた皇女や皇孫女が、ツバキを好み増やしてきたという。境内では、創建されたころに植裁されたといわれ、花びらのように見える赤い雄べしが円形にまとまった、京都市の天然記念物「日光椿」をはじめ、「肥後椿」や「衣笠」などが満開で、赤や白、淡いピンクなど多彩な色の花が周辺の新緑に映えている。例年なら四月中旬以降に開花する遅咲きの「黒椿」も早や濃いエンジ色の花を付けている。しだれ桃や桜などの花と競演するかのように咲いているツバキもあり、庭園は鮮やかな色でうまって、枝から落ちる椿の音が聞こえるほどの静けさです。特別公開は四月八日まで。 拝観料 五百円。
2009.03.31
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【京 の 季 節 の 花 だ よ り】桜花爛漫、京の桜名所ご案内(市街地中心部限定) 桜の開花は「花十日」と言われるほど期間はほんの僅か。 さくらスポットのなかでも気軽にぶらりと散歩気分で立ち寄れ、ライトアップされた咲き競うサクラを満喫できる市内中心部を順次ご紹介。 ★祇園・白川のサクラと夜桜ライトアップ 花見客の目を楽しませてくれる祇園町を流れる白川沿いで、芸舞妓がそぞろ歩く祇園情緒の中で幻想的に浮かび上がる夜桜のライトアップは、TVドラマのロケーションでお馴染みの巽橋(辰巳大明神)から西へ川端通までの約二百二十メートルの短い区間ながら、お茶屋さんや料理屋さんが立ち並ぶ白川沿いにはソメイヨシノなどのサクラ約四十本が、柳と相互に風に揺られて、そのコントラストは艶やかな風情を醸し出します。実施期間 三月二十七日~四月五日まで。点灯時間 午後六時~十時まで
2009.03.28
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【京 の 季 節 の 花 だ よ り】山科区西野山・大石神社では、本殿前に枝を広げるご神木のシダレザクラの「大石桜」のライトアップが三月二十六日から始まり、三月三十一日まで行われる。八分咲きの大石桜が宵闇に浮かび上がった。シダレザクラは、神社が創建された一九三五年以前から自生しており、樹齢約八十年、高さ約十五メートル。十一年前に一度枯れかけたが、神社や住民の懸命な世話により、元気を取り戻し、年々枝ぶりも見事になり今年も見事な花を咲かせた。江戸時代の「忠臣蔵」で有名な祭神の大石内蔵助にちなんで、幻想的な大石桜として親しまれている。今年の見ごろは四月第一週になりそう。※ 四月五日には、神社境内に茶席など設け、桜まつりが催される。
2009.03.27
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【京 の 季 節 の 花 だ よ り】右京区・平岡八幡宮では、本殿特別拝観と同時に「椿を愛でる会」が開催。白玉椿伝説「願い事をすると白い花の白玉椿が一夜で花開き、願いが成就した」という神社に伝わる故事です。その樹齢百七十余年の白椿が見頃となり、樹齢二百年を越える紅椿等の古木が数多く、珍しい椿約二百種三百本もの珍しい椿の競演が同時に鑑賞できます。花びらに白や赤色が混じる「岩根絞」、葉の先が金魚の尾びれの様にギザギザした「金魚ツバキ」など珍しい品種も多い。樹齢三百年の「平岡八幡宮ヤブツバキ」は、花びらが三枚で花全体は三角形に見える。源氏や、足利等の有力武将たちに愛でられた椿は今も訪れる人々を魅了し続けます。高雄、北山杉の里に至る道筋にも歴史を感じさせられます。
2009.03.23
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【京 の 季 節 の 花 便 り】三月十九日、京都地方気象台は京都の標準木のサクラ(ソメイヨシノ)が、午前中からつぼみが膨らみ、午後には五輪ほどの花が咲き、開花の宣言をした。!一九五三年度に統計を取り始めて以来、史上二番目の早さ。平年よりも十二日も早い開花となった。
2009.03.20
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【京 の 季 節 の 花 便 り】京都御苑の東南(寺町御門)の北側に位置する「萩の宮」として知られ、京の三名水で現存する唯一の「染井の水」で親しまれている梨木神社では、九月二十日~二十三日(四日間)、恒例の「萩まつり」が催される。参道には数百株におよぶの萩が植えられ、ようやくここえきて紅紫色や白色の花が咲きはじめ、風に揺れる細かな蝶型の花が愛らしく、境内を散策しながら秋の足音が感じられる。期間中献花や献句された短冊、鈴虫の虫かごを神前に供える神事が行われ、舞楽・大蔵流狂言・上方舞などの奉納や弓術の披露、弓馬術礼法の奉納などがあり、観萩茶会が開かれる。また、萩まつりに合わせて毎年恒例の「俳句大会」も開かれており、一般の参拝者がつづった俳句の短冊が木の枝に飾り付けられ、萩まつりに風情を添えている。 ∽∽ 萩は秋の七草の一つで古くから日本人に親しまれ、万葉集で花を詠んだ歌のうち最も多いのが萩である∽∽ 〔京都の萩の花の名所〕 寺 名 所在地 見 頃 備 考上賀茂神社 北区・上賀茂 九月下旬 境内の「ならの小川」に沿って珍しいピンク色光悦寺 北区・鷹峯 九月中旬 夏萩が一足先に咲く常照寺 北区・鷹峯 九月中旬 吉野太夫が偲ばれる龍安寺 右京区・龍安寺 十月下旬 他の社寺よりも遅くまで見られる天龍寺 右京区・嵯峨 九月中旬 百花苑に紅白の萩が可憐に咲く二尊院 右京区・嵯峨 九月上旬~中旬 竹垣が龍がうねるように萩の花道となる詩仙堂 左京区・一乗寺 九月中旬 回遊式の庭の白砂に美しい花姿が見られる法然院 左京区・鹿ヶ谷 九月上旬~中旬 白萩の花が可憐に咲く真如堂 左京区・浄土寺 九月中旬 境内の萩は隠れた名所迎称寺 左京区・浄土寺 九月下旬 土塀に沿って見事な萩の花の列下鴨神社 左京区・下鴨 九月中旬 境内の「糺の森」は平安の面影がいっぱい常林寺 左京区・出町柳 九月中旬 「萩の寺」として有名南禅寺 左京区・南禅寺 九月中旬 法堂の前に咲き誇る平安神宮 左京区・岡崎 九月上旬~中旬 夏萩が早めに咲く梨木神社 上京区・寺町広小路 九月中旬 二十二日~「萩まつり」青蓮院 東山区・粟田口 九月中旬 西行ゆかりの萩の花霊山観音 東山区・高台寺 九月中旬 九月十七日 「萩まつり」城南宮 伏見区・中島 九月中旬 秋の七草が十月上旬まで見られる
2008.09.19
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【京 の 季 節 の 花 便 り】 ★秋の訪れを感じさせるシュウメイギク(秋明菊)が、西京区・善峯寺で咲き始めた。可憐な白やピンクの花びらが、菊に似た小さな花を咲かせることから名付けられたというキンポウゲ科の多年草。本坊や山門の周りで白と桃色の可憐な花が風に揺れ、心を和ませている。近代造園の先駆者と言われる七代目・小川治兵衛が手がけた本坊庭園に、自生種や演芸種が二十年ほど前から移植されたり、近くの山腹から花の種が風に飛ばされて増え、今では境内一帯に一万株ほどが育っている。九月中旬から早咲きの白やピンクの花をつけ始めた。八重の赤紫色に咲く遅咲きもあり、十月いっぱい楽しめそう。十月上旬から初めて一般開放される。★北区・平野神社の境内の鳥居の近くに植えられている秋に開花する「十月桜」が、ふんわりとしたピンクの花弁をつけて、かわいい花が咲き始めている。十月桜はカンザクラの一種で、例年十月ごろに開花し、一番の見ごろは十月中旬になり、翌年の三月上旬まで楽しめる。 ★山科区北花山・大乗寺の境内で白い花が酔ったように紅色に一日で変わる花「酔芙蓉」が約千五百本、今年は猛暑の影響で例年より一週間もど遅れて九月上旬に開花した。.スイフヨウはアオイ科で、背丈ほどに育った茎に直径十センチ~十五センチ前後の大輪の立派な白い花をつけ、朝の開花時には純白色で、昼頃から赤みを帯び始め、夕方にかけて全体がピンク色になった後しぼむ。その様子が酒に酔って赤ら顔になる様子に見えることから名前の由来となったという。 見ごろは十月半ばごろまで。 入場無料。
2008.09.18
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【暑中はがき】暑い夏、如何お過ごしでしょうか、お伺い致します【京 の 季 節 の 花 便 り】「蓮の寺」として有名な右京区花園・法金剛院で恒例の蓮を楽しむ、「観蓮会」が開かれている。平安時代末期に、極楽浄土を模して造園させた回遊式の庭園がある。ハスは極楽浄土に咲く花とされる。庭園には、淡いピンクや透き通るような白色の華麗な花が見頃を迎えている。夏の強い日差しを受け、輝く大輪の花を咲かせている。中国やインド原産の約八十種類のハスが名勝の苑池や鉢に植えられている。早朝に美しく咲くので開門時間を早めて午前七時に観蓮会を開いている。「かんかん照った後は数日したらよく咲く」と住職は話す。 八月三日まで。 拝観料 四百円
2008.07.11
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【京 の 季 節 の 花 便 り】 京都御苑の東側(寺町通)沿いに建つ、節分で有名な紫式部ゆかりの廬山寺では、キキョウが見ごろになってきた。「源氏庭」で紫のかれんな花を競い、訪れた人を楽しませている。この寺の場所にはかって、紫式部のお父さんの藤原為時の居宅があり、式部が「源氏物語」を執筆したとされている。キキョウは源氏物語に登場するなど古代から愛されており、廬山寺の源氏庭には平安時代の風情を伝えようと約千株が植えられて、つり鐘型の花が庭一面に、白砂と鮮やかなコントラストを見せている。廬山寺の桔梗は七月に満開となり、九月頃まで楽しめそうです。
2008.06.18
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【京 の 季 節 の 花 便 り】 ★右京区花園の妙心寺塔頭・東林院で十三日から、恒例の「沙羅の花を愛でる会」が始まった。梅雨空の下のしっとりとした庭の緑深いコケ一面に、地に咲くかのように上を向いて散った無数の白い花が鮮やかに浮かび上がり、境内に落ち着いた雰囲気を醸し出し、その風情を堪能できる。庭には高さ十五メートルの樹齢三百年のナツツバキ(沙羅)の老木が植えられており、梅雨の時期に白い花が開くが、一日限りで散るはかなさや、幹が根元から二股に分かれていることなどから、仏教の聖木「沙羅双樹」になぞらえて親しまれ、「平家物語」の一節「沙羅双樹」をしのばせる。毎年開花の時期に合わせて公開している。今年の開花はやや遅く、見頃は二十日前後。 六月三十日まで。午前九時半から午後四時。 有料 千五百七十五円(抹茶付き) ★左京区岡崎・真如堂で、ナツツバキ(沙羅)の花が梅雨の時期に咲き、見ごろを迎えている。本堂前の二本の木は、現在(六月中旬)青々とした葉をバックに開花している。釈迦が入滅した場所に植わっていた木になどらえ、「沙羅」とも呼ばれている。 参道を挟んだ向かい側では、釈迦ゆかりの菩提樹も米粒大の薄黄色の花を鈴なりに付け、甘い香りを漂わせている。★右京区嵯峨・鹿王院で、江戸時代初期に作られた本庭に沙羅双樹の木が凛とした姿で立つ。梅雨にはいると濡れた苔庭に白い花が咲くが、開花間もなく花が散る光景は何ともいえず趣深い。 六月中旬~下旬まで。
2008.06.13
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【京 の 季 節 の 花 便 り】 東山区・東福寺塔頭の天得院で六月十三日から、キキョウやツバキの見ごろに合わせて庭園の特別公開が行われる。桃山時代に造られた緑鮮やかな杉苔が広がる枯山水の庭園に紫色や白のキキョウ約二百株が植わって、凛とした美しい姿を見ることができる。日没後にはライトアップされる。七月十七日まで。又塀の外側には南側の塀沿い約三十メートルに交互に並んで、秋の七草の一つハギがこの時期にも赤紫色の花をつける二度咲きで、初夏を感じさせる白色のアジサイの花との競演を見せている。五月末から花を付け始めた落ち着いた赤紫色のハギの花とかれんな白い花をつけるカシワバアジサイの対照的な姿が、見る目を楽しませてくれる。見頃は七月初旬まで続く。二汁五菜の「桔梗膳」も味わえます。
