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Ryu-chan6708

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2008.03.31
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カテゴリ: 歴史



コートジボワール政権の裏の事情に通じているフランス人のジャーナリスト、 ギー・アンドレ・キーフェル (略して GAK )は 2004年4月16日金曜日、行方不明 になる。
  彼は コートジボワールのバクボ政権が国内外の疑わしい政治目的を支援するため、 カカオの利益を流用 していることを疑って調査 していた。
フランス国籍を持つGAK 行方不明は当時の シラク・フランス大統領とフランス外務省 にとっても厄介な問題だった。
  国際的にも知られてジャーナリストが、 コートジボワール政府の最上層部の命令で拉致された可能性 があるからだ。
2日後の日曜日 白人死体発見 という警察の無線連絡を傍受したが、 夜7時に死体は消えていた。

A氏 :まさに 007 だね。
フランス政府 は動いたのかね。

:最初は、 コートジボワール政府 同様、 黙殺 だったが、 GAK の仲間たちの ネットワーク の活動で、 フランス法務省 ラメル という判事を GAKの調査に任命 した。
  彼の徹底した調査で、 コートジボワール政府高官がからんでいる疑念 が出てきた。
コートジボワール政府 は対応を迫られた。
  そこで「 スケープゴート 」を作る。
トカゲの尻尾 切りだね

A氏 :常套手段だね。

ラメル は粘ったが、肝心の フランス外務省が妨害 したという。
 結局、 謎で終わるね。

 ところで、 コートジボワールのカカオの利益金 はいろいろな基金としてプールされるがその支出は不明朗で、ときには マネーロンダリングの対象 になったりする。
  興味があったのは、 アメリカのニューヨーク州のフルトンという小さな町のチョコレート工場の運命 だね。
 この工場は ネスレ社 の運営だったが、 2003年 、工場をブラジルに移転させるということで閉鎖されて失業者も出た。
  この工場を コートジボワールの規制管理基金・FRC が購入して稼動 させるということになった。

A氏 植民地だったアフリカの国 がアメリカに工場の買収をするとは、過去と逆方向だね。
  最近の イギリスのジャガーがインドのタタ自動車に買収 されたのと似ているね。

フルトン の町は大歓迎だね。
  アメリカの自治体も補助金を出す。
  ところが、 金はコートジボワールから送金されるが、別なアメリカの口座に直行 し、工場には来ない。
  カカオ豆も 産地直送 で安いと思ったら、 質の悪いカカオ豆 で、かつ、価格も高いという。
 結局、 工場は破産 する。

A氏 :結局、この チョコレート会社は合法性を持たす表看板で資金を他の目的に流用する隠れ蓑 だったということだね。

コートジボワールの上層部の腐敗 国際社会の干渉 多国籍企業の関連 は不明確だ。
コートジボワールのカカオ をめぐり多くの人間が自分の利益を追いかける。
  一方、 国際法と国際機関は企業を保護 する。
  金の卵を産む鳥である農民は、欲にかられた人間によって骨までしゃぶりとられている。

A氏 メキシコ ゴールドコースト コートジボワール とカカオの中心的な産地は歴史的に移ってきたが、今度は インドネシア かね。

:ところが、一部、また、 マヤ にもどるんだね。
ユカタン半島 の南部に 英領ホンジュラス があるが、これが1981 年に独立して、国名をベリーズ とする。
  古くから、この地域の マヤ人は最高品質のカカオ豆を産出 してきた。
 しかし、 スペイン人 イギリス人 もこの地のカカオ豆には興味はなかった。
  ところが、偶然、 アメリカ人 ハーググローブ がこの カカオ豆 に目をつける。
  彼は アメリカ・ニューブランズウイック州の出身 で、この地域が マケイン 一族 によって 貧困から繁栄 に変わるのを見たという。
マケイン は、 農薬依存型のジャガイモ栽培を行い、ジャガイモを畑の近くでフライドポテト用のカット済み冷凍ポテト にした。
マケインのビジネス手法 のおかげで 人々が土地を離れずに繁栄を享受 できるようになったという。

A氏 日本の地方分権論 もこのような 地方の知恵者 がいないと、 お念仏で 終わるね。
 ところで、 マケイン というと今の アメリカ大統領選挙で共和党候補 になっているね。

:その マケイン と違うようだね。
 明日はその ハーググローブ の前に、 カカオ豆の舞台が、最初のマヤ人にもどることになる ことにふれよう。






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Last updated  2008.03.31 09:06:09
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