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後に 日本軍 がドイツの要求にもかかわらず、 ユダヤ人を虐待していない のはシフの影響かね。
A氏 : シフ が訪問したのは日本だけかね。
私
: 韓国
に行くね。
大阪から瀬戸内海を呉と宮島によりながら、 朝鮮の仁川に上陸
し、 ソウル
に行く。
町が汚い
と書いているね。
皇族などと会うが、 皇帝は病気とか称して直接会わない
。
どうも、日本統治のせいでヘソを曲げていたらいしね。
韓国の皇室は外国とひそかに手を結ぶ
、
という歴史的な事実があったので、日本の総監は厳しかったせいかね。
帰りはソウルから 釜山へ鉄道
で行く。
日本が 狭軌の鉄道
なのに、 韓国はアメリカ式の広軌
であるのを喜んでいるね。
釜山からまた船で大阪に戻る。
奈良
にも立ち寄る。
5月14日
の東京最後の夜、盛大な晩餐会が開かれる。
5月15日
、 鎌倉
に移動、大仏も見てホテルに泊まる。
5月18日
金曜日、多くの人に見送られ、横浜港を出向して、帰国の途につく。
A氏 : 満州 には行っていなかったんだね。
私
: シフ
は満州への投資を考えていたと言われるが、何故か韓国止まりで帰っていくね。
日本はすでに、満州については外国資本に閉鎖的になりつつあったらしい。
莫大な借金は一国の独立性を脅かすものとして考えられるようになったのだろう。
それに日露戦争では、日清戦争と違い、 戦争の賠償金
が得られなかった。
シフは満州への投資の件で、日本を去るとき、最後に 伊藤博文
と会うが、 伊藤は満州は欧米に市場開放すべきだ
と言っていたという。
しかし、流れはすでに変わっており、 日露戦争では窓際族だった伊藤
の発言力は当時の日本政界では弱く、 3年後にハルピンで殺されるね
。
A氏:シフ はユダヤ人だから ユダヤ教信者 なんだろう?
私
: シフ
の日本滞在日記に、4月9日から ユダヤ教
の「 過ぎ越しの祭り
」をする記事があるね。
この祭りの間、パンの代わりに クラッカー
を食べるのだそうだね。
日本には ユダヤ教徒
はいないだろうということで サンフランシスコからそのクラッカーを持ってきた
と書いてある。
そして、 東京のホテルの部屋
で「 セデル
」という ユダヤ教
の祀りを行う。
A氏 :しかし、アメリカ人になっているから、家族には後のナチスの迫害はなかったわけだ。
私 : シフ は 1920年他界 する。
A氏 :何才だったの?
私
: 1847
年生まれだから、 73才
かね。
ドイツ生まれだが、 18才でアメリカに渡り、金融界で成功
する。
シフ
の会社名は「 クーン・ローブ商会
」だが、 シフ
がなくなり、その後の 世界大恐慌
でかっての栄光をとりもどすことがなかったという。
この シフ
の日記に アメリカに残してきた孫の誕生日
のお祝いのことを書いているが、 その孫ドロシーが後に36歳で「ニューヨーク・ポスト」紙を買収し、ニューヨークでは始めての女性新聞社主
になったという。
私
: 1997年
、当時 副大統領のゴアの長女カレナが結婚
したが、 相手はシフの玄孫
だという。
医者
をしているらしい。
A氏 : ゴア が 2000年の大統領選挙 で勝っていたら、シフ一族は今は大統領の縁戚だっただろうかね。
私 : 安倍首相 もA級戦犯無罪論で有名な インドの パル判事 の親族に会うのでなく、 日露戦争の功労者であるシフの玄孫 に会っていたかもね。
歴史のイフ は知的興味を引くね。
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