2008.06.11
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【京 の 季 節 の 花 便 り】 ★花の寺として知られる宇治・三室戸寺でアジサイが咲き始めた。 七月十三日まで庭園を公開。境内の庭園には三十種、一万株が植えられ、杉木立の間に咲く様は紫絵巻のようで素晴らしい景観です。青、紫、白、ピンク、赤・・色とりどりの西洋アジサイ、額あじさい、柏葉アジサイ、幻の紫陽花・七段花等が咲き乱れ、『あじさい寺』とも称されています。アジサイが目を楽しませてくれる、京都最大の規模を誇る。 紫陽花は咲き始めの淡い色からシーズンの深まりとともに紺、紫へ微妙に変化するという。 六月中頃には見ごろを迎え、十四日からは週末だけの夜間拝観が実施され、青や水色のアジサイが竹のオブジェに刻まれた文様を通して浮かぶほのかな光がアジサイを照らしている。ライトアップされた庭は幻想的な雰囲気に包まれる。 あじさい園ライトアップコンサート 日時: 6/14(土)、15(日)、21(土)、22(日)、28(土)、29(日) ライトアップ時の19:30から20:30場所: 三室戸寺 あじさい庭園内容: 立命館大学交響楽団によるクラッシク生演奏(アンサンブル)
2008.06.09
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五月二十一日は、二十四節気の一つ「小満」で、動植物が次第に成長し、ひと通り満足な大きさに達するという。「京都の魅力」他都市にはない歴史的環境はかけがえのない財産である 【京 の 季 節 の 花 便 り】★左京区・府立植物園では、「宝石の塔」と呼ばれる「エキウム・ウィルドプレッティー」が、高さ二メートルを超える株が出るほど成長し、赤紫色の花をちりばめた宝石のように咲かせている。「エキウム・ウィルドプレッティー」はスペインのカナリア諸島原産。路地栽培は困難とされているが、一九八〇年にデンマークで種子を入手後、栽培の試行錯誤を続けて成功している。見ごろは六月上旬まで。★京阪神で屈指のバラ園として知られる左京区・府立植物園で五月下旬~六月中旬頃まで開花シーズンを迎えている。広さ八千平方メートルに、バラは三百種類、二千五百株。「桃山」「伏見」など京都の地名にちなんだピンクや赤の大輪を始め、濃い紅色の「コンラッド・ヘンケル」など色とりどりのバラが楽しめる。★山科区・勧修寺の庭園「氷池園」で寺のシンボルの紅白のスイレンの花が見頃を迎えた。約六千六百平方メートルの広さがある「氷室の池」で、朝に咲く白や赤などの花が池一面に、紫色のカキツバタやキショウブの花と並んで咲き、六月はハナショウブとの競演が楽しみ。スイレンは曇天の日や雨に打たれると、しっとりとして綺麗。九百(昌泰三)年に創建された同寺の庭園の中心をなす氷室の池は、平安時代には毎年一月二日に張った氷を宮中に献上、その厚さで豊凶を占ったとされる古池。★西京区大原野の大原野神社で、境内の鯉沢の池のカキツバタが咲き始めた。濃紫色と黄色の花が新緑に初夏の空に映えている。 鯉沢の池は九世紀中ごろ、文徳天皇によって作られたと伝わる。カキツバタは池の周囲に沿うように約百メートルにわたって植えられ、約百本の花が開花し始めた。鮮明な紫色の花を付け、青々とした葉を真っ直ぐに伸ばす姿は見頃を迎え、六月初旬ごろまで楽しめそう。
2008.05.21
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【京 の 季 節 の 花 だ よ り】 ★ツツジの名所として知られる東山区・蹴上浄水場では、満開で見ごろを迎え、一般公開が始まっている。八日まで。午前九時半~午後三時半まで。浄水場は敷地が約十一万平メートルあり、水道の処理施設を囲む斜面などに、紫や白色、ピンクなどのツツジとサツキが計七種類、約六千七百本植えられ、美しいまだら模様が描かれた。 ★伏見区・城南宮で、初夏を告げるアヤメの花が咲き誇り、周囲の新緑に映える鮮やかな紫色が、風情を醸し出している。神苑「平安の庭」の一角に植えられた約三百株は高さ五.六十センチで、今月の下旬頃までが見ごろ。神苑には「源氏物語」にちなんだ百種類近くの草花が植えられており、ササユリやキキョウなどが順に開花する。 ★宇治・三室戸寺で十六万五千平方メートルの広大な庭園に二万株のピンクや白のツツジが満開となり、入園者を魅了している。 広大な花の庭園には約千本のシャクナゲが植栽され、ピンクや薄紫色の大輪の花が山の傾斜を彩り、見ごろを迎えている。野鳥の声とともに現在約半数を占める遅咲きの品種が三重塔をバックに咲き誇り、庭園がピンクに染まっている。見ごろは二十日ごろまで。 ★北区上賀茂神社の南・大田神社で、国の天然記念物「大田ノ沢のカキツバタ」が満開となり、水辺一面が紫色に彩る花々で染まってしまう。 カキツバタは、鳥居近くの「大田ノ沢」(約二千平方メートル)に、二万五千株が群生している。平安時代の歌人、藤原俊成が恋心をこの地の花に託して和歌に詠むなど、古くから初夏の風物詩として親しまれてきた。一株で三回花をさかせ、現在は「一番咲き」。新緑の葉と紫色の可憐な花々の風情が訪れた人を魅了している。例年、見ごろは葵祭前後の頃。★ツツジの名所で知られる右京区・梅宮大社神苑で、キリシマツツジの花が満開になり、カキツバタとの華麗な競演が魅了する。 神苑は約一万平方メートルの広さがあり、鮮やかな深紅と桃色の花を付けたキリシマツツジ三百株とカキツバタ三百株がある。 燃えるような赤のキリシマツツジと白や紫のカキツバタが映え、初夏の風情を堪能できる。 ★西京区の西国二十一番札所・善峯寺で、色鮮やかに赤やピンク、白、紫など八種類のボタンが咲き始め、大輪の花が新緑の境内に色を添え彩っている。 ★長岡京市の乙訓寺は京都一の牡丹の名所。 元はといえば奈良の牡丹の名所・長谷寺から移植されたものだそうです。 今の時期は境内一帯に約二千株もの牡丹が色とりどりの大輪の花を咲かせます。 ※ごく一例をお知らせしましたが、京都にはまだまだ新緑、花の名所・名刹が点在しております。 参考画像は http://blogs.yahoo.co.jp/oinaijp/folder/279901.htmlまで
