おしゃれ手紙

2015.02.26
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テーマ: 愛しき人へ(903)
カテゴリ: 父の麦わら帽子
木の芽
岡山の田舎の私の村の大人の男たちは、自分のことを
「ワシ」といっていた。
老人たちは「ウラ」と言う人もいた。
相手のことは、「○●さん」と名前でよんでいたが、
「あんた」ということもよくあった。

父も同じように、「ワシ」を使っていたが、家では、「僕」と言っていた。
学校の先生との会話などでは、「私」を使っていた。

子どもに対しても、
「君はどうするんですか?○○ちゃん」と言ったり
「○○君は、そうするんですか?」と言ったりした。

本をよく読む父は、僕や君という言葉が当たり前のように使えていたのだと思う。

当時は、僕、君という呼び方は珍しかったらしく、父は、よく知り合いの話を笑いながらしてくれた。



    ウラと村長だけじゃぁ
」と父の知り合いは言ったのだそうだ。

「僕」という言葉を使う進歩的な人間に見せながらも、つい、会話の中に「ウラ」という普段の言葉が出るという笑い話だ。

今、NHK大河ドラマで「花燃ゆ」をやっている。
山口県は、私の育った岡山県と同じ中国地方ということで、懐かしい言葉が出てくる。

そこで吉田松陰が使うのが「僕」という言葉。
この言葉も、父の話を思い出して、なぜか懐かしい・・・。

自分のことを「ウラ」という人はもういなくなった。
昔の言葉が無くなっていくのはさびしい・・・。
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Last updated  2015.03.02 00:52:55
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