全5件 (5件中 1-5件目)
1
黄昏の百合の骨 恩田陸 講談社文庫 【内容情報】(「BOOK」データベースより)強烈な百合の匂いに包まれた洋館で祖母が転落死した。 奇妙な遺言に導かれてやってきた高校生の理瀬を迎えたのは、優雅に暮らす美貌の叔母二人。因縁に満ちた屋敷で何があったのか。「魔女の家」と呼ばれる由来を探るうち、周囲で毒殺や失踪など不吉な事件が起こる。将来への焦りを感じながら理瀬は―。「自分が死んでも、水野理瀬が半年以上ここに住まない限り家は処分してはならない」亡き祖母の奇妙な遺言に従い、「魔女の館」と噂される洋館に理瀬はやってきた…。華麗なる恩田ミステリー。『麦の海に沈む果実 』↑こちらで,理瀬の魅力を知った方にはおもしろいと思います。でも,『麦の海・・・』の方がうんとおもしろいとも思います。恩田さんはすごいです。。
2008年07月19日
コメント(0)
蒲公英草紙 常野物語 恩田陸 集英社文庫 【内容情報】(「BOOK」データベースより)青い田園が広がる東北の農村の旧家槙村家にあの一族が訪れた。他人の記憶や感情をそのまま受け入れるちから、未来を予知するちから…、不思議な能力を持つという常野一族。槙村家の末娘聡子様とお話相手の峰子の周りには、平和で優しさにあふれた空気が満ちていたが、20世紀という新しい時代が、何かを少しずつ変えていく。今を懸命に生きる人々。懐かしい風景。待望の切なさと感動の長編。仕事に追われるはずが・・読書に逃避。。情けないを通り越して,いっそ天晴れ?えへへ^^さて,これは引き込まれずにはいられない物語でした。心が洗われるとはこういうことです。戦前の田園風景の中で営まれる誠実な人々の暮らし。自分の小学生時代もけっこう田舎でしたが,既に時代は荒んでいたのでしょう。昔の農村にはこういう情景があったのかもというノスタルジーも感じます。登場人物たちの心根の美しさ,純朴さが心地よくもあり,切なくもあり。。常野物語のシリーズとして読むと,ちょっと違うかもしれません。【内容情報】(「BOOK」データベースより)膨大な書物を暗記するちから、遠くの出来事を知るちから、近い将来を見通すちから。「常野」から来たといわれる彼らには、みなそれぞれ不思議な能力があった。穏やかで知的で、権力への思向を持たず、ふつうの人々の中に埋もれて ひっそりと暮らす人々。彼らは何のために存在しどこへ帰っていこうとしているのか不思議な優しさと淡い哀しみに満ちた、常野一族をめぐる連作短編集。優しさに満ちた壮大なファンタジーの序章。単行本になるのを待っています。
2008年07月13日
コメント(0)
嗤う闇 乃南アサ 新潮文庫 【内容情報】(「BOOK」データベースより)レイプ未遂事件発生。被害女性は通報者の男が犯人だと主張。被疑者は羽場昂一―。レイプ事件の捜査に動いていた音道貴子に無線が飛び込んだ。貴子の恋人、昂一が連続レイプ犯?被害者は大手新聞社の女性記者。無実の通報者に罪を着せる彼女の目的とは?都市生活者の心の闇を暴く表題作など、隅田川東署へと異動となった貴子の活躍を描くシリーズ第三弾。傑作短篇四編収録音道貴子シリーズはおもしろいです。夫のお下がりで何冊か読みましたが,外れなしです。エンターテインメントですが。 『凍える牙』は直木賞受賞作だけあって印象が強いのですが,他のはどれが既読だったか,記憶が曖昧で,悲しいです。
2008年07月10日
コメント(0)
ゆめつげ 畠中恵 角川文庫 【内容情報】(「BOOK」データベースより)江戸は上野の小さな神社で神官を務めるのんびり屋の兄・弓月としっかり者の弟・信行夢に入って過去や未来を見る「夢告」が得意な弓月だが、迷い猫を捜せば、とっくに死んで骨になった猫を見つけるという具合で、全く役に立たないしろもの。が、何を見込まれたか、大店の一人息子の行方を見てほしいという依頼が。礼金に目が眩み弟をお供に出かけたものの、事態は思わぬ方向に転がって…。大江戸・不思議・騒動記しゃばけシリーズの畠中恵さんの本です。おもしろかったです♪おっとりゆったりの~んびり,でも誠実な人柄という“弓月さん”は,しゃばけの若だんなに相通ずるものがあります。お人柄の良い主人公は,なごみます。しゃばけと言えば,こんなのが出てるんですね^^
2008年07月06日
コメント(0)
球形の季節 恩田 陸 新潮文庫 【内容情報】(「BOOK」データベースより)四つの高校が居並ぶ、東北のある町で奇妙な噂が広がった。「地歴研」のメンバーは、その出所を追跡調査する。やがて噂どおり、一人の女生徒が姿を消した。町中では金平糖のおまじないが流行り、生徒たちは新たな噂に身を震わせていた…。何かが起きていた。退屈な日常、管理された学校、眠った町。全てを裁こうとする超越的な力が、今最後の噂を発信した!新鋭の学園モダンホラー。ホラーじゃないです。私にはファンタジーでした。娘2が高校の図書室で借りて読んだ本を,ちゃっかり貸してもらいました。ラストが思わせぶりで・・。減点1。読者の思索に委ね,訴えかけるものを深めたかったのでしょうが,決着を付けてもらって楽しみたかったです。舞台は東北の田舎町。東北・・行ってみたいです。けんけんだいすきさんがうらやましいです^^
2008年07月05日
コメント(2)
全5件 (5件中 1-5件目)
1