2008.05.07
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【京 の 季 節 の 花 だ よ り】西京区・松尾大社で四月十日から「山吹まつり」が始まっているが、ここにきてヤマブキが見ごろを迎えてきた。黄金色の八重の花が鈴なりに咲き、すがすがしい香りを漂わせている。四月二十六日からライトアップが始まった。無数の花が夕闇の中に照らされ、川面にゆらめく。境内を流れる「一の井川」沿いに一重や白花を含め約三千株が自生する。(四月十日のブログを参照)
2008.04.27
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【京 の 季 節 の 花 便 り】 満開を迎えた御室桜... 京の桜のフィナーレを飾る遅咲きで知られる右京区・仁和寺の「御室桜」が昨年より一週間ほど早く満開を迎え、一面に広がる艶やかな花と甘い香りが交差して、ゆく春を満喫。見ごろは今週一杯。これで京都の春も最終章。 御室桜と呼ばれるのは、中門を入って左手の庭園に植わってる遅咲きで知られる里桜、約二百本。樹高が二~三メートル前後と低く、ツツジのように根元から枝分かれしているのが特徴で、丸みのある白や薄紅色(桃色)の花をつけている。 江戸時代初期の一六四六年の伽藍再建の際に境内の庭園に植えられたと伝わり、国の名勝に指定されている ※ 御室桜の低木なのは、粘土質の固い土壊の地層で、根が育ちに難く、植物の生育に必要な要素(土、空気、水)のうち、水の比率が非常に高く、窒素やリンなどの栄養素は殆ど含まれず、酸性だったため、高木にならず幹が何本もあるという遺伝的特徴に、植物が育ちにくいという特徴が加わって、樹高が低い状態が維持されている。
2008.04.17
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【京 の 季 節 の 花 便 り】 ★白峯神宮の名木「黄桜」咲き誇る 上京区・白峯神宮で咲く、サトザクラの一種「黄桜」高さ五メートル、満開になると薄黄緑色の花々が咲き誇り、同神宮の自慢の名木。 黄桜は、ウコンの根を用いた染料の色と似ていることから、別名・鬱金桜とも呼ばれる。花びらは十~十八枚あり、最盛期を過ぎると花弁の中央部が筋状に徐々に赤みを帯び、色の変化も楽しめる。同神宮では、葉を三枚付ける三葉松などとともに名物になっている。
2008.04.14
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【京 の 季 節 の 花 だ よ り】 西国三十三所巡礼の十番札所で花の寺として知られる宇治市・三室戸寺で、庭園のツツジやシャクナゲが白や赤、ピンクなどの鮮やかな花を咲かせ始め、満開のシダレザクラとともに境内を彩っている。 一万五千平方メートルの庭園内にヒラドツツジやキリシマツツジ、ミツバツツジなど約十種類二万株のツツジが植えてある。西洋シャクナゲや日本シャクナゲなど千株のシャクナゲも花を開き始め、花々の競演は五月中旬まで楽しめそう。公開は四月十二日~五月十八日まで。 午前八時半~午後四時半まで。拝観料 高校生以上 五百円、小中学生 三百円。参考画像は http://blogs.yahoo.co.jp/oinaijp/folder/279901.html まで
2008.04.12
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【京 の 季 節 の 花 便 り】★ツバキの名所として知られる左京区鹿ヶ谷・霊鑑寺では、三月三十一日より春の特別公開が始まった。五十種類余りのツバキが色鮮やかに咲き誇る中、尼門跡寺院の静かな雰囲気を堪能できる。臨済宗南禅寺派に属し、一六五四年に建立された。明治維新まで代々門跡を務めた皇女や皇孫女が、ツバキを好み増やしてきたという。境内では、創建されたころに植裁されたといわれ、花びらのように見える赤い雄べしが円形にまとまった、京都市の天然記念物「日光椿」をはじめ、「肥後椿」や「衣笠」などが満開で、赤や白、淡いピンクなど多彩な色の花が周辺の新緑に映えている。例年なら四月中旬以降に開花する遅咲きの「黒椿」も早や濃いエンジ色の花を付けている。しだれ桃や桜などの花と競演するかのように咲いているツバキもあり、庭園は鮮やかな色でうまって、枝から落ちる椿の音が聞こえるほどの静けさです。特別公開は四月八日まで。 拝観料 五百円。
2008.03.31
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【京 の 季 節 の 花 便 り】 山科区西野山・大石神社では、本殿前に枝を広げるご神木のシダレザクラの「大石桜」のライトアップ四月一日まで行われる。シダレザクラは、神社が創建された一九三五年以前から自生しており、樹齢約八十年、高さ約十五メートル。江戸時代の「忠臣蔵」で有名な祭神の大石内蔵助にちなんで、幻想的な大石桜として親しまれている。今年の見ごろは四月第一週になりそう。
2008.03.28
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【京 の 季 節 の 花 だ よ り】 京都市内の代表的な桜の名所、東山区・八坂神社の円山公園で三月十日夜から、開花前でも情緒あるシダレザクラのライトアップが始まった。月をバックに十三基のライトの光に浮かび上がったシダレザクラは、つぼみはまだ小さくて堅いものの、うねるような太い幹と優雅に垂れ下る枝振りなど、満開時とはひと味違う幻想的な風情を見せた。四月初旬に見ごろを迎え、四月十五日までの日没から午前一時まで照らし、四日から十三日には公園内の十か所でかがり火がたかれる。三月十三日からは公園や周辺の社寺や路面を明かりで照らすイベント「京都・東山花灯路2008」が行われる。
2008.03.11
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【京 の 季 節 の 花 便 り】伏見区・城南宮の神苑で、しだれ梅が見ごろを迎えている。紅梅と白梅の花が、垂れ下がった枝に満開となっており、上品な花の香りがただよう神苑では春の気配が感じられる。源氏物語にちなんだ百余の草花などを植裁し、春秋の曲水の宴の会場にもなっている神苑「楽水苑」(「源氏物語花の庭」とも呼ばれている)に、平成十二年に約百五十本が植樹されたしだれ梅と、見ごろを迎えた約三百本のツバキとを合わせて紅白の花の鮮やかなコントラストを観賞する「春の山まつり」が二十一日まで開催されている。また、物語ゆかりの屏風や白描画五十四帖も合わせて観覧できます。
2008.03.08
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【京 の 季 節 の 花 便 り】 ★京都観光・冬の穴場 洛北大原・実光院で、初秋から翌年の春まで花を咲かせる「不断桜」が見頃を迎えている。寒さ厳しい季節に彩りを添え、目を和ませている。樹齢約百年で花は十一月初旬から咲き始め、翌年三月末頃まで楽しめる。薄桃色の小さい花を沢山つけ、冬枯れの風景を演出している。夏が暑いほど花は多いそうです。 ★京の梅 いつでも季節を先取りする京都、この時季まだ寒い日は続きますが、ほのかに薫る梅散策も良いものです。見どころとしては二条城 ・ 京都御苑 ・ 北野天満宮 ・ 梅宮神社 ・ しょうざん庭園 ・ 清涼寺(嵯峨釈迦堂) ・ 嵯峨鹿王院 ・ 常寂光寺 ・ 上賀茂神社 ・ 下鴨神社 ・ 金戒光明寺(黒谷) ・ 清水産寧坂 ・ 随心院 ・ 勧修寺etc
2008.02.06
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【京 の 季 節 の 花 便 り】 ★秋の訪れを感じさせるシュウメイギク(秋明菊)が、西京区・善峯寺で咲き始めた。可憐な白やピンクの花びらが、菊に似た花を咲かせることから名付けられたというキンポウゲ科の多年草。近代造園の先駆者と言われる七代目・小川治兵衛が手がけた本坊庭園に、自生種や演芸種が二十年ほど前から移植され、今では境内一帯に一万株ほどが育っている。九月中旬から早咲きの白やピンクの花をつけ始めた。八重の赤紫色に咲く遅咲きもあり、十月いっぱい楽しめそう。十月上旬から初めて一般開放される。★北区・平野神社の境内の鳥居の近くに植えられている秋に開花する「十月桜」が、ふんわりとしたピンクの花弁をつけて、かわいい花が咲き始めている。十月桜はカンザクラの一種で、例年十月ごろに開花し、見ごろは十月中旬になり、翌年の三月上旬まで楽しめる。
2007.09.27
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【京 の 季 節 の 花 便 り 】京都御苑の東南(寺町御門)の北側に位置する「萩の宮」として知られ、京の三名水で現存する唯一の「染井の水」で親しまれている梨木神社では、九月二十二日~二十四日(三日間)、恒例の「萩まつり」が催される。参道には数百株におよぶの萩が植えられ、ようやくここえきて紅紫色や白色の花が咲きはじめ、風に揺れる細かな蝶型の花が愛らしく、境内を散策しながら秋の足音が感じられる。期間中献花や献句された短冊、鈴虫の虫かごを神前に供える神事が行われ、舞楽・大蔵流狂言・上方舞などの奉納や弓術の披露、弓馬術礼法の奉納などがあり、観萩茶会が開かれる。また、萩まつりに合わせて毎年恒例の「俳句大会」も開かれており、一般の参拝者がつづった俳句の短冊が木の枝に飾り付けられ、萩まつりに風情を添えている。∽∽ 萩は秋の七草の一つで古くから日本人に親しまれ、万葉集で花を詠んだ歌のうち最も多いのが萩である∽∽ 〔京都の萩の花の名所〕【寺 名】 【所在地】 【見 頃】 【備 考】上賀茂神社 北区・上賀茂 : 九月下旬 境内の「ならの小川」に 沿って珍しいピンク色光悦寺 北区・鷹峯 : 九月中旬 夏萩が一足先に咲く常照寺 北区・鷹峯 : 九月中旬 吉野太夫が偲ばれる龍安寺 右京区・龍安寺 : 十月下旬 他の社寺よりも遅くまで見 られる天龍寺 右京区・嵯峨 : 九月中旬 百花苑に紅白の萩が可憐 に咲く二尊院 右京区・嵯峨 : 九月上旬~中旬 竹垣が龍がうねるように 萩の花道となる詩仙堂 左京区・一乗寺 : 九月中旬 回遊式の庭の白砂に美しい 花姿が見られる法然院 左京区・鹿ヶ谷 : 九月上旬~中旬 白萩の花が可憐に咲く真如堂 左京区・浄土寺 : 九月中旬 境内の萩は隠れた名所迎称寺 左京区・浄土寺 : 九月下旬 土塀に沿って見事な萩の花の列下鴨神社 左京区・下鴨 : 九月中旬 境内の「糺の森」は平安の 面影がいっぱい常林寺 左京区・出町柳 : 九月中旬 「萩の寺」として有名南禅寺 左京区・南禅寺 : 九月中旬 法堂の前に咲き誇る平安神宮 左京区・岡崎 : 九月上旬~中旬 夏萩が早めに咲く梨木神社 上京区・寺町広小路 : 九月中旬 二十二日~「萩まつり」青蓮院 東山区・粟田口 : 九月中旬 西行ゆかりの萩の花霊山観音 東山区・高台寺 : 九月中旬 九月十七日 「萩まつり」城南宮 伏見区・中島 : 九月中旬 秋の七草が十月上旬まで 見られる三室戸寺 宇治・三室戸 : 九月中旬~末頃 境内に赤紫色のミヤギノハギ や白いシラハギの萩が約千株植えられている
2007.09.22
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【京 の 季 節 の 花 便 り】 ★山科区北花山・大乗寺の境内で白い花が酔ったように紅色に一日で変わる花「酔芙蓉」が約千五百本、残暑の中見ごろを迎え、咲き誇っている。スイフヨウはアオイ科で、背丈ほどに育った茎に直径十センチ~十五センチ前後の大輪の立派な白い花をつけ、朝の開花時には純白色で、昼頃から赤みを帯び始め、夕方にかけて全体がピンク色になった後しぼむ。その様子が酒に酔って赤ら顔になる様子に見えることから名前の由来となったという。 見ごろは十月半ばごろまで。 入場無料。 ★夏も終わりに近づき暑さの一段落と共に咲く「酔芙蓉」が、府立植物園でも開花し始めた。中国南部原産で、アオイ科の低木。八重咲きの花は早朝に開き、一日でしおれる。翌日の花は赤く縮み、さながら酩酊状態で、赤と白の花のコントラストに見入ってしまう。 現在は三分咲きで十月上旬まで楽しめそう。
2007.09.10
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【京 の 季 節 の 花 便 り】左京区・久多で「北山友禅菊」が立秋を迎えて、極暑の夏空の下、淡い紫色の花畑が山間を抜ける風に揺れ、秋の気配を漂わせる。 栽培は十年ほど前、地域おこしのために、地元の女性グループが丹誠込めて育て始めた。大原や久多に自生していた菊を元に、より花の色が濃く、茎の先端付近まで花がまとまって咲くよう品種改良を重ねた。十本二百円で摘み取れる。 見ごろは二十日ごろまで。
2007.08.13
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2007年 7月 15日(日)【京 の 季 節 の 花 便 り】★右京区・大覚寺境内にある大沢池で七月十五日、十七年ぶりにハスの花が復活したのを記念して、船上から花の観賞を楽しむ行事「観蓮節」が初めて開かれた。観蓮節は奈良時代から始まったとされる宮中行事。大沢池は一九八八年、増え続けていた水草の繁殖を防ごうと、外來魚ソウギョ約千匹が放たれたが、ソウギョがハスを全部食べ尽くしてしまい、更に池の周囲の木の根なども食べたため、水質が悪化してしてしまった。二〇〇一年、ソウギョの適正数の捕獲などに取り組んだ結果、昨年、池の一画に赤いハスが開花し、今年も順調に花を咲かせている。 ★「蓮の寺」として有名な右京区花園・法金剛院で恒例のハスを楽しむ「観蓮会」が開かれている。 法金剛院には、待賢門院が平安時代末期に極楽浄土を模して造園させた回遊式の庭園がある。ハスは極楽浄土に咲く花とされ、庭園には中国やインド原産の約八十種類のハスが名勝の苑池や鉢に植えられている。 淡いピンクや透き通るような白色、濃い赤色などの花や色づいたつぼみの華麗な花が見頃を迎えている。 夏の強い日差しを受け、輝く大輪の花を咲かせている。早朝に美しく咲くので開門時間を早めて午前七時に観蓮会を開いている。 「かんかん照った後は数日したらよく咲く」と住職は話す。 七月二十九日まで。
2007.07.24
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【京 の 季 節 の 花 便 り】★左京区大原の三千院で六月十七日から恒例の「あじさい祭り」が始まる。 「奥の院あじさい苑」一帯には三千株以上のアジサイが植えられ、毎年梅雨のこの時期に咲き誇る。 今年の見ごろは六月下旬から七月上旬ごろ。 杉木立と苔むした雰囲気の中に青や薄紫の色鮮やかに咲くアジサイは格別で、中でも朝露で色を増した薄紫のヤマアジサイや小さな花びらが愛らしいホシアジサイは心が洗われる。 午前八時半~午後五時。 七月十六日まで。 ★右京区・梅宮大社神苑で、初夏を彩るハナショウブとスイレンが同時に見ごろを迎え、神苑内の勾玉池(マガタマイケ)を埋める。 さわやかな紫と桃色のハナショウブ約五千株と純白のスイレン約三百株がある。 周囲にはアジサイも咲き、三つ巴のかれんな競演を楽しめる。見ごろはハナショウブが六月下旬まで、スイレンは八月まで続きそう。 開 門 午前九時~午後五時まで。 入苑料 五百円。 ★京都御苑の東側(寺町通)沿いに建つ、節分で有名な紫式部ゆかりの廬山寺では、キキョウが見ごろになってきた。 「源氏庭」で紫のかれんな花を競い、訪れた人を楽しませている。 この寺の場所にはかって、紫式部のお父さんの藤原為時の居宅があり、式部が「源氏物語」を執筆したとされている。キキョウは源氏物語に登場するなど古代から愛されており、廬山寺の源氏庭には平安時代の風情を伝えようと約千株が植えられて、つり鐘型の花が庭一面に、白砂と鮮やかなコントラストを見せている。 廬山寺の桔梗は七月に満開となり、九月頃まで楽しめそうです。
2007.06.17
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【京 の 季 節 の 花 便 り】 ★東山区・東福寺の塔頭・天得院で六月十五日から、桔梗を賞でる特別公開が始まった。こけむした美しい杉苔が広がる枯山水庭園には、約三百株のキキョウが植えられている。寺の縁側に腰を下ろし、びっしりと杉苔に覆われた枯山水の庭園に紫や白の花が咲き誇るキキョウを眺める事が出来る。今年からはライトアップも行われ、庭の隅々に配置されたハロゲンライトに、凛とした花姿が映え、幻想的に浮かび上がった桔梗は、昼間とは違った幽玄な風情が楽しめそう。七月十六日まで。午前九時半から午後八時半まで。 大人三百円、小中学生二百円。 堂内では特別寺宝展も同時開催されている。 ★西京区・大原野の西国第二十番札所、五代将軍徳川綱吉の母、桂昌院ゆかりの日本一の松・「遊龍の松」で名高い、善峯寺境内にある「白山・桜あじさい苑」で、アジサイが見ごろを迎えた。 境内北東側にある広さ約一万平方メートルにヤマアジサイなど三種類約一万株が植えられ、青やピンクなど色鮮やかに咲き、花を眺めながらの散策は心が和み魅了される。 七月はじめごろまで。 午前八時~午後四時半。 大人四百円。 ※ 六月十六・十七日は本坊庭園特別公開。 十八日は桂昌院忌で横笛とハープの献奏がある。
2007.06.16
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【京 の 季 節 の 花 便 り】 ★右京区花園の妙心寺塔頭・東林院で十二日から、恒例の「沙羅の花を愛でる会」が始まった。梅雨空の下のしっとりとした庭の緑深いコケ一面に、地に咲くかのように上を向いて散った無数の白い花が鮮やかに浮かび上がり、境内に落ち着いた雰囲気を醸し出し、その風情を堪能できる。庭には高さ十五メートルの樹齢三百年のナツツバキ(沙羅)の老木が十一本植えられており、梅雨の時期に白い花が開くが、一日限りで散るはかなさや、幹が根元から二股に分かれていることなどから、仏教の聖木「沙羅双樹」になぞらえて親しまれ、「平家物語」の一節「沙羅双樹」をしのばせる。毎年開花の時期に合わせて公開している。今年の開花はやや遅く、見頃は二十日前後。 六月三十日まで。午前九時半から午後四時。 有料 千五百七十五円(抹茶付き) ★左京区岡崎・真如堂で、ナツツバキ(沙羅)の花が梅雨の時期に咲き、見ごろを迎えている。本堂前の二本の木は、現在(六月中旬)青々とした葉をバックに開花している。 釈迦が入滅した場所に植わっていた木になどらえ、「沙羅」とも呼ばれている。 参道を挟んだ向かい側では、釈迦ゆかりの菩提樹も米粒大の薄黄色の花を鈴なりに付け、甘い香りを漂わせている。★右京区嵯峨・鹿王院で、江戸時代初期に作られた本庭に沙羅双樹の木が凛とした姿で立つ。梅雨にはいると濡れた苔庭に白い花が咲くが、開花間もなく花が散る光景は何ともいえず趣深い。 六月中旬~下旬まで。
2007.06.13
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【京 の 季 節 の 花 便 り】アジサイの宮として知られる伏見区・藤森神社の「紫陽花苑」で、「あじさい祭り」が六月上旬から約一ヶ月間、一般公開をしている。 約五千平方メートルの敷地の境内の二カ所に約四十種類を植え、約三千五百株のアジサイが咲き誇り、今年は中旬過ぎより見ごろを迎える。 青や紫、ピンクなど色とりどりの鮮やかな花が、小道を歩いて楽しめるようにしてあり、毎年この時期に開園して参拝者の目を楽しませてくれる。 期間中、六月十五日(金)には本殿で「紫陽花祭」が催され、境内で献花と献茶、神楽奉納の祭事が行われ、蹴鞠が奉納される。 七月一日まで開園、 午前九時~午後四時、 入苑料 三百円
2007.06.09
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【京 の 季 節 の 花 便 り】 ★平安神宮で六月八日、約二百種類のハナショウブが見頃を迎えた神苑が、一日無料公開される。 (通常時は入苑料大人六百円、小中学生三百円) 神苑は広さ約三万三千平方メートルの広大な東・中・西・南の四つの庭園からなり、平安朝の様式に従って造られた回遊式庭園で、梅雨入り間近のこの時期は、特に、西神苑の白虎池に植えられた約二千株のハナショウブが咲きそろい、圧倒する美しさ。濃い紫や淡いふじ色、純白の大ぶりの花がすっと背を伸ばして咲き、水面に浮かぶ紅白のスイレンとの対比も鮮やか。池を彩る多彩な花の風情が楽しめる。 見ごろは今月下旬まで。
2007.06.07
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【京 の 季 節 の 花 便 り】 東山区・東福寺塔頭の天得院で秋の七草の一つハギと初夏を感じさせるアジサイが、南側の塀沿い約三十メートルに交互に並んで咲き始めた。ハギはこの時期にも赤紫色の花をつける二度咲きで、白色のアジサイの花との競演を見せている。五月末から花を付け始めた落ち着いた赤紫色のハギの花とかれんな白い花をつけるカシワバアジサイの対照的な姿が、見る目を楽しませてくれる。見頃は七月初旬まで続く。
2007.06.06
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【京 の 季 節 の 花 便 り】西京区・洛西ニュータウンにある約八十本のナンジャモンジャの木が満開になり、若葉に降り積もった雪のように見える白い花が、見ごろを迎えている。ニュータウン内の「ラクセーヌ専門店」の東側の並木道には、雪化粧のようになった約二十本が連なり、陽光に照らされ、一層白く輝く無数の花が楽しめる。ナンジャモンジャは、モクセイ科の落葉樹で、正式名称はヒトツバタゴ。国内では岐阜県や愛知県などしか自生しない。長さ一.五センチほどのリボンのような花びらを持つ花を幾つも咲かす。
2007.05.09
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【京 の 季 節 の 花 便 り】★ツツジの名所として知られる東山区・蹴上浄水場では、満開で見ごろを迎え、一般公開が始まっている。八日まで。午前九時半~午後三時半まで。浄水場は敷地が約十一万平方メートルあり、水道の処理施設を囲む斜面などに、紫や白色、ピンクなどのツツジとサツキが計七種類、約六千七百本植えられ、美しいまだら模様が描かれた。★伏見区・城南宮で、初夏を告げるアヤメの花が咲き誇り、周囲の新緑に映える鮮やかな紫色が、風情を醸し出している。神苑「平安の庭」の一角に植えられた約三百株は高さ五.六十センチで、今月の下旬頃までが見ごろ。神苑には「源氏物語」にちなんだ百種類近くの草花が植えられており、ササユリやキキョウなどが順に開花する。 ★宇治・三室戸寺で十六万五千平方メートルの広大な庭園に二万株のピンクや白のツツジが満開となり、入園者を魅了している。 広大な花の庭園には約千本のシャクナゲが植栽され、ピンクや薄紫色の大輪の花が山の傾斜を彩り、見ごろを迎えている。野鳥の声とともに現在約半数を占める遅咲きの品種が三重塔をバックに咲き誇り、庭園がピンクに染まっている。見ごろは二十日ごろまで。 ★北区上賀茂神社の南・大田神社で、国の天然記念物「大田ノ沢のカキツバタ」が満開となり、水辺一面が紫色に彩る花々で染まってしまう。 カキツバタは、鳥居近くの「大田ノ沢」(約二千平方メートル)に、二万五千株が群生している。平安時代の歌人、藤原俊成が和歌に詠むなど、古くから初夏の風物詩として親しまれてきた。例年、見ごろは葵祭前後の頃。 ★ツツジの名所で知られる右京区・梅宮大社神苑で、キリシマツツジの花が満開になり、カキツバタとの華麗な競演が魅了する。 神苑は約一万平方メートルの広さがあり、鮮やかな深紅と桃色の花を付けたキリシマツツジ三百株とカキツバタ三百株がある。 燃えるような赤のキリシマツツジと白や紫のカキツバタが映え、初夏の風情を堪能できる。 ★西京区の西国二十一番札所・善峯寺で、色鮮やかに赤やピンク、白、紫など八種類のボタンが咲き始め、大輪の花が新緑の境内に色を添え彩っている。 ※ごく一例をお知らせしましたが、京都にはまだまだ新緑、花の名所・名刹が点在しております。
2007.05.07
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【京 の 季 節 の 花 便 り】★一重と八重の花を一本の木に優雅な花を咲かせる珍しいサクラ、右京区・京北宮町の春日神社の境内に咲く「百年桜」が満開を迎えている。ヤマザクラの突然変異種とみられ、樹齢は約三百五十年。かって、”桜守 ”佐野藤右衛門さんがこのサクラから苗木を作り、大阪市・淀川畔の桜の名所・造幣局通り抜け百年記念(一九八三年)で植樹し、京北の名花「百年桜」の愛称が付いた。★ツツジの名所で知られる右京区・梅宮大社神苑で、庭園のツツジが見ごろを迎えている。 キリシマツツジとヒラドツツジが計九百株ほど、鮮やかな赤やピンクの花が次々に咲き始め、庭園内の新緑とのコントラストが見る目を楽しませてくれる。 神苑は一万平方メートルの広さがあり、池のほとりには燃えるような赤のキリシマツツジと白や紫のカキツバタが群生し、華麗な競演が魅了する初夏の風情を感じる。
2007.04.24
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【京 の 季 節 の 花 便 り】 満開を迎えた御室桜... ★京の桜のフィナーレを飾る遅咲きで知られる右京区・仁和寺の「御室桜」が昨年より一週間ほど早く満開を迎え、一面に広がる艶やかな花と甘い香りが交差して、ゆく春を満喫。見ごろは今週一杯。これで京都の春も最終章。 御室桜と呼ばれるのは、中門を入って左手の庭園に植わってる遅咲きで知られる里桜、約二〇〇本。樹高が三メートル前後と低く、ツツジのように根元から枝分かれしているのが特徴で、丸みのある白や薄紅色(桃色)の花をつけている。 一六四六年の伽藍再建の際に境内の庭園に植えられ、国の名勝に指定されている ★「花の寺」として知られる宇治市西国十番札所・三室戸寺の庭園で、ツツジやシャクナゲが今年も見頃を迎えてきた。 約一万五千平方メートルの庭園にヒラドツツジ、キリシマツツジなど約三十種類、約二万株のツツジと約千株の赤やピンクの色鮮やかな西洋シャクナゲと白にうっすら桃色が混じる日本シャクナゲが新緑に映え、さまざまな花の競演を楽しめそうだ。 五月二十日まで公開。 午前八時半から午後四時半まで。 拝観料 五百円(高校生以上)。
2007.04.16
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【京 の 季 節 の 花 便 り】 ★白峯神宮の名木「黄桜」咲き誇る 上京区・白峯神宮で咲く、サトザクラの一種「黄桜」高さ五メートル、満開になると薄黄緑色の花々が咲き誇り、同神宮の自慢の名木。 黄桜は、ウコンの根を用いた染料の色と似ていることから、別名・鬱金桜とも呼ばれる。花びらは十~十八枚あり、最盛期を過ぎると花弁の中央部が筋状に徐々に赤みを帯び、色の変化も楽しめる。同神宮では、葉を三枚付ける三葉松などとともに名物になっている。 【今 日 の 情 報 : 歳 時 記・催 し・話 題・出 来 事】 球技の神様として知られる上京区の白峯神宮で四月十四日、春の例祭「淳仁天皇祭」が催され、神事と舞楽奉納の後、桜の花びらが舞い散る境内で、烏帽子姿と着物姿の蹴鞠保存会のメンバーにより、威勢の良いかけ声を出しながら、右足で白いまりを蹴り蹴鞠を披露する。 同宮に祀られている淳仁天皇(七三三~七六五)の命日に毎年開催されている。 §蹴鞠について§ 日清戦争の際、広島の大本営で京都在住の公家が明治天皇に蹴鞠を披露した。その後、天皇から蹴鞠を保存せよとの御下賜があり、明治三十六(1903)年に蹴鞠保存会が出来た(今年で創立百二年目)。雅な王朝風の遊戯であり、サッカーの元祖とも言われる。 蹴鞠の歴史は、約千四百年前に中国から仏教とともに日本に伝わった。 鎌倉時代には後鳥羽天皇のバックアップもあり、「蹴鞠道」として出来上がった。公家は「歌鞠両道」といって、和歌と共に蹴鞠は必要条件だった。蹴鞠は勝ち負けがないのが特徴で、使うのは右足だけで、ひざを曲げず、靴を地面に擦るようにして蹴る。鞠を受けたら三回目に上半身は動かさずに相手に渡すのが基本。 蹴鞠の際の掛け声「アリ」・「ヤウ」・「オウ」の意味は神様の名前を呼んで応援を請うている。アリは夏安林、ヤウは春陽花、オウは秋園。 鞠の製法は裏返しにした二枚の鹿皮を、馬の背皮で縫い合わせている。蹴鞠を行う庭は約十五メートル四方の大きさで、四隅に掛かり木があり、神様が宿っているとされ、鞠庭に入るのは、神仏に祈るような心境。装束にも特色があり、装束や烏帽子は位によって色や形が違う。袴は張りがある葛で作られる。鞠靴は革の靴と足袋をくっつけ形で、脱げにくい。 ※「逸 話」 蹴鞠で脱げた中大兄王子の靴を藤原鎌足が拾ったことで二人が接近し、六四五年の大化の改新につながったと言われる。
2007.04.14
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