KUROうさぎの『コンサートを聴いて』

KUROうさぎの『コンサートを聴いて』

2010.10.31
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カテゴリ: オーケストラ


入場料:¥4.000 S席1階(24列)

主催:横浜みなとみらいホール

神尾真由子&ミロスラフ・クルティシェフ
デュオリサイタル

会場:横浜みなとみらいホール・大ホール


演奏:
ヴァイオリン:神尾真由子
ピアノ:ミロスラフ・クルティシェフ

曲目:
<第1部>
サン=サーンス :序奏とロンド・カプリチオーソOp.28
チャイコフスキー:ワルツ・スケルツォOp.34
チャイコフスキー:憂うつなセレナードOp.26
ワックスマン  :カルメン幻想曲
<第2部>
R.シュトラウス :ヴァイオリン・ソナタ 変ホ長調Op.18
<アンコール>
クライスラー  :愛の喜び
エルガー    :愛のあいさつ

感想:
 2007年第13回チャイコフスキー国際コンクール優勝から3年、真由子ちゃんのソロコンサートが近くのMMホールであるとのことで、台風一過の日曜夕刻、来週のAPEC会議のため全国の警察官が集まり厳戒中のみなとみらいまで出かけた。

 今回のコンサートは本日含め12回全国を回るツアーの2回目。11/7のサントリーホールに比べ、チケット代が約半額。ホール主催のためでもあるが、開演が18:30と午後別コンサートの後の空き時間に入れたことも影響していると思われる。
チケットもS席完売、A席僅かの売れ行きで、観客も1階、2階は空き席ほとんど無く、舞台後のP席に空き席があった状況(当日券用か)。
MMホールには同様設定の演奏会を増やしてほしい。

 客電が落ちて、2人が登場。真由子ちゃんは上が濃い緑(灰色?)でラメが入り、下が薄緑色のドレス、クルティシェフ君は上下黒色のスーツ姿で両者落ち着いた印象。
 1曲目はサン=サーンスは早弾きも多いが難なく演奏するも、「こんな音だったかな?」と思っていると、2曲目から真由子らしいヴァイオリンの音が出て来て、3曲目のチャイコ「セレナード」はピアノとの合わせも良く、劇的で良かった。
 4曲目は正しくカルメンのハバネラの妖しさも表現され、素晴らしい。
20分の休憩を挟んで、後半はR.シュトラウス「ヴァイオリン・ソナタ」。こちらも早引き、超高音、ダイナミックス何れも完璧でさすが。

 クルティシェフ君は同じチャイコフスキー国際コンクールのピアノ部門で1位無しの2位、既に多くのオーケストラとも共演しているようで、年齢25歳でほぼ同じ。全体的には柔らかい音であるが、独奏部分では強い音で主張もあり、25歳とは思えない。
 但し、音楽全体としては、極端に言うと2人で「ガンガン弾いている」との印象で、R.シュトラウスの音楽が十分には表現出来ているかと言うと不足は感じる。もう少しテンポを揺らしたり、強弱を変えたりとか・・・。その部分は一朝一夕ではなく音楽経験の積み重ねが必要で、そうであれば経験豊かなピアノ伴奏者と組むのも一つの方法ではとも思った。

 アンコール2曲はヴァイオリンのアンコールで良く取り上げられるクライスラーとエルガ-で、あらためて真由子ちゃんの天才ぶりを実感できた。

 ツアー後半はベートーヴェンやブラームスが演奏されるようで、名曲を本番で弾き込むことで若い2人の更なる飛躍を期待したい。


End





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最終更新日  2010.11.01 21:24:29
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