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Ryu-chan6708

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2007.11.15
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カテゴリ: 歴史

:新聞や雑誌で書評をみて興味が沸くと、インターネットで図書館に予約する。
 書評に載るような本は大抵、 1ヶ月か2ヶ月くらい待つ ようになる。
 だから、 どの書評で興味を持ったのか忘れている。
今度から、 予約の動機になった書評 はメモを取ることにしたよ。

:図書館で貸し出し準備ができると、メールが来るのでウオーキングを兼ねて、20分くらい歩いて図書館に行く。
  だから、 本との最初の出会いは、図書館での貸し出しカウンター だね。
  読みやすい本かどうかは、そのときにはじめて分かる。
  この方式の欠陥は、 借りる前に本をパラパラめくれないことだね。

A氏 インターネットで本を買う場合 は、 シマッタしょんぼり となるが、図書館の場合、借りるのだから実害はないのではないの?

:それでも借りた以上は、目を通さないとね。
  この本はパラパラめくってみたら 「『何とか的』という 難しい漢字が沢山あるような専門的なタイプの本 」だったね。
  ただ、後半から、 毛沢東 文化大革命 という具体的な話が中心になったので、その部分は抵抗なく読むことができた。
  特に 中国学者の 竹内好 氏に対するコメントが分かりやすかったね。

A氏 竹内 氏は 毛沢東の文化大革命を礼賛した人 だね。

竹内 氏が文革を礼賛した背景に、 当時の日本の対米依存 公害など工業化のひずみ 日本の伝統の放棄 などの 戦後日本への批判が「鏡」のようにある というわけだね。

A氏 :それで「 鏡の中 の日本と中国 」というわけか。
同じアジアの国として、西洋の攻勢に対応していかないという宿命は同じ だからね。

毛沢東 が何故、 中国に共産党政府の樹立が成功 できたかについては、諸説があるようだね。
  この本ではないが、 日本社会党 の佐々木氏が戦後に中国を訪問したとき、 毛沢東 にあった話があるね。
  このとき、 佐々木 氏は 日中戦争中に日本が中国を侵略したことを謝罪 しようとしたら、 毛沢東 は「 いや、日本には感謝している。日本軍のために国民党政府軍を追い出せ、人民政府を樹立できた 」と 感謝の握手 をしたという。

A氏:毛沢東 は、「 持久戦論 」で広大な中国大陸では持久戦で中国は負けないとしており、日本は国際的に孤立していくことを予測しているという。

:著者は 毛沢東時代の中国は、驚くほど戦前戦中の日本と酷似 しているという。
  1つは 「勝利」の確信 で、これにより 欧米近代化モデル に追いつき、追い越すことが出来という見方。
  2つには、 国家の物質力強化を重視 しながら、「 一君万民」のカリスマ崇拝を中核においた こと。

A氏 日本 では 天皇と神道 中国 毛沢東とその語録 だね。

:しかし、 独裁国家ではカリスマと民衆を結ぶ官僚組織が必要 だね。
中国共産党 の場合は、 共産党組織 だね。
日本 では 1938 年の 国家総動員法 の公布や 1939年 大政翼賛体制 の確立 だね。
  しかし、 中国の近代化 「欧米近代化」モデル で進めることを 毛沢東 はとらず、 人民公社 など中国独特の方法 で行う。
 これにより、 10年後にはイギリスに追いつくという目標 を立てる。

A氏 :これは 二千万人の餓死者 を出して失敗する。

毛沢東 は後退し、 党の官僚組織 「欧米近代化」モデルにそった改革 を進め出す。
  これに対し、 その官僚組織の破壊を目的としたのが文化大革命 だね。
トウ小平 など 「欧米近代化」モデル にそって改革をしようとした幹部は 左遷 される。
  その 文革の失敗 で、 トウ小平 「欧米近代化」モデルにそった改革は復活 して現在に至っているというわけだね。

A氏 :同時に、日本の高度成長と同じで 「欧米近代化」モデルがもたらす公害 が出てきた。
 むしろ、 所得格差の拡大 拝金主義は日本を追い越して 進んでいるね。

中国の食品衛生の問題 が出ているが、日本でも同じで、今週の「 週刊朝日 」では 「中国食品を笑えない・吉兆よ、おまえもか!」 食品偽装問題 をとりあげているね。

  そういう意味で、 東洋が西洋化するプロセスの悩みは日中同じで、「鏡」のような関係 かもね。
90年代の日本のバブルとその崩壊 中国の今後を占う「鏡」 になっているのかもね。






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Last updated  2007.11.15 07:50:27
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