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Ryu-chan6708

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2008.08.19
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カテゴリ: 映画


朝日新聞の求人広告 にときどき、 有名人のエッセイ みたいのが掲載されているが、これが結構、いいことを書いているね。 
17日、日曜日では、俳優の 仲代達矢 が書いている。
  見出しは「 終戦で大人への不信感を持った 」とあるね。

A氏 :俺も読んだね。
仲代氏は、中学1年で8月15日を迎える。
前日まで 鬼畜米英 と言い続いていた大人が、 一日にして 民主主義 を唱え出し、 親米平和 を言い出す。
わずか 14歳にしてショック を受け、 大人に対する不信感 を抱くようになる。
  俺たちと同じ世代で、同じ体験を共有しているね。
  これは 同時代体験 だね。
  このショックは同じ世代でないと分からないだろうね。

仲代 氏は、戦後、大人から鬼畜と押し込まれていた アメリカやフランス映画を見て、第2のショック を受ける。
これだけの映画を作る国 と戦っていたのか驚く。
  そして 映画館に入りびたりの 映画少年 になる。

  さらに、アメリカ映画のスターが、単に、顔がいいとか個性的であるということだけでなく、 俳優としてきちんとした基礎訓練を受けている ことを知る。
  日本映画にはそういうシステムがなかった。

A氏 :それが 仲代氏 が俳優になるために、まず、 新劇の 俳優養成所に入る原点 のようだね。

:カネはないから、 夜はキャバレー バー で働き、 日曜日は材木担ぎなどの肉体労働 で稼ぎ、何とか卒業するね。
  今でいう ワーキングプア だけど、 があったのだね。
  当時は、 技術屋にはアメリカの技術に追いつくという夢 があった。
仲代氏 の場合は アメリカ俳優モデル があったんだね。

A氏:夢があったので、苦労も 絶望 にならなかったんだろうね。

私: 敗戦で大人に失望した 軍国少年 は、その後、 アメリカのすぐれたものをモデルとして吸収 するようになるね。
   当時のアメリカは 中流階級が厚く 、追いかけるにふさわしいモデルだったね。
トヨタ も敗戦後、 フォードに2名の技術者を派遣 しているね。
   そして、技術とともに 作業員の提案制度 も学ぶ。
  これが後に「 カイゼン 」として トヨタ経営の中核 となる。

  しかし、 レーガン大統領頃からの新保守主義のアメリカ からは学ぶものは少ないね。

A氏 :学んだ結果、「 小泉、竹中改革 」で、 アメリカの後を追いかけて ワーキングプアの発生、医療制度の崩壊 が始まった。

私: ところで、日本の成功者のなかには、 親の七光りで成功した者 もあるが、 人知れない苦労をして現在の人生を築きあげた人 もいるんだね。
  そういう人は、何か人として厚みを感ずるね。
  だから、 仲代達矢が映画に出ると、それだけで存在感 を感じるね。






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Last updated  2008.08.19 09:22:13
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