知的漫遊紀行

知的漫遊紀行

PR

Keyword Search

▼キーワード検索

Profile

Ryu-chan6708

Ryu-chan6708

Calendar

Favorite Blog

まだ登録されていません

Freepage List

2017.07.18
XML
カテゴリ: カテゴリ未分類

夏季五輪の開催都市 は、 2020年の東京に続く24年がパリ 28年は米ロサンゼルス になるようだが、これは今、 五輪が抱えている問題を象徴的に示している ね。

A 東京五輪後の24年大会に立候補 した5都市中 ローマ、ハンブルク(ドイツ)、ブダペストは住民投票で反対派が上回る などの理由で 断念 したため、 二つしか残らなかった

五輪憲章 は「 開催地は7年前に決める 」と定めており、 本来なら28年大会は4年後に決めればいい のに、 この危機感からの異例の措置 となるね。

28年大会への立候補都市がなかったら、五輪は存亡の危機に陥る

委員は4年後の投票の機会を失っても、11年先までの安定を確保する策を取った ということだね。

背景に開催に伴う巨額の財政負担 があり、 総経費は数兆円に膨らむ こともあり、 納税者への負担増を招きかねない。

昨夏のリオデジャネイロ 資金繰りに困り 東京は都外会場の経費分担が決まっていない。

A IOC 14年 五輪改革案「アジェンダ2020」を作り、既存、仮設会場の推奨などの負担軽減策を打ち出した が、 24年大会招致では3都市に逃げられた。

五輪が「負の遺産」になるリスク に世界が気づいたのは、 2004年アテネ大会

五輪発祥の国への108年ぶりの里帰り で、 ギリシャはインフラ整備 を進めたが、 閉幕後に財政危機に陥り、多くの会場は使われないまま廃虚となった。

さらに、 08年の世界金融危機以降 五輪をテコに国の経済を活気づける戦略も描けなくなり 14年のソチ(ロシア)冬季大会は都市開発を含めた経費が五輪史上最高の5兆円規模に上った とされ、 招致熱は冷え込んだ

A 商業五輪が本格化したのは1984年ロサンゼルス大会。

 また、 IOCは発展途上国が経済成長し、先進国入りする時 を見計らい、 開催都市を選んできて、64年東京、88年ソウル、2008年北京、16年リオは典型

 しかし、 今やそのモデルも成り立ちにくくな り、 経済のグローバル化に伴い先進国も景気は伸び悩む。

04年アテネ大会の国際広報部長、サフィオレアス 氏は「 日々の暮らしに困窮する市民に、五輪の夢を語っても響きにくい 」という。

改革は、東京が試金石 という。

 しかし、 東京五輪も招致時に約7千億円とした開催費は、当時含まなかった項目や見積もりの甘さがあり、今は1兆3850億円

 この金額を聞いて 、東京都民に住民投票 したらどうなったかね。

垣康介 氏は、「 高度成長期 だった1964年東京五輪の夢再び、という発想は捨てたい。少子高齢化に直面する中でどのような恩恵を引き出すか。バリアフリー化や、スポーツを通じて生きがいを見つけられる社会。それらを実現できれば、世界の模範になる 」という。

A パリ支持でローザンヌに来たマクロン仏大統領は 五輪に希望 を託していて、「 利己主義で世界は緊迫し、多国間主義への疑念が渦巻いている 」と現状を憂い、「 責任感、持続可能性、平等、寛容さという五輪の精神が照らすものは尊い 」と語ったという。

東京大会は改革の試金石 になるが、 種目は史上最多の339に上るなど、肥大化は止まっていない。

 しかし、 自国第一主義が幅を利かせる時代 だから、「 平和の祭典」の理念は、より輝きを増す。


東京大会 は、 それが掲げる「世界にポジティブな改革をもたらす大会」とも呼応するものになるだろうか。

 費用の増加や外国の観光客の増加に目を奪われていないか。






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2017.07.18 10:06:09
コメント(0) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

© Rakuten Group, Inc.
Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: