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私
:この本で、映画「靖国」以外でもう一つ、興味をひいたのは、「 宮中祭祀
」の問題だね。
「 宮中祭祀
」は 原武史
氏
の「 昭和天皇
」 1
、 2
、 3
、 4
、 5
で「 宮城のお濠
」の「 内
」と「 外
」の 対比
で詳しく述べているね。
われわれは、テレビなどでの 皇室の「外」の活動
を見ているが、「 内
」のことは案外知らない。
この「 日本を弑(しい)する人々
」の本では、 原氏を糾弾する人
にあげているね。
氏は最近 、「宮中祭祀」廃止を提唱
しているからだという。
A氏 :理由はなんだね。
私
:俺は今月の 月刊誌「諸君」
を本屋で立ち読みしたんだがね。
今月は 皇室特集
だね。
そこには20人くらいの論者が意見を述べていたが、その中に 原武史氏の意見
が1頁ほど載っていた。
原氏
は「 お濠の内(宮中祭祀)」
と「 外
」とが、今の平成天皇の青年期まで、農業社会で大きな ギャップ
はなかった。
それが、 今は、それぞれが、別の世界になっているということを強調
して 、「内」を「外」にあわせるか
、すなわち、「 宮中祭祀
」をやめるか 、「外」を「内」に合わせるか
、すなわち、「 宮中祭祀
」のような祭りを「外」でも行うかの選択が必要だと言っているね。
A氏
:、昨日、「 お濠の外
」の 秋葉原
で考えられないような 若者による無差別殺人
があったからね。
「 お濠の外
」はどんどん変わっているね。
雅子妃の問題も 純粋の「外」で育った雅子妃
が、「 内」への対応ができないための症状
だというわけだね。
「 内
」を「 外
」に合わせるという方法は具体的にどういうものがあるね。
私: この本によると 原 氏はある論文で「 浮浪者をお濠の内側に招いて一緒に食事をする 」「 皇太子夫妻が『ネットカフェ』を訪問し、彼らと同じ食事をする 」と書いているという。
A氏 :この本の3人の著者はもちろん反対だろうね。
私
:本来、「 宮中祭祀
」は「 民安かれ、国安かれ
」という 伝統的な意味
があるので、これによって国民の福祉を図るという意味だと反論しているね。
これは 万世一系の天皇家の祭祀
と関係するから、当然、「 女系天皇
」問題と関係するね。
「 象徴天皇
」なら女系天皇でもいいが、「 皇祖・皇宗
」に祈りをささげる「 宮中祭祀
」に重きを置くとなると、「 男系天皇
」が重要になるという伝統の重みだね。
A氏 : 皇太子夫妻 が投げかけた問題は大きいね。
私 :「 男系天皇 」と「 宮中祭祀 」は関連しながらどう展開していくだろうかね。
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