言わせてもらいますが

言わせてもらいますが

2011.02.23
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カテゴリ: 積ん読くずし
続編の日暮らしを読んでからだったので、この登場人物が次はこうなるのかと
思って読むとよりその人たちが立体的に見えて、それはそれで面白かったかな。

一応、推理もの仕立てになってはいるのだけれど、
続編を知っているから、結末は実は知っていた訳で、
それによって興がそがれるってことはあまりなかった。

ワシ自身が、
平和な江戸庶民モノを読みたいっていう気持ちがあったから
それでちょうどよかったのかもしれない。

江戸時代ってのは、鎖国の影響で文化が洗練された時代だったともいえる。
文化とはある意味グローバルスタンダードの対局だからね。

たとえば庶民が使える色ってのは制限されていて、
これは、平安時代からだけど、
そのおかげで、庶民に許されたネズミ色ってのは、日本語の表現だと
本当に多種多様なものが存在し、その許された範囲の中で知恵と工夫を
するから洗練された意味がある。

自由っていうのは案外難しいものだからね。

仕事でも好きにしていいよっていうことほど困ることはないでしょ。
楽にしたい人にとっては。

そういった意味でも
このほどほどにしたいけれど、
でも、最低限の役目はきちんとするっていう
同心があこがれの存在になっていることが
この小説の魅力の一つだね。。。





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最終更新日  2011.02.23 22:07:25
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