2020年07月23日
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ミュージカル「BLUE RAIN」を観劇してきた。
「カラマーゾフの兄弟」をモチーフにした作品だという事で楽しみにしてました。
「カラマーゾフの兄弟」と言えば・・・
2008年12月に今日と同じシアター・ドラマシティで公演した水夏希さん主演の
「ミュージカル カラマーゾフの兄弟」がありました。
今日は観ながら、あの雪組の「カラマーゾフの兄弟」の事がいろいろと細かく思い出されてきて
懐かしさと、帰って早くDVDで雪組「カラマーゾフの兄弟」を観たいと思う気持ちになった。
あの時の舞台装置や照明まで舞台を観ながら頭に思い出されてきた。

パンフレットとDVD


帰ってきてさっそく「カラマーゾフの兄弟」を観た。やっぱり最高でした。

この作品は齋藤吉正先生の演出作品です。
いまだに「カラマーゾフの兄弟」が齋藤吉正先生の最高傑作だと思ってる。
齋藤先生の演出作品はほとんど観劇していますが、あれ以上に感動したものはなかった。
その次に好きな作品は「STUDIO 54」でした。

楽曲も全て最高で、オープニングから緊張感と強烈な完成度の高い舞台に鳥肌立ちっぱなしでした。
水夏希さん演じる長男ドミトリーカラマーゾフは他のタカラジェンヌでは考えられないほどに
完璧にハマっていました。
次男イワンカラマーゾフを演じた彩吹真央さんも主役と同等に難しく繊細な役で
この役も他には考えられない。
三男のアレクセイカラマーゾフを演じた沙央くらまさんもはまり役で
宝塚時代に沙央くらまさんが演じた全ての役の中で一番好きな役でした。

水夏希さんが演じた長男ドミトリー・カラマーゾフ


次男イワン・カラマーゾフ



三男のアレクセイ・カラマーゾフ


問題の使用人スメルジャコフは、彩那音さんが演じた。
想像を遥かに上回る怪演でこの公演以降に彩那音さんを見る目が確実に変わった。
ヒロイン、グルーシェニカ役は白羽ゆりさんが演じた。
宝塚歌劇トップ娘役としてはギリギリまで攻めた役でした。とにかく圧巻の芝居でした。
そして父親フョードルカラマーゾフは未来優希さん!
宝塚100年以上の歴史の中でこの役をここまで完璧に演じられるのは未来優希さんだけだと
思っています。
あの時の雪組でしか出来なかった作品。
今ではスターの彩風咲奈さんもまだ研2なのにしっかりソロ歌もあり、最下級生でも
全員が作品の大きな力になっていた公演でした。









この頃からどんどんファンになっていった此花いの莉さんも下級生ながら歌と芝居がんばってました。



帰ってきてからDVDで「カラマーゾフの兄弟」をかなり久しぶりに観たら
作品に入り込んで初見のような感動に浸ってしまった。
DVDは楽前の収録です。タカラヅカニュースの初日映像と東京千秋楽映像を
録画してるのをDVD観終えてから探してるけど見つからない。
東京楽日の公演の様子と挨拶とか、初日の公演の様子と挨拶とかどうだったのか
思い出せない。凄い量あるDVDやBlu-rayの中からタカラヅカニュースを探すのは至難の技だ^^;



イワンの心の中に住み着いているもう一人のイワンを演じた五峰亜季さんの怪演と素晴らしいダンスも
見せ場の一つです。


シベリアへ立つ前のシーンは感動です。






今日の公演の事を・・・
劇場に入ると座席を仕切るビニールシート、そして1席飛ばしに全員が着席。
チケットは完売ですが、開演5分前、話をする事なくみんな静かに着席してました。
舞台上も演者同士が顔を合わせて会話する事ないように演出されている。
いくつかのビニールで仕切られた舞台は感染について考え抜かれた努力が感じられて
そこにも感動でした。
そのビニールは違和感なく、舞台装置の一つとして見えた。
正面向き合ってのセリフは必ずビニールシートを挟んでの会話でした。
でも、これを違和感なく見せられたのは脚本、演出の荻田浩一さんの力だと思った。
照明の当て方もビニールを効果的に使っていたりして見入ってしまった。

公演パンフ


演出の荻田浩一さんと言えば、宝塚歌劇団の座付演出家を辞める最後の作品が
2008年8月、水夏希さん主演の「ソロモンの指輪」でした。
これはショー作品ですが、ただのショーではない素晴らしい作品でした。
ショー「ソロモンの指環」は映画にもなりました。
あの時、ショー「ソロモンの指環」が前物、芝居があと物で名作「マリポーサの花」でした。
「マリポーサの花」もあの時の雪組の実力と団結力とで成り立った作品だと思う。

「BLUE RAIN」は原作「カラマーゾフの兄弟」とは大幅に設定も違っていましたが、
結構楽しめました。楽曲はいまいちだったかな。
作品の内容よりも今の状況を踏まえての舞台装置などの努力に感動しました。
演出と舞台装置、素晴らしかった!

水夏希さんは丁寧に演じていて、水さん自身の個性もきっちり出せていて素晴らしい役作り。
白羽ゆりさんが演じたあの魔性のグルーシェニカを演じると想像して楽しみにしてた。
今回のヘイドンは人格が全く違ったので少し肩透かしだった感もある。
あのアバズレ感を期待してしまった。
11月のタンゴショー「Gran Tango 2020」が今は一番の楽しみです。  
吉野圭吾さんと今井清隆さんの歌唱力の凄まじさにも鳥肌でした。
今井清隆さんは2002年の「キス・ミー・ケイト」の印象が一番強い。
その翌年にフレッドを演じた鈴木綜馬さんも良かった。
















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最終更新日  2020年07月23日 03時35分11秒
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