知的漫遊紀行

Ａ氏 ：このところ、元気がないようだね。

私 ： 暖冬で、後１週間で３月になるというのに、インフルエンザにかったよ。
　君は、毎日あっているから、うつらないように少し離れていたほうがよいよ。

Ａ氏： 俺はワクチンをしているよ。
　君は？

私 ：今まで、インフルエンザに縁がないと思っていたから、ずっとやってなかったんだ。

　ウィルスにつかまるまでの経過はこうだよ。

　２３日の金曜日には孫が２人遊びに来たので、夕飯後、風呂に入れたりしていた。
　このときは問題なし。
　翌日の土曜日、隣り駅まで本を買いに、ホームで電車を待っていた。
　関東地方にかっかた 寒波 による風なのか、凍えるような寒い強風が、ホームを走り抜けていた。
　ホームの自動販売機のかげにかくれたが、風はあちこちから来る。
　１０分くらいたって電車が来た。

Ａ氏 ：大分、ふきさらしにあったようだね。

私 ：どうもこのあたりから インフルエンザウイルス につかまったらしい。
　今年は暖冬なので、厚着をして外に出ると汗をかくんだね。
　それで比較的、薄着だったのもよくなかったね。

　岩波新書「 日清・日露戦争 」を買って、寒い中、歩いて家に帰った。
　夕方、どうもからだがだるい。
　体温を測ったら、なんと、 ３９.２度 だ。

Ａ氏 ：えらい高熱だね。

私 ；俺は、成人してから、風邪をひいても微熱程度だった。
　ビックリしたね。

　細君が電話で娘に相談したら、インフルエンザの疑いがあるから、早く医者に行けという。
　ちょうど、テレビでも似たようなことを言っていたね。

Ａ氏 ：ついていないなぁ、土曜の夜とはーーー。

私： 日曜日もやっている内科があったので、日曜日の午前にその医者に行ったね。
　医者はインフルエンザの疑いがあるから、調べたいという。

　 俺は椅子に腰掛け、上を向く。
　医者は立って細い５０センチくらいの棒を鼻の穴から、下に向けて差し込む。
棒は鼻の真後ろの壁をかきとったようだ 。
　すごく痛かったね。
　これを分析器にかけるんだね。

Ａ氏 ：すぐ結果がわかるの？

私 ：何分もかからなかった。
　小さな容器にＡのマークがあり、ここに赤いマーカーが出ていた。
　Ａ型インフルエンザ だね。

Ａ氏 ：有名な タミフル の登場かね。

私 ：そうだね。
　日曜日なので、午後、孫二人が来たが、俺とは隔離だね。
　二人とも、ワクチンは打っているがね。

Ａ： タミフルは 副作用 があるの？

私 ：娘が、タミフルは 異常行動死の副作用 があるという。
　薬の説明書にはなかったというと、まだ、 因果関係が分からない からだろうという。
　月曜日は新幹線で東北に行って、一泊する予定だった。
　旅先で異常行動死したら、大変なので、全部キャンセル。
　水曜日にはある会社の人に会う予定だったが、これもキャンセル。
　週末に東海地方で一泊して昔の仲間と会う予定も、キャンセル。

　１週間、家にこもれば、なんとかなるだろう。

Ａ氏 ：その処理のほうも大変だね。

私 ：タミフルは５日分で１０カプセル出た。
　インフルエンザにかかってから早めに服用すれば、効果的だというので、帰ってすぐに飲んだね。
　しかし、朝食後かなりたっているから空き腹に服用したようになったのかね。
　すごい腹痛がして、下痢っぽくなったね。
　これが 最も頻度の高い副作用 だという。
　１日、朝、夜の２回で２カプセルだから、夜は夕飯を食べて３０分後に服用した。
　今度は、腹痛も下痢もなかったね。

　問題だったのは、痰だね。　咳痰剤も処方されたせいか、休みなく咳き込んで、痰が出る。

　医者には、痰は必ず、飲み込まないで、出すようにと言われたのでテッシュに吐き出す。

Ａ氏： 夜、寝るとき困るだろう。

私： そこで俺は考えた。
うつぶせ寝 をすれば、鼻の奥の鼻汁は口でなく、鼻のほうに流れる。

Ａ氏 ：なるほど。
　タミフルは一時、ストックがないとかで問題になったが、今年は暖冬なので、インフルエンザにかかる人は例年よりも少ないのか、問題になっていないね。

私 ：その少ない数に入ってしまった、いまいましさ。