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私 : 日本では内閣支持率が急速に悪化 しているが 野党が弱く 、 受け皿の政党がない ので、 無党派層が増加 しているだけで、 都議選の都民ファースト の躍進のような期待が 国政 ではできないね。
むしろ、 小池新党の噂 まで出ている。
ところで、 フランスの新大統領のマクロン大統領の新党「共和国前進」 が躍進し 議会で多数を制した ね。
「 共和国前進 」は 発足からわずか 1 年余り で、 今回の選挙で擁立した候補の多くは政治経験が乏しいか、もしくは全くない という。
マクロン・チルドレン だね 。
今月のピケティコラム では、 ピケティ 氏は、その マクロン大統領の税制 にふれている。
A 氏 : ピケティ 氏は、 2つの税制上の後退 をあげている。
第一 は、 源泉徴収制度 のことで、 マクロン大統領とフィリップ首相の政権はすでに、( 所得税 の)源泉徴収制度の実施を2019年に延期すると発表 しているのを、 予定通り18年1月から適用する準備はすっかり整っているのに、まったくのご都合主義だ と ピケティ 氏は 批判 している。
フランスで何十年も前から待ち望まれる税制近代化の抜本改革 が、 日の目を見ずに終わる恐れさえ出てきた という。
私:フランスに 源泉徴収制度がないのは驚き だね 。
第二つの後退 としてあげているのが、 (企業が支払った賃金の一部を法人税から控除する)「競争力強化や雇用創出のための税額控除(CICE)」の代替策を19年まで延期 する、と 表明 したことで、もともと、 オランド前大統領が14年から約束し、今回の大統領選でマクロン自身も公約していた施策 だという。
いちばんの悲しみは、 こうした小手先のごまかしが、深い議論に進むのを妨げている ことにあり、これでは、 社会保障の財源をどう確保するかという議論が始まらない 。
確かに、 フランスの社会保障は、雇用主の負担に過度に依存 していて、 代わりとなる財源が必要 で、ある人たちは、 付加価値税の増税分を社会保障 に回すのが良い と考えるが、 低所得層には高くつく。
本物の代替案 は、 累進的な社会保障目的税 で、 官民の給料、年金、資産収入など、あらゆる収入を対象に、その課税は全体の収入レベルに応じたものであるべきだ と ピケティ 氏はいう。
A 氏 : ピケティ 氏は結論として、まず、 真の改革者であろうとするなら、名乗るだけではだめで、絶対的な権力は陶酔をもたらし、現実的な感覚を失わせる という。
フランス的な大統領制や、それに群がるイエスマンは何の役にも立たない 。
そして 左派がまず提案すれば、右派や中道への反論もより建設的なものになるだろうという。
私 : 絶対的な権力は陶酔をもたらし、現実的な感覚を失わせ、権力に群がるイエスマンなどという状態は、日本が先行 しているね。
コラムの最後に、 ピケティ 氏は「 目下の『マクロンへの熱狂』を脱し、本質的な話をする時期に来ている。それが、5年の大統領任期とこの国を成功に導く最良の道なのだ 」とそれでも 新大統領に期待を寄せている ね。