韓国同居暮らしと日本語教師

韓国同居暮らしと日本語教師

2010年04月15日
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テーマ: 韓国!(17313)
カテゴリ: 韓国と韓国生活
 アイトルボミという子供を一時的に預かるアルバイトの話。

 2月の中旬に申し込みの締め切りがあって、3月の始めに面接があって、
4月の始めに2泊3日の研修があって、さらに来週3日間の研修があって、
その後先輩についていって10時間見学して・・・いったいこの仕事
いつになったら始められるのかわからないまともに始められるまでに
3ヶ月ぐらいかかりそう。

 アイトルボミという仕事がどんな仕事かというと、保育が一時的に
必要な家庭に行って子供の面倒を見る仕事。
利用者は一回二時間以上で、月80時間まで、年間480時間まで利用可能。
(地域により多少差がある)

 利用者の所得に応じて利用者の負担額が違うが、アイトルボミ先生の賃金は一定、
差額は政府が負担。

 保育園に預けられない赤ちゃんや、保育園に預かってもらえない時間を受け持つなどの
保育の死角地帯を補う。


 申し込みの締め切り前日の時点で5人定員のところ12名が申し込んだという。
 それで実際面接に来たのは8人。

 4人、4人で面接を受けた。面接官は郡庁の担当者と、福祉館の人。
(福祉館の中に多文化家族支援センターがあり、そこでアイトルボミを運営している)

 私はこの時点で「自分はもう駄目だなぁ」と思っていた。
だってうちには満三歳の子供がいて、人のうちの子なんて面倒を見ている場合じゃないと
判断されると思ったからだ。

 面接では一応子供男女三人を育てている経験と車が自由に使えること、
そして今までもよその子を預かったりしてきたこと、この仕事が出来るようになったら
私に子供を預けたがっているお母さん達がいることなどを言った。


 子供がいるもんだから、なかなかそれが足かせになって仕事を見つけられないでいたけど、
「家にいるんでしょ」ってことで、忙しかったり働いてたりするお母さん達は皆
私を宛てにして子供を預けるわけ。しかも無料よ。

 こういうことを言うと自分は心が狭いなと思うんだけど、
理不尽な思いでいっぱいだったのも事実だ。

 あるお母さんはこのアイトルボミをもうすでにやってる人に預けるときは
有料で見てもらってるくせに、私には「ついでに見て」って感じで言う。

 自分は仕事をしていてお金を貰ってるくせに。私だって自分の子を誰かに見てもらって
働きたいんだよ~やっぱり理不尽だと感じるのだ。

 私がこのアイトルボミの資格があればお金を貰って面倒見れるのに・・・
ってやっぱり思うわけ。それに私が嫌なら「こういう仕事をしてるので
正式に申し込んでくれれば見れます」って断れるし。

 それに今まで見ていた子供の他にも同じ地域にいるベトナム人のお母さんの子供など、
知り合いだけ見てても結構仕事になりそうな気がする。

 そして、火曜日の午前中は日本語を教える仕事が入ってるもんだから、
変に違う仕事をすることも出来なくて。時間の融通の利くこの仕事はいいと思った。


 面接で落ちるだろうな、と思ったらなんと受かってしまったのだ。

 私が受かったってことはじゃあ、5人だけ採ると言ってたけど8人みんな
受かったのかな、と思ったらやっぱり5人だけだった。

 後から多文化家族支援センターで働いてる知り合いに聞いたら
「多文化家庭ってことで多分通ったんだと思うよ~」って言っていた。
 多文化家庭の人を採ると一般の韓国人を採るよりポイントが高いそうなんだ。

 ・・・ちゃんとバリバリ活動したかったのに、私が受けたことで落ちちゃった
人にすごく申し訳ない気持ちでいっぱいになった。長女がまだ小さいので
どのくらい活動できるかかなり不安になってきて後悔もしたり。


 そしてこの事業、本格的に全国展開になったのが去年だったそうだが、
去年はこの教育を受けて資格を取ったものの、実際に活動しなかったって人が
結構な数に上ったそうで、研修を受ける前に保証金5万ウォン、食事代48000ウォンを
払えと言われた。


 先週2泊3日の研修を受けてきた。講義の内容は二日目まではそれなりに面白かった。
(でも講義だけだったので、具体的に子供を預かったときにどうしたらいいかすごく
戸惑うとは思うけど)

 なんだけど、三日目の多文化家庭への理解、多様な家族への理解という講義に
イライラしてしまった。

 特に多文化家庭への理解という講義にはある多文化家族支援センターの所長が
やってきて話をしてくれたんだけど、普段から多文化家庭の旦那さんと外国人の奥さんの
板ばさみになってストレスを溜めてんだろうな、っていうことがわかるような
内容であった。

 例えば多文化家庭の奥さん達のことを指して「ケドゥル」
(あいつらはみたいな感じでちょっとさげすむような三人称を使っていた)
とか言ってたり。

 確かに事実かもしれないけど、「あいつらは無料で講座を開いてあげてもテキスト代も
無料にしろとか要求するんだ」とか「どこどこの国の人は韓国で受けがいいように
先生や看護婦をやっていたとうそをつくんだ」とか。

 特に私はその多文化家庭に所属する人間なので、聞いていて不快になった。

 同じ地域から来ていた人はこのセミナーの運営者に講師を弾劾したりして、
講師に抗議という感じで意見を言ったりしていた。

「ケドゥル」と言った事に関しては「いつも妹のように接しているので
親しみを込めて言ったんだ」とか弁解していたけど、
こういうところに講師として立つような人たちはもともとプライドが高くて
「あんた達普通の主婦とは違って、私は教授なのよ」
とかそんな人たちも多いんだろう、という感じだった。


 まだ来週も教育が残っていて、まだまだ大変だ。





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Last updated  2010年04月16日 08時20分30秒
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