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2009年07月16日
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カテゴリ: 素敵なメッセージ

前の日記の続きです~


7)カールソン氏の突然の死

 セレモニーの数日後、カールソン夫人から電話がかかってきた。
カールソン氏が心臓麻痺で亡くなったという。
榮道師はし ばし言葉を失った。
まるでニューヨーク禅堂の誕生を見届けて、
「自分の使命は終わった」と言わんばかりの突然の死であった。

 10月の初め、カールソン夫人からまた電話がかかってきて、
「ゼロックス社の大ホールでお別れの会をするので、
一言しゃ べって欲しい」と言う。
他に話すのはウ・タント国連事務総長、
ゼロックス社社長、ニューヨーク州選出の上院議員だという。

 当日、ゼロックス社の大ホールへ行くと、
3千人が入るホー ルが満杯になっている。
前夜からほとんど寝ずに何を話そうか、 考えたが、
この時になっても、全然見当がついていない。

 他の3人はさすがに立派な弔辞を述べた。
榮道師は壇上に上がって3千人の人を見渡してから、
風呂敷の中から磐子(けいす)を取り出した。
"チーン"と鳴らす鉦(かね)である。
3千人の聴衆は、その音を聞いて、シーンと静まりかえった。

「皆さん、息を整え、眼を閉じてください。
そして皆さんの友達であり、先輩である
チェスター・カールソン氏の面影を思い浮かべて下さい」

8)We miss you. (寂しいよ)

 それから、榮道師はチェットというニックネームで、
故人に 語りかけた。

Chet, where are you now?
(チェット、今どこにいるんだい?)

 この言葉で、会場が一体になったように感じられた。

We miss you. (寂しいよ)

「今はあなたの声を聞くことはできない。
握手をすることもで きない。笑顔を見ることもできない。」
 それから、もう一度
"Where are you now?" そして、"チーン"と鉦を鳴らした。

 榮道師の言葉で、チェスターを見送る会は、
感動のうちに幕 を閉じた。

"Where are you now?"

人はどこから来て、どこに行くのか。
しばしこの世で過ごす人生の意味は何なのか。
チェスター氏自 身、榮道師のアパートでの座禅の最中に、
こうした問いかけを 何度も心の中でしていただろう。

 彼の人生の意味は、億万長者になったことではなく、
3千人 もの人々から、
"We miss you."との思いを持たれたことにある
のではないか。


9)大事なのは、彼らと一緒に座ること

 一月ほどして、またカールソン夫人から電話がかかってきた。
夫の莫大な財産の一部を寄付するという。
榮道師は辞退したが、
「どうしても」と言って、引き下がらない。
「これで人種や男女や宗教の違いを問わず、
誰でもがいつでも来て座禅の修業のできる場所を作って下さい」
と頼み込まれた。

 榮道師はこの寄付を使って、ニューヨークから数時間の
州有林の中にある170万坪の土地を買い、
本格的な禅堂と百人ほどが泊まれる施設を作った。
大菩薩禅堂金剛寺と命名した。

 榮道師が単身、ニューヨークに降り立って、
すでに40年以 上が経った。
当初は「このアメリカに、座禅の味と仏法のありがたさを広めていくんだ」
という気持ちだったが、本当に大事なことはそれではなかった。

 大事なのは、彼らと一緒に座ること、
共に食事をとること、
共に行動することだと気づいたのです。

 だから今でも、一緒に座禅をし、一緒に作務
(JOG注: さむ、掃除などの作業)をしています。
そして大自然の中で人間らしく息を吐き、
息を吸う生活をさせていただいています。

 限られた人生の中で、たまたま出合った縁を大切に過ごして
一緒の時間を過ごして行く。そこに人生の意味があるのだろう。
(文責:伊勢雅臣)







この正法寺のことは、以前、座禅に行こうと、NYの禅堂について
調べていた時に知って、また友人からも話を聞いていたのですが
こんなストーリーがあったとは、今まで知りませんでした。

月に一度は、日本語の座禅会も開かれているそうなので
ぜひ一度、訪れてみようと思っています。

「一心一念、我が道を歩み続ければ、道は自ら開けてくるもの」

この榮道師の生き方にとても感動しました。

心から、自分を信じ、宇宙を信じ、自分のやるべきことをやってゆく、
そうすれば、すべての道は開かれていくのですね。

しっかりと心に刻んでいきたいと思います~


CSC_0089 のコピー.JPG
@Pisaq, Peru







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最終更新日  2009年07月17日 07時44分15秒
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