おしゃれ手紙

2019.04.13
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テーマ: 読書(8469)
カテゴリ: 読書
■あさきゆめみし―源氏物語 (10)光源氏の話・完■

夕霧の浮気に激怒した雲居の雁は、愛想を尽かして出て行ってしまいました。
一方の二の宮も、人のうわさ話や批判にも晒され、心は重く曇ったままです。
愛する妻たちを苦しめてしまった夕霧は、激しい後悔に襲われていました。
一方、紫の上は盛大な法会を開催した後、源氏の君や友人たちに看取られてこの世を去ります。
その後何かにつけて彼女を愛おしく思い出す日々を送った源氏の君は、自ら出家して山にこもり、静かに最期の時を迎えました……。

10巻はこれまでの思い出を振り返る集大成になっています。
死を前に気持ちを整理した紫の上は、源氏の君に愛された幸せを胸に旅立ち、また残された源氏の君は、紫の上を知る女性たちと思い出を語り合うのです。
多くの女性たちがどれほど自分を愛してくれて、どれほど苦悩に耐えていたのかをようやく知り、感謝を胸に抱きました。
自由奔放に生きてきた彼ですが、すべてが浄化されていくような、荘厳に満ちた最期に心揺さぶられるでしょう。

●読書メモ●
●塗籠(ぬりごめ)
寝殿造りの母屋の一部に設けられた、厚い壁で囲まれた部屋。
女二宮が夕霧を避けて塗籠に敷物を用意するように言う。
●小松引き
「小松引き」とは、正月初めの子の日に、外出して小さな松の木を引き抜いてくる貴族たちの遊びの一種で、この「子の日の松」を長寿祈願のため愛好する習慣から変遷したものです。
現在でも「根引きの松」と呼よばれ、関西地方の家の玄関の両側に白い和紙で包み金赤の水引を掛けた根が付いたままの小松が飾られているのはその名残でしょう。
正月に家の入口に門松を飾り羽子板で羽根つきをする。
きれいな着物を着飾って外出するといった光景は、現代の日本のお正月でも普通に見られる景色ですがその起源はかなり昔に遡ることができます。
門松は平安時代の宮廷儀礼である「小松引き」がルーツと考えられています。
●あさきゆめみし

いろはにほへと ちりぬるを
わかよたれそ つねならむ
うゐのおくやま けふこえて
あさきゆめみし 

色は匂へど 散りぬるを我が世誰ぞ 
常ならむ有為の奥山 今日越えて
浅き夢見じ

光り輝く美しさと栄華を極めた、光源氏。
彼にも、時は流れ・・・。

「あさきゆめみし」というタイトルがピッタリだった。

そうだったのか平安時代

あさきゆめみし(1)
あさきゆめみし(2)
あさきゆめみし(3)
あさきゆめみし(4)
あさきゆめみし(5)
あさきゆめみし(6)
あさきゆめみし(7)
あさきゆめみし(8)
あさきゆめみし(9)

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Last updated  2019.04.27 10:29:11
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