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私 : トランプ政権の混乱 、 フランスの新大統領登場 など、 世界の混迷 の中で、 メルケル氏に対する期待感が高まっている。
そのドイツの 総選挙は、9月24日投開票 と 1ヶ月後 に迫っている。
15年9月 には、 高い支持率を保ってきたメルケル政権に一時暗雲が垂れ込め 、 大量の難民申請者を受け入れたことが社会不安をもたらし、支持率は低下 。
さらに社会民主党(SPD )が「 選挙の顔」として前欧州議会 議長のシュルツ氏を党首に選んだ今春 には、 「新顔」への期待もあってSPDの支持率が急上昇 し、 メルケル首相率いるキリスト教民主・社会同盟(同盟) との 両党の支持率が10年ぶりに逆転 した。
A 氏:しかし、 その後、同盟の支持率は回復 。
理由 米国で誕生した「自国第一」のトランプ政権が迷走するなど国際社会の不透明感が強まる中 、 首相として12年の経験があるメルケル氏の安定感に期待が再び高まった とみられ、 失業率が1990年のドイツ統一以来、最低水準にある ことや、 難民の流入数減少も支持率回復を後押ししている 。
私 : 最新の世論調査 で、 2大政党の支持率は同盟の40%に対し、 社会民主党 (SPD)は23%にとどまる。
同盟が勝利 すれば、 戦後最長だったコール元首相に並ぶ、4期16年の長期政権への道が開かれる。
A 氏 : 劣勢のSPD は6月、「 公正な社会の実現」を掲げる選挙公約を発表 し、 中低所得者層に有利な税制改革を約束。
3年連続の財政黒字を背景 に、 地方のインフラ整備や教育費の無償化などを通じて社会の底上げをはかる方針 も打ち出し、同党の シュレーダー政権 がかつて進めた、 働き手に厳しい 労働市場 改革を一部見直す ことも盛り込み、 再び追い上げ をはかる。
私 : 欧州統合 については、 2大政党とも「親欧州」の立場 だが、 SPDは、マクロン仏大統領が雇用創出 や社会的安定のためとして提唱する「ユーロ圏 予算」にも、積極的に協力 すると公約に明記し、 同盟よりも親EUの立場であることを示して、ここでも同盟との違いを際だたせる戦術 だ。
A 氏 : ドイツ連邦議会の選挙制度は比例代表を基本としていて、戦後一貫して連立政権が続いてきた。
今のところ同盟の支持率は優位だが、やはり単独過半数 には届きそうにない 。
2大政党が連立を組むことに対しては「政策の違いが見えにくくなり、有権者の選択の幅をせばめる」との批判も根強い という。
しかし、 ドイツの2大政党 は、米国のそれとは違い、極端に対立していないから、安定した 2大政党 とも言えるのかもしれない。
私 : ドイツの選挙制度 は、 第2次大戦前 、 小党が乱立して政治が不安定化したことが、ナチスの台頭を招いたとされることの反省 から生まれた「 5%条項」と呼ばれる決まり がある。
それは、 (1)比例で5%以上を得票する(2)三つ以上の小選挙区 で勝利する、のいずれかを満たさなければ、政党は議席を得られない というものだ。
今回注目を集めているのは、 反難民を掲げる「ドイツのための選択肢(AfD)」が、戦後のドイツで初めて右翼政党として議席を得るかどうか だ。
A 氏 : 3年連続の財政黒字 のせいか、 同盟の公約は約1兆9千億円の大型減税と2025年までの完全雇用 とすごいね。
私 :それが ドイツが欧州を崩壊させない原動力 になっているようだね。