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Ryu-chan6708

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2018.08.17
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デカルトが「 我思う、故に我あり 」といった 自己「意識」 人そのものだ というが、 どれだけ機械や人工知能(AI)が発達しても、自己「意識」だけは人の特権 と思っていたが、 脳科学者で、機械への人の「意識」移植を目指す渡辺正峰氏は、機械にも「意識」が宿る日が来る という。

グーグルでAI研究を率いるレイ・カーツワイル 氏は、 今世紀半ばには人の「意識」の機械への移植が実現することを予言している という。

いくつかの仮説が正しければ、技術的な障壁はそれほどでなく マウスを使っての実験で5~6年、その後に猿で実験と、20年後に人での実用化もまったくの夢ではない 渡辺 氏はいう。

その方法 は、 渡辺 氏は、 開頭手術をした上で脳と機械を接続し、脳と機械の「意識」が一体化 してしまえば、たとえ 脳が終わりを迎えても、「意識」は機械側に存在し続ける はずだという。

人の脳は、左右に分かれた脳半球が三つの神経線維束で結ばれて情報をやりとり していて、 左右の脳がつながるのと同様に脳と機械をつなげられる と考えられ、 脳はニューロン(神経細胞 )を組み合わせた神経回路網に過ぎず それを十分に模した機械を作ることができれば、そこには「意識」が宿るはず だと 多くの科学者 が考えているという。

 例によって、 この授業のポイントを下記のように3つ あげている。

1.人の意識の機械への移植は今世紀半ばにも実現? 脳は神秘の器官ではなく神経

回路に過ぎない。

2.機能においては、現時点でも人の脳と機械は大きく変わらない・

3.脳や体がなくても、「我」は存在する。生身の人間ではできないことも可能に。

A そもそも 「意識」 とは、 物事を処理する時に伴う感覚体験。

喜怒哀楽のような感情も「意識」の一部 で、 「意識」と思われがちな認識、思考、意思決定は別の機能。

人の脳の行う機能の多くは、機械によって実現 していて、 例えば車の自動運転機能やデジタルカメラの顔認証機能。

これらは、 周囲の状況を認識し、適切な行動を判断し、実行に移し、一連の動作は人と同じ だが、ただ、 自動運転にはドライブが楽しいという感覚はない。

しかし、 機械は冷徹で、人は感情的という単純なものでなく、人間らしく振る舞う機械は既に存在 し、 見た目だけでなく動作や受け答えまでまるで人と変わらない機械もできるだろう 渡辺 氏はいう。

人は時に損得勘定を抜きにした行動を取るのは、行動経済学の研究などで実証済み。

見返りを求めない手助けをするとプログラミングすれば、人情があるような行動が機械もできる だろうという。

プログラミング次第で、どんな人間くさいことでも可能 と考える研究者は多いが、 「意識」がなくとも様々な行動が原理的には可能なのだから、実は「意識」は人の本質ではなく副次的なものかもしれない という。

主観的なものだから、客観的な検証ができない ので、 渡辺 氏は賛 同しない説 だが、 人と同じことができる現時点で機械に「意識」は宿るとする研究者も数多くいる という。

A 機械の「意識」を確かめる には、 渡辺 氏は 「私の脳を機械につなぎ、自身の主観をもって機械の意識を味わうしかないと考えています。例えば、私の脳だけでは分からない機械側の体験を感じられたとしたら、機械に『意識』が宿っていて私の『意識』と連結したとしか言えないでしょう」 という。

そこまでして「意識」を移植しようとする理由 は、 死を避けるためで 渡辺氏は中学生の時から、自分の存在が無になってしまうことへの恐怖を抱いてきて 実現すれば、渡辺氏の「意識」は機械の中で永遠に生き続け、機械に宿った「意識」であるがゆえに、何百年にもわたる恒星間の 宇宙旅 なども可能になるだろう という。

「意識」の不死はマッドサイエンティストと呼ばれてもある意味仕方なく これは倫理的な問題で仮に先進国では許されなくても、こうした技術を活用しようとする国 はでてくるだろうという。

人とはいったい何なのかと言えば、デカルトの言う「我思う、故に我あり』」はまさに「意識」そのもの で、 渡辺氏、脳と機械で「意識」を共有した後に肉体が死を迎え、脳も体も存在しなくなったとしても、我は存在する という。

「意識」は副次的なものとの考えを紹介したが、一方で自分そのものでもあると渡辺氏はいう

「我」は、死後も存在するというわけ か。

墓が機械になるのかも






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Last updated  2018.08.17 18:49:19
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