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私 : 政治家 は 失言の言い訳に「誤解招いた」 という。
最近、一番、ひどかったのは、稲田防衛相 。
6月27日 、 東京都議選 の応援演説 で、 自民候補 について「 防衛省、自衛隊、防衛大臣、 自民党 としてもお願いしたい 」などと述べ、 自衛隊や防衛相を政治利用していると批判 されると、 記者会見で30回以上「誤解」を連発 した。
A 氏 : どういう「誤解か全く説明がない 。
「 防衛省、自衛隊、防衛大臣、 自民党 としてもお願いしたい」以外に理解のしようがない ね。
ある意味、 国民をバカにした言い方 だね。
「 私の発言が間違いでした 」ですむものをーーー。
私 : 国語辞典編纂者の飯間浩明 氏は「 稲田氏は『誤解』の意味を誤解している 」と 指摘 。
シャレにならないね。
三省堂国語辞典 によると、「 誤解 」とは「 まちがえてちがった意味に受けとること 」。
飯間氏は、 メガネ屋で店員から「ムショクですね」と言われた客 が、「 俺は公務員だ!」と怒った場合を例に挙げ 、「 無色」のレンズ でいいか確認したいという真意が、間違って 客に「無職」と伝わってしまった 。
飯間 氏は「この例のように 真意を納得させられないのに、『誤解』と言ってはいけない 」という。
A 氏 : 「誤解」の原因やメカニズム、その対応の仕方など「誤解学」を研究する西成活裕・東大教授(数理物理学) は、 政治家が「誤解」という言葉を使う場合 、「 本来の意味とは離れ、『詭弁』になっていることがあるので、だまされないよう注意が必要だ 」と言う。
私 : 西成教授 によると、 話し手が言葉を省略した場合や、受け手が先入観を持っている場合などに「誤解」は起きる が、 稲田氏のケース は「 いずれにも当たらないと思われる。本音をうっかり口にしたら怒られたので、『誤解』という言葉で取り繕おうとしたのではないか。でも、論理をごまかしていると事態の収束は難しくなるのです 」と 指摘 する。
飯間 氏も「 失言したうえに『誤解』と言い募ることは、二重の意味で有権者に対し不誠実だ 」とみる。
A 氏 : ライターの武田砂鉄氏 は、 政治家が「誤解」を使うのは 、「 言っている当人たちも 、 『誤解』という言葉に無理があることはわかっているが、素直に非を認めると立場が危うくなるので『誤解』でうやむやにしている。それを放置してきたメディアや有権者の責任は重い 」と話す。
私 :「 誤解」という言葉 は、「 政治家の言葉は一般人とは比べものにならないほど重い。自分の思いや考えを言葉で訴え、有権者の支持を得たり、有権者を説得したりするのが重要な仕事だからだ 」と 武田 氏は言う。
さらに 武田 氏は「 それがうまくできないのは、政治家として実力不足ということ。それなのに謝るどころか、『誤解』だといって聞き手のせいにしてしまう。要するに有権者は盛大にバカにされているのです 」という。
政治家が「誤解」を使ったとき は、 マスコミも国民の立場に立ってもっと鋭く追及すべきだ し、 国民はその政治家の実力のなさを知るべきだ ね。