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私 :今週の be紙 の「 フロンとランナー 」は 漫画家 井上雄彦 氏をとりあげている。
A氏 : 宮本武蔵 の漫画「 バガボンド 」で有名だね。
私
:俺は、この 漫画
を見たことはないが、俺の愛読書である 吉川英治
の「 宮本武蔵
」を 原作
にしているらしい。
しかし、 原作
を奔放に解釈し「 殺し合いの螺旋
」というせりふに圧縮される 殺戮の連続
で、 武蔵の求道はかなり血なまぐさい
という。
「 バカボンド
」のテーマは「 身体
」だという。
そこで 一昨日
と 昨日
のブログ
を思い出した。
A氏 : 武術家甲野 氏の「 身体性の追求 」だね。
私
: 井上
氏は小学校時代から 剣道
をして、 中学で初段
。
2年前から 沖縄の古流空手
を習い始めて、 武道の体の使い方についてやっと腑に落ちた
という。
それが、 マンガの
体の描き方の大きな分岐点
になったという。
A氏 : 甲野 氏のいうように、「 身体性の重視 」だね。
私
: ペン
を 筆
に変えてから、 人の体の柔らかさや、空気や湿気などといった、さまざまなニュアンスが絵に表れてきた
という。
「 バガボンド
」のテーマは「 身体
」だという。
一人ひとりの人間に与えられた 体
はそれぞれ、 天然自然
、あるいは 宇宙全体の縮小版
であって、 その中に根源の真理がすべて内包
されているという。
A氏 :真理は インターネットという外 にあるのでなく、 自分の中 にあるという甲野氏の考えと同じだね。
私: 体を動かすこととは、 隅々まで細かく体を知り尽くしたうえでの、自己と体との対話 だと考えるようになったと 井上 氏は言う。
だから 、生まれながらに体の外から雑音がまったく入ってこない人 は常に自己の体と向きあっていることになる。
A氏
: 甲野
氏のいう「 無意識
」かね。
あるいは「 火事場のバカ力器用
」かね。
私 : 井上 氏は、 その人の内面世界はひょっとしたらものすごい奥行き があるんじゃないかという予感がしたという。
A氏
: 甲野
氏が、 昔の名人は、体の限界に挑戦
していたから、 現代人が考えられないほどの能力の高い体の使い方
をしていたという。
甲野
氏は、まだ、そのレベルには達していないが、先人ができたから出来そうだと日夜工夫しているのだというのと同じだね。
私
:「 バガボンド
」を書きながら、 井上氏の死生観
は変ったという。
生と死が連続
しているような気がしてきたという。
原作
通りに 小次郎
が死ぬとしても、 その痛みを受け止められるようになった
と思うと述べているね。
「 バガボンド
」は 02年に手塚治虫文化賞マンガ大賞を受賞
しているという。
現代の「身体性」の軽視
について、今年 42歳の井上
氏と 60歳になる甲野
氏が 対談
したら面白いと思ったね。
マンガ
「 バガボンド
」を読んだ子どもは、「 身体性
」に興味を持つようになるだろうかね。
A氏 :それにしても、 甲野 氏にも 井上 氏にも、 合気道で「気」で人を飛ばすという、君の 合気道知的街道 に出てきた 佐山名人 1 、 2 や 西野氏 が話しとして出てこないね。
私 :それについても 甲野氏と井上氏の対談でふれてほしい ところだね。
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