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2011.01.01
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【送料無料】2020年、日本が破綻する日

A氏 :横浜は 快晴 だね。
  今年は、この空のようにありたいね。
  しかし、 2020年 まで後、 19年 と1年減ったね。

:昨日からの話題に移ろう。
  あまり明るい話ではないが、 国民の一人 として 直面している事実 は正しく把握しないとね。

  ところで、 現役世代が老齢世代を支える現行の方式 が「 賦課方式 」だね。
  これが、 少子高齢化 で「 世代間格差 」を起こしているのは、昨日ふれたね。
  この「 賦課方式 」による「 世代間格差 」を解決するには。まず、 2つの方法 が考えられる。
  1つは、 社会保障の給付削減 だね。
現役世代の負担 は軽くなるが、そのためには現在の 老齢世代の給付の5割くらいのカット が必要だね。

A氏 :そうなると、 高齢者の生活 医療現場は大混乱 となることが容易に予想されるね。

:「 賦課方式 」の 社会保障(年金・医療・介護) は、 人口変動ショックに脆弱 で、「 世代間格差 」は 少子高齢化の人口変動 では 必然的に発生 するね。

 もう一つの別の方法は、「 積立方式 」に切り替えることだね。
  これは「 老後のために、自ら、または世代ごとに貯蓄する方法 」だね。
  これが 少子高齢化に対しての理想的な方法 だね。

A氏 :しかし、もう、「 賦課方式 」で大きく動いているから、「 積立方式 」へ 移行期 が大変だね。
移行期 には、現役世代は老齢世代の支えと、自分自身の積立と 2重の負担 となるね。
高度成長時代 にやればできたかもしれないがね。

:そこで著者は「 事前積立 」という方法を提案している。
現役世代 に対する「 強制貯蓄 」でこれを 現役世代が老齢世代になったときに払い戻すという方法 だね。
  「 賦課方式 」を抜本的に改革することなく、少子高齢化による「 世代間格差 」は改善できるとしているね。
  「 事前積立 」は個人貯蓄とは異なり、長寿リスク、疾病リスク、要介護リスクといったリスクをグループ化してヘッジする役割を担うものだね。

 また、これとは別に、 年金・医療・介護といった社会保障を民営化 し、完全に 市場原理 に任せてしまうと言う方法もあるが、「 逆選択 」といって 丈夫な人の保険からの脱退 や「 チェリー・ピッキング 」といって、保険会社が リスクの低い優良顧客とだけ契約 するなどの問題が発生する可能性があるという。
  だから、 この方式 では、 一定の範囲で政府の規制介入が不可欠 であるとしているね。

  今の 社会保障 は、 年功序列・終身雇用が当たり前の時代に構築 され、 職種・地域ベースで分立 しており、 派遣労働のような雇用の流動性 を前提とした仕組みにはなっていないね。
リスクのプール は「 大数の法則 」から、職種・地域ベースで分立するよりも、 できるだけ1つのプールを大きくする方 がその運営が 効率化・安定化 するという。

A氏 後期高齢者医療制度 を健康保険にもどして 現役世代と一緒のプールに一本化 すると言うのも「 大数の法則 」だね。

:ところで、 派遣社員の増加 など 雇用の流動化 に対応し、給付と負担の公平化を図るには、 社会保障財政の一元化と社会保障番号の導入が不可欠 であるという。
  著者は、 社会保障番号 の創設に当たっては、 年金基礎番号 住基カード・保険証番号 免許証番号 社会保障番号 統合 し、いわゆる「 4情報(氏名、性別、生年月日、住所)」 に加え、 納税や社会保障運営のIT化に活用 するのがよいとしているね。

A氏 2004年の年金改革 では、いまの 積立金140兆円 を取り崩して、給付に活用することが決まっているそうではないの?

:あまり速いスピードで取り崩してしまうと、 若い世代や将来世代に過重な負担 が押し付けられる恐れがあるね。

  それに、 2004年年金改革時 に掲げた「 年金安心100年プラン 」の 前提 賃金上昇率 2.5% 物価上昇率 1% 運用利回り 4.1% 出生率 1.2 6 など)のうち、 賃金上昇率や運用利回りの前提はすでに悪い方 に大きく崩れているね。
  そういう点で、 前提となった数字のフォロー が欠かせないね。
  推計の前提や予測の 迅速な改訂 ができる 第三者機関 が必要だと著者は主張しているね。

  明日は、これらの改善策を実現する 政治的な問題 にふれよう。






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Last updated  2011.01.01 08:56:59
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本年もよろしくお願いします  
年初から、挑戦的コメントで恐縮ですが、数あるブログの中で小生愛読のブログであることからお許し下さい。
さて、「賦課方式」について、現在この方式で年金を捉えているとしたなら、詐欺ですね。少なくても、自分は自分のために年金を積み立ててきたと考えてきた。こぞって、現在は「賦課方式」であるとされている言われているがそれは当事者に断りも無く勝手にされたことですね。これを詐欺と言います。もう一つ、「賦課方式」であったとするなら、団塊の世代の積立金は莫大にあったと思う。それを団塊の世代よりはるかに少ない年金受給者にばら撒いたのでしょうか。
本来なら、前の世代分のあまり金が団塊の世代に充当されてしかるべきと考えます。それを後輩に負担させるとの議論はあまりにも無責任。小生は高邁な理論は展開できないが、高邁な理論を展開する年金制度論者は皆詐欺的だと考えます。実感するところが何よりの真実でその真実を説明できる高邁な理論家など居ないと考えます。少なくても年金問題に限っての話ですけれど。年金論を展開するものは全て、仮定の話です。それならば、コンピュータが最も得意とするシュミュレーションで一つの結果を出してみてはどうか。過去の人口構成と年金積立金。団塊の世代とそれを支える世代の年齢人口構成と年金積立金。この場合は2世代後まで下がる必要があると思います。今しきりに団塊の世代を問題としているが、その1代後と二代後の関係をシュミュレーションすればどんなことになるのか。この時に個人の氏名はどうでも良い。少なくても人の数と金勘定が合うのか合わないのか。その上で諸条件を与える考え方はどうか。現在は定理、公理のようなものの無い世界で論じられて居るので、信憑性が無いと思うのですけれど。 (2011.01.01 22:27:29)

Re:本年もよろしくお願いします(01/01)  
Ryu-chan6708  さん
ライラック7611さん
>さて、「賦課方式」について、現在この方式で年金を捉えているとしたなら、詐欺ですね。少なくても、自分は自分のために年金を積み立ててきたと考えてきた。こぞって、現在は「賦課方式」であるとされている言われているがそれは当事者に断りも無く勝手にされたことですね。これを詐欺と言います。

 詐欺ではありません。オープンな政策です。だから、20年くらい前から、一人の老人を現役世代1名が支えるのが、次第に現役世代が支える2人、3人、4人と増えることが政府で問題点としてあ
げられ、年金負担を減らすため、受給年齢の引き上げをやる根拠になっています。

>年金論を展開するものは全て、仮定の話です。それならば、コンピュータが最も得意とするシュミュレーションで一つの結果を出してみてはどうか。

 2004年年金改革時に掲げた「年金安心100年プラン」はブログにあるように前提(賃金上昇率2.5%、物価上昇率1%、運用利回り4.1%、出生率1.26など)によってシミュレーションをしています。
(2011.01.01 23:55:47)

Re[1]:本年もよろしくお願いします(01/01)  
Ryu-chan6708さん
> 2004年年金改革時に掲げた「年金安心100年プラン」はブログにあるように前提(賃金上昇率2.5%、物価上昇率1%、運用利回り4.1%、出生率1.26など)によってシミュレーションをしています。
-----
年金100年安心プランなるもの言葉だけ聴いていますが、その内容については全く分かりません。つまり社会のコンセンサスが取られていないと思います。野党も与党も自民党も民主党も、官僚も共通認識を持っていない。つまりプランであるからプランは無数に考えられます。小生のシュミュレーションは既に積み上げられた金勘定をシュミュレーションしてみてはとの提案です。現在140兆円の年金資金が積み上げられていると聞きますが、一体それは本当にあるのか。誰も金庫の中を見たものは居ない。それは誰が積み上げたものか。20年、30年前なら年金加入率が相当低かったはず。つまり一部の国民が積み上げたものをいつの間にか皆年金としたところに一つの詐欺がある。積み立てていたものが馬鹿を見る。積み上げても居なかったものが馬鹿のりをして、年金が少ないと騒ぐ。今の若者は年金の掛け金はかけたくないと言う。かけないものまで頭数に入れて年金収入が足りないと言う。やはり、一度は年金をかけたものかけない者をはっきりさせるべきである。これは政治家の責任である。政治家があたかも老後は責任を持って安心できる社会出来るなどと出来もしないことを言い続けた結果にしか過ぎません。自分の老後は自分で蓄える社会を築くとでも言えばよかったのに。老後に備えて蓄えるに足る収入の得られる社会を作るといえばよかったのに。 (2011.01.02 09:03:18)

Re[2]:本年もよろしくお願いします(01/01)  
Ryu-chan6708  さん
ライラック7611さん

安倍政権の時、年金男長妻民主党議員が年金問題をとりあげ、連日マスコミがとりあげました。安倍政権は参議院選挙で敗退します。年金選挙と言われました。
 年金の確認郵便が国民の年金関係者全員に配付され、国民は年金番号と年金通帳を見たことでしょう。私もその一員です。私は2度転職しましたが、もれがないことを確認しました。
 3階建ての年金制度であること、年金資金の運用で、ロスを出したり利益を出したり、ムダなハコモノを作ったことも長妻氏らが指摘し、マスコミも報じました。
 あの騒動から、国民は学んでいなかったのでしょうか。すでに3年経ったので忘れているのでしょうか。
 マスコミが報じたこの一連の年金トラブルで若者が不信感を持ち、掛金を払っていない者もいるようですが、長妻氏も、年金番号で管理しているので、その若者が老齢者になったとき、わずかであっても年金はもらえないと警告をしていましたね。

 敗戦後、戦争経験をした老齢者の年金は現役世代が負担して問題なかったのですし、現役世代のほうがはるかに多いので資金がたまります。しかし急速な少子高齢化という変化が来たために、年金財政が問題になってきたと思います。
 なお、アメリカも賦課方式らしいのですが、少子高齢化が日本ほどでないので緊急の問題でないようですが、ぽつぽつ問題が出ているようです。
(2011.01.02 11:40:25)

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