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Ryu-chan6708

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2009.08.15
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カテゴリ: 歴史


:今朝の新聞には 8月15日 という日付の下に「 終戦記念日 」とあるね。
 これがこの日の正式名かね。

A氏:カレンダー にもそうなっているね。

:本当は、 敗戦の日 なんだが、戦争が終わってホッとしたという気分でつけたんだろうかね。

A氏 この日から 、空襲におびえて、 不気味な空襲警報のサイレン で、夜、電灯を黒い布で囲むことも、なくなったからね。

:この記念日になるといろいろな人がいろいろな場所で、この日の体験を語っているが、次第に ナマの体験を語る人 が減っているね。

A氏 :それに 本当の戦争の地獄を見た第一線の兵士 だった人は、多くは黙して語らない。
  語る言葉もないし、語りたくもないんだろうね。

:俺には戦争の悲惨な体験はないね。
俺の8月15日 母の実家の田舎の家 で迎えたね。
  夏休みだから、山奥の母の実家に行っていたんだね。

  俺の兄は、 学徒動員 で工場勤めだったから、地方都市にある俺の家から通っていた。  
  夏休みなしだね。 
   内陸奥地の地方都市だから、 B29 による空襲もなかった。

8月15日は、記憶では俺がいた田舎は晴天 だったと思う。
  伯父に連れられて、魚をとるために朝早くから 川に投網 に行った。
  途中、昼飯を食べに、近くの農家に寄ったら、そこで戦争が終わったと言われて知ったね。

  実は、俺の家があった 地方都市 は、 8月13日だと思うが艦載機の機銃掃射 を受けている。
  艦載機は、俺の兄が働いている工場を狙った。
  俺の兄は、それを逃れて、田舎にある父親の実家に行った。
母も俺が泊まっている実家に逃れて来た。

  その夜、母と久しぶりに会ったが、寝るとき、母がしみじみと「 日本は負けだね 」と言った。
軍国少年 の俺は
  「 きっと神風が吹く。
そんなことを言うのは 非国民 だ」
  と怒ったことをいまだに鮮明に記憶しているね。

  そして、 2日後に母の言うように日本は負けた。

  夏休みが終わって、学校に行って、 すべてが百八十度、変わりだしたことを体験 することになるね。 教科書に墨を塗る のは、もう少し後になるがね。

  それが、俺が「 終戦記念日 」で連想することだね。






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Last updated  2009.08.15 08:05:20
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