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Ryu-chan6708

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2009.02.11
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カテゴリ: 心の健康

生涯発達のダイナミクス

:今日は「 建国記念の日 」。
  俺たちの 戦争中の小学生時代 は「 紀元節 」といって 盛大な祝祭日 だったね。
八咫烏 (やたがらす、やたのからす)を肩にのせた 神武天皇 の立っている絵を思い出すね。

  同時に 俺の誕生日

A氏 :おめでとう。

一休禅師 の言葉で「 元日や、冥土の旅の一里塚、めでたくもあり、めでたくもなし 」というのがあるが、この年になると、同様に「 誕生日、冥土の旅の一里塚、めでたくもあり、めでたくもなし 」だね。
  しかも、俺たちの歳になると、 終点の冥土 が次第に近づいてくる。

  ところで、標題の本は、俺たちの年代の誕生日には、一番、読むにふさわしい本の1つかもしれない。
   「 生涯発達心理学 」という専門書の分類になるのだろうから、シロートの俺にはスラスラ読める本ではない。
  しかし、内容は、 人の一生の知能の発達 などを扱っていて興味が持てたね。
  どこかの書評で興味をもって、図書館から借りた。

A氏 サクセスフルエイジング successful aging )という言葉を聞いたことがあるね。
  「 上手な加齢 」「 上手な年のとり方 」という意味だね。

:以前の 医学 脳生理学 では、年をとると 脳というハードウエアの機能 が衰えるので、 成人期の知的能力がいったん低下すると回復しない と考えられていた。
  それが、 1980年代 から、「 身体や脳の生理学的機能は、歳をとることによって低下することは避けられない 」という考えが 見直されるようになる
  そこで、 生活習慣病 のように、 うまく環境をコントロール すると、 知的 に「 上手な加齢 」「 上手な年のとり方 」ができるのではないかという考えが生まれてきたんだね。

A氏 :歳をとってからも、 脳のニューロン新生 があるそうだね。

知能の生涯発達心理研究 の基本的なテーマは「 歳をとるにつれて頭の働きはどう変化するか 」というものだそうだね。

A氏 :やはり、歳をとると記憶力が衰えるというね。

:それが研究が進むと、必ずしもそうではないのだね。
  面白いのは「 フリン効果 」だね。
「後から生まれた世代ほどIQ(知能指数)が高い 」ということで、 フリン が30年位前に発表したので「 フリン効果 」といのだそうだ。
欧米や日本などの先進国の調査 で、 同じ傾向 を示しているという。

A氏 :何故だろう?

:いろいろな専門家の説明があるが、皆を満足させる説明は今のところないという。

  それから、高齢になっても、知能は復活する可能性はあり、訓練や経験によって大きく伸びるという。
脳は経験と無関係に一方的に自然に衰えていくわけではない。

A氏 :肉体と同じだね。
合気道の名人の佐川氏 は、90歳でも腕立て伏せを毎日400回やっていたというね。
  若いときから、 毎日連続 して鍛えていると、かなり衰えを防止できるのだね。
  しかし、毎日続けることが難しいね。
自己責任 かね。大笑い

:一般的に老齢者は若い人より知能は落ちるが 専門分野 では負けないという。
 それは 熟達によって新しい認知技能が発生するという創造的な面 があるからだという。

A氏 :名人と言われる人は高い IQ(知能指数 )を持っているのだろうかね。

チェス の熟達者に知能検査をしたが、 熟達のレベルとIQの関連 はあまりなかったという。
  日本でも 囲碁 で調べたが、同様であったという。
  IQの扱う 一般的な知能ではない認知能力 が別にあると考えられる。

  明日は、 サクセスフルエイジング ・「上手な加齢」「上手な年のとり方」にもっとふれよう。







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Last updated  2009.02.11 14:50:03
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