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2014年07月29日
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カテゴリ: ヒーリング


いくらヒーリングやセラピーを受けても、ほとんど効果が出ない人や
何も変わらない人がいるのですが
それはどうしてですか?
という質問を受けます。

これについては、まず効果が出ないというのが
どういうことなのか、を再確認しておく必要がありますが
セッションが終わってから、すぐに変化を実感できました、という人もいますが
大抵は、セッションが終わって、しばらく経ってから
何かの拍子に「そういえば以前の私はこうだったのに、いつのまにか
こうなっているな〜」と気づくというケースが多いです。
効果の感じ方や気づきは、それぞれのペースであって
どれが正しいというのはありません。
だから、セッションが終わったらすぐに何かが変化しなければならない
何かに気づかなければならない、などと思う必要はないのです。

また自分自身では変わったと感じていなくても
周りから見るとかなり変わったというのがわかる人もいます。
その場合、変化しているのに変化を感じれない、というのは
感性の問題ですから、感性を高める調整が必要になりますが
どちらにしても実際は変化しているのです。

ですが、そういう風に効果を感じれないという問題ではなく
実際にいくらいろんなヒーリングやセラピーを受けても、ほとんど効果が出ない人
または最初は少し効果が出るのだけれど、根本的な問題は何も解決されず
ずっと同じような問題を抱えているような人がいます。
その要因もいろいろあるのですが
その一つに
「幸せになりたくない」という無意識の作用が働いているケースです。

幸せになりたくない人なんているの?と思われるかもしれませんが
自分が不幸になることでメリットがあると潜在意識で感じている人も多いのです。
その意識の最大の要因が
「被害者意識』です。
この被害者意識が大きければ大きいほど
変化すること(ヒーリング)へのブロックになります。

被害者意識というのは、多かれ少なかれ人は持っているもので
旦那が~~だから、イライラする、とか
上司が~~だから、会社でストレスを感じる、とか
友人が~~と言ったから、傷ついた、とか
社会が~~だから、仕事が見つからない、とか
私の気持ちなんて誰にもわかってもらえない、など
常に自分の問題の要因が他の人や社会にある、という意識です。
ヒーリングというのは、自分自身の内面を変えることで
すべてを変えてゆくものなので
外に自分の問題の原因がある、とする意識は
ヒーリングの本質からずれているため、変化が起こらないのです。
そういう人たちはどこかで
「かわいそうな自分」「傷ついた自分」のままでいたいので
幸せになるための選択ができないため
いくらいろんなヒーリングを受けても、その被害者としての意識を
解除しない限り
元に戻る力が働いて、ヒーリングの効果が上手く出てこないのです。

被害者意識を強くもっているほとんどは
両親のどちらかから、何らかの抑圧を受けています。
親に自分の気持ちをわかってもらえなかった
親に傷つけられた
充分なサポートをもらえなかったという抑圧です。
ですが、親からの抑圧があったからと言って、必ずしも
被害者意識を持つようになるわけではありません。
例え、同じような辛い経験をしても被害者意識が全くない人もいます。
同じ兄弟姉妹でも、一人は被害者意識を持ち
一人は持っていない、というようなことはよくあります。

では、どうして被害者意識を持ってしまうのか?は
これにもいろんな要因がありますが
一つは原始反射も大きな要因として上がってきます。
例えば、恐怖麻痺反射やモロー反射などが大きく残っていると
あれこれと考えすぎたり、すぐに不安になったり、ストレスに弱い傾向にあり
その上で親からの抑圧があれば
普通以上に傷ついてしまうため、被害的に捉えてしまうのです。
被害者意識が強い人の多くに、原始反射が大きく残っているのが
見られます。
(注:原始反射が残っているからと言って
被害者意識が生まれるわけではありません)

また被害者意識の強い人のほとんどは
思い込みやこだわりが強い傾向にあります。
特に被害者意識と正義感が結びついている人は
問題がかなり根深くなります。
これが正しい、これは間違いという思考パターンです。
例えば「一度約束したら、必ず、守らなければならない」という
正義感(思い込み)があったとして
それをもし相手が守らなかったら
「あの人は約束を守ってくれなかった(から私は傷ついた)」となってしまうのです。

先日、来られたアメリカ人の女性は
かなり大きな被害者意識を持っていて
人からのサポートを受けるということについて
身体からの反応があった時に
「だって、私がお金を貸してといっても、誰も貸してくれなかったのよ。
あの人たちはたくさん貯金があるのに」
と言っていました。
「貯金がいくらあっても、それをどう使うかはその人の自由なのです。
あなたの持っている被害者的なエネルギーでは
誰もあなたにお金を貸したいと思わないでしょう」
と私はお伝えしましたが
お金があったら、人に与えるのが当たり前だ
という正義感を持っていたり
自分は助けてもらえないという被害者意識が強ければ
いつも被害的なことが現実として起こります。

また、被害者意識の人は、周りの人たちも被害者意識にしてしまう
というパターンになることが多いです。
例えば「あなたの言葉で私は傷ついたのよ」と
相手に伝えることで、そう伝えられた相手にとっては
「加害者にさせられる」ことになり
「私は何も相手を傷つけるつもりなんてなかったのに
その気持ちを理解してもらえず、私のせいにされた」という
新たな被害者意識を生み出してゆくのです。

これも先日来られた方で
数日前のストレスと身体が反応したので
どんなストレスが聞いてみると
「ルームメイトAが大きな音を立てるので、イライラしていたら
ルームメイトBが自分のせいで私がイライラしているんじゃないかと
勘違いしてイライラしていたので、それを見てさらにイライラした」
などと、もうわけがわからなくなるような
被害者意識の連鎖が起こっていました。

その人の問題を見てみると
「小さな音にも過敏に反応する」という
原始反射の問題が上がってきました。
つまり、音に反応してイライラしているのは、自分の問題なのですが
そのイライラが相手のせいで起こっている、という被害者意識であること
が最大の問題であり
また、私は小さな音が気になってしまうから
もしできるなら音に気をつけてほしいという
自分の問題としてお願いすることができないことが問題であると
身体は伝えてきました。

こういった根深い被害者意識は、ちょっとやそっとのヒーリングでは
手放されないので、根気強くそれを手放すための調整が必要になります。
被害者意識の人でも、自分が子供の頃に傷ついたということを
認識していない人も多いので
まずは子供の頃の傷ついた気持ちを受け入れることからスタートすることが
多いです。
その時には、一旦、何らかの変化が起こります。
クライアントさんの「私の傷ついた気持ちをわかってもらえた」という思いです。
「のりこさんは私の思い(傷ついた気持ち)をわかってくれる」
というのは、セラピストとクラウアントの信頼関係という意味では
一見、よさそうですが
例え、セラピストがクライアントさんの傷ついた気持ちをわかってあげても
被害者意識が残っていれば、日々の生活の中で家族や友人たちとの間で
彼らはわかってあげれないので、その方の持っている問題
(人間関係やコミュニケーション)は何も変わらないのです。

ですから、単に子供の頃の傷を認識するだけでは、被害者意識はなくならないし
本質的なヒーリングは起こりません。
なので、その被害者意識を脱すること
つまり「かわいそうな自分」「傷ついているのに、がんばっている自分」
を手放すことが必要になる時が必ずやってきます。
そのために、最初は過去の自分が感じていた傷を受け入れると同時に
傷つきやすい性質、つまりグラウンディングの弱さを克服し
安定し揺るぎない精神状態にすること
そして様々な「〜〜ねばならない」という思い込みを外すという
被害者意識を手放すための前段階としての調整が必要になります。

どうやら、そういう決めのセッションの時は
私も自然と気合いが入るのか
「今日の典子さん、何だか鬼気迫っている感じ」とか
「今日の典子さん、ちょっと怖い感じがします」などと
言われる時があります。
実際は、とてもやさしいのですが
そのクライアントさんが被害者意識を脱するためには、私はその人にとって
見たくないこと、嫌なことを言う役目を引き受ける必要があるからです。

つまり、もちろんその人が傷ついたというのは事実であっても
その傷はあくまでも自分が選択してできた傷であって
実際は誰も悪くはないし
(例え親からの抑圧であっても、その親もそのまた親に抑圧されているわけですから)
ただ自分が愛されたかった、自分を認めてほしかった、という思いから
傷ついた自分、かわいそうな自分で居続けようとしているという
マインドの幻想に過ぎないということです。

ですが、どうしても被害者意識を持ち続けたい人にとっては
かわいそうな自分で居続けることで、自分を守ろうとする意識が働くので
そうなるとヒーリングセッションを受けることへの抵抗が起こります。
この人、あともう一歩で被害者意識が抜けそうだなあ
と思うような時に、セッションの予約をキャンセルされる方がいるのは
そういうケースです。
そういうケースでセラピストがどう対応するか?も
それぞれ違います。
以前、私の友人の修行系ヒーラーの人は
「そういう人に対しては、何としてもセッションに来させて最後までケアする」
と言われていました。

それもまた一つの道だなあと。
私の場合は、どんな被害者意識を持っていようとも、セッションに来らたら
全力を尽くして、不幸から脱する方向へと向かうようにサポートしますが
セッションに来るか来ないかの選択だけは
クライアントさん自身に任せよう、と思っています。
(これも人にもよりますので、たまにお伝えするケースもありますが)
自分で選択してセッションに来られるということは
例え、潜在的に被害者意識を持っていようとも
幸せになるための準備ができたということですから。
(って、セッション受けたくても、予約取れないじゃん!という
つっこみが入りそうですが。。
すみません、、、、←逃げる図)

ということで、被害者意識の強い人に対してセッションを行うのは
セラピストもそれなりの覚悟が必要です。
セラピスト自身が「自分が認められたい」などと思っていれば
クライアントさんの被害者意識がなくなることは
けしてないからです。

ふふ、こうやって書くと
まるで「ヒーラーも楽じゃないのよ」なんて言葉が出てきそうですけどね
ま、そういうことも含めて、この人生は最高に楽しいのです。





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最終更新日  2014年08月01日 14時11分51秒
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