言わせてもらいますが

言わせてもらいますが

2011.06.03
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堺屋太一の講演を聞きました。

日本の取るべき政策のスタンスとして意見の一致が多いのですが、
今の状況を幕末、戦後の次の第3の敗戦ってのはちょっと違うと思うね。

それは次の2点。
1つ目は、既得権益
2つ目は、目標とするモデル
という点です。

逆に言うと、今の日本の苦境は、これらの2点を生み出さないと
クリアできないレベルの問題と果たしていえるかってことです。

ワシ、それは同等ではないと思っているので、
違うってことだよね。

幕末は、江戸幕府から薩長の連合政府への政権交代でしたが、
その権力基盤そのものを封建制度での征夷大将軍から憲法制度へと変換して
解決した。その中で、武士の既得権益がはく奪された。

第2次大戦の敗戦では、軍部とそれと蜜月であった財閥が解体された。

で、
この第3の敗戦というなら何が既得権益なのか。
それは、年金に代表される世代格差であり、中央省庁なのだろう。
道州制が単なる府県の合併ではなく、中央予算を地方独自に分配するという
意味での改革とするのであれば、その中央省庁の権益を破壊するのは、
なるほど、第3の敗戦とそこからの復興といえるのかもしれない。

ただ、老人格差について言うとちょっと堺屋太一の老人が虐げられているって
ところには納得できないですな。

もう一つのモデルという意味では、日本の江戸幕府がもたらした質素倹約と
隣組に代表される仲間優先文化から、西欧文明の物質文明への転換が明確
であったし、第2次大戦では、全体主義から資本主義への転換であった。

では、
今の日本で何のモデルをどう変えようというのか。
中央集権から地方分権であることは、ワシも賛成だけど、
そのモデルが絵空事っていうのか、明確なビジョンとして
みんなに浸透できていないよね。

なので、
浸透できていないものへの転換ができる訳がないのだ。

という否定を述べるってことは、そこのギャップを生みだすことが
政策の大事な点ではないかって考えるので、今回の講演は大事なところが
抜けているって思ったんだよね。

まぁ、無料セミナーだからしょうがないのか。。。







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最終更新日  2011.06.04 22:50:59